************************************** 紫陽花                                                      By kei G−1    私はペントハウスのテラスからLAの街を見下ろしている  明かりが宝石のようにきらめいていて、私には少しまぶしすぎる    私は目を伏せて、貴方との電話を思い出していた  次の出番までは間があるので私はトレーラーに戻った  まるでその時を待っていたかのように携帯が鳴り響く  この番号を知っている人は少ない  この言い方は少しおかしいかもしれない  たった一人しか知らないのだから   ”Hello?”   ”Gill? 僕だ”  まるでモルダーとスカリーのような会話に笑みが浮かぶ  でも彼らのものとは似ているようでもまったく違う  太陽と月みたいに・・・  **************************************