作品補足 ハナから言い訳

友人が面白いといい、ヨハンが美形!!と言っているのを聞きちょろ見。
冒頭の血塗れ仔ヨハンにいきなり萌える。夢まで見た。絵板が頭おかしいことになった。
妄想とまらねぇからいろいろ書いてみた。思い出したように書くと思う。書かなくても記念に残すことにした。


テンマ先生、やたらいい人。可愛い。ヤサグレてもどっかボンボンくさい。この人は一生双子に振り回されて、いろんな人にケツ狙われて、日々括約筋の保全に頭を悩ませていればいいと思う。好きだ。


ヨハン。天才なのに、冷静なのに、根っこはどうしようもなく脆くて儚くて子供。天才であるがゆえの悲劇。感受性強すぎるが故の苦痛。双子であったが故のねじれ。
いろいろ重なって「怪物」になった美青年。
非常に好みだ。テンマ限定で甘えっこ、それ以外の人間にはツンドラでいい。(ちなみに曹牙の脳内ではテンマ限定二重人格。ストリート・ファイターのオルガーとバルログくらい二重人格)
子供の頃命助けてくれた先生に一目惚れ。先生を愛し愛されたい(追われたい・注目を関心を集めたい)と願うあまり大量殺人。うち幾つかをテンマに被せ殺人犯に仕立て上げ追い詰める。愛故に。北斗のサウザー並みに捻くれた愛情表現ぶちかます美青年。
多分お話は彼中心になる。てかヨハテン。テンヨハも好きだけど。ああ。でもでも!!グリヨハ、ロベヨハなんかも捨てがたい。
警察病院で目覚めたあとはバックレてテンマ先生とラブラブになってればいい。擬似家族だ擬似家族。嫁は先生。妹はニナ。弟はディーター。時々金の無心にくる困ったおじさんはヘッケル、厳しい顔で厳しいことばっか言う頑固爺はルンゲ。
そういうほのぼのセミ・パラレルとか書きたいな。てか、もう既にテンマ先生と暮らしてる彼の話とかちょっと書いてるし。



ディーター。元気で芯が強くていい子。いい男に育つと思う。ヨハンに優しくしてあげて欲しい。大きい弟みたいなノリで。普通の子供の遊びを教えてやるといい。


ニナ。美人で明るくてやっぱりタフ。ヨハンが怪物になったのに対してあくまで人間だった彼女。いわゆる普通の倫理観を、普通じゃない育ちかたしたのに当たり前に持っていた。双子のヨハンが怪物になったのに対しこの差はどこから来るのか?
後天的な環境によるものもあるだろうけれど、より大きくものを言ったのは生まれもっての資質なんじゃないかと曹牙は思う。
資質の優劣善悪の問題ではなくて、感受性の強弱、ソレに対する耐性の問題で。
いざって時男より女の方が開き直ってタフだって話は時々きくけど、この二人もそれっぽい。


ヘッケルさん。小ズルイ小悪党なんだけど、憎めない。どこかでイイヒト。どこかで甘い。ほんまもんの邪悪にはなりきれない。デッカイ儲けと子供の命を同じ秤に載せるけど、ギリギリのところで「あーーーーもぉしゃぁぁぁねぇぇぇ」って子供の命取れる人だと思う。恩着せがましいことグチグチいって、後悔してるような素振りも見せるくせに、何度でも同じ決断下す人。
ちなみにこれは曹牙の中のホル・ホースのイメージと同じ。中のひとも同じ安原さんだし。ジュウザとホル・ホース足して二で割って戦闘能力と容姿のカッコよさ大幅に引いたキャラと認識。ホルと雲の兄ぃことジュウザはめっちゃカッコイイから。みんな見ようね!


