捏造的瀬戸内年表とは

年表というより、瀬戸内の長曾我部家と毛利家で起きた事柄を順を追ってしるしたもの。
よって、年表でありながら○○年という記述は特になし。何となく△×から何年くらいとかは書くかもしれないが、さほど意味なし。
史実を都合良く部分的にパクることはあっても、あくまで捏造なので真に受けないで下され。


※長曾我部家の事例は、毛利家はで表記。


毛利の弘元のもとに次男松寿丸産まれる
赤子は健やかに育つも、母は産後の肥立ち悪く松寿丸は乳母八重に抱かれて育つ。


長曽我部家に弥三郎産まれる(松寿丸誕生より3年後)
母子ともに至って健康。乳母が不要なほど乳の出も良く、親子の幸福な時間が暫く続く。


松寿丸3歳 生母死去
母の死をおぼろげながら理解するも、泣いて周囲を煩わせることもない聞き分けの良さに、弘元は我が子の情緒の発達に一抹の不安を覚える。

弥三郎4歳 父女装
父国親、何を思ったか女装で敵国スパイ活動。後々まで伝説として語り継がれる。
この直後の戦で左頬に終生消えぬ傷を負う。


松寿丸8歳 乳母死去
頭領の子として取り乱すでもなく振舞う松寿丸。
「自分が泣いても乳母は生き返らないから泣かない」「頭領の子として見苦しい振る舞いはしない」といった理によって情を抹消する様に、弘元の不安は募る。

同年弥三郎5歳 鬼眼開眼 
まだ早いという母の静止を振り切り隼人と剣術稽古。予想外のセンスの良さに隼人が逸りすぎた故か、あるいはそういう時期だったのか、弥三郎の武将としての”力”覚醒。
通常は鍛錬を重ねるうちに徐々に現れ、更なる鍛錬によって使いこなしレベルアップさせていく”力”が唐突に目覚めてしまったため、一時的に自我を失うほどに暴走。
隼人の左目を奪い、立ち会っていた家臣に重軽傷を負わせる。以来彼の左目は人ならぬ金色となり、極度の興奮状態(戦で昂ぶった時など)になると瞳孔が縦に開くようになる。

引篭もり期
事件後、己の仕出かしたこと、自分が自分でなくなる異様な感覚、変わってしまった眼の色のことなどを憂い、三ヶ月近く自室に引篭もりろくに飲食もせず睡眠すら途切れがちに。
幼い顔からは生気がなくなり、父譲りの銀灰色の髪は白髪にちかい銀に変わる。

ミサ姫誕生
心身の限界を迎えた弥三郎が作り出した第二人格。
自らを女と主張し、そのように振舞う。大人しく内向的で、時折酷く空虚な眼をする少女。
凶暴性・残虐性・加虐性といった疎ましいものを”男”である弥三郎とその記憶と共に封印したために現れた人格だが、生来の聡明さは損なわれておらず、両親は長い目で見守ろうと結論。


松寿丸12歳  弥三郎9歳 瀬戸内同盟結成
奇しくも同日同時に毛利と長宗我部は互いに同盟を申し出る。
双方共に、世の中が激動する中、こんな狭いところでいがみ合ってる場合ではないとの判断から。
双方合意もいいところだったため、話はトントン拍子に進む。
ミサ姫は相変わらず外に出ること少なく大人しいままであるが、事件当初の子供らしからぬ暗さはなりを潜め、誰の眼にも愛くるしい少女としてマイペースに日々を幸福に過ごしている模様。

国親、毛利家を訪ねたおり松寿丸と出会う。幼いながらにしっかりとした考えを持ち、明瞭な受け答えをする松寿丸に感銘を受ける。我が子のことが少し心配になる。

弘元、長曾我部家にて弥三郎と出会う。自らをミサと名乗る不思議な姫に興味を持ったつもりが、ミサに強烈な思いを寄せられ以後『安芸のおじさま』と慕われる。


松寿丸13歳  弥三郎10歳 衝撃の邂逅
松寿丸にとってミサ姫の存在はカルチャーショック。
曹牙作『日輪が教えてくれなかったコト』シリーズの舞台。


松寿丸15歳 元服
下戸であることが判明

弥三郎12歳
器用な手先を生かし本格的に発明に興味を持つ


元就20歳  弥三郎17歳
元就:堅物ぶりに磨きがかかる。弥三郎のことをとやかく言いながらも、友好関係は続いている。本人曰く「同盟関係の維持のためには我一個人の好悪など詮無きことゆえ」
弥三郎:相変わらず姫。しかもお年頃になってちょっと反抗期。姫姿でありながら傾いたナリで城下を練り歩く。酒豪だがお肌を大事にするため煙管はやらない

