"DISCLAIMER: The characters and situations of the television proguram ""The X-Files""" " are the creations and property of Chris Carter,Fox Broadcasting and" Ten Thirteen Productions. Auther: Mebius Spoiler:  Non Title:   Intermission 一部キャラクターが引用されていますが、これはあくまでも作者の想像によるもので、 事実とはかけ離れております。 ******************************************************************************* 私はずっと待っていたのかも知れない。 彼のその言葉を 何年も前から、私はその時が来るのを待っていた。 いつくるのかと、半分期待し半分心配しながら。 彼の心は最初からわかっていた。 どんなに上手く隠しているつもりでも。 それは、私が彼を愛しているから。 彼も私を愛している。 いつのころからか、それを隠しているのが本当につらくなった。 言葉の端々に、皮肉ともとれる言葉でほのめかす。 それなのに、返ってくる言葉は。 「君の思い過ごしだよ。」 本当にいつもいつも、私を困らせる。子供のような人。 思い過ごしなんかでは絶対無かった。 私の中では、日に日に確信に変わっていく。 でも。。。。。。それは、失望ではなかった。 新たな希望。 彼が自分を隠せば隠すほど。 やがて来る未来を思わずにはいられなかった。 そのときの決心は既にできている。 最初から。 私にとって彼は大切な人。 その時々で、どんな感情があったとしても。 私たちは、どんなことでも話し合う。 まわりから、どんな風に思われていたとしても変えることはできない。 いつからだろう、彼の思いがもう止めるとこができなくなってきたのを感じたのは。 やっと訪れたのだ、その時が。 来てほしくないとおもいながらも、やっと来たのかという安堵感が私を襲った。 安堵感? そう、私は彼を彼女から預かっただけ。 心に傷を負った彼を。 傷がいえれば、彼は飛び立ってしまうだろう。 それも、とっくにわかっていた。 深入りはしたくなかった。 いつかは手放すことになる人だったから。 私にとって、彼は申し分なかった。 でも、彼にとってはどうだったのだろう? もうすぐ、彼の旅も終わる。 長かった旅が。 最近の彼は、すこしずつ変わっている。 彼は、決断したのだ。 わかっていながらも、複雑な思いが私の心の中をよぎる。 そう、もうすぐ彼は現れ自分の気持ちを私に告げるだろう。 そのとき、私は冷静にいられるだろうか? もうすぐ、私の部屋のドアをノックするだろう。 そして、私に告げるだろう。 それは、私が数年来待っていた言葉。 私の気持ちを解き放つ、魔法の呪文。 そう、とっくにそんなことはわかっていた。 私の肩の荷もやっとおりるのだ。 この言葉を言うために、私はその時を待っていた。 ずっと、前から。 「すまない、Tea。 これ以上僕は自分を偽ることはできない。」 「やっと、気が付いたの?David。その言葉をずっと待っていたわ。」 。。。。。Fin