グリマーさん。単品だったら一番すきかも?不幸な生い立ちなのに歪んでない。根っこには深い傷とそこかるくる歪みやひずみがあるだろうけれども、それを表に出さずに穏やかに笑ってひとに優しくできる強さを持ってる人。
自分にはまともな感情がない。人を愛せない。自分が大昔にもっていた感情は、511で奪われたと笑顔のままで言う。
自分のとる表情は、511を出た後に受けたスパイ教育の過程で擦り込まれたものにすぎない。
こんな時にはこんな表情。この場面では泣け。笑え。
つまり自分の浮かべる表情は『心』から出るものじゃない。莫大な凡例からなる『表情集』から引っ張り出したものをマニュアル通りに浮かべているだけ。
それを自覚しながら、ヤケになることも悲観に走ることも哀れみを請うこともしない。過去の出来事を調べ上げることをライフ・ワークとし強く生きている。人として尊敬できる。立派だ。
そんな彼がテンマの前では少しだけ弱い。「先生、僕は今どんな顔をしてる?」と壊れそうな笑顔で聞く。泣きそうだよ見てるこっちが。切ないよ。痛いよ。あなた可哀想だ。
傷ついた子供を抱いて泣いた彼。子供の頃の親友を思い出した彼。最期に「今になって子供が死んだことが悲しい」と言った彼。
幸せになって欲しかった。彼はヨハンのような天才じゃなかった。けれど現実に立ち向かう強さと賢明さがあった。彼はロベルトのように『自分』を求めて誰かに縋ることをしなかった。どこまでも『自分の足』で立って歩いて走った。走り疲れて倒れるまで頑張った。
あなた強いよ。超人シュタイナーより強いよ。


ロベルト。最初はヨハンフリークのキモデブだと思ってた。でも、。彼だって最初から変態キモデブ人殺しじゃなかった。普通の、むしろ優しく穏やかな子供らしい子供だったんだ。511で壊されちゃっただけで。
彼はライヒワイン先生に語った。
「孤独だったんですよ。何人殺そうが国がなくなろうが、すべて夢のようで実感が湧かなかった。けれどヨハンと出会ってからは全てがリアルで孤独じゃなくなった」と。
患者を装ってライヒワインを殺しに行っただけなのに、何故こんなにも限りなく本音に近い部分の心情を吐露したのか?
やはり彼も一人の弱い人間に過ぎなかったからだと思う。どこかで誰かに本当のコトを聞いて欲しいと潜在的に願っていたのではないだろうか?
彼にとってヨハンとはまさに革命者だったんだよ。灰色の薄ボンヤリとした世界を、オール・カラーに塗り替えた殺戮の革命者。しかも金髪碧眼(ドイツ人が理想とする純血のアーリア人の容姿とピッタリ。色素極薄だし)の美青年だったりしたもんだから、完全に信者になちゃったんだよ。気持ちはわからなくもない。
ちなみに、曹牙はアニメで彼がエヴァと寝たあとパンツ一枚(ボクサーだった!)で寛いでる姿見て、けっこういいかも?と素で思ったりした。現実世界でも、美形じゃないけど妙に女にもてる男っているでしょ?彼はそのタイプなんだと思う。ヨハンのような神々しいばかりの魅力(カリスマ)で人をひれ伏させるのではなく、もっと分かりやすい雄の性的魅力で(体臭きつそうだ)雌の股グラ疼かせるタイプ。


ルンゲ。この人もそうとう困ったおっさん。テンマの話はビタ一きかない。かなり最後の方まで「ヨハンなどいない!そんなものはテンマの別人格にすぎん」と主張。後半なんかもう刑事さんってよりテンマ先生の専属ストーカーっぽかった。
なんつーかな、テンマ先生ってのは思い込み激しい殿方に好かれるフェロモンでも出してるのか?ヨハンといいこの人といいテンマへの執着が濃すぎて怖い。
まったくどーでもいいことだが。個人的にルンゲはけっこういいガタイしてると思う。着痩せするタイプだけど脱ぐと案外スゴイ。ボクサータイプの体型と見た。(ロベルトと逆。彼は着太りするタイプで、脱ぐと実はかなりの筋肉質。プロレスラータイプ)
家の中ではマッパが好きそうだと思う。風呂上りは生まれたままの姿で家の中歩き回っていて欲しい。せっかく妻子に捨てられてフリーダムな日常送れるようになったんだし。