転落事故
綺麗な花のさく場所を見つけたから一緒に行こうという弥三郎に引っ張られいやいや付いていく元就。
この頃からとんでもない方向音痴だった弥三郎のミスリードで迷う。迷ううちに大雨から嵐に。ただでさえ数日前の大雨で緩んでいた地盤が崩れ二人揃って崖から転落。

弥三郎左目負傷
転落の際に小柄な元就を庇い左目負傷。失明は免れたものの、顔に大きな傷が残る。また視力も低下し左右差がありすぎてかえって疲れるため眼帯を着用するようになる。

脱姫若子
療養中奇妙な既視感を覚える弥三郎。
自分のせいで元就まで危険な目にあわせたこと、元就が自分の目のことに負い目を感じていること。そうしたことで悩むうち、ふと過去の記憶が甦る。
そして姫をやめ男に戻ることを決心。両親と隼人が赤飯を炊いてお祝い。

目指せ海賊王
男らしくなると決めた弥三郎は、肌の白さだけは死守しつつも日に日に逞しくなる。声も変わりもともと高かった背がさらにグングン伸び国親と並ぶまでに成長。どうやらこれまで意思の力が作用して成長を遅らせていたらしい。
「俺は日本一の海賊になるぜ」と、少々周りの期待とはズレた方向で男らしさを追求。

弥三郎18歳
前代未聞のセルフ元服宣言。元親と改める
外海に飛び出し本格的に海賊修行。
出航前に毛利親子の下に赴き「親父殿の嫁にはなれなくなったけど、代わりに元就貰ってやらぁ」と空砲ぶっ放して宣言。元就に本気の砲撃を受けそうになる。


元就22歳 元就結婚
元就23歳 第一子誕生

元就24歳 弘元病臥
元親が外海に出て3年。父弘元が病に倒れる。

元親23歳 外海より帰還
190オーバーの長身に家臣一同驚嘆。すっかりアニキになって姫の欠片も見当たらない。
外海で出会った運命の女菜々を連れ帰る。元親曰く「すんげぇトコのお姫様」だが真相は謎。(※史実無視。・・・ほら、蘭丸だってああだし)
元親と酒を酌み交わした数ヵ月後、弘元寝付く。
既に身ごもっていた菜々出産。元親最愛の長男信親誕生


元就25歳 第二子誕生
元就27歳  元親24歳 弘元死去
元親の中に眠っていたミサがかねてからの望みどおり共に旅立つ。
弘元の死、自分の中にできた穴の空虚を埋めて乗り越えるため、元親再び航海に。

元就30歳 父に次いで兄死去 

元就32歳 謀反の疑いにより弟を処刑
天涯孤独に

元就33歳 第三子誕生


元就34歳  元親31歳
元親帰還
6年かけて気持ちを整理した彼は吹っ切れていた。自分の中の姫も鬼も無邪気な子供も臆病な男も全て受け入れて笑える海の男に成長。美的感覚の問題と割り切り、女物の着物を上着の裏に使ったりと、相変わらずの傾きっぷり。
一方の元就は、相次ぐ肉親の死により暗い瞳の青年に
自分が苦しんでいる間、気楽に海賊ごっこをしていた元親と確執(一方的に)発生

元親32歳 第二子&三子誕生 (※史実では双子じゃないけど気にしない。曹牙設定では双子ゆえのトラブルを避ける意味もあって養子に出たということで))

元就36歳 元親33歳
大喧嘩勃発
元就のやり方に腹を据えかねた元親がキレ同盟破局寸前あわや会戦にというところで国親のストップが入った。
「大将同士サシの勝負しろや。な?で負けた方が勝った奴の言うコト聞け」

元親辛勝
根性というか生来のアニキ気質、お節介パワーで元親ギリギリ勝利。
が、容赦なく殺す気で攻めた元就より、説得しながら致命傷にならないように戦った元親の方が身体的ダメージは遥かに大きかった。

