Shipper's Episodes with Mana's Review
当コーナーは、エピガイドではありません。モルスカShipperによる、モルスカShippersのためのレビューです。
Manaさんのレビューをより理解し楽しむために、事前にOwan様のエピガイドで最新のシノプシスと豊富な画像をチェックしておいてください。
今週より3週間だけの期間限定で、米国留学中のShipper, Manaさんレポートによる、最新エピのReviewをご紹介します。Manaさんへの励ましのお便りや、レビューの感想を掲示板へどうぞ!
Biogenesis
冒頭、地球の生命発生の過程の映像にスカリーの声がそれにかぶさります。
「草、昆虫そして恐竜が発生し、十万年前ようやくホモサピエンスが発生。人間の、われわれの存在には一体何の意味があるのか?…」
海岸で何かを発見し、なにやら叫ぶ一人の男。皆がその男のもとに続々と寄ってきます。海岸の砂の中からなにやら石のようなものが突き出ている…。
西アフリカのIvory 海岸にいるDr.Macmallen、一片の破片を発見したと呼ばれます。コートジボワール大学の部屋に戻った彼は、今までに見つかった破片と今回見つかった破片をジグソーのようにくみ合わせてみます。するとその破片はぴったりと合わさり、突如空を切り、本棚にあった聖書に突き刺さってしまいます。Dr.マクミランがその破片を引き抜き、机の上にその破片を置くと、今度はひとりで にうごきだします。(注1)
アメリカン大学にやってきたDr.Macmallen、生物学のサンドス教授を探します。その様子をブラインドのかかった窓からのぞく男の姿が…。
Dr.Macmallen、オフィスに入り、様子を見ていた男をサンドス教授だと思い、挨拶を交わします。彼は例のぴったりと一致した破片を相手の男に見せます。ところがその相手の男はまったく破片についての知識がなく、不信感を抱きます。ついにサンドスが本物ではないと気づいた彼は殺されてしまいます。その遺体を後からラボに入ってきた本物のサンドス教授が発見します。
スキナーのオフィスで、この事件を渡されるモルダーとスカリー。Dr.Macmallenの死体は見つかってないが、現場に残った血の量から死んだと思われること、そしてサンドスも行方不明であることを説明されます。彼らは例の破片の記号を鉛筆でなぞった紙を受け取ります。
エレベーターの中でその紙を手に取り広げるモルダー。人が乗り込んできたため奥に移動する二人。スカリーはモルダーの話しかけますが、モルダーは突然色々な声が聞こえ出します。思わず顔をしかめるモルダー。
エレベーターが地下のオフィスにつくと、スカリーが尋ねます。
スカリー:「陰謀などの全てが見つかった後で、なにをさらに見つけたいの?」
モルダー:「妹だ」
アメリカン大学のサンドスのオフィス 11時42分
モルダーとスカリーが捜査のために二人がやってきます。サンドスに化けていた男、Dr.バーンズもそのラボの中にいます。Dr.バーンズに話しかけるモルダー。
スカリーが例の紙をバーンズに見せたとたん、またもいろいろな声が聞こえ始め頭を抱えるモルダー。バーンズはサンドスのことを、タブロイド系が喜ぶような研究(浮ついた研究、ということですね)をしていた科学者だったと語るバーンズ。頭を抱えながら部屋を出ていったモルダーを追いかけるスカリー。紙のせいだというモルダーに対し、
スカリー:「冗談でしょ?ただの紙よ?」
オフィスでモルダーを待つスカリー。
スカリー:「遅いわよ」
モルダー:「僕のオフィスだと思うんだけど?」
モルダーに起こっていることを説明するため、チャックを呼んだスカリー。スライドでさまざまな資料を見る3人。
モルダー:「1996年火星から来たものがアフリカで見つかった…」
スカリー:「それは宇宙から来たからよ」(注2)
チャック:「いい疑問だね。なぜナバホ語の文書がアフリカで見つかったのか?」
スライドで例の文字がかかれた紙を見るとまたも様子がおかしくなるモルダー。オフィスを出ていったモルダーについていったスカリーは、彼に検査を受けるように勧めます。一方のモルダーは昨日バーンズがラボで彼らを殺したと「感じた」のだと言い出します。
証拠がなくてはというスカリーにたいして、死体を見つけてみせるというモルダー。サンドスの家に捜査に訪れるモルダーとスカリー。管理人かぎを開けてもらい、中に入ります。モルダーは、クローゼットの中にあるトランクを見たトランクについている旅行のタグから、スカリーは壁に飾られた写真にサンドスがアルバート・ホスティンと映っていることから、彼がよくニューメキシコのナバホ族のもとを訪れていたことを知ります。
キッチンに入るなり鼻をつまむモルダー。ごみ箱の引出しを開けると、ハエがぶんぶんと飛び出してきます。あまりの悪臭に顔をそむける二人。その黒いごみ袋の中にはマクミランの腐った顔の死体が…。(注3)
スキナーのオフィス
顔をしかめながら、報告するモルダー。一方のスカリーは様子のおかしいモルダーを気遣いながら、補足説明をします。またも頭痛に悩まされるモルダー。突如スキナーに向かって
モルダー:「このケースに他の誰かが関わっていますね」
スキナー:「なんだと?」
モルダー:「誰か僕に言っていない人間が関わっている」
スキナー:「何を言っているんだ」
モルダー:「聞こえるんです。」
モルダーを促してオフィスを出るスカリー。 スカリーに対し、スキナーは何かを隠している、この事件をスパイしている人間がいると言い張るモルダー。そんな彼に対してスカリーはいえにかえるように促します。
スキナーは二人が去ったのを確認して、戸棚に近寄ります。その戸棚にはなんと隠しカメラが…。スキナーは今までの会話を録画したテープをデッキから取りだし、現れた男に机越しに渡します。テープを受け取った男…それはクライチェック…。悠然とオフィスを去るクライチェック。(注4)
ニューメキシコにある病院にやってきたスカリー。廊下でアルバートがICUに運ばれていくのを見ます。彼の病室に入ると、例の文字をトレースした紙が…。その紙を裏返すと、英語に翻訳された文章が(聖書創世記1章28節と思われます…注1)
看護婦に何をしているのかきかれたスカリーは、アルバートと面識があること、そして彼が一体どんな具合なのかをタたずねます。看護婦は、アルバートがガンで死にかかっていると説明します。
アメリカン大学のバーンズのオフィスに忍び込むモルダー。(セーターにジーンズといういかにも大学生のようなスタイル。でも、ちょっと年齢が違いすぎていて、一目瞭然…。とはいってもかっこいい)バーンズが戻ってくる気配に逃げ出します。オフィスに以上を感じ、サンドスのラボに入っていくバーンズ。サルの入ったケージの後ろに隠れたモルダーでしたが、またも頭痛に悩まされ、顔をしかめます。
