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FUJI SPEEDWAY RENEWAL CARNIVAL
have fun driving!

2005年4月10日、富士スピードウェイが1年半の改修工事を経て、世界最高峰のグレード1サーキットとしてリニューアルオープンしました。そして、そのリニューアルを祝う「have fun driving! FUJI SPEEDWAY RENEWAL CARNIVAL」が開催されました。
同カーニバルは、マーチングバンド演奏に引き続いてオープニングセレモニーが行われ、赤坂泰彦の司会のもと、錦織健の国歌斉唱、関係者のテープカットにより富士スピードウェイが正式にオープンしています。その後、リカルド・ゾンタが操るトヨタTF104が2周のファーストランを行って、新生富士スピードウェイに豪快なF1サウンドを轟かせ、公式な走り初めがなされています。
イベントは、世界の往年の名車によるビンテージカーパレードから始まり、3部構成となるエンターテインメントデモランへと続きます。その第1部は、クラブチームデモランで、
日本の往年の名車数十台がサーキットを疾走。第2部は、トヨタ7とニッサンR382によるデモランで、細谷四方洋のトヨタ7と高橋国光のニッサンR382が1960年代終盤の伝説的レーシングカーによるバトルを演出。第3部は、再びトヨタTF104による3周のデモランが行われています。
特設ステージでは、「Super GTレーサートークショー」、「Supre GTレースクィーンPRステージ」、「子供向けキャラクターショー トラフィック戦隊アンゼンジャー」、「ザ・リニューアルステージ」が開催され、イベント広場では飲食や物販のブースが設けられ、終日、賑わっていました。また、サーキットサファリ、グリッドウォーク、サーキットウォーク、カート体験コーナー、ヘリコプター観覧飛行なども催されています。ドリフトコースでは、D1ドライバーによる華麗なドリフト走行のデモランも披露されています。
同カーニバル終盤のメインとなったのが、Super GTのテスト走行です。新生富士スピードウェイを走るのは各ドライバーとも初めてとあって、特に最終コーナー直前に新設されたネッツコーナーでは各ドライバーともさまざまなラインをチャレンジ、コースアウトしたりスピンしたりするドライバーもいつになく目立っていました。富士スピードウェイは、リニューアル前も1コーナー、Aコーナー(サントリーコーナー)、Bコーナー(ダンロップコーナー)など見どころが満載でしたが、新生富士スピードウェイでも、新設されたネッツコーナーを含めて、見どころが満載になりそうです。
新生富士スピードウェイでは、ランオフエリアの多くが舗装されています。これは、グレード1サーキットとしての条件のひとつになっているそうで、
コースアウトしてもスタックすることなく迅速なコース復帰を可能としています。ただ、ブレーキトラブルでコースアウトした際には減速することができないため、ランオフエリアの多くを舗装するのが正しいことなのかどうかは微妙なような気もします。
新生富士スピードウェイの最新施設についてもふれておきましょう。メインスタンドは、ユニークな屋根の形状が印象的ですが、座席数は約2万2000席となっています。座席は独立型で、カップホルダーが備え付けられています。ただ、屋根は上段の席を覆っているだけで、下段部分は雨の日は辛そうです。また、風が通り抜けやすい構造なのか、風が強い日は横殴りの強風をもろに受けることになります。また、メインスタンド以外にあるスタンドは1コーナーだけで、ヘアピンやネッツコーナーにスタンドは設置されていません。ベンチすらなく、立ち見するか、
草の上にシートなどを敷いて観戦するしかありません。F1開催をめざすならヘアピンやネッツコーナーにも常設スタンドを設置すべきでしょう。
パブリック・インフォメーションは、ピットビルAのスタンド側に330インチのアストロビジョンを常設するとともに、レース車の排気音の中でも聞き取りやすい音響システムを採用しています。これは、排気音が大きくなると、スピーカーのボリュームも大きくなるというものです。主要コーナーには電光文字が表示されるLED文字表示システムを設置し、大型プラズマテレビを総合案内所やレストランへ取り付けています。大型プラズマテレビの設置は、レストランにいてもレースの流れが把握できるため、確かに役に立っています。
モータースポーツ施設としては、ドリフトコース、ショートサーキット、トヨタ交通安全センターモビリオなどがあります。ドリフトコースは、土屋圭市が設計監修したもので、
8通りのレイアウトが可能になっており、ドリフトを容易にする散水設備も設置しています。ただ、このドリフトコースにも観客席は設置されておらず、ネット越しに立ち見するか、土手に腰かけて遠巻きに見ているしかありません。ドリフトコースにも、観客席は設置すべきでしょう。ショートサーキットは、関谷正徳が設計監修したもので、全長810〜920mのコースで、小規模ながら十分なコース幅があり、18通りのコースレイアウトを可能にしています。トヨタ交通安全センターモビリオは、安全運転プログラム「トヨタ ドライバーコミュニケーション」を定常的に開催する専用施設です。
新生富士スピードウェイでは、ピットエリアが広大なのも、特徴のひとつになっています。ピットレーンの長さ自体が拡張されているばかりでなく、各ピットの広さもかなり拡大されています。
特に目につくのが、その奥行きです。奥行きは、15mはあるのではないかと思えるほどで、パドック側には完全に隔離された4.5畳程度の広さの部屋があり、チームスタッフはそこで休息したりミーティングを行ったりすることができます。これまでピットエリアにはそうしたスペースはなく、スタッフが快適に休息するにはトレーラーなどに篭もるしかありませんでした。この点に関しては、世界中のモータースポーツ関係者から好感を持って受け入れられることでしょう。
レストランは、「Orizuru(おりづる)」で、パドック内のヘアピン寄りに作られており、誰でも利用することができます。富士スピードウェイの歴代レストランの中でも最大のもので、200席近くが窓際に設けられ、ヘアピンを眺めながら食事することができます。セルフサービスのメニューは、洋食、パスタ、カレー、うどん、サイドメニュー、ジュースなどから選ぶことができるのですが、
天麩羅うどんが900円、フライドポテトが400円などと高く、食事代+場所代と考えた方が良さそうです。新生富士スピードウェイは、とにかく休憩するところ(ベンチなど)が少なく、暖をとったり、一休みしたりするのは、このレストランぐらいだからです。
場内の移動は、無料の会場内シャトルバスで行えるほか、サーキット下に5ヵ所のトンネルがあり、パドックやヘアピンからメインスタンドに行く際にはエスカレーターが使えるため、各ポイントの移動はそれなりに楽に行えるようにはなっています。ただ、観客席やベンチなどの休憩施設が少ないことと、オープン初日だからか駐車場の誘導や会場内シャトルバスの案内などの手際が良くなかったこと、など、観客に対するサービス面では、必ずしもグレード1サーキットとは言えない部分があったのは確かです。今後、このあたりにもう少し力を入れれば、エントラントだけでなく、観客からも評価されるサーキットになり、名実ともにグレード1サーキットと呼べるようになることでしょう。なにはともあれ、東日本のモータースポーツファンにとって、新生富士スピードウェイの誕生は、喜ばしいことに違いはありません。快適な観戦環境で、エキサイティングなレースを楽しみたいところです。

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