この作品は作者個人の想像でつくられたものでフィクションです。 THE X-FILESの著作権はFOX1013に帰属します。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★       title: beginning Author: Lily ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ XFのオーディションでは運よく選ばれたけど 撮影では失敗してばっかり・・・ 何も分からない私・・・へたくそな私 満足な演技は出来ない・・・まわりからはどう思われてるのだろう・・・ きっとなんでこんな女が・・・って? 今日の撮影もまわりの視線が痛かった・・・ 私の居場所なんてないのかも・・・ そう思うと自然と涙が溢れてきた 一人セットの隅で涙を流していた・・・ これからやっていけるの?こんな私が? きっとこんなショーすぐに打ち切りになる・・・ 私のせいで・・・ 「Gillian?」 David!? 後ろから声をかけられた それがDavidだとすぐに分かって 急いで涙を拭った でも意味がなかったらしい 振り向いた私の目が真っ赤だったんだから 泣いてたことはバレバレだった 「Gillian・・一体どうしたんだ!?」 「あっ・・・何でもないの・・・」 「そんなことないだろ!?」 そう言って私のことをそっと抱きしめてくれた 「一人で泣くなんて反則だ・・・」 「え?」 「そんなことされたら君のことほっとけないだろ」 彼の唇が私の唇と重なった 私たちはセットの隅で口づけを交わした 二人は恋に落ちた もう二度と抜け出せない恋に・・・ 互いの唇が離れ 彼が私の顔を覗きこんで言った 「Gillian・・君は笑顔のほうが似合うよ・・・・・ほらっ、笑って」 そして彼が両手で私の頬を包み込んで そっとキスした  「・・ねえ・・・なんでそんなに優しくしてくれるの・・?」 「決まってるだろ?」 「私のことが好きだとか?」 「自意識過剰だな」 「ごめんなさい・・・変なこと言っちゃって」 私は彼から離れようとした けど彼は私を離そうとしなかった 「なんで君が泣いてたのか 教えてくれないか?」 「そんなこと簡単よ・・だたここには私の居場所がないから・・・ それに満足な演技も出来ないし・・・」 「そんなことないだろ!?君はいつも一生懸命じゃないか 誰でも初めは上手くいかないものだよ」 「同情はやめて」 「同情なんかじゃなくて・・・」 「私、やめたほうがいいのかしら・・・」 「何言ってるんだ?まだまだこれからだろ?なんでそんなこと言って・・」 彼女の瞳から涙が溢れだしてきた 僕はそんな彼女のことをぎゅっと抱きしめた 彼女を支えられるのは僕しかいない・・そう思いたかった 彼女に頼って欲しい・・・こんな僕でも 彼女が僕の胸に顔を埋めて泣いている 「Gillian・・僕がいるから・・・君のそばにずっといるから・・・」 「・・・David・・・ありがとう・・・」 次の日から撮影が楽しくなった Davidが私の居場所を作ってくれたから 出番待ちで私たちはセットの隅で座っていた 「あ〜あ・・僕にはなんで君を押し倒すシーンがないんだ?」 「性を曲げるもの のあのシーンのこと言ってるの?」 「そうだよ!僕も君にあんなことしたい」 そう言ってGillian の手に触れた 「David・・何して・・・」 彼の吐息が首筋にかかる 「ちょっ・・・ダメよ・・・」 「何で?」 「みんな見て・・」 「別にいいじゃないか・・・僕はそんなこと気にしないよ・・君もだろ?」 「もうっ・・」 私たちは熱い口づけを交わした ここがセットの隅だということも忘れて・・・ 「David Gillian!そろそろ出番だ」 スタッフの一人が私たちを呼びに来た 「おっと・・・取り込み中だったかな」 「ん・・・大丈夫よ・・すぐ行くから・・・・・David・・ほらっ、行かなきゃ」 「もうちょっと・・・」 「ダメだったら・・・撮影が終われば続きは出来るわ」 「ん〜・・・そう言ってくれると思ってた」 「もうっ!」 今日の撮影も終了して 私たちはDavidの部屋のソファーに並んで座っていた 「昨日の君と今日の君が同一人物なんて思えないよ」 「あなたのおかげよ・・・あなたがいてくれなきゃ 今頃私、飛び降りでもしてたかも」 冗談っぽく笑いながら言った 「君に必要とされてると思うと うれしくて死にそうだ」 「何言ってるのよ・・」 彼女はやっぱり笑顔が一番だ・・・ずっと僕の隣りで笑っていて欲しい ずっと・・・ 「Gillian・・・ずっと一緒にいたい」 彼が私の肩を抱きながら耳元で囁いた 「私も・・・ずっとあなたと一緒にいたい・・・あなたがいれば何もいらないわ・・・ ・・・愛してる・・David」 「本当に?」 「ええ・・・本当よ・・なんなら証明してあげましょうか?」 「どうやって?」 「こうやって・・・」 彼女が僕の上に覆い被さって 激しく口づけしてきた 「んっ・・・Gill・・・」 彼女の甘い香りが僕の鼻をくすぐる 永遠にこのときが続けば・・・なんて考えたくもなる 「David・・あなたの気持ちも聞かせて・・・」 「聞かなくても分かるだろ・・?」 「聞きたいわ・・・あなたの口から・・・」 「愛してるよ・・・」 「本当に?」 「証明してほしい?」 これを期待していたのかも・・・ 「もちろん」 「じゃあベッドに行こう・・・」 二人の時間は始まったばかり・・・ やっと動き出した 永遠ともいえる時間・・・ きっと止まることはないだろう・・・                           THE END ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ あとがき 書いちゃった・・・ あ〜あ・・・やっちゃったよ・・・ デビジリFicって結構(ってゆーかだいぶ)難しいですね 書いてると だんだんモルスカっぽくなってくるんだよね(爆) ではでは。。。