バーンズを追っていくモルダーでしたが、またも周りの声が聞こえ出し、ふらふらと仕出します。そしてついに階段の踊り場で倒れこんでしまいます。
スカリーが待っているとアルバートが戻ってきます。ドアを何気なく見たスカリー、そこにサンドスの姿を認めます。追いかけるスカリー、途中で見失いながらも非常階段で彼を追い詰めます。
階段の踊り場で倒れているモルダーの前に現れるクライチェック。モルダーの横を通り過ぎ、階段をさらに上っていくクライチェク。クライチェックは屋上でバーンズに呼びかけ、例のビデオテープを彼に手渡します。
アルバートの病室で、サンドスはスカリーに、例の破片がそろったことでその文字(記号)が文章として成り立ち、意味がとれるようになったと説明します。サンドスは自分の持っている一片を取り出し、テーブルの上に置くと、その破片は自然と周り出します。思わずとめるスカリー。
スカリーはモルダーに電話をかけます。すると電話に出たのはなぜか女の声。モルダーはベットで寝ています。
スカリー:「あの、モルダーに電話をしているのですが」
女 :「フォックス」(電話を差し出す)
モルダー:「もしもし?」
スカリー:「モルダー、あなたどこにいるの?」
モルダー:「ここだよ」
スカリー:「誰が電話に出たの?」
モルダー:「家にいるんだよ」
モルダーに、聖書の一節が例の破片にはナバホ語で書かれていたことを説明するスカリー。 飛躍した話になりだし、電話を切るスカリー。モルダーが電話を渡した相手・・それはダイアナだった…。モルダーのベットルームからでて、どこかに電話をかけるダイアナ。上着を脱ぎながら、モルダーに異変が起こっていること、そして原因を探すと話し電話を切る。その後、ダイアナはアンダーウエアを脱ぎ……。(きーーーーーーーーっ)彼女の電話の相手は…CSM。
アルバートが人々によってを小屋に運ばれていきます。それを見ていたスカリーにサンドスがナバホの儀式に加わるようにいいますが、断るスカリー。その彼女のセルにスキナーから電話がかかってきます。
スキナー:「モルダーが深刻な状態にある」
去ろうとしているスカリーに対して、私がどこにいるかを知らせないでくれと頼むサンドス。モルダーが運びこまれた病院のソファに座っているスキナーのもとに、スカリーが駆けつけます。精神科とは聞いていなかったというスカリーに対して、「ダナ」(6thではやけにスカリーとスキナーがいい感じなんですよね…)と呼びかけるスキナー。(しかも手を取っているのは、なぜ!?)
監視カメラによって監視されているモルダー。その部屋にダイアナの姿も…。叫び、わめくモルダー。私に対しては凶暴ではないはず、というスカリーだったが、誰に対しても凶暴で、今までに見たことのないような脳の動きがあると担当医から告げられる。
スカリーに外に出るよう促すスキナー。カメラを通して「スカリー!!」と呼びかけるモルダー。(やっぱりモルダーはスカリーを呼ばなくてはダメよ!!それにスカリーが自信を持って、自分に対してモルダーは凶暴ではないというのに拍手!!)
ダイアナはモルダーが自分を呼んだのだといい、いつからモルダーがあのような状態なのかをスカリーに問いただします。そしてなぜ自分(ダイアナ)にこのような状態を言わなかったのかと詰め寄ります。
ダイアナ:「彼が私が唯一彼を信じた人間だと言ったのよ」
スカリー:「うそよ」
その場を去ろうとするスカリー。引き止めるスキナーとダイアナを見比べ、
スカリー:「あなた達二人とも嘘つきよ!」
アルバートの体が横たわっている小屋の中で、ナバホの儀式が延々と行われています何か思いついたらしく、外に出て行くサンドス。
スカリーはオフィスに戻り、部屋を詳しく調べ出します。天井についている装置が怪しいとにらんだスカリー、(実際、盗撮カメラがしこまれてあった)それに手を伸ばしかけたところでオフィスの電話のベルが鳴り出します。警戒しながら電話をとるスカリー。電話の向こうから聞こえてきた声は、サンドスのもの。この電話回線は安全ではないと言うが、例の文字の意味がなんだかわかったと話し出すサンドス。スカリーがサンドスの説明を聞いている最中、電話の向こうから銃声が…。サンドスの射殺死体の傍らにはクライチェックの姿が…。
冒頭の西アフリカの海岸にやってきたスカリー。
例の文字(記号)が書かれたものがあるところに連れていくよう頼みます。皆恐れて近寄ろうとしないが、その近くまで案内してもらいます。海水が洗い出した砂の中には、サンドスがスカリーに見せた破片と同じ物体が…。そしてそこには例の文字(記号)が描かれていた…。立ち上がるスカリー。カメラが空からみおろす形にアングルを変えると、スカリーが立っているその下には、巨大な船のようなものが埋まっているのが見える…
7シーズンへつづく
注1 彼が破片を引き抜くために開いた聖書のページと、アルバートが訳した文は、創世記1章28節。手元に今日本語訳の聖書がないので、記憶している限りで書くと、「神は彼らを祝福され、そして彼らに言われた。「産めよ、増やせよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う全ての生き物を支配せよ」
And God blessed them. And God said to them, ‘‘ Be fruitful and multiply, and fill the earth and subdue it; and have dominion over the fish of the sea and over the birds of he air and over every living thing that moves upon the earth’’)
注2 この台詞がスカリーから出たためでしょうか、このときのモルダーの表情、おどけた恰好、これは見逃してほしくありません!
注3 このシーンは本当にグロテスクです。絶対にものを食べながら見ないことをお勧めします。
注4 クライチェックは「S.R.819」でスキナーの命を自由にできるようになっている
なぜダイアナが服を脱ぐの!?これには心臓が破裂したかと思うほどの激痛が走りました。そして見終わるなり脱力。
あまりのストーリー展開に絶叫してしまいました…。(おりしも寮内はQuiet Hours (テスト期間のため)だったため、私の悲鳴はよく聞こえたはず…。)
モルダーは一体どうなるの?!
