またもやスカイプ中に衝動描き。
最初はいろいろあって(そのうち曹牙的でーぼさん設定で書くよ。うん書くさ)義手なデーボさんが吐いてる絵だったんだけど、あまりにもマニアックで今更批判中傷にビビったりして大人しくしてみた結果・・・・余計アレなことになった気がしなくもない。
傷口難しい。赤い服だとどうすればいいかわからない。布の質感と、皮膚がはがれて血塗れになって脂肪の覗く肉の質感。絶対に違わなきゃいけないのに表現できない。
血の染みた服と。ケロイド状の腕は結構きにいってるんだけどね。
切羽詰った表情にしたら、妙に幼くなった。

もう曹牙は性癖や趣味趣向隠すのはやめたよ。思い切りマニアックな方に走るよ。
JOJOと諸々とゲームコンテンツでは。

北斗・蒼天は最後の良心。ノーマルなガチホモエロ路線。


帰り道

大きな仕事を終えた後の帰り道というものは、通常足が軽いものだ。
なるほど、その身体も精紳も疲弊しきっているだろう。けれども、彼や彼女の心にはやり遂げた喜びや安堵が満ち溢れ、岐路に着く後姿にはどこかしら誇りのようなものが見え隠れしていることだろう。

しかし、呪いのデーボにその法則はあてはまらない。
大きな仕事をこなせばこなすほど、彼の肉体は激しく損傷し、ボロ布のようになってネグラに戻るのだ。
『遠足は家に帰るまでが遠足です』ならぬ、『暗殺はネグラに倒れこむまでが暗殺です』だ。むしろ暗殺そのものよりも、その後のセルフ・ケアが大仕事とも言える。

この日もそれは例外ではなく、デーボは血に染まった身体を引きずるようにして館を目指していた。もっとも、今回は足をやられなかっただけ幾分ましではあったが。

「はっ・・・・・・げふ・・っ・・・」
咳き込み、大量の血を口から吐き出してデーボは溜息をついた。
痛みにはすでに慣れっこだが、痛覚そのものは普通にあるのだ。いっそなければ良いとも思うが、それでは相手を強く『呪う』ことができない。
背中から脇を斬られ、肩甲骨のすぐ下に鉄パイプを突き刺された今回の『呪い度』は中の上といったところか。自画自賛するようだが、なかなか良く呪えたとデーボは本日の仕事っぷりを評価した。

(あぁ。ウザってぇなぁ・・・・)
デーボは一歩進むたびに肉の中で蠢き、ゴリゴリと肩甲骨にあたる鉄パイプに顔をしかめた。

(抜いちまいてぇ)
背中に手を回し、力任せに鉄パイプを引き抜きたい衝動を懸命に堪える。
肺をかすめているかも知れないものを、後先考えずに力業で抜くのは危険だ。大量出血によるショックで倒れでもしたら最悪だ。うっかり普通の病院に行き倒れとした搬送などされた日には、あの粘着質な変態執事にどんな嫌味を言われるかわかったものではない。
ひきこもりの人形フェチもやしにキーキー言われた所で、デーボにしてみれば痛くも痒くもないのだが、非常に不愉快なコトにテレンスは医者なのだ。そうなると、能力の性質上デーボは館の中のどの住人よりもテレンスと接する機会が多くなる。

ヤツの能力などゲームに乗りさえしなければ恐れるにたりない。腕力などあってなきがごとしだ。だが、あの変態っぷりはあらゆる意味で危険だ。

それがデーボがテレンスに対してはじき出した結論であった。そしてそれは恐らく世の中の大多数の人間と一致する意見であろう。

(面倒くせぇ)
デーボは鉄パイプを引ききたい誘惑に堪えながら、今日も今日とて重たい足取りで血痕曳く帰り道を歩む。