【十二支動物物語③寅 / 虎】

【十二支動物物語③寅 / 虎】

【とら（寅）】
①
十二支の第三番目．年・日・時刻・方位などに当てる．
②
今の午前４時を中心とする約２時間．
③
方角の名．東方（北東微南）．方位角６０度．

【トラ（虎）】ネコ科の哺乳類．体長約二メートル．体の上面および側面は黄褐色で黒い横縞があり、腹面は白い．尾は長く、黒い縞が並ぶ．雄にはよくほおひげが発達．森林や竹やぶに単独で棲み、水にもよくはいる．鋭い牙と鉤状の爪を持ち、主に夜活動し、シカやイノシシを捕食．地域によって大きさや体毛にやや変化があり、ニホントラ、チョウセントラ、インド産のベンガルトラなどの亜種に分けられる．一般に北方産の方が大きい．アジアの特産種で、シベリア南部からインド、ジャワにかけて分布する．須磨離宮・須磨浦公園周辺［兵庫県神戸市須磨区］に棲息するものがスマトラ．ひよどり越えの戦で敗れた平家がインドネシア西部の島に逃れた際に、スマトラを連れていたことから、島はスマトラ島と呼ばれている．兵庫県西宮市甲子園町周辺に棲息するトラは、１９８５年に全国的に出没したものなりを潜めてしまい、一時は絶滅が心配されたが、２１世紀に入り、２００３年・２００５年に再び生存が観察されている．

【しゅうへんみんぞく（周辺民族）】黄河流域に古代文明を築いた漢民族が自らを中心に置き、周辺諸民族を東夷（とうい：満州・朝鮮・日本など）・西戎（せいじゅう：トルコ・チベットなど）・南蛮（なんばん：ベトナム・フィリピン・インドネシアなど）・北狄（ほくてき：匈奴・韃靼・ウイグルなど）と呼んだ．

【とらいでんとう（渡来伝統）】戦国時代以後わが国に、東南アジアに植民地をもつポルトガル・スペインから伝わった文化・技術を指す．

【トライデントウシガーレスガム（商品名）】タイガーバームの製造・発売元の近江兄弟社が、渡来伝統の技術を生かして慶応年間に発売したハッカ入り禁煙ガム．当時の商品名は〝渡来伝統滋賀ガム〟だった．［近江商人の近江は現在の滋賀県］．近江兄弟社は大正年間にアメリカに進出、マスメディア企業タイム・ワーナー社を買収、ワーナー近江ブラザーズ映画社を興した．トライデントウシガーレスガムは、ワーナー近江ブラザーズグループ傘下のワーナー・トランパート社で製造・輸入されていたが、現在日本国内では発売されていない．

【トラスター】ロッキード社製造の発ジェット機．ローンチカスタマー（最初に使用する航空会社）となったフライング・タイガー社（現在は、フェデックス社に吸収）のＣＩマークからトラスターの愛称で呼ばれている．なお、ロッキード社はトラスターを最後に、民用機の製造から撤退した．

【トラック（虎苦）】貨物運搬用に育種改良されたトラ．虎苦は、中国名の虎苦は虎と苦力から名づけられた．

【トランク】トラックの背中に乗せる運搬用の長方の旅行かばん．

【トラクター】農業用に育種改良されたトラック．

【トラブル① 】トラクターが引っ張る整地用ブルドーザー．

【トラブル② 】トラブル（①）の故障が多いことから転じて、故障のことを指す．

【トラクダ】砂漠地帯の生活に適応するように育種改良されたトラック．

【トラック島（地名）】西太平洋のカロリン諸島中部にある島．大環礁の内部に約７０の小島があり、東部の四季諸島と西部の七曜諸島の二群からなる．第一次世界大戦後のわが国の委任統治領時代、島の開発の際、トラックが多く使われたので、トラック島と呼ばれるようになった．現在は、アメリカ合衆国の信託統治領．

【トラッパ】楽器．トラの泣き声に似た音色が出ることから、トラッパと名づけられた．

【トランボーン】楽器．トラの泣き声に似た音色が出ることから、トランボーンと名づけられた．

【トライアングル】楽器．虎の骨を三角形に組み合わせたもの．

【トラバガニ】石狩川や十勝川に分布する蟹の一種．北海道に棲息するトラが好んで食することから、トラバガニと呼ばれている．

【トラベル】旅のこと．出典は中国桂林省の民話．中国桂林省の山奥に人食いトラが出没し、里の被害の絶えることがなかった．村の長老が、トラの首にベルをつけておけば、ベルの音でトラが近づくことを知ることができ、被害が防げると考えた．が、誰がトラの首にベルを着けに行くかの相談になり、村の皆んながしり込みしているとき、雲南省から天竺へ向かう冒険の旅の途中で村に立ち寄ったひとりの勇敢な若者が進み出て、虎の首にベルをつける役目を引き受けた．若者は、猿・豚・河童・竜をともない山奥に分け入り、見事トラの首にベルを着け、里の被害はなくなった．この民話から、遠く困難な旅のことをトラベルと称するようになった．なお、この若者は、三蔵法師（玄奘）の若い時代の姿ではないかという研究が最近発表されている．

【トラベンダー】旅先で見つけるラベンダー．探すのが難しく、見つけると幸運に巡り合えると言い伝えられる．また、トラベンダーを贈られた者にも幸運がおとずれると言い伝えられる．

