初めての格ゲー絵アップがこんな。しかも仔姿捏造。
言わないとわからんだろうが、これ、バルログ。
バルログのキャラ自体は、かなり昔(10年以上前)から知っていたが、当時の認識は奇声を発するナルシスト、だった。(ひでぇな・・・)
あおれはある意味間違っちゃいないのだが、彼の設定を詳しく見ると、物凄く不幸な生い立ちの人であることが判明。
何の理由もなく、ただ己の天賦の美貌に酔ってのあれらの言動だとちょっとイタイ人でしかないのが、その背景を知ってしまうとなかなか深いものを感じる。
Wikiから一部引用すると。

スペインの没落貴族だった母と大富豪だった父との間に生まれる。幼少時に醜い父親が美しい母親を殺したのを見てしまい、即座に父親を殺した事がになっている。その美貌と美意識はその母親から受け継がれたものである。悪の組織「シャドルー」の幹部であるものの、普通の主従関係ではなく巨額の報酬で雇われている身である(もっともベガ個人に対しては、忠誠心こそないものの、彼の強さを認めて組織に協力するなど一定の敬意は払っている様子)。世界征服には全く興味が無く、目的はあくまで美の追求で、そのためなら他人を殺める事も厭わない。強さと美しさを結びつけた独特の美感を持ち、バルログが醜悪と感じた者や敗者に対する言動からは知性の中に狂気が垣間見える。

原型となった戦闘スタイルは幼少時に日本で学んだ「NINJUTSU」(忍術)である。「仮面の貴公子」「スペインの狂える毒蛇」の異称を持つ。

とまぁかなりきてる。
で、ココからが曹牙的妄想世界の始まり。

10歳そこそこで目の前で母親殺されてオヤジ殺し。家庭不和もいいとこな環境で育った幼いバルログ少年。
決定的な事件が凝る「その日」以前も、父親の妻子に対する言葉と肉体の暴力は日常茶飯事。母と子は身を寄せ合い、夫の、父の暴力に怯えて暮らす。そしてそんな異常な関係が母子の絆を普通では有り得ないほどに強くした。
だが、そんな美しい母子の姿は父を怒らせた。
金持ちだが醜い父(成金)は、美しい妻を得たことを自慢する一方で、若く美しいだけでなく、知性と教養も豊かな彼女が本来自分とは不釣合いであることを心の底で感じコンプレックスを募らせる。
屈折したコンプレックスは「そのキレイな顔の下で俺のことを馬鹿にしているんだろう?!」という最悪の形で爆発した。
そしてそのコンプレックスは母親と生き写しの息子にも当然のようにして及んだ。

バルログが粗相をすれば「顔がきれいなだけの粗悪品」と息子を殴り、「見てくれがいいだけでガキの躾も満足にできない馬鹿女」と妻を蹴り飛ばした。
逆にバルログが完璧な振る舞いをして周囲の人間から褒められれば、それはそれで父は荒れた。
「ちょっとチヤホヤされたからっていい気になりやがって」「母子そろってキレイな顔で人をたぶらかす淫売」「そうやって二人で俺を馬鹿にしてるんだろうが」と、幼い息子の背中を尻を容赦なく鞭で打ち、妻の髪を掴んで屋敷内を引きずりまわした。
早熟で完璧主義気質であったバルログであったが、母を父の暴力から守るために万事可もなく不可もなく程々にこなすことを覚えた。
そうこうするうちに「その日」は訪れ、バルログは幼くして人を殺して満足感を得ることを覚えてしまう。
彼にとって「父」とは「醜さ」の象徴であり、「醜い」ものには少なからず「父」の面影を感じる。故に彼は「醜い」全てを憎み排除したいと欲し、やがてそれを己の使命・天命であると確信するにいたった。

妄想小咄
バルログは目の前で繰り広げられる悪夢以上の光景を、目を閉じることも反らすことも許されずに見詰めていた。彼のエメラルドとアクアマリンを絶妙の配合で溶き合わせたような瞳からは、大粒の涙が止めどもなく溢れ、絹のようにすべらかな頬を濡らし続けている。

「バルログ!見ろ!見るんだっ!おまえはこうやってできたガキなんだ!」
蛮声を張りあげる父親の下には、引き裂かれたドレスから乳房を剥き出しにされた母の無惨な姿。

(母様・・・・!)

できることならば、目を閉じ耳を塞ぎ、どこか遠くを目指して走り出したかった。
しかし、今のバルログにはそのどれもが不可能であった。何故なら彼の華奢な身体はダイニング・ホールに揃えられた椅子の一脚に括りつけられ、声を上げる自由すらも無造作に噛まされた猿轡によって奪われているのだ。

「もっとしっかり見ろ!おまえの母親のこの姿はどうだ!?貴族のなんのと気取ったところで、突っ込んじまえばただのメス穴だ!一山いくらの娼婦とどこが違う!?ええ?どこが違う!!??」
まるで何かに取り憑かれたように、口角から泡を散らしながら喚く父の何と醜いことだろう。

「見ろ!よく見ろ!おまえの気取った母親が俺の息子を咥えこんで善がってやがるっ!」

(死ねばいい)

父親に対する殺意は、空恐ろしいまでに静かであった。
燃え上がるような憎しみも怒りも湧かず。
身を捩るような悲しみもなく。
ただ冷え切った心と身体が父親の死だけを求めていた。

「ひ・・・ッ・・・・・ァぁぁっぅっぅ・・・・・・・・・・」
父親の身体が小刻みに震え始めたとき、母は初めてか細い悲鳴を上げた。まだ幼いバルログには、母の声に込められた絶望の真の意味はわからなかったが、それでも愛する美しい母が、最低に醜い男に決定的に穢されてしまったことは本能的に理解できた。

「何だ?物欲しそうなツラぁしやがって。欲しいのか?欲しいんだろう?おまえはこの淫売にそっくりだからな。いいだろう、くれてやる。おまえに母親と同じものをくれてやる」
「や・・・・やめてください!どうかあの子だけは・・・っっ」
懸命に取りすがる母の横っ面を張り倒し、父親は妻のまだ濡れそぼったままの秘所に揃えた人差し指と中指をもぐりこませた。

「わかるか?この中には俺の吐き出した精液とおまえの母親の垂れ流したいやらしい汁が詰まっているんだ。つまりおまえの最初の姿だ」
母の中から乱暴に掻き出されたそれは、バルログには酷く生臭い汚物として映ったが、母の心を思うとそれを顔に出すことはできなかった。

「自分のルーツを味わうといい」
「う・・・・・・・ぐぅ・・・ぇ・・っっ・・・・」
口内に擦り付けられたおぞましい味のする汚物に、バルログは耐え切れずに嘔吐した。



こんくらい悲惨な幼少期送ってれば、あのくらい歪んだ大人になっても仕方ないかなぁと妄想。