JIM'S ATTIC 360 TOPICS 360 REVIEW XBOX REVIEW 360 REGION XBOX REGION OVERSEAS
VIDEO GAME GAME CUBE ATTIC HORSE RACING MOTOR SPORT LINK OTHERS

INDYCAR SERIES 2005

GENRE レース
PUB./DEV. CODEMASTERS/CODEMASTERS
RELEASE DATE 2004/6/22(アメリカ)
OUTLINE 「INDYCAR SERIES」の2005年版です。「INDYCAR SERIES 2005」は、タイトル名こそ2005年版になっていますが、インディカーシリーズのオフィシャルライセンスを取得し、2003年のドライバー、トラック、ルール、スポンサーによるレースゲームとなっています。「インディ500マイル」をメインに、インディカーシリーズの16トラックを、実在のドライバーとなって楽しむことができます。2005年版の新要素としては、Xbox LIVEによる12人対戦、ステアリングサポートシステム、バックミラー、「MASTERCLASS」の存在などが挙げられます。
GAME MODE Quick Race インディカーシリーズを手軽に楽しめるモードです。ドライバー、トラック、周回数、敵車数、難易度を自由に選ぶことができます。ドライバーは、レギュラードライバーの26人、プレイヤー自身、隠しドライバーがいます。レギュラードライバーには、日本人の高木虎之介、ロジャー安川も含まれます。トラックは、すべてオーバルトラックです。スーパースピードウェイ(2マイル以上)は、インディアナポリス、ミシガン、カリフォルニアで、全開走行が可能なため、ダウンフォースを減らす必要があります。中間タイプ(1.5マイル以下)は、テキサス、カンザスシティ、ナッシュビル、ケンタッキー、ゲートウェイ、シカゴランド、ツインリンクもてぎ、マイアミで、第3ターンなどでの減速が必要なため、ダウンフォースにも配慮します。ショートオーバル(1マイル以下)は、パイクスピーク、リッチモンド、フェニックス、ナザレスで、複数回の減速が必要なため、ダウンフォースを増やす必要があります。周回数は、10、20、Quarter Distance、Harf Distance、Full Distanceがあります。敵車数は、1台から25台の範囲で自由に選べます。難易度による違いは、以下の通りです。Easyは、ダメージ、燃料消費、タイヤの消耗、ルールがなく、あらゆるアシストが使えます。Normalは、マイナーダメージがあり、スピードアシストが使えず、ルールが適用されます。Proは、ダメージ、燃料消費、タイヤの消耗があり、スピードアシストが使えず、必ず4戦を行う必要があります。Customは、すべての要素を自由に選ぶことができます。
Indycar Series 本作のメインとなるモードで、実際のインディカーシリーズのスケジュールに従って全16戦を戦い抜きます。詳細は、「Quick Race」と同じです。セーブは、それぞれの日が終わるごとのオートセーブとなっていますが、各レース中にシリーズをやめると、そのレースの最初の日からやり直すことができます。
The Indianapolis 500 「インディ500マイル」だけを楽しむことができるモードです。ゲームは、実際の「インディ500マイル」と同様に、予選の「Pole Day」と「Bump Day」から始まります。
Multiplayer 「Xbox Live」と「System Link」による2-12人対戦、「Split Screen」による2-4人対戦が行えます。ゲームの各種設定の変更、プロフィールの作成、ボーナスのアンロック状況の確認などが行えます。
Masterclass このモードは、チュートリアル的なモードで、課題にチャレンジしながらインディカ−の基礎を学べるというものです。2003年のルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したダン・ウェルドンによる解説も入ります。「MASTERCLASS」には、以下のものがあります。
Basic Car Control: ローリングスタートでスタートして、クラッシュしたりトラックを外れたりせずに、できる限り速く1周します。平均速度が、ゴールドは226mph以上、シルバーは224mph以上、ブロンズは222mph以上。
Advanced Car Control Test: やることは「Basic Car Control」と同じですが、3周する必要があります。1周目に42秒を切るとブロンズ、2周目に40秒を切るとシルバー、3周目に39秒を切るとゴールド。
Maximizing Performance Test: ガレージでクルマをチューンし、クラッシュせずにターゲットタイムをめざします。平均速度が、ゴールドは235mph以上、シルバーは233mph以上、ブロンズは231mph以上。
Qualification Test: ピットから出て、ウォームアップラップを経て、2周のクォリファイラップでターゲットタイムをめざします。平均速度が、ゴールドは230mph以上、シルバーは228mph以上、ブロンズは226mph以上。
