どうして?デビット、私から離れようとするの? XFの撮影を放棄してしまうの?あなたを父親だと思っているパイパーだって 悲しんでいるのよ……。 この作品は作者個人の想像でつくられたものでフィクションです。 THE X-FILESの著作権はFOX1013に帰属します。 作中の登場人物や設定は、実際のものとは全く関係ありません。 また、彼らの肖像権やプライバシーを侵害するために作ったものでもありません。 **************************    私とあなた Aki ************************** 三日前XFのスタッフの一人が口を滑らした。 『ジリアン知ってたかい?デビットがこのシーズンが終わったらXFを降りるんだとさ。』 それを聞いた私はこれまでに受けたことのないショックを受けた。 デビットがXFを降りる。どうして?私達は今、愛し愛されているのに。 パイパーともよく遊んでくれているし、3人で食事にも行くのに…。 私は撮影中に控え室として使っているトレーラーに戻った。 デビット理由を教えて頂戴。どうして私とパイパーから離れていくの? トントン…トントン 『開いてるわ。入って。』 入ってきたのはデビットだった。 『ハイジリアン。多分もう聞いたと思うけど僕は今のシーズンが終わったらXFを降りるよ。』 『デビットどうして降りるの?最後までやろうって二人で決めたじゃない。なのにどうして?』 『ティアと結婚するよ。』 『どうして?このシーズンが終わったら結婚しようって言ってくれたじゃない。』 『ティアが僕の子供を妊娠した。君とケンカをしたときにクラブで飲んでたらティアが誘って くれたんだ。それで誘われるままにティアと寝たんだ。そのときに妊娠したみたいなんだ。 だからジル、君とは結婚できない。』 『どうして今さら言うの?パイパーだってあんなに嬉しそうだったのに。どう説明すればいいのよ。』 『僕にもう聞かないでくれ。それじゃ。』 撮影が終わり私はホテルに戻った。私は自宅に居るパイパーに電話をした。 『パイパー今日はどうだった?』 『別にいつも通り。友達にモルダーとスカリーはくっつかないの?って言われたぐらい。 それと男子がママのサインが欲しいって。』 『じゃあ今度書いてあげるわね。パイパー実はデビットのことで言わなければならないことがあるの。 デビット、ティアと結婚するわ。』 『どうして?ママと結婚するんじゃなかったの?』 パイパーは泣いていた。私も泣きたかったが、電話でパイパーを慰め寝かした。私もデビットの 事を考えないように寝た。 次の日私はクリスに頼み、休みを取らせて貰った。久しぶりに家に帰った。休みの日だったので パイパーが居たが、自分の部屋から出てこようとはしなかった。 トントン 『誰?』 『ティアです。はじめまして。近くまで来たのであなた方がデビットの事を知っているので詳しく 聞かせてもらおうと思いましたので。』 私がドアを開けた途端にパイパーが出てきた。 『よくものこのことここに来れたわね。私とママからデビットを奪っておきながら。出て行って。 そしてもう二度と顔を見せないで。』 パイパーは私が言いたかったことを変わりに言ってくれた。私の心の傷はまだ治っていないけれど、 撮影に遅れを出すわけには行かなかったので翌日から撮影に出た。 XFの撮影は順調に進んでいき、ついに終わってしまった。 『ジリアン。君に話したいことがある。静かなところに行こう。』 私は嫌な気持ちになりながらもデビットについていった。 『僕と君そしてパイパーに嬉しいニュースがある。ティアが結婚したくないって言ったんだ。 そして子供をおろしたいって言ってきたんだ。子供はどっちでもいいが、君と結婚できるんだよ。 ジリアン、結婚しよう。』 私は嬉しくってその場で返事を返し、パイパーに電話をしたあとにクリスに報告に行った。 クリスはあっさりと認めてくれた。 私達はその半年後に結婚をし、私・デビット・パイパー、そして私のお腹の中にいる2人目の 子供と幸せに暮らしていった。 『デビット、愛してるわ。』 『僕も愛してるよ。永遠に君を放さないよ。』             END ************************** 最後まで読んでいただきありがとうございます。 まだまだ未熟者の私ですがこれからも頑張って行きたいと思っています。ご感想などが ありましたらこちらに下さい。      akiann@ttv.ne.jp