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カズオ

GENRE パズル
PUB./DEV. ソニー・コンピュータエンタテインメント/SUMO DIGITAL
RELEASE DATE 2006/4/27
OUTLINE 「数独」や「ナンバープレイス」などとして知られる、数字を使ったパズルゲームです。ルールは簡単で、縦横の列と3×3マスのボックスに1から9までの数字を重ならないように入れていくというものです。本作では、4段階の難易度のパズルが全部で1000問収録されています。モードも、1人プレイ、1台複数プレイ、複数台複数プレイ、が用意されており、長きにわたって幅広いモードで楽しむことができます。
GAME MODE 初めてゲームをする場合には、プロフィールを作成します。プロフィールは、全部で6個まで作成することができます。プロフィールは、アルファベットで作成することができ、クリアしたステージ数などを閲覧することができます。
ひとりでカズオ
 1000種類のパズルをプレイするモードです。難易度は4段階あり、それぞれのパズル数は以下の通りです。易440パズル、並320パズル、難160パズル、極80パズル。難易度、スタイル(ランダム、地、空、火、水、カスタム)、パズルを選んだら、スタートを選択してゲームを始めます。パズルは、最初から、どの難易度のどのパズルでも選ぶことができます。最初から、1000問すべてを選択することができるというわけです。
ゲームが始まったら、L、Rボタンで数字を選択し、方向キーでカーソルを移動し、○ボタンで数字を入れます。×ボタンで、数字を仮に置くことができます。仮置きの数字は小さく表示され、1マス内に1から9までのすべての数字を置くことができます。仮置きした数字は、カーソルと数字ドラムを合わせて□ボタンを押せば削除することも可能です。お手つき(間違った数字を入れる)をすると赤く表示され、お手つきするごとに、ゲーム画面左上のハートマークがひとつずつ減っていき、すべてがなくなってからお手つきをすると、クリアタイムに1分間のペナルティが課されます。ハートマークは、易5、並4、難3、極2、となっています。縦横の列と3×3マスのボックスのいずれかが埋まると、埋まったところが青く表示され、すべてがそろったことが分かります。すべての数字を入れ終えるとパズルクリアとなり、評価画面に移行します。
評価画面では、クリアタイム、目標タイム、クリアポイント、あなたのレベルは、の4項目が表示されます。目標タイムは、パズルごとに異なりますが、易6分前後、並9分前後、難15分前後、極30分前後、となっています。クリアポイントは、目標タイム−クリアタイムで、1秒=1ポイントとなります。クリアポイントは、最高300ポイントで、クリアタイムが目標タイムを上回った場合には、マイナスになります。レベルは、名もなきカズオ、★井の中のカズオ、★★近所のカズオ、★★★日本のカズオ、★★★★世界のカズオ、★////銀河のカズオ、の6段階になっており、クリアポイントの累計がその基準に到達するごとにレベルアップしていきます。結果画面では、クリアしたパズルのベストタイムとベストプレイヤーを見ることができます。
まわしてカズオ 1台のPSPを2〜4人のプレイヤーで回し、順番にひとつのパズルに数字を入れていくモードです。ゲームの目的は、競争相手よりも短い時間で自分の番を終わらせることです。このモードでは、画面の左下にプレイヤーの順位と各プレイヤーの累計タイムが表示され、制限時間が近づくと右下でカウントダウンが始まります。間違った数字を入れたり、制限時間内に正しい数字を入れられなかったプレイヤーには、ペナルティタイムが課せられます。
ワイヤレスでカズオ ワイヤレスLAN機能(アドホックモード)を使い、他のプレイヤーと対戦したり、ゲームシェアリングしたりすることができます。対戦する場合には、誰かがホストとなって対戦ルームを作り、「バトル」と「レース」の2種類の対戦を楽しむことができます。また、他のプレイヤーとのベストタイムの共有も可能です。ゲームシェアリングする場合には、5つの簡単なパズルを他のPSPに送ることができます。