Field Trip
山小屋にハイキングから帰ってくるShiff夫妻。ハイキングがいたくお気に召した夫Wallaceに対し、妻Angelaはいまいちお気に召さなかったらしく、文句たらたら。彼女は頭痛がするようで、夫Wallaceは必死にご機嫌をとる。シャワーを浴びるというAngela、シャワー中にシャンプーを手に取ったあと、黄色の液体がタイルを流れるのを見る。シャワーのあとベットの中で抱き合うAngelaとWallace。
明るくなると、その抱き合った形のままの骸骨が野原に横たわっている…。
このたった3日間行方不明だった夫婦が骸骨で発見されたという、不可思議な事件のスライドをスカリーに見せるモルダー。この事件が起こったBrown Mountainではいろいろな超常現象が700年前からおこっているらしく、モルダーの興味をいたく引いた様子。それに対し、いつものごとくつまらなそうに聞くスカリー。
スカリー:「一度でもいいから、UFOとかビック・フットといったものではなくて、理論的な説明ができないものかしら」
モルダー:「6年間のうち、僕がどれくらい間違っていたかい?」
結局モルダーについていくスカリー。
モルグで骸骨を見る二人。まだその骸骨がSchiff 夫妻のものと信じられないスカリーは別人のものと間違えたのではないかとたずねますが、歯形を3度も調べたといわれます。
現場を詳しく聞くモルダー。スカリーは骸骨に付着した黄色い液体に気がつきます。
モルダー:「いっしょに来るかい?」
スカリー:「先に行ってて。」
現場に到着するモルダー。その際、車のタイヤが白いキノコを踏みつけます。そのキノコは空中に白い粉末を撒き散らします。(モルダーはこの粉末をすってます)
モルダーは現場近くで例の黄色い液体(どろどろ、といったほうが正しいかもしれません)を発見。見上げるとなんと死んだはずのWallace を発見。当然のことですが追いかけるモルダー。それに対し、岩場をものともせず、やけに逃げ足の速いWallace。彼は横穴に逃げ込みます。横穴を前にして、中に入るか一瞬躊躇するモルダー。懐中電灯をつけて叫びます。
モルダー:「Wallace!!」
その頃、モルグにいるスカリーは黄色い液体が胃液に近い成分のものであることを知ります。(つまり、Schiff夫妻はこの液体に溶かされてしまったというわけ)現場に行っているモルダーが危ないとセルに電話をするスカリーですが、洞窟の中に入っているモルダーのセルは圏外でつながりません。FBIのラボに詳しい分析をするため、黄色の液体を送ってもらい、スカリーは車を借りて現場に向かいます。
<1> モルダーがWallaceを追って入っていった洞窟には例の液体がどろどろと流れています。Wallaceが姿をみせ、あの骸骨はニセモノなんだ、あいつら(注1)が妻を連れていったんだ、妻はまだやつらと一緒にいるんだと言い張ります。 そのころ、スカリーは現場近くにDODGEトラックで到着します。彼女はモルダーの足跡を追って行きますが、その際にキノコを踏みつけてしまいます。
洞窟内のモルダーとWallaceは閃光(注2)をみます。Wallaceはやつらだ!!といって逃げ出してしまいます。横穴の前で足跡が消えているため、立ち止まるスカリー。躊躇した後引き返してしまいます。
洞窟内モルダーとWallace、閃光が消えるなり手ぶらだったはずのWallaceはランタン型の懐中電灯をともします。(注3)それになんと妻Angelaが「ヤツら」によってWallaceのもとにもどされます。彼女ため、どこからか取り出したコップに水を汲むWallace。しかしその水はやはり黄色のどろどろ液体…。
妻Angelaは自分に何が起こったのかを話すのですが、だんだん興奮していく様子。エイリアンにアブダクトされていたのだろうと考えたモルダー、彼女の襟首にスカリーにあったようなインプラントを発見。そして、またも彼の自説をとうとうと述べます。
またも閃光がよぎります。ヤツラが来たといって逃げ出すAngela。しかしモルダーはその光源に向かっていきます。この光はそのままモルダーの部屋番号42に変化します。
モルダーの部屋のドアをノックするスカリー。どうして私になにも言わずにノースカロライナを出発したの?というスカリー。注意深くスカリーを招じ入れたモルダー、彼女にSchiff夫妻を引き合わせます。ありえるはずのない事態にスカリーは呆然。しかも別の部屋にはなんとグレイが…。
モルダー:「僕がアブダクトしたんだ…。グレイだよ…。」
グレイはテレパシーができるらしく、スカリーにもなにかを話しかけた様子。Wallaceのいる部屋に戻り、見詰め合う二人。
スカリー:「あなたが正しかったんだわ」
モルダー:「そうだと思うよ」
突然アブダクトなど、今まで決して認めようとしなかったこと全てを認め出すスカリー。頭が痛み出すモルダー、顔を洗おうとすると、水道管からは突如あの黄色のどろどろが流れ出しびっくり。しかし、気のせいだったのか、いつの間にかもとの水に戻っている…。
スカリーが認め出すと、突如説明がつかないと言い出すモルダー。目の前のWallace夫妻も突如解けるように消え去り、そしてスカリーも…。
実はまだモルダーはノースカロライナにいて、あのどろどろ液体の中に埋もれていたのだ…。
<2> 改めて、現場に来るスカリー、土から染み出す黄色の液体を発見する。白骨死体を見つけるスカリー、見つめるスカリー、最悪の事態を予想して顔色が曇る。モルグに戻った彼らは白骨死体とモルダーの歯形を照合します。すると治療痕が一致してしまいます…。茫然自失のスカリー、突如モルダー化し検死官からもっと論理的な説明を…といわれてしまいます。
スキナーに報告するスカリー、自分の科学的な説明がどれくらいX-Filesの操作に役立ったのでしょうかと言いだします。役立っているというスキナーに対して、モルダーを失ったことに動揺を隠せないスカリー。
モルダーの部屋に来てドアをノックするスカリー。フロヒキーがそのドアを開けます。中にはローンガンメン(ラングリーはTシャツにプリントされた喪服を着てます…。それですら似合っているとはいえない彼は一体…。)、スキナーのほかに、なんだか怪しげな面々がいっぱい…。モルダーを殺したやつを見つけ出すというローンガンメンら。ついにスカリーは激昂してしまいます。
スカリー「モルダーはどこ!?」
スキナー「モルダーは死んだんだ」(注4)
酒をあおるフロヒキー。そこに突如ドアをノックする音が…。スカリーがドアを開けるとそこにはなんとモルダーが…。モルダーが部屋にはいってくると突然中にいたはずの人々が消えうせてしまいます。
自分に何が起こったのかを話しだすモルダー。宇宙船がここまで連れてきてくれたのだと言い出すモルダー。しかし、スカリーは矛盾点を指摘し出します。(どうして自分の部屋なのにノックしたの?、宇宙船が送ってくれたというのならば、宇宙船は一体どこに行ってしまったの?etc.)
