園芸ノート

アブラムシ(アリマキ)の駆除



春先、色々な植物の新芽に多量につく蟻牧。
単為生殖で自己増殖するため、完全に取らないとすぐに復活するので結構厄介。
この手の害虫を、完全に駆除するのは、なかなか容易なことではない。
今年は、アケビに大量発生した。
出来れば、農薬は使いたくない。
まず試したのは、木酢液。
これを5倍くらいに薄めて、朝晩1回ずつ霧吹きで吹きかけた。
結果は、1/3程度が落ちた。
しかし、効果がない訳ではないが、これくらいでは、すぐに復活するので、
ほとんど意味がない。
次に、牛乳を霧吹きでかけることを試した。
これは、相当の効果があったのだが、周囲が相当汚れる。
そこで、牛乳と同等の効果がある別のものはないかと考えた。
牛乳は、脂肪を水に乳化させたものだと考えられる。
水に乳化させた脂肪は、小さな生物にまとわりついて、動きと呼吸を奪う。
まとわりつかせるのは、何も脂肪でなくても良く、水溶性の透明なものでも良い。
その方が、周囲についても汚くならない。
そこで、潤滑ローション剤(安価)が使えるのではないかと思った。
人間ドックの腹部超音波(エコー)検査のときお腹に塗られるあれ。
ヒゲ剃り用のジェルでもいいだろう。
成分は、色々あるらしい。ポリアクリル酸ナトリウムや海藻由来のもの等。
しかし、これだけでは、表面張力があるのでアリマキにまとわりつかず、
弾かれるので十分な効果は得られなかった。
そこで、乳化剤、界面活性剤などが必要となる。
潤滑用ローションを20倍くらいに薄めた液に、台所用要洗剤を少し加えて
霧吹きで吹きかけてみた。
1回で、ほとんど落ちたので、相当なものだ。
朝晩1回ずつ、計2回吹きかければ、駆除完了というくらい効果があった。
駆除後水をかければ洗い流せるし、植物へのダメージもなさそうだ。

・・と思っていると、害が出た。
葉先に水滴として残ったものが、葉の呼吸を止めてしまったみたいだ。


もう少し、薄める等工夫が必要な様だ。

買って来た草花が枯れる現象

買って来た草花を地植えにしていると、なぜか不思議な枯れ方をする。
2年くらいは、原因がさっぱり分からなかったが、
犯人は、ダンゴムシとワラジムシだった。
これらの虫は、枯れ葉などを食べていると思っていたら、
草花の新芽も大好きで、結構器用に細い茎を登ってその先の
新芽や葉を食べているのだ。
買ってきて間もない草花は元気だが、花も一段落して、
少し弱ってくると、根元の茎をかじり始める。
そうすると、根元が開いて茎が倒れてくる。
茎を引っ張ると、根元からちぎれてしまう感じになる。

巨峰についた虫(その1、その2)



2009年、2010年と多量についたのが、黄色いブドウスカシクロバの幼虫。
緑色のコスズメは、多くはないが見落とすと大食いなので被害は大きい。
2011年は、食い跡はあるのに虫が見つからないという不思議な状態になり
その後被害もなくなったので、鳥が来て食べているのかと思ったら、
しばらくしてメジロが来ているのを見かけた。
今年、2012年も6月10日頃からブドウスカシクロバが発生。
毎年6月中旬に被害が出る。
少ないと思うが、それでも20〜30匹は捉えた。



巨峰についた虫(その3)

謎のトゲトゲの小さな蛾を見かけたと思ったら、新芽がしおれる被害が出た。
謎の幼虫が新芽の茎を食べてしおれさせてしまう。
茎の中に潜んでいる場合もあれば、外に出ている場合も多い。
捕まえて、ビンの中で成虫になるまで飼ってみたところ、
やはり、トゲトゲの蛾になった。
2012年の新しい敵は、ブドウトリバだった。

















ブラックベリーにクサギカメムシ

実や葉の裏にクサギカメムシがたくさん潜んでいた。
幼虫なので飛べず、葉の裏に隠れて安心する習性がある。
捉えて、瓶に入れた。



ブラックベリーの新芽の枯れ(葉枯れ、葉焼け)

毎年6月頃に、順調に育っていたブラックベリーの新芽が突然枯れる
という被害が出る。それまでは、とてもたくましく育っていたので
肥料等の問題ではない。今年は、涼しかったせいか起きなかったのだが、
この間の梅雨の晴れ間で気温が上がったせいか、今年も起きてしまった。
去年植えた苗は、今までになく、横浜の気候に合った品種かと思っていたのだが、
アスファルトの路面に面したような場所で育てると、新芽が熱で焼けて
しまうようだ。葉の様子からして、病害虫ではないと思う。
気温が30度くらいになると要注意。





その後、朝晩しっかり水をやる事で回避出来ないかと試みたところ、
シュートの先端の方は、回復しなかったが、根元に近い枝では、
新芽が育つようになった。(写真左側が枝先端)



7月中旬〜8月中旬収穫時期。



巨峰の実の粉

袋がけしたけれど、袋の中で、実が白く米ぬかのような手触りの粉に覆われる
という奇妙な症状が出ている。昨年は袋がけしなかったが、
この粉が出た実はあった。
これは、熟した実に出るブルームとは明らかに違う。
調べてみると、この白い粉と果梗のまだら模様からしてウドンコ病のようだ。
(ウドン粉=メリケン粉=小麦粉)
今年は、夜涼しい日があるので、色づく実も出てきた。





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