地上デジタル放送


経緯

6月に引越したのだが、引っ越した先では電波障害の補償で
マンションの建築主により設置された共同アンテナを使用していた。
7月に地上デジタル放送用チューナー内蔵のテレビを購入した。
通常なら東京タワーから発信されている地上アナログ放送が共同アンテナで
受信されているなら、同じ場所から発信されている地上デジタル放送も
共同アンテナで対応しなければ映らないと考えるのが普通だ。
しかし、電波が強ければ、反射波を捕らえることで映るのではないか
ということと、共同アンテナの地上デジタル放送への対応を画策するにも
電波の受信状況を予め調べておくべきだと思い自宅にUHFアンテナを
設置しようと考えていた。
2005年12月1日、地上デジタル放送がフルパワーになったことで
この計画を実行に移した。

設備

アンテナ サン電子 SU−DA19W
ブースター マスプロ VCW20J
受像機 パナソニック TH−37PX500
アンテナ線 75Ω同軸 20m
設置場所 横浜市鶴見区 ベランダ
アンテナの向き 東京タワーとほぼ正反対

受信状況

TVKに関しては、1階室内でブースターなしで受信出来た。
この状況でTVKアナログ(42ch)は、ゴーストにより画面が滲み
色相もずれた酷い画像だった。
TVKは、三ッ池公園タワー発信で距離が近いせいか電波の強さは断トツ。
受信アンテナは東京タワーからの電波も同じアンテナで同じ向き。
次に強いのはフジテレビだった。
日テレは、やや弱く、テレビ朝日はギリギリで、状況により
画面が乱れることがあるのでブースターを使用することにした。
ブースターをつけると東京MXテレビも受信可能となった。
デジタルなので、電波強度が敷居値より低いと受信できないため
アナログ放送よりも受信は厳しくなるのではないかと思っていたが
OFDM変調方式や、ガードインターバルの技術がゴーストを回避するため
感触として3倍以上受信の可能性が高くなっていると思う。
電波障害は、電波強度よりも反射波の混信障害の方が多いのだと実感。
また、画面が出なくてもテレビに受信レベルの計測機能があり、
これを見ながら、アナログ放送と同様にアンテナの向きを調整することが出来た。

物理CH CH 放送局 受信レベル ブースター使用
27 1 NHK総合・東京 61 69
26 2 NHK教育・東京 58 66
25 4 日本テレビ 58 63
22 6 TBS 51 63
21 8 フジテレビ 63 70
24 5 テレビ朝日 56 63
23 7 テレビ東京 58 64
18 3 TVK 68 64
20 9 東京MX 35 44

感想

東京MXテレビを含めて、全チャンネルを受信できるとは思わなかった。
今までのゴースト混じりのアナログ放送から、いきなりハイビジョン。
今までが嘘の様に素晴らしい映像が楽しめる様になった。
(ちななみに、BS・CS放送は、特に見たい番組がないので受信していない)

余談

一部CMなどでMPEGのモアレ(ブロック・ノイズ)が気になる様になった。
DVDクオリティーで作成されているらしい。
放送なら、MPEG4のDVストリームのクオリティーは欲しいと思う。
DVDの画像品質は、多くの人が思っている程高くない。
一般にデジタルだと劣化が無いと言われるが、不可逆圧縮によって圧縮された動画は、
アナログに落したときよりも損失が大きくなることが多い。また、アナログで
情報が欠損した時よりも不自然な乱れ方をするのが気になる。
HDDレコーダーからDVD−Rに放送映像をコピーする際に、アナログ(S−端子)経由で
コピーした映像の品質より劣るのに、著作権対策でワンス・コピーのコピーガードが
施されているというのは、大きな矛盾だと思う。

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