「えーっと……あの、初めましての人もそうじゃない人も初めまして、『ボディーガード』のリディスです」
「どうも、紅月です」
「紅月さん、作品名も言わないと」
「あ、そうか。作者が一番力をいれてるらしいですが、一番影の存在である『時を駆ける』の紅月です」
「…………何もそこまで…」
「ほら、あんたも自己紹介しろよ。黙ってたら存在消えるぜ?」
「……一馬」
「一馬さん、だから作品名も」
「…………『人形御伽草子』」
「というわけで、見事に上位三人とも違う作品のキャラクターとなりました。投票してくださった皆さん、本当にありがとうございます、嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします。では――」
「待て待て待て待てっ!…リディス、だっけ? 何終わらそうとしてんだよ」
「え? まだなんかやるんですか?」
「当たり前だろ!? これからだよ、これから! まだ何も話してないじゃねぇか」
「あー……」
「あんた結構ボケてんな」
「そっ…そんなことないですよ!!」
「俺はもう終わりで良いと思う」
「一馬、あんたも協調性ない奴だな!」
「別に話すことねぇし」
「そうですよね、あんまりないですよねー」
「あーッ! もう!!…どうして俺の周りの奴はどいつもこいつもこうマイペースな奴ばっかりなんだよ!?」
「紅月さん、ストレス溜まってそうですね」
「誰のせいだ、誰の。呼び捨てで良いよ。多分あんたの方が年上だろうし」
「あ、はい。紅月さんは今何歳なんですか?」
「……まぁ良いや。俺は17歳。あんたは?」
「私は18歳ですよ。一馬さんは?」
「知るか、そんなの。お前らいちいち数えてんのか? …………暇人」
「1年に1回数えるくらいどうってことないだろ。っつーか、らちが明かないから、俺が司会やるわ」
「ありがとうございます」
「あー…、じゃあまず始めに、投票の時もらったコメントについてな。まず一位のリディス」
「はい」
「『可愛い』だの『好き』だの『格好良い』だの来てるぞ。あー、あと『御姉様』とか。良かったな」
「あっ、ありがとうございます! えっと、更なる向上とよりいっそうの成長をみなさんにご覧に入れるため、これからはせくしーさを極め――」
「待て。……リディス、棒読みしてるトコ悪いが、そのカンペ誰に用意されたんだ?」
「紅月さん! ばらさないで下さいよ…。これはセラフィーさんが」
「じゃあそのセラフィーって奴に『危うく健全な座談会が深夜枠に入りそうになったじゃないか』って文句言っといてくれ」
「………? 分かりました…にしても、『御姉様』って――」
「聞き流せ。じゃあ次、一馬。おい、聞いてんのか?」
「聞いてる」
「『俺様』とか『生意気』とか『偉そう』とか、そんなのばっかしだな。ぴったりだな。これって褒め言葉なのか? お前良くその性格でやってこれたな」
「…………別に偉そうにしてるわけじゃねぇし」
「自覚なしって救いようがないぞ。じゃあ次、それぞれ自分の周りに――」
「ちょ……ちょっと待ってください!」
「なんだよ」
「紅月さんは? 紅月さんへのコメントは?」
「そうだよ、自分だけ逃げるつもりか?」
「………俺へのコメントはない」
「あるじゃないですか! じゃあ私が紹介しますね」
「…………」
「……可哀想なとこが好きらしいですよ! 良かったですね」
「リディスそれ嫌味か?」
「いやそういうわけじゃ……」
「俺は別に可哀想じゃ……。違うんだよ、俺の周りの奴らが悪いんだよ。あいつらのせいで俺が可哀想に見えるんだって。あんたらにもあるだろ? 周りの奴らへの不満がさぁー」
「あるな」
「おっ! 一馬、即答じゃん」
「当たり前だ。あの状況で不満がなかったら嘘だろ」
「どうしたんだよ」
「どうしたもこうしたも……あっのじゃじゃ馬女、いつか目に物見せてやる」
「……壮絶だな。相手も同じ様なこと考えてそうだけどな」
「本当、ああ言えばこう言う、減らず口の馬鹿女。ちょっとは大人しく人の言うこと聞いてやがれ。だいたいあの手の女は……」
「うわ、まだ言ってるよ。――リディス、あいつは放っといてお前はどうなんだよ」
「え? 私ですか?……私は特には…」
「何だよノリ悪いなぁ。何かあるだろ?何か」
「えぇっと……強いて言えば…ご飯が豪華すぎることくらいですかね」
「何だそりゃ」
「甘やかされてる気がして。前はもっと…質素に暮らしてたはずなんですけど」
「へー。でも死の危険すら感じさせるような料理食うよりよっぽど良いぜ? ほんと、もう二度とあいつの料理は食いたくない」
「生死に関わる料理ですか。紅月さんも色々苦労してそうですね」
「あぁ、してるぞ。このままじゃぜってぇー、いつか禿げる。いい歳してやること大人気ない奴ばっかだし。放っとけばどんどん横道それてくし。こっちだって、いちいち突っ込んでたら疲れるっつーの! だけど突っ込まなきゃ幾らでも横道それてく奴らしかいねぇんだよ」
「はぁ……そうなんですか。何だかお二人とも大変そうですねー……私、幸せかも…」
「いや、俺も別に一馬ほど嫌だってわけじゃないんだけどな……あいつまだ何か言ってるよ…溜まってんなぁ。ほっといて次行こうか」
「一馬さーん! 次行きますよー」
「まだ言い足りない」
「そのくらいで勘弁しとけよ」
「…………ちっ」
煮詰まったのでこの辺で強制終了。だって質問したいこと他に無いし(笑。
もしなにか議題にして欲しい事ありましたらこちらへ送ってやって下さい。