突如「キノコ」に行き当たるスカリー。キノコを踏み、白い粉末を吸い込んだことにより、一種の薬物の影響を受けているのだとモルダーに説明しだします。自分達はまだノースカロライナのあの洞窟の中にいるのだと。突如モルダーの目の前で解けていなくなるスカリー…。
地中から這い出したモルダー、意識を失っているスカリーを地中から引きずり出し、野原に横たわります。
<3>スキナーに事件を報告するスカリーとモルダー。キノコの胞子にLSDに近い成分が含まれていたのだと報告するスカリー。様子のおかしいモルダー。どうしたのだと聞くスキナーに対し、
モルダー:「考えているんですが…。どう逃げ出せたのかよく覚えていないんです。スカリ−が薬物に影響されていると気づいた後、どうして簡単にその影響下から逃げ出せたのだろうか?何時間、どれほどあの中にいたのかわからないが、(あの胃液の成分のようなものの中にいて)皮膚にも何にも影響がないのはなぜだ?」
あきれるスキナー。
モルダー:「スカリー、僕らは決して逃れることはできないんだ」
目の前にいるスキナーすら本物ではないと言い出し銃をむけ、発砲するモルダー。その血は赤くも、緑色でもなく例の黄色のどろどろ液体だった…。突然モルダーはとろけだし、スカリーの目の前から消えてしまいます…。
やはり今だにモルダーとスカリーはあの黄色のどろどろの中に埋もれています。二人とも口をぶつぶつ動かしていますが意識はない様子。地上では多くの捜査員達(マスクをして)が彼らを探しています。地中から出るモルダーの手。それをスキナーが発見します。
スキナー:「彼はまだ生きている!!」
ついで、スカリーを引き出すスキナー達。(このときスキナーはスカリーののる担架を手伝ってます。なぜモルダーのではないのかな?(苦笑))
救急車に運び込まれる二人。救急車が動き出し、モルダーは彼女をみつめ手を伸ばします。スカリーは目をつぶったまま、モルダーの方へ手を伸ばします。二人は手を握り合います。 (このシーンは音楽とともに「絆」を久々に感じさせてくれます。)
manaさんからのコメント:
この作品は人によって解釈が変わると思います。というのは、一体どこからモルダーとスカリーがキノコの胞子に影響されているのか、そして映像として映っているあの幻は一体どちらの視点から描かれているのかがわからないからです。
恐らく、<1>の部分はモルダーの視点から書かれていると思います。というのは、いつもモルダーがスカリーに対して望んでいること、すなわち「自分を認めてもらいたい」という願望がかなえられているからです。
<2>の部分はスカリーの視点だと考えると、スカリーは極端にモルダーを失うことを恐れていて、でも白骨死体として見つかったとしても必ず生還すると思っている(ある意味願望しているんでしょうね)という解釈が成り立つと思います。ところが最後にスカリー本人がとけていなくなってしまうという点を考えると、この<2>の部分もモルダーが見ている幻なのでしょうか。
<3>の部分に至ってはどちらが見ているのかますますわからなくなります。スカリーの視点から描かれているとすると、最後にモルダーが消えうせてしまうという点で納得がいきます。ところがそうすると二人そろってあの洞窟の中で同じ幻を見、しかもその台詞など全てを共有しているということになってしまうのです。
私はすくなくとも<1>の部分はモルダーの幻だと思っています。というのはスカリーがモルダーに対して「あなたが正しかったんだわ」と言うんですが、そのときのモルダーの顔は本当になんともいえない満足感、うれしさ、全てが入り混じったなんともいえないいい顔なのですもの。
Three of a kind
manaさんからのコメント: 遅くなりました・・・。このあいだのreview を送らせていただきます。日本語で5thシーズンを見ていないので、字幕バージョンでスザンヌ・モデスキーとなっているのかわからないのですが。表記が違っているようでしたら、すみません。
Eve's Question: DDの事情は万人のX-Philesが知っているとして「モルはどこにいる設定になっているのだろう???」と思ったら、manaさんが教えて下さいました。
manaさんからのコメント:TLGのスカリーを呼び出す(モルダーの声を偽装した)電話は「モルダーがラスベガスからスカリーに電話をかけている」ふうに装っています。モルダー本人は呼び出していないわけですから、おそらくオフィスにいるはずです(というのは、モル ダーがどこにいるか、ということに関してはなにも詳しい描写がないので、「はず」としかいえないのです。)
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冒頭は、Unusual Suspectsのシーンが挿入され、その後バイヤースのいつも見ている夢へ、バイヤースの独白で続いていきます。(場面はいかにもカリフォルニアだなーと感じる住宅街。彼はその一軒の家の中に入っていきます。)彼のいつも見る夢では、二人の女の子供がおり、そして政府は「人民の、人民による、人民のための政治」を行っている世界(彼にとって、現実の世界では政府は信頼に足るものではないのですが、夢の中だとその理想の政府が存在するのですね)なのです。庭に出るとスザンヌが妻としており、彼に抱きつきます。スザンヌとキスを交わすバイヤース。しかしその夢はいつも、結婚指輪のみを残し一瞬にして消え去ってしまうのです。残された指輪を手に、砂漠に立ちすくバイヤース…。
場面はラスベガス。バイヤースは複数人と賭けポーカーをしています。
「誰かを連れてきたのか?」
ときかれて
「独身だ」と答えます。
彼はメガネをかけているのですが(多分変装のつもりなんでしょうが)なんだか変。フロヒキーは従業員に化けて、その部屋にもぐりこんでいます。ほかの人が降りる中で、バイヤースは掛け金をどんどん上げていきます。部屋からコンピュータを操作し、情報を収集しているラングレーはバイヤースにイヤホンを通じ、勝負から降りるように指示します。ところがバイヤースは降りろといわれているにもかかわらず勝負に出ます…。結果彼のカードは見事な負け。その上いかさまを気づかれ、セキュリティーにつまみ出されてし合います。
フロヒキーとバイヤースは部屋に戻りますが、3000ドルをすったことにラングレーは特にがっくり来ている様子。
