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grand theft auto III

GENRE アドベンチャー/アクション/レース
PUB./DEV. ROCKSTAR GAMES/ROCKSTAR NORTH
RELEASE DATE 2003/10/31(アメリカ)
OUTLINE 2001年秋にアメリカ、ヨーロッパでプレイステーション2版が発売されるや爆発的なセールスを記録した「grand theft auto III」のXbox版です。Xboxでは、「grand theft auto vice city」とセットになった「grand theft auto double pack」のみが発売されています。本作は、アメリカでも最悪の場所・リバティシティを舞台に繰り広げられるクライムストーリーです。物語は、銀行強盗仲間のCatalinaの裏切りによって警察に捕まった主人公(=プレイヤー)が護送車から逃走する場面から始まります。8-ballという囚人仲間のお陰でマフィアの中堅幹部Luigiの運転手兼用心棒の職を得た主人公は、24時間休むことを知らない街・リバティシティで犯罪組織のミッションを請け負いながら、暗黒街でのし上がっていくのです。本作は、リバティシティの生々しい生活感、ミッションの多彩さ、カーアクションの面白さ、自由度の高さ、など、従来のゲームの概念を覆した点が人気となっており、Xbox版はグラフィックやサウンド面がプレイステーション2版よりも強化されています。
GAME MODE ゲームは、リバティシティの以下の3地区で展開されます。
ポートランドは、ゲームが始まる工業地区です。造船所、赤線地帯、倉庫、工場、マーケット、ガレージなどがあります。売春婦、売春斡旋業者、労働者、造船労働者、政治家、軍人なども見受けられます。ポートランドでは、犯罪が蔓延しており、長年にわたってマフィアが支配してきました。しかし、ここにコロンビア人とヤクザが加わって三つ巴の様相を呈します。かくして、数カ月間に及ぶ血で血を洗う抗争が繰り広げられているのです。
スタントン・アイランドは、次に訪れる商業地区です。リバティシティは巨大企業によって支配されており、すべてのビッグビジネスはここで行われます。昼間はビジネスマンがインサイダー取り引きや贈賄に明け暮れ、夜間は暗くひっそりとしてとても危険な地区です。街の中央に大きな公園があり、スタジアムや大学、建設現場もあります。
ショアサイド・ベイルは、最後に訪れる住宅地区です。リバティシティへの通勤圏にある中産階級の家には、プールや裏庭、バスケットゴールがあり、家の周りには柵が張り巡らされています。ティーンエイジャーのギャングを中に入れないために、ガードマンを雇ってもいます。ここには、リバティシティよりも多くのギャングがおり、暴力や汚職もはびこっています。また、起伏に富んだ地区で、空港やダムなどの重要施設もあります。
それぞれの地区に、主人公に仕事を依頼するギャングがおり、彼らのミッションをすべて受けないと、次の地区に進むことができません。ミッションはさまざまですが、時間制限のあるものとないものとに大別することができ、いったんミッションが始まると画面左下のマップ上に目的地が表示されるため、どこに行けばいいのか迷うことはあまりありません。体力が0になったり、時間内に目的を遂行できなかったりすると、ミッションは失敗に終わりますが、死んでも病院から復活するだけですし、警察に捕まっても同様です。ただし、その場合には、所持している武器はすべて没収されます。街中には体力を回復したり、警察の手配レベルを下げる場所もあります。また、ペイントショップにクルマごと入れば、警察の手配レベルを0にできます。このペイントショップは、各地区に1ヵ所ずつあって、とても重宝します。武器店も、少なからず活用することでしょう。また、それらのミッションに加えて、ゲームの進行とは直接関係のないエクストラミッション、車両ミッション、4×4ミッション、RCミッション、などもあります。更に、自由に街をクルマで走り回ったり、歩き回ったりすることもできます。クルマは、駐車場やショールームにあるものに勝手に乗ることができるだけでなく、走行中のクルマをカージャックすることもできます。その気になれば、通行人やギャングを襲撃してお金や武器を奪うこともできます。それぞれの地区には主人公のアジトがあり、クルマの保管、ゲームのセーブは、ここで行うことができます。セーブデータは、複数作ることができます。
GRAPHICS 映画のようなしゃれたオープニングで始まる本作は、のっけから上質な大人のゲームといった雰囲気を醸し出しています。そして、アメリカならではの乾燥した都市空間の中をたんたんと走るクルマや行き交う人々の中に放り出され、マフィアの中堅幹部Luigiの運転手兼用心棒としての生活をスタートさせるわけですが、工業地区のポートランド、商業地区のスタントン・アイランド、住宅地区のショアサイド・ベイル、それぞれの特徴がよく出ており、飽きることもありません。基本的には2001年秋にプレイステーション2で出たものをお色直ししただけのグラフィックとあって、Xboxとして見ただけでなく、この時期に出るタイトルとしても、グラフィック的には見劣りします。のっぺりとしたビルや建物、美しいとは言えない人やクルマなどは、少し物足りなく感じてしまいます。それでも、それぞれの地区内はシームレスで移動できますし、Xbox版になって人やクルマのテクスチャーやポリゴンは強化されていますし、クルマへの映り込みや光源処理も施されています。そうした点は、評価できるでしょう。 7
SOUND ドルビーデジタルです。この点でも、プレイステーション2版からグレードアップされています。やはり、オープニングのテーマソングには上質感が漂いますし、クルマに乗ればFM局から軽快なサウンドが流れてきます。リバティシティには多くのFM局が存在し、黒ボタンを押すことでも局を変えることができます。もちろん、Xboxのハードディスクから音楽を流すことも可能です。効果音も、街の喧騒、通行人やギャングの声、クルマのエンジン音、雨音などから街の息吹を感じ取ることができます。リバティシティが24時間眠らない街であることを実感させてくれるのです。 9