Racing Techniques Test: レーシングスピードでスタートし、最低1台のクルマをオーバーテイクし、スタートポジションより少しでも高いポジションでフィニッシュします。ゴールドは5ポジション以上のアップ、シルバーは3ポジション以上のアップ、ブロンズは1ポジション以上のアップ。
The Pits: レーススピードでスタートし、ピットインします。スピード制限を守り、ピットクルーのやることを決めます。クラッシュしたり、ポジションダウンしたりせずに、残り3周を走ります。ゴールドは5台以上のオーバーテイク、シルバーは1台以上のオーバーテイク、ブロンズはスタートポジションの維持。
The Caution Period Test: レーススピードでスタートし、コーション後にポジションを下げずにリスタートし、残りの周回数を走ります。リスタート後に、ゴールドは4台以上をオーバーテイク、シルバーは2台以上をオーバーテイク、ブロンズは1台以上をオーバーテイク。
The Indycar Series Test: レーススピードでスタートし、クラッシュしたりせずに、7位以内でゴールします。ゴールドは優勝、シルバーは3位以内、ブロンズは7位以内。
Player Profiles ゲームを進めることで獲得できるトレーディングカードのアルバムをみたり、プロフィールの作成やロードができます。
Options ゲームの各種設定を変更できます。
Credits クレジットが見られます。
GRAPHICS 本作は、「ToCA RACE DRIVER 2」と同じCODEMASTERSが開発しているゲームですが、ほぼ同じ時期に発売された「ToCA RACE DRIVER 2」と比べると見劣りするのは否めないところです。「ToCA RACE DRIVER 2」がリアルで空気を感じられるグラフィックなのに対し、本作は絵で描いたようなのっぺりとしたグラフィックになっているからです。「ToCA RACE DRIVER 2」も本作も、それぞれ$29.99、$19.99というバーゲンプライスを付けていることからもうかがえるように、前作のデータをある程度流用して作られているということが分かりますが、前作の発売日も両タイトルで大きな差がないだけに、このグラフィックレベルの違いは残念なところです。両者の間で最多同時走行台数に大きな差があるわけでもありませんし、このグラフィックレベルの違いは頂けません。もっとも、絵のようなグラフィックと言っても、プレイに差し支えるというわけではなく、「ToCA RACE DRIVER 2」やXboxの水準レベルから比べると落ちるというだけのことです。それぞれのサーキットの特徴はしっかりと表現されていますし、インディカーシリーズでお馴染みのマシンもきれいに描かれてはいるため、こんなものかなと思ってしまえば我慢できるレベルではあります。やはり、ターゲット・チップガナッシやペンゾイル・パンサー・レーシングなどのカラーリングを見ると嬉しくなってしまいますから。 7
SOUND ドルビーデジタルです。オーバルトラックにこだまするトップフォーミュラであるインディカーのエンジンサウンドというのは独特のものがあり、相前後して走る他車のエンジンサウンドも心地良く感じられます。タイヤのスキール音や衝突時のクラッシュ音も、オーバルトラックならではのものがあります。本作で強調したいのが、これもオーバルトラックならではのスポッターからの無線です。スポッターは、レースを一望することができるグランドスタンドの一段高いルーフ部分に陣取って、自らが担当するマシンを追い続け、ドライバーにその時点での状況を刻々と伝えてくれます。本作でも、「インサイド」(内側)、「レフトサイド」(左側)、「アウトサイド」(外側)、「ライトサイド」(右側)などと他車の状況を的確に伝えてくれますし、「ホールドオン、ホールドオン」(そのまま、そのまま)、「クリアー」(抜き終えた)などと自車の状況も教えてくれます。また、トップや前後のマシンとの差、ベストラップの更新、残り周回数なども言ってくれます。本作では画面の左上に現在の状況が刻々と表示されますが、これのお陰でそれを見ずともある程度の状況が把握できるというわけです。このスポッターからの無線があることで、インディカー・ドライバー気分に浸れるというわけです。「MASTERCLASS」のダン・ウェルドンによる解説も、素朴な味わいがあって、近親感がもてます。 8
CONTROL 「ToCA RACE DRIVER 2」に比べると、はるかにアーケード寄りの操作性になっています。もっとも、すべてがオーバルトラックということもあり、あまりシビアな操作性にしてしまうとプレイしづらいということもあるのでしょう。なにしろ、他車と接触してスピンでもしようものなら、その時点で上位入賞はあきらめなければならなくなるわけですから、操作性までシビアにしてしまうとゲームとして成立しなくなってしまうおそれも出てきます。さて、操作ですが、左スティックがステアリング、右トリガーがアクセル、左トリガーがブレーキ、Yボタンがシフトアップ(マニュアル時)、Xボタンがシフトダウン(同)、Bボタンが視点切り替え、Aボタンが後方確認となっています。また、右スティックに特殊な操作が振り分けられており、左右でフューエルミクスチャーの増減、上下でウエイトジャックの増減を行います。フューエルミクスチャーは、増やすことでスピードを上げることができますが、燃費が悪くなります。ウエイトジャックは、増やすことでアンダーステアを解消できます。前述したように、本作の操作はアーケード寄りになっており、コーナーではステアリングを最大に切り込んでおけばOKということが珍しくはありません。その上で、パーシャルスロットルをすることで壁に激突しないようなコーナーワークを心がければいいわけです。注意したいのは、オーバルトラックのサイズもさることながら、コーナーイン側の縁石が踏むと滑るサーキットがあるということです。これらに関しては、何度も走り込んで、それぞれのサーキットの特徴をよく知っておくことでしょう。オーバルトラック=単にくるくる回っているだけのサーキットではない、ということです。また、本作はハイスピードで走り続けるオーバルトラックだけに、ドラフトがよく効きます。ストレートでは、最大限にドラフトを利用することで、オーバーテイクを簡単に行うことができます。 9
GAMEPLAY インディカーシリーズのオフィシャルゲームが、$19.99で発売されて、Xbox LIVEの12人対戦にも対応したということが、本作の1番のセールスポイントではないかと思います。また、日本人にとっては、高木虎之介、ロジャー安川という2人の日本人ドライバーでプレイでき、ツインリンクもてぎを走ることができるというのも、大きなポイントとなることでしょう。やはり、オフィシャルゲームというのは嬉しいものです。$19.99という価格に関しては、CODEMASTERSのシリーズもののレースゲームでは当たり前のように付けられるバーゲンプライスで、これに限らずスポーツゲームやレースゲームの年度バージョンを出すメーカーはぜひとも見習ってほしい点です。Xbox LIVEへの対応に関しては、3カ月前に「ToCA RACE DRIVER 2」というレースゲーム史上最高傑作が発売されており、多様な車種で走れるシリーズを抱えて少ないながらもオーバルトラックも走ることができるため、グラフィック面などで見劣りする本作は、インディカーシリーズのライセンス商品という事実以外には強調できる材料があまりありません。そのせいか、「ToCA RACE DRIVER 2」ほどの賑わいは見せていないようです。インディカーシリーズは2005年にはロードコースも採用されるそうですから、そちらに期待ということになるでしょうか。
2005年ということに関連して話をすると、アメリカやヨーロッパでは、スポーツゲームやレースゲームのシリーズもののタイトルとして、1年多くして付けるという習慣が定着しつつあります。「2005」というタイトルが付いていれば、実は2004年版になるというわけです。これはあまり好ましいこととは言えませんが、本作に関しては、「2005」というタイトルでありながら、その実2003年版であるという極端なことになってしまっています。ここまであからさまな矛盾が生じないような配慮をお願いしたいところです。
本作の新要素のうち、バックミラーは要望が強かったものです。本作は、オーバルトラックしかないこともあって、コクピット視点でプレイするのが一般的になっています。それだけに後方の車両の目視による確認も重要で、バックミラーがあることで後方の車両をブロックすることも容易になっています。コクピット視点でプレイする多くのドライバーにとっては、多いに歓迎したいところでしょう。
8
LONGEVITY 前述しているように、本作はオーバルトラックだけのゲームで、他車と接触してスピンでもしようものなら、その時点で上位入賞はあきらめなければならなくなります。そのため、毎レース、何十回もスピンしてリスタートするという羽目に陥ります。メインとなる「Indycar Series」自体は16戦すれば終わってしまいますが、その16戦を終わらせるのにかなりの時間が必要となるわけです。しかも、スピンやクラッシュなどをしなければ割と簡単に勝てるレースもあれば、それでも上位入賞すら困難なレースもあるため、そういった点でもやり直しは必然となります。そのため、単に「Indycar Series」のシリーズチャンピオンをめざすだけでも、それなりの時間はかかります。ましてや、トレーディングカードのコンプリートをめざそうと思おうものなら、膨大な時間を必要とすることでしょう。「The Indyanapolis 500」や「Masterclass」でも好成績を収めようと思えば、より時間がかかります。ここでは、単に各モードのクリアをめざす場合として、「8」ということにしておきます。 8
OVERALL 本作は、インディカーシリーズのライセンスを取った2003年版のレースゲームで、オーバルトラックしか走らないという点に特徴があります。また、操作性はアーケード寄りながら、他車と接触してスピンでもしようものなら、その時点で上位入賞はあきらめなければならないというシビアさも抱えています。こうした特徴があるゲームだけに、これらの点に面白みを見出せない人が買っても、単に退屈で面倒なゲームということになってしまうのではないかと思います。また、Xbox LIVE対応ではありますが、「ToCA RACE DRIVER 2」ほどの賑わいを見せてはいません。本作は、インディカーシリーズ自体が好きな人、$19.99ならコレクターズアイテムとして加えておいてもいいと考える人、ならお薦めできますが、単なるレースゲーム好きでは、ちょっとつらいのではないかと思います。 8