突然部屋のドアをノックされ驚く3人。ドアの外には2人の男の姿が…。
「CIAだ、開けろ」(この2人は彼らの友人なのですが、ちょっと来ちゃってます…。類は友をよぶ、かな?)ラングリーのみが彼らとともにロブスタービュッフェに行きます。フロヒキーとバイヤースは彼らとは別にカジノへと繰り出します。バイヤースはスロットマシーンをしに行ったところでスザンヌを見かけます。追いかけるバイヤース、人にぶつかり、彼女を見失ってしまいます。
スカリーの部屋にモルダーからの電話…。
時刻は夜中の2時34分。なんとその電話先にいたのはモルダーではなくTLG3人。バイヤースはモルダーの声を合成してスカリーに電話をかけたのです。
モルダー(の声)「ローンガンメンが必要としているんだ、信じてくれ」
スカリー(本人)「いつも信じてるわ」
モルダー(の声)「安全でない電話回線なので話せない」
スカリー(本人)「わかったわ」
(このシーンしかモルダーの出番はありません…。ベッドの脇のサイドボードにスカリーが携帯を置いていたことから鑑みて、きっとモルダーからの電話がいつ来てもいいように備えてるんだろうなぁ。ご苦労様です。)
ホテルのコンピュータをハックし、モデスキーの名前ではチェックインしていないことを突き止めた3人に、酒でも飲めといわれて氷を取りに行くバイヤース。その彼が見たのは例の賭けポーカーの相手がエレベーターから降りてくるところ。その男が入っていった部屋にはなんとスザンヌの姿が…。氷の入ったバケツの中に顔を突っ込むバイヤース。
ラングレー「バイヤースが死のうとしてるぞ」
フロヒキー「死ぬには深さが足りないから、やめとけ」
「彼女は洗脳されたに違いない!!彼とキスしてたってことは絶対に洗脳されたんだ!!」
といいはるバイヤース。
フロヒキー、彼女の部屋に忍び込もうとしますが、掃除婦が先にドアを開けて彼女の部屋に入っていってしまいます。コンファレンスにもぐりこもうとしたバイヤース、セキュリティーの男が先日のいかさまがばれた時の男だったため、入り込めません。
例の友人達にバイヤースは本当に入り込めるというのならば、証明してみろと挑発します。友人の一人ジミーは通風孔にもぐりこんでビデオを取りますが、会場に彼らの友人ティミーがまぎれているのに気づき、物音を立ててしまいます。あせって逃げ出そうと通風孔を逆戻りするのですが、男達につまみ出され、薬物を耳の後ろに注入されるジミー。
スカリーがホテルに到着します。そこに現れるバイヤースとラングレー。「モルダーに電話がつながらないのだけど」というスカリーを何とかごまかすバイヤーストラングレー。そこにジミーがバスに飛び込んだということで彼らは外へ飛び出していきます。
掃除婦が去った後、フロヒキーは部屋にもぐりこみます。通風孔にビデオ・カメラをセットしようとしますが、そこにすでにほかビデオ・カメラがセットされてあったのを見て唖然。
そこになんとスザンヌが帰ってきてしまいます。逃げ場所のないフロヒキーはお風呂場に逃げ込みます。ところが彼女は服を脱ぎ始め、なんとシャワーにはいる準備を……。あわやというところで誰かが彼女お部屋のドアをノック。ドアの先にはなんとバイヤース。
バイヤースは自分を覚えているか、君は危険なんだと力説しますが、スザンヌは、10年の間に物事はよくなってきているのだといいます。この会話の隙にフロヒキーは天井の通気候からでていきます。彼女の部屋から引き上げ、廊下をとぼとぼ歩くバイヤースの目の前にドサッ荷物が落ちてきます。「おおっとすまないね」といって廊下の天上の通気候から降りてくるフロヒキー。
スカリーの検死に付き合うラングリー。冷静なスカリーの前で死体を見てたじたじのラングリー、それを対してますます余裕のスカリー。(ラングレーのメガネに内臓が写るのですが…。それが逆に生々しくてなんだか怖いです…。)ラングリーはますます気分悪そう…。ラングリーはついにたえきれず、逃げ出してしまいます。スカリーは例の注射跡を見つけますが、例のティミーが彼女にも薬物を注射をしてしまいます。
吐いているラングリーは、物音がしたのをききつけてスカリーのもとに駆けつけますが、彼女はばったりと倒れています。
スカリー「どうしちゃったのかしら」
ラングレー「大丈夫かい?」
スカリー「もちろんよ、cutie」
ラングレー「ジミーの検死、終わったの?」
スカリー「うんうん」(この時点でスカリーは足腰がろくに立っていません。)
TLGの部屋で、モデスキーの部屋にセットしてあったビデオテープを見ている3人。場面が怪しくなっていくにしたがって、バイヤースを思いやりスイッチを切るフロヒキー。そこにスザンヌが入ってきます。彼女はビデオ・カメラがセットしてあることに気づいてそれをもってきます。二人で話がしたいということなので、彼らを置いて去るフロヒキーとラングリー。10年間の間に、起こったことをバイヤースに説明するスザンヌ。
スロットマシーンを楽しんでいるフロヒキー、ラングレーの前にティミーが現れ、ラングリーに自分の部屋に来るよう誘います。残ったフロヒキー、スカリーの笑い声を聞きつけます。その声のするほうにいくと、やはりスカリーの姿が…。彼女の回りには何人もの男がとりかこみ、もてもての様子。
スカリー、フロヒキーに対し、「I like Hikky」(like、なのがミソですね)タバコが差し出され、差し出した相手を色っぽい目で見つめるスカリー。火を待つ彼女に男たちみながさっと差し出します。 その中に、あの「Dream Land」にでてきた、モルダーと精神が入れ替わってしまったセクハラおやじ、モリス・フレッチャーの姿が…。
ラングリーが行ったティミーの部屋ではなんと怪しい連中がわんさか…。
バイヤースと話しつづけるスザンヌは彼女の部屋が3人以外の誰かにも監視されているのを知り、驚愕します。
部屋にフロヒキーに連れられ帰ってきたスカリーをみて、スザンヌは「AH」というグラントと彼女しか知らないはずの薬物(一種の、洗脳を可能にする薬物、らしい)がスカリーに注射されているのだと彼らに告げます。解毒剤をうたれたスカリーはベットにばったり。部屋に戻ってきたラングレーの耳元 にもなんとその注射後が…
