ローラ。
この子は、マージと比べるとわかりやすいと思う。
短い髪。ラフでハードな革ジャン。子供じみた言動。全てがちぐはぐ。でも、それは本当の、弱くて頼りなくて依存心が強くて一人じゃ何も出来ない自分を隠すための鎧。
・・・・あの、他人と思えないのですが?
この子、曹牙とよく似てる。ちょっと太り気味だけど、骨格逞しくて色白くて胸デカイとか、ますます他人事に思えない。
(曹牙は釣鐘型オッパイじゃないけど。先端ややとがったお椀型・・・か?女子描くとどうしても自分の身体が反映されるね。今より7キロ少なかった頃は下半身デブでもうちょい筋肉質なマージーだったし、今はガチムチなローラ。常に顔はまん丸だが・・・)
この子はマージーのように力強く、己の身を己で守り、生を得るために知恵と肉体を駆使して戦うことができなかった。
彼女は逃げた。現実から目を背け、感覚を閉ざし、自分だけの安全な世界に引きこもって心が完全崩壊するのを食い止めた。
けれど、彼女の安全な世界は、圧倒的な痛みを容赦なく与えられることで破られ蹂躙された。
最期には正気を取り戻した状態で四肢を落とされ腸をはみ出させて逝った彼女が憐れでならない。
きっと10年前ならこの女ウザイ!としか思わなかったのだろうが、最近弱いことはウザイことだけど哀しいことなんだとやっと分かってきた気がする。