素敵似蔵本を通販にて買い求めた際に添えたもの。
原寸は名刺サイズ。
コピックは楽しいけど難しい。キレイに描ける人ホント尊敬する。
本誌やアニメの中で見た似蔵の笑顔は、どれも狂気じみていたり、諦観入ってたり、自嘲だったり、愉悦は愉悦でも他人を傷つけることで得られる刹那的な快楽からだったりと、どうにも一般的な『幸福』からは遠いものばかりな気のする。
荒んだ生活、自分は、自分など誰にも(あの人にも)必要とされない。
そんな哀しい前提が彼の中には常にあって、自分でかけた呪縛に雁字搦めになりながら、いずれ自滅することを承知で紅桜を体内に受け入れた。
壊れてもいい。化け物になってもいい。最期を迎えるまでの一時を高杉に捧げたい。
一瞬でいい。高杉に自分を、自分だけを見て欲しい。
たった一言でいい。『よくやった』と褒められたい。
まるで親の愛に飢えた淋しい子供、あるいは惚れた男のことしか見えない初心な少女だ。
・・・・見てくれめっさオッサンなのに。リーゼントなのに。オレンジグラサンなのに。
似蔵の何がいいって、このギャップだよな、うん。
でも、彼の可哀想なところは、その一途さと精神的盲目故に高杉に相手にされないということ。
高杉はプライドが高い。自分に厳しい。そして他人にも厳しい。(伊藤への言葉攻めは的を得ているだけにシビアだった)頭おかしいけど人一倍感性は鋭く人の本質を本能で察する高杉の前で、似蔵はあまりに卑小卑屈だったに違いない。「犬が」と吐き捨てる高杉が目に見えるようだ。
そして高杉自身は自覚していないだろうが、正直似蔵の盲愛は高杉には重かったのではないだろうか?
カリスマを持つ者の宿命として、他人の憧れを受けることに恐らくは10代の頃から慣れていたと思える高杉だが、彼はいちど旧鬼兵隊の壊滅という憂き目にあっている。
自分をカリスマとして仰いでいた部下たちの死。そして一人おめおめと生き残ってしまった指揮官である己。
過去など捨てたと嘯きながら、未だ終わらぬ過去の延長の中で生きている高杉にしてみれば、「アンタのためにしにたいんだ!」的な一方的に与えられるだけの、捧げられるだけの余裕のない切羽詰った愛情は痛いだけなんじゃないかと思う。あのコにはそういうギリギリの愛情を受け入れるキャパはなさそうで。
ただ、個人的趣味として、高似・似高は大いに有り!
同属愛と同属嫌悪でグチャグチャになりながら、似蔵を暴力的に抱いてみたり、娼婦のように跨って腰を振ってみたり。高杉さんは暴走してなんぼだと思う。似蔵は振り回されて可哀想で気の毒でナンボだし。