ティミーの部屋に再び戻ったラングレーはコンファレンスに紛れ込むIDと銃を渡され、、暗殺計画をすりこまれます。翌日、ラングレーはコンファレンスにもぐりこみます。スカリーはFBIといって入ろうとしますが、セキュリティーに止められてしまいます。
延々と話しつづける人をさえぎり休憩を取ろうと提案するグラント。その休憩の最中、ラングレーはずんずんと、銃を構えスザンヌに近寄り、1発、2発、3発…。愕然とする婚約者グラントと、悠然と去るラングレー。スカリーはFBIと名乗りはいりこんでいきます。駆けつけた救急隊員の一人はなんとわれらがフロヒキー!!スザンヌが運ばれていった後、絨毯に染み込んだ血をティミーはなめ、本物かどうか確かめます。
スカリーはグラントを連れ、部屋へ…。その中にはなんと撃たれて倒れたはずのスザンヌがぴんぴんとしています。スザンヌは二人だけにしてほしいと頼みます。彼女はグラントにAHをやつらにやったのね!?と問い詰め、ブラウスをはだけ、血糊が飛び出るように細工してあったアンダーウエアを見せます。
スザンヌ「信じてきたのに…。愛しているふりをしていたのね?何をこの計画でえたの?」
問い詰めるスザンヌ。
グラント「命だ…。」
会話の最中に部屋に入ってくるティミー。「すまないスザンヌ」というグラントに突如ティミーは銃を向け殺してしまいます。
しばらくしたあと、3人の部屋に入ってくる彼女の後ろにはなんと銃を構えたティミー。スザンヌを討とうとしたティミーをかばおうとして飛び掛るバイヤースですが、ティミーに簡単に殴り飛ばされてしまいます。あわや、というところで倒れていたバイヤースが「AH」をティミーの足に注射します。当然ですが、この薬の副作用のため、突如陽気になるティミー…。
ティモシー・ランドー(ティミー)がスザンヌを殺したというニュースがスカリーの部屋の中で流れている中、ようやくスカリーはモルダーに電話がつながり、彼が電話をかけていなかったこと、TLGにだまされていたことに気づきます。
「oh, men. I’m gonna kick their asses」(この台詞、なんだかかわいらしいので((言ってることは過激ですけど))見逃さないようにチェック!)スザンヌに新しい名前と住所などを渡すバイヤース。「わたしと来て」というスザンヌに対して、「僕がいなくても大丈夫だ」と告げるバイヤース。彼女は彼に夢で見たあの指輪をわたし「いつか…」といってタクシーに乗って去っていきます。
The Unnatural
Eve's Comments: 大学のレポートに追われていらっしゃるManaさんが、Eveのムリを聞いて下さって、またShipper's Reviewを送って下さいました。Manaさん、本当にありがとうございました。ラストスパート、がんばれ〜!遠い日本から応援してまーす。
今回のはShippersにとってヨダレものですが、私は個人的には、いちゃつきシーンなんかよりも、Arthur Dalesの質問に答えた時のモルのセリフがとても気に入っています。それともこれって、遊び回っていたDDがTeaと落ち着いた実体験から来たセリフか?
それにしても、他の単語ならともかくTofuとTsunamiってのは、今や親日家じゃなくても知ってる単語なんだけど・・・この脚本書いたDDってやっぱり言語学にこだわる人なんだなぁ・・・と思っちゃいました。(大学の国文学の先生は流行言葉を嫌うでしょ?)ちゃーんと韻も踏んでますし、まるでPOEMの様な響きを持つセリフだと思いませんか? それと、ちょっと下ネタで申し訳ないですが、英語でCreamというと「精液」の俗義があります。彼のオフィスでのIce Creamに関するやりとり、アメリカ人Shippersには意味ありげで楽しめたでしょうねぇ・・・。
★ ★ ★
この作品は、David Duchovnyが脚本、監督を担当しているということで、どのようなストーリーになるのか、アメリカのファンたちの間で注目の的になってました。
まずはタッグラインが、今回「In The Big Inning」になっているのに注意。今回はそのタグラインからも想像がつくと思いますが、「野球」がテーマです。
冒頭、1947年、黒人野球チーム、「Grays」と、白人チーム 「Southwest All Stars」が対戦しているシーンから始まります。「このSouth west All Stars」のピッチャーは、牛乳瓶の底のようなめがねをかけていて、しかもノーコン。哀れなサボテンがキャッチャー代わりのようなもので、ぼこぼこに…(笑)。
打順がJosh Exley(彼が野球をしたくて人間に化けたエイリアン)にまわります。彼がとうとう61本目のホームランを放ち、チームメートたちに祝福されていると、KKKが馬に乗って乱入してきます。彼らは銃を持っており、一触即発と思われたとき、例のノーコンピッチャーの制球がこのときばかりさえます。彼はKKKのメンバーに次々とボールを当て、KKKのリーダーを落馬させます。そのリーダーの白い布の仮面を(KKKの装束はご存知ですよね?)はぐと、なんとあのグレーのエイリアン…。
場面は変わって、地下のX-Files課のオフィス。スカリーが自分の背丈(冗談)程もある大きな資料本を抱えながら階段を降りてきます。モルダーは机の前でのんきに資料を見ています。(普通だったら逆ですよね…)。
スカリーは天窓から外を見上げ、「外はとてもいいお天気よ…。」から会話がスタートします。彼女は自分の買ってきた「ノンファット・豆腐アイスクリーム」を食べ始めます。それを見たモルダー、興味深々です。ここからの会話は注目に値します。
(モルダーの「I scream, you scream, we all scream for nonfat togutti rice dreamsicles」 というせりふには思わずニヤニヤ…。)
何を考えたかモルダー、突如スカリーの腕をつかみ、彼女が食べていたアイスクリームにかじりつきます。対するスカリー、不機嫌にもならず、笑い声をあげ「モルダー!」とのみ。(このシーンはほほえましいです)
このとき、アイスがモルダーの読んでいた資料にこぼれてしまいます。このとき、モルダーが実は野球の新聞記事を読んでいたということがスカリーにばれてしまいます。モルダーはどうしてこれを読んでいたのか延々と話すのですが、スカリーは一言
「つまんないわ。」(…。)
モルダーはこの「Grays」の記事の「Josh Exley」と「Arthur Dales」が写っている写真に、「例の「エイリアン・バウンティ・ハンター」が出ているのを発見します。彼は「Arthur Dales」という名前を確認するや否や、くしゃみをするふりをしてその記事を破りとってしまいます。
当然のことですが、スカリーが「あなたは今アメリカ政府の所有物を毀損したのよ」というのですがモルダーきいてません。彼はレザーのジャケットをつかみ、出ていってしまいます。対するスカリー微笑を浮かべて彼が出て行くのとみつめ、一言。「きかんぼうなんだから(You rebel)」
場所は変わって、Arthur Dalesの家の前。モルダーは彼の家を訪ねていくのですが、そこにいた「Arthur Dales」は想像力のない親のため名前を同じにされた弟の「Arthur Dales」なのですが、彼はなぜかモルダーのことを知っています。
Mulder:「なぜ僕の事を知っているんです?」
Dales :「私の兄が全部君のことを話してくれたからさ。」
(モルダーは彼にthe biggest jackass in the Bureau((FBIきってのおおまぬけ))とまでいわれてます。しかも、彼らはモルダーのことを時々夜話に出していたらしい…)ここからの彼らの野球談義はほほえましいです。モルダーが Exleyのホームラン数、年を言い間違え、「Arthur Dales弟」にいいなおされたときに「‘47、whatever(47年でもなんでもいいです)」といい返すシーンはなんだかかわいいです。
特に、その中で姿を変えるというということが話題になり、
Arthur Dalesはモルダーに「愛が人の姿を変えると思うかね」ときかれ、
やさしい笑いを浮かべ「女性はいつも男を変える…と思います」
(これはスカリーのことを思っていったに違いない!!と私は確信しています。もうこのシーンの微笑には…満点です。)
1947年6月29日、若きArthur Dales兄がKKKからExleyを護衛するため派遣されてきます。(ここでいったん現在に戻るのですが、Arthur Dales弟は、ディマジオ、ベーブ・ルースらはエイリアンという説を披露します。)
1947年6月30日この日、試合があるのですが、試合中、観客席にいた2人の客が怪しい動きをしたため、(実際、この客たちは前にいた子供たちを驚かそうとして水鉄砲を取り出そうとした)Exleyに覆いかぶさります(結局水鉄砲とわかったとき、彼は「蜂がいたんだ」と言い訳します)。結局打席でExleyは デッドボールを頭に受け、倒れます。このとき、キャッチャーミットを枕代わりに寝かされた彼はなんだかわからない言葉をぶつぶつつぶやいた挙句、そのミットにはなんとあのエイリアンの緑色の血が…。
それを不審に思ったDalesは鑑識にまわしたり、Exleyのことをいろいろと調べ始めます。その結果、Dalesは彼が実は「6歳」であるはずということを知ったりします。Arthur Dales兄は、ホテルで本当のExleyの姿を見たことによって、がエイリアンであるということを知ります。そのあと、移動中のバスの中で彼らは小声で話しているその内容は結構面白いです。
Dales 兄「地球の女の人に恋をしたんだ?」
Exley(笑って)「いいや。野球を見たんだ」(彼は野球に恋をしてしまったのですね)
バスを降りたところで、Exleyはエイリアン・バウンティ・ハンターの姿をみかけます。Dalesが警察に戻ると、鑑識官Tedから電話がかかってきます。電話で鑑識官はグローブについた例の物体(実はエイリアン血液)の検査結果をDalesに電話で報告するのですが、そのあと、Exleyにばけたエイリアン・バウンティ・ハンターに殺されてしまいます。
場面は変わって冒頭の試合、KKKメンバーにばけたグレイが地面に横たわっています。皆は驚いて逃げてしまうのですが、Exleyのみは残り、彼をじっと見つめています。エイリアン・バウンティ・ハンターはいつもの人間の姿に戻り、もうおしまいだと彼に告げます。それに対し、Exleyは今日61本というホームラン記録を作ったのだと話しかけます。おまえの本当の姿を見せろといい、グレイに姿を変えたエイリアン・バウンティ・ハンターに対して、Exleyは人間の姿のまま、「これが本当の姿なんだ」と告げます。
エイリアン・バウンティ・ハンターは元の人間の姿に戻り、Exleyの首の付け根にあのピックを差し込みます。このときArthur Dalesがかけつけるのですが、今一歩間に合わず、彼は倒れます。エイリアンの血は有毒だから、Dalesに自分をほっといてくれ叫ぶExleyでしたが、Dalesの手についた血は真っ赤な人間の血になり、(つまり彼は人間になったということですか)死ぬのでした。
お待たせしました。ここからが皆様お待ちかねのシーンです。
最後のシーン、Grayのユニフォームをきてバッティングをしているモルダーのところに、スカリーがFox Montl(いうまでもなくモルダーですね。モルダーってば照れ屋ですねー。それとも、モルダーと名乗って断れたらやだな、と思ったのかも?)、から「緊急」のマークがついた、「特別のすごく早い(つまり来年)、もしくはとても遅い(何しろスカリーの誕生日は2月ですからね)誕生日プレゼントのをとりにおいで」というメッセージをうけとったとやってきます。
ここからはもう二人の世界です。完全に。彼女の後ろに回り、彼女をしっかりと包み込みながら、バッティングをはじめます。バッティング・マシンを動かすために一時間10ドルで雇われた少年はさぞやこのアツアツぶりに当てられたことでしょう…。
なにしろ、「腰が…手よりも先。いいね」とモルダーはスカリーの腰に手を当てるのです(もうこのシーンは本当にアツアツの恋人そのもの)。しかも、バットのどの部分を持つかで二人がやり取りするのはなんともほほえましいです。その上、二人の顔は何度も(必要以上に?)接近しているシーンが続きます。モルダーがスカリーに話しかけながらちらちらとボールから目をそらして彼女を見つめるシーンは目にこびりつくことでしょう。
話しかけるモルダーに対し、スカリーは「黙って、モルダー。私は野球をしてるのよ」彼らが打ったボールはそら高く舞い上がり、夜空の星となるのでした。
Fin