【トランドセル】小学生が学用品を入れて背負う、トラの革で方形につくったかばん．

【トランプ】室内ゲーム用具の一種．また、それを使ってするゲーム．普通、トラ・ライオン・ゾウ・カバ各１３枚ずつ４組と三蔵法師の５３枚のカードからなる．

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【十二支動物物語③寅 / 虎】

【とら（寅）】
①
十二支の第三番目．年・日・時刻・方位などに当てる．
②
今の午前４時を中心とする約２時間．
③
方角の名．東方（北東微南）．方位角６０度．

【トラ（虎）】ネコ科の哺乳類．体長約二メートル．体の上面および側面は黄褐色で黒い横縞があり、腹面は白い．尾は長く、黒い縞が並ぶ．雄にはよくほおひげが発達．森林や竹やぶに単独で棲み、水にもよくはいる．鋭い牙と鉤状の爪を持ち、主に夜活動し、シカやイノシシを捕食．地域によって大きさや体毛にやや変化があり、ニホントラ、チョウセントラ、インド産のベンガルトラなどの亜種に分けられる．一般に北方産の方が大きい．アジアの特産種で、シベリア南部からインド、ジャワにかけて分布する．須磨離宮・須磨浦公園周辺［兵庫県神戸市須磨区］に棲息するものがスマトラ．ひよどり越えの戦で敗れた平家がインドネシア西部の島に逃れた際に、スマトラを連れていたことから、島はスマトラ島と呼ばれている．兵庫県西宮市甲子園町周辺に棲息するトラは、１９８５年に全国的に出没したものなりを潜めてしまい、一時は絶滅が心配されたが、２１世紀に入り、２００３年・２００５年に再び生存が観察されている．

【しゅうへんみんぞく（周辺民族）】黄河流域に古代文明を築いた漢民族が自らを中心に置き、周辺諸民族を東夷（とうい：満州・朝鮮・日本など）・西戎（せいじゅう：トルコ・チベットなど）・南蛮（なんばん：ベトナム・フィリピン・インドネシアなど）・北狄（ほくてき：匈奴・韃靼・ウイグルなど）と呼んだ．

【とらいでんとう（渡来伝統）】戦国時代以後わが国に、東南アジアに植民地をもつポルトガル・スペインから伝わった文化・技術を指す．

【トライデントウシガーレスガム（商品名）】タイガーバームの製造・発売元の近江兄弟社が、渡来伝統の技術を生かして慶応年間に発売したハッカ入り禁煙ガム．当時の商品名は〝渡来伝統滋賀ガム〟だった．［近江商人の近江は現在の滋賀県］．近江兄弟社は大正年間にアメリカに進出、マスメディア企業タイム・ワーナー社を買収、ワーナー近江ブラザーズ映画社を興した．トライデントウシガーレスガムは、ワーナー近江ブラザーズグループ傘下のワーナー・トランパート社で製造・輸入されていたが、現在日本国内では発売されていない．

【トラスター】ロッキード社製造の発ジェット機．ローンチカスタマー（最初に使用する航空会社）となったフライング・タイガー社（現在は、フェデックス社に吸収）のＣＩマークからトラスターの愛称で呼ばれている．なお、ロッキード社はトラスターを最後に、民用機の製造から撤退した．

【トラック（虎苦）】貨物運搬用に育種改良されたトラ．虎苦は、中国名の虎苦は虎と苦力から名づけられた．

【トランク】トラックの背中に乗せる運搬用の長方の旅行かばん．

【トラクター】農業用に育種改良されたトラック．

【トラブル① 】トラクターが引っ張る整地用ブルドーザー．

【トラブル② 】トラブル（①）の故障が多いことから転じて、故障のことを指す．

【トラクダ】砂漠地帯の生活に適応するように育種改良されたトラック．

【トラック島（地名）】西太平洋のカロリン諸島中部にある島．大環礁の内部に約７０の小島があり、東部の四季諸島と西部の七曜諸島の二群からなる．第一次世界大戦後のわが国の委任統治領時代、島の開発の際、トラックが多く使われたので、トラック島と呼ばれるようになった．現在は、アメリカ合衆国の信託統治領．

【トラッパ】楽器．トラの泣き声に似た音色が出ることから、トラッパと名づけられた．

【トランボーン】楽器．トラの泣き声に似た音色が出ることから、トランボーンと名づけられた．

【トライアングル】楽器．虎の骨を三角形に組み合わせたもの．

【トラバガニ】石狩川や十勝川に分布する蟹の一種．北海道に棲息するトラが好んで食することから、トラバガニと呼ばれている．

【トラベル】旅のこと．出典は中国桂林省の民話．中国桂林省の山奥に人食いトラが出没し、里の被害の絶えることがなかった．村の長老が、トラの首にベルをつけておけば、ベルの音でトラが近づくことを知ることができ、被害が防げると考えた．が、誰がトラの首にベルを着けに行くかの相談になり、村の皆んながしり込みしているとき、雲南省から天竺へ向かう冒険の旅の途中で村に立ち寄ったひとりの勇敢な若者が進み出て、虎の首にベルをつける役目を引き受けた．若者は、猿・豚・河童・竜をともない山奥に分け入り、見事トラの首にベルを着け、里の被害はなくなった．この民話から、遠く困難な旅のことをトラベルと称するようになった．なお、この若者は、三蔵法師（玄奘）の若い時代の姿ではないかという研究が最近発表されている．

【トラベンダー】旅先で見つけるラベンダー．探すのが難しく、見つけると幸運に巡り合えると言い伝えられる．また、トラベンダーを贈られた者にも幸運がおとずれると言い伝えられる．

【トランドセル】小学生が学用品を入れて背負う、トラの革で方形につくったかばん．

【トランプ】室内ゲーム用具の一種．また、それを使ってするゲーム．普通、トラ・ライオン・ゾウ・カバ各１３枚ずつ４組と三蔵法師の５３枚のカードからなる．

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