床入り
傷ついた元親を見舞ううちベッドイン。
元就曰く「我は敗者ゆえ勝者の要求を呑んだまで」

相変わらずな二人
勝負の結果も床でのことも関係なく、あるいは微妙に影響しつつ、相変わらず仲良く喧嘩する(元就による元親イジメとも言う)二人。
毛利軍一般兵卒によると、「元就様は少し穏やかになられた」「時折笑われるようになられた」そうである


元親34歳 第四子誕生

元就43歳 元親40歳
毛利vs豊臣海戦
勝敗付かず、嵐により流れる

元親浜辺に打ち上げられていた半兵衛を拾
自称「竹の親友」になる

瀬戸内豊臣同盟関係に

織田、明智、前田、北条敵対
上杉、武田、中立
伊達+いつき、島津同盟協定(下ったわけではない)

ザビーvs本願寺宗教戦争
一気に本願寺を倒さんと、ザビー元親留守中に滅機・黒姫強奪
ブチキレた元親、ザビー城に乗り込む。
ザビーとのタイマンに勝利。その後の話し合いで一応の和解。
ザビー教、政治に介在しないことを条件に布教認められる。元就が異常な興味をしめす
政治的権力を金の力で手に入れつつあった本願寺を潰す。
本願寺が蓄えていた潤沢な資金で同盟軍を強化する一方で、その一部を疲弊した民に施す事を提案したのは意外にも政宗であった。

織田軍、今川に次いで浅井を滅ぼす。
その際に見せた市への惨い扱い、浅井の領民たちへの仮借ない殺戮に嫌気がさした利家離反。慶次が中に入って前田の領民を難民として武田と上杉で受け入れるよう頼み込む。
武田・上杉、慶次の必死の説得に動く。信玄・謙信の領有は全てが決着した後に雌雄を決する約定を交わし、慶次は立会人となることを承知。
織田に逆らった利家を受け入れたことで上杉・武田共に織田と対立。半兵衛の誘いに乗り反織田同盟参入。
慶次も秀吉は気に喰わないものの不承不承参入。

元就44歳 元親41歳
織田、北条を滅ぼし領地資金を増やす。
圧倒的戦力差の中、最後まで使命を果たそうとした風魔小太郎負傷、失踪。
死に場所を求め分け入った森で死を待つ中、武田に身を寄せていた利家(猪を追っている最中に迷子になっていた)に保護されるも、利家自身が迷子であるため事態変わらず。
利家の帰りの遅さを心配して捜索に出された佐助に二人揃って保護される。
半兵衛に会った帰りに武田領に寄った元親、口をきかぬ忍に興味を持ちちょっかいを出す。何をどうしたか意気投合(※元親が一方的に気に入り、小太郎はそれを受け入れた)し、傷に寒さは触るだろうともっともらしいことを言い、容態が落ち着くのを待って四国に連れ帰る。
必然的に元就とも対面。元就饅頭で餌付けを試みる。
なお、元親の本州滞在中に秀吉vs慶次の大喧嘩。元親立会人を務める。結果はギリギリのところで体格差がものを言ったかが秀吉勝利。が、これ以降二人の確執は確実に薄れていった。


元就45歳 元親42歳
明智の謀反失敗。半兵衛が稲葉山城に光秀監禁。
本願寺の残党、莫大な隠し財産と共に織田に参入。
監禁生活6ヶ月にして血への渇望が限界を迎えた明智逃亡。


元就46歳 元親43歳
織田vs同盟軍全面戦争突入
繊細を被る民の保護に力を入れよと提案したのが元就であったことに元親意外の全員が驚くが、反対する者はなかった。唯一半兵衛だけが「そんな暇があったら早急に織田を倒すべし。その方が犠牲も少ないし早く片がつく」と主張するも、却下される。

元就47歳 元親44歳
元親の最愛の長男信親戦死
前後するように妻菜々他界


元就49歳 元親46歳
同盟軍の勝利で三年戦争終結


元就51歳 元親49歳
元親、家督を15歳の四男親益に譲り隠居宣言
息子の後見をしつつ久方ぶりの気楽な航海を楽しみ元就と楽しく喧嘩


元就58歳  元親55歳
元親、国を息子と隼人親子に任せ本格的な航海に出る
以後3年に一度のペースで国に戻っては船を出す日々


元親93歳 海に還る


元就120歳 四国の見える浜辺にて死去