今回はちょっとはしょってしまってます。ごめんなさい。(4/29/99)
Milagro
Scullyに興味を持ったPadgett は小説家なのですが、彼の書くこと(心臓を取り出す殺人)は現実に起こってしまいます。モルダーがこの事件の調査の最中、Scullyはcharm(魔よけ)のようなペンダント(これがタイトルになったMilagro <Miracleの意>です。)をオフィスでみつけます。彼女はモルダーが帰ってきた後、ひとしきりこのペンダントのことでMulderとやり取りします。
Scullyはそのあと教会に行くのですが、そこでPadgettにあいます。当然ですが、Scullyは「私をつけているの?」といいますが、Piagett は自分は小説家なんだから、君がここに来るって想像したんだよなんて弁解をします。[くどいことですが、彼の書いたことは本当におこってしまうんです]
ここでPadgett はものすごく詳しくScullyの私生活について話します。
Padgett はそのあと自分とScullyとのベッド・シーンを彼の小説に盛り込んだりしてしまいます[小説の描写をPiagett自身が読んでいる声が実際の映像にかぶるのです。本当にきわどいシーンがあります 涙]。
そのあとScullyがたずねてくる(何しろ書いたことが本当になってしまうから)のですが、机といす以外、家具という家具が何もないPadgettの部屋では、彼らはベッド以外座るところがないので、ベッドに座ります。(Scullyもuncomfortableとかいいつつ、座るなー!!と叫んでました)、とにかく書いたことが本当になるため、ベッドのランプが電球をかえたにもかかわらず、消えてしまうのです。
彼はもともと彼女のアパートに部屋を借りるつもりだったのだけど、空きがなかったのと、Scully がモルダーのところにずっといるためモルダーの隣の部屋を借りたのだとか、コーヒーを飲みながら話をします。(うーん、ちょっとストーカーっぽい)
そこにMulder王子登場!!彼は銃を構えてドアを(蹴破ったのかどうかはわかりません)あけて入ってきます。[Mulderはもしかしたら、Scullyに恋人ができたら絶対になんだかんだいって調べ上げて、こんな点があるから君が心配なんだ、とかいいそう、なんて思っちゃいました。]
モルダーはPadgettを逮捕します。が、結局心臓取り出し殺人はPadgettが牢屋にいる間にも起こったので、Mulderは犯人とコンタクトをとらせるため彼を泳がせることを決心します。ここでMulderとScullyの会話なのですが、「君はこれに自分が出てきているのを知っているんだろう?」(当然ですが彼はベッドシーンの描写をよんでいるので、不機嫌です)「ええ」なんてかんじで続きます。
Padgettは釈放されるときに、「Scullyに自分を好きになってもらいたかったけど、彼女はもうすでに恋している」なんてことを二人に言います。(ここで、Mulder、なぜ何もいわないの?「君に恋人がいたのか?」ぐらい、つっこんでほしかった)
結局Mulder とScullyは通気坑をつかってPadgettの部屋を盗撮します。彼らには見えないのですが、Padgett は自分の部屋で机に向かい、小説の中の犯人、フードをかぶった男と小説を仕上げろ、どうやっていいかわからない、なんて会話をしています。その犯人は、Padgettがあまりに具体的に描写してしまったために実在するようになってしまったのだ、なんてことまで言います。
結局ラストはスカリーを殺すことで仕上げるようになんてことで二人の間で決着がつき、彼は書き始めます。 書き終わるなり、彼は地下の焼却炉に言って小説を投げ込もうとします。モルダーは彼を追いかけ、すぐに部屋を出て行くのですが、ブーツを脱いでいたスカリーはすぐについていくことができず、ブーツをはいたあと追っていこうとします。
ところがモルダーの部屋のドアをあけたところで、「フードをかぶった男」に襲われてしまいます。彼女は必死に抵抗を試み、銃で犯人を撃つのですが、当然ですが、「小説によって実在を許された」わけですから、銃で撃たれてもまったく犯人は影響を受けません。[このシーン、弾丸はなんと「フードをかぶった男」の体を通り抜け、Mulderの部屋の天井付近の壁にあたってました。]それどころか心臓を抉り取ろうとします。 (スカリー以外ではものすごく早く心臓を取り出してたのに、何でスカリーのときにはあんなに時間がかかったのかな?いや、やはりヒロインの心臓は強くて取り出しにくかったに違いない)
地下ではモルダーが「証拠を燃やそうとしてるんだな」なんて銃を構えてその小説をよこせ、なんてやってるところに銃声がきこえます。モルダーは自室に戻るのですが、(もっと機敏に動いてほしかったな・・・ちょっと愛がかんじられなかった・・・。いや、愛がないのではなくて、年のせいかな?いや、そうに違いない、そう信じよう)そこには血まみれのスカリーが目を閉ざして床に横たわっています。
スカリーはパッと目を覚ますのですが、まだ犯人がいるとおもい一瞬抵抗を続けようとします。でも、目の前にいるのがモルダーだと気づき、彼に抱きつきます。彼は何も言わず、彼女を強く抱きしめかえします。
地下の焼却炉のまえでは、小説にけりをつけるため「フードをかぶった男」が手に入れられなかった心臓を取り出したPadgettが死んで横たわっています…。(ここでもっと大げさに驚いてくれ!!それか死んだかと思って驚愕してくれ、と私は嘆いてしまいました)
感想:もっとモルダー嫉妬して!!なんだかモルダーの演技がちょっと力が抜けてるかんじ・・・。(4/19/99)
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最後の「ここで死んだかと思って・・・」うんぬんは、スカリーが横たわってたシーン(Padgettではなくて)に対するコメントなんですけど・・・。まあ、Shipperのかたがたならわかりますよねっ。 そうそう、Milagroは、何度かみてると結構モルダーは彼なりに心配してるのかも、って思えるようになりました。1回目はそう思えなかったんですけれどもね。(4/24/99)
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