バトル: ひとつのパズルのマスを2〜4人のプレイヤーで奪い合います。それぞれのプレイヤーがマスに数字を入れると、各プレイヤーに振り分けられた色で表示され、ゲーム終了時に自分の色のマスが多いプレイヤーの勝利となります。間違った数字を入れた場合には、一定時間、締め出しの状態になります。画面左下には、各プレイヤーの順位とパズル完成度、画面右下には、各プレイヤーの数字入力結果(正誤度)、が表示されます。
レース: 2〜4人のプレイヤーで、同一のパズルをクリアするまでの時間を競い合います。画面左下には、各プレイヤーの順位とパズル完成度、画面右下には、各プレイヤーの数字入力結果(正誤度)、が表示されます。
カズオの遊び方 「チュートリアル」と「トレーニング」のふたつのモードがあります。前者は、ムービーを見ながら本作の遊び方が学べます。後者は、5つの簡単な例題が収録されており、ミスしてもペナルティは課されません。
オプション ゲームの各種設定を変更できます。「自動仮置き」は、オンにすると空いているマスに入る候補となる数字が各マスに表示されますが、プレイした記録はセーブされません。ベストタイムやプロフィールの閲覧も行えます。
GRAPHICS 本作は、単なる数字を使ったパズルゲームに過ぎないのですが、そのグラフィックセンスたるや、すべてのパズルゲーム中でもトップクラスにあると言えます。本作の開発を担当しているのは、SUMO DIGITALという聞き慣れない名前のメーカーですが、同社は、2003年にイギリスのサウスヨークシャー州シェフィールドで誕生しています。会社設立後数年の新興メーカーではあるものの、80人以上のスタッフの大半が10年以上にわたってINFOGRAMESで働いており、蓄積された技術力を有しています。実際、同社が開発や移植を手がけたタイトルには、Xbox版「OUTRUN2」(セガ)、プレイステーション2版「スタントマン」(アタリジャパン)、PSP版「ToCA RACE DRIVER 2」(CODEMASTERS)、PSP版「VIRTUA TENNIS WORLD TOUR」(セガ)や、開発元として公表されていない数多くのタイトルがあります。それだけ、同社の高い技術力が各方面から評価されているというわけです。
さて、本作の高いグラフィックセンスですが、「カズオ」という最悪のネーミングセンスを補って余りあるほどのものになっています。本作は、欧米では、「KAZUO」ではなく、「GO SUDUKU!」という本来のネーミングが与えられているのですが、そのネーミングすら、本作のグラフィックセンスからすれば、少しそぐわないものに感じられます。本作のグラフィックは、肝心のプレイ画面はもちろんのこと、評価画面や結果画面、メニュー画面ですら、センスよくまとめられているからです。
プレイ画面は、中央に9×9のマスを置き、左上にタイムとプレイ中のパズル名、ゴールタイム(目標タイム)、ベストタイム、ハートマークを配し、右上に数字を大きく配しています。このレイアウトは、とても視認性が高く、プレイアビリティを向上させています。また、背景には、地、空、火、水、などをテーマとした動画が映し出されているのですが、この動画のセンスが極めて高く、プレイに邪魔にならないどころか、プレイする気分を盛り上げてすらくれるのです。このあたりは、他の多くのパズルゲームにありがちな、目障りでプレイにも支障をきたしかねない背景とは大きな違いがあります。縦横の列と3×3マスのボックスのいずれかが埋まると、埋まったところが青く表示されるという演出も、クールでうるさすぎず、達成感を感じさせてくれるという、心地良いものになっています。メニュー画面の背景もクールで美しく、評価画面、結果画面も、情報がきれいに並べられていて、好感が持てます。