CONTROL 操作性は良好だと言えるでしょう。歩行時は、左スティックで移動、右スティックでその場での主観視点、右スティックを押し込んで振り返り、移動しながらAボタン同時押しで高速ダッシュ、Xボタンでジャンプ、方向パッドの左右で武器の切り替え、左トリガーで標的、右トリガーで攻撃、白ボタンで視点切り替え。クルマ時は、左スティックで移動、左スティックを押し込んでホーン、 右スティックで前後左右の確認、右トリガーでアクセル、左トリガーでブレーキとバック、Bボタンでハンドブレーキ、Yボタンで乗車と降車、Xボタンで車両ミッションのオンオフ、白ボタンで視点切り替え、黒ボタンでラジオ局の切り替え。視点切り替えで、真上からの見下ろし視点があるあたり、それまでの「grand theft auto」シリーズの流れを受け継いだ遊び心が感じられます。車両ごとに、操作性、スピード、耐久力が微妙に異なるあたりにも、クルマのゲームを得意とするROCKSTAR GAMESらしいこだわりがうかがえます。これにより、どの車種を選択するかでミッションの成功度も違ってくるわけです。そのためにガレージに台数以上の車両を保管することも珍しくはありませんでしたし、お気に入りのクルマで街中を流すという楽しみも生まれるわけです。武器の操作性に関しても、ストレスを感じることは少ないでしょう。 9
GAMEPLAY 「grand theft auto」シリーズが「III」になって初めて3D視点になったことが、ゲームをここまで楽しめるものにしているのは疑いの余地のないところでしょう。詳細に設定されたリバティシティの3つの地区を、人やクルマが行き交い、それぞれのライフスタイルを貫き、随所で交通渋滞や交通事故や喧嘩や銃撃戦が発生し、パトカーや救急車が出動する、そんな24時間眠ることなく活動しつづける都市の中に繰り出すこと自体が楽しめるのですから。ミッション自体も、バラエティに富んだ適度な難易度のものが多数用意されており、ひとつひとつクリアしていく面白さがあります。ひとクセもふたクセもあるリバティシティのギャングたちと、彼らが織り成すクライムストーリーも、ゲームをよりドラマティックなものにしています。そして、よく言われる自由度の高さも、本作の大きな魅力だと言えるでしょう。ミッションのクリア方法や車種選択にもある程度の融通が利きますし、ゲームの進行とは直接関係のないエクストラミッション、車両ミッション、4×4ミッション、RCミッション、なども楽しめます。移動手段も、徒歩やクルマだけではなく、電車や地下鉄、ボートなどを使うことができます。タクシー、パトカー、救急車、消防車に乗れば、それぞれの仕事を楽しむことができますし、街中にあるジャンプ地点でクルマのスタントに挑戦したり、100個ある隠しパッケージを探し出したり、といった楽しみ方もできます。そのほとんどが正規のミッションをすべてクリアしてからでも行うことができるため、気が向いたら再びリバティシティに繰り出すことも可能なのです。「grand theft auto III」フォロワーが次々と現れているように、本作はゲームの歴史を変えたといっても過言ではないでしょう。と言うよりも、「MAX PAYNE」シリーズなども含めて考えると、ROCKSTAR GAMES自体がテレビゲーム界の革命児と言えるのではないでしょうか。 10
LONGEVITY リバティシティは3地区ともが広大で、新たな地区に行くごとに、自分のアジト、仕事の依頼主、ペイントショップ、武器店などの所在地を覚えなければなりません。道路や近道などをある程度把握しておく必要もあります。また、それぞれのミッションは繰り返しチャレンジして自分なりの攻略手順を編み出さないと、簡単にはクリアできません。そのため、メインのミッションをクリアするだけでも、それ相応の時間がかかることでしょう。そして、本作の楽しさは、メインのミッションだけにあるのではなく、前述したような自由度の高さにこそあります。自由度の高さをそれなりに味わわないと、本作を持っている価値も薄れてしまいますし、本作を買った人なら少しぐらいはメインのミッションを外れて行動してみるに違いありません。そうした点を考慮すると、50時間近くはプレイすることになると思います。オールコンプリートをめざそうとするなら、とても50時間では足りないことでしょう。 9
OVERALL 本作がものすごいゲームであることは、いまさらここでふれるまでもないことでしょう。本作と「grand theft auto vice city」のセットが$49.99で買えてしまうのですから、北米版Xboxユーザーなら躊躇することはありません。すぐにでも買うべきでしょう。もっとも、北米版プレイステーション2版を個別に買ってもこれぐらいの価格で買えてしまうので、バーゲンプライスとも言いきれないのですが、Xboxでも「grand theft auto」シリーズが発売され、この価格で買えるということが重要なのです。なお、本作は、「grand theft auto」シリーズですから、カーアクションが中心になります。クルマの操作はレースゲームほどシビアではありませんが、クルマを動かすことが楽しいという人でないと、クリアするのが面倒になってしまう可能性があります。いくら自由度が高いとは言っても、メインのミッションをクリアしていってこそのものですから。ちなみに、本作にはかなりたくさんのチートコードがありますが、私は一切使いませんでした。前述しているように、クルマゲーム好きにとっては難易度は適度だということです。点数は、グラフィック面で不満があるため、「9」としました。 9

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