フォト・レタッチによるモナリザの復元

写真をフィルムスキャナーで取り込んで、キズやホコリをフォトショップの
スタンプ・ツールを使用して消すという作業をかなりの数こなしている私は、
この方法で古い絵画のヒビが消せないかと考えました。
モナリザを見るとヒビが皺に見え、ばあさんみたいな感じになっています。
このヒビを消せば、もっと女性の肌の質感も復元出来るのではないかと思ったのです。
実際に作業してみると、右肩にかかった髪の毛の部分がヒビを消すことによって
随分と違って見えることに気づきました。
柔らかな髪の質感が浮き出してくるようで、筆のタッチ、技法についても再認識させられます。
しかし、これを復元というのは、少々おこがましい来もします。模写に近い作業ですから。
今回は、この部分について公開したいと思います。
全体については、顔を中心に6割くらい作業していますが、未完成であることと
画像ソースの問題もあり、公開しません。

下の画像は、2秒毎に復元前と復元後の画像が交互に切り替わるアニメーションGIFです。
ブラウザーによっては減色されて正しく表示されないことがあります。
その場合は、以下のJPEG画像を御覧下さい。
復元前 (364x506 pixel 84K bytes)
復元後 ( 364x506 pixel 68K bytes)


画像ソース

講談社 「週刊 世界の美術館  No.1」

モナリザの画像に関しては、レオナルド・ダ・ビンチの死後500年程経つので
著作権は期限切れです。
写真に関しても著作権的な表現は含まれないので著作権には当らないでしょう。
しかし、商業的な意味合いを考えると、取材や撮影等に費用がかかっている訳で
画像の転載に関しては、問題がないとは言えません。
今回このページでは、無断引用しているのですが、使用した部分には商業的な
価値はないと判断して使用しています。恐らくモナリザの全体画像を使用したら
問題が出てくるでしょう。
また、このページの主旨は、営利目的ではなく学術的に
 「フォトレタッチで古い絵画のヒビが消せる」
ということを示すことにあります。

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