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SOUND サウンドも、グラフィック同様にすべてのパズルゲーム中でもトップクラスにあると言えます。パズルゲームの場合には、必ずと言ってもいいほどBGMが流れてくるのですが、たいていのパズルゲームのBGMには単調で耳障りなだけという印象を強く持っています。しかし、本作のBGMは、クールで心地良い環境音楽のようなものになっており、1時間ぶっ通しでプレイしても、うるさく感じたり、疲れたりするようなことがありません。一部で人気があったセントギガ的な音が出ていると言えばピッタリきそうですし、セントギガのリスナーだった人なら、なるほどと分かってもらえるかと思います。また、縦横の列と3×3マスのボックスのいずれかが埋まった時に鳴る音も、とても心地良いものになっています。もちろん、こうした心地良さは、グラフィックとサウンドのコラボレーションがあってこそのものだとは思いますが、それをディレクションしたSUMO DIGITALの感性には、感服せざるを得ません。 9
CONTROL 本作がシンプルなパズルゲームだけに、操作もシンプルになっています。Lボタンが数字ドラムを左に回転させ、Rボタンが数字ドラムを右に回転させ、方向キーとアナログパッドがカーソルを移動させ、○ボタンが数字を入力し、□ボタンが数字を消し、×ボタンが候補となる数字を置き、△ボタンが最後のアクションを取り消す。基本的な操作はこれだけで、特に難しい操作もなく、操作性は良好だと言えるでしょう。ドラムを回転させて数字を選ぶという行為が、少し時間を要するような気もしますが、1〜9のすべての数字を表示させておいてカーソルで選んでも、かかる時間としてはそれほど変わらないと思います。この手のパズルゲームとしては、ニンテンドーDSのタッチペンの方が適していると言えそうですが、PSPでもそれほど不便を感じるものでもありません。長時間プレイの場合には、むしろPSPの方が疲れないということも考えられます。 8
GAMEPLAY 「数独」や「ナンバープレイス」自体が、既に面白いパズルゲームとして確立しているため、グラフィック、サウンド、コントロールをそつなく作れば、パズルゲームとして成功するのは約束されたようなものでしょう。そして、本作の場合には、グラフィックとサウンドはパズルゲームとしてトップクラスのセンスを誇っており、コントロールも良好になっています。ですから、本作は、パズルゲームとして、成功しているどころか、優れたパズルゲームになっているというわけです。
そんな本作の数少ないウィークポイントが、「カズオ」というネーミングです。この数字を使ったパズルゲームは、1970年頃からアメリカのパズル雑誌で「ナンバープレイス」という名前で掲載され始めました。それを、1984年に日本のパズル会社である「ニコリ」が「数独」として紹介します。「数独」とは、「数字は独身に限る」を略したものです。この「数独」が「SUDOKU」として欧米に逆輸出され、世界的に大ヒットします。ニコリは、日本では「数独」を登録商標にしているため、ニコリの許諾を得ない限り「数独」というネーミングは使えません。しかし、欧米では「SUDOKU」は登録商標になってはいないため、本作が欧米では「GO SUDUKU!」というネーミングで発売されているわけです。
ソニー・コンピュータエンタテインメントが、ニコリの許諾を得て「数独」というネーミングを使用しなかったとしても、「ナンバープレイス」というネーミングは使えたわけで、この名前で発売すべきだったと思います。実際、私も、「カズオ」という泥臭いネーミングが影響して、すぐに購入しようという気は起きませんでした。結局は購入したわけですが、「ナンバープレイス」というネーミングだったら、発売日に購入していたかもしれません。「カズオ」という名前で愛着を持ってもらおうという魂胆だったのかもしれませんし、モード名やランクに「カズオ」を入れるという涙ぐましい努力もしています。それだったら、「カズオ」という男性名ではなく、「カズミ」や「カズキ」などといった両性に使える名前にしておけば誰からも受け入れられやすかったのかなという気はします。本作は、明らかにライトユーザーに訴求したいタイトルなのですから。ちなみに、ランクは、100問もプレイすれば、「★////銀河のカズオ」が獲れてしまいます。ランクは、大きな励みとなるものなので、もっとたくさん作っておくべきでした。
さて、本作がニコリの許諾を受けていない以上、パズルの問題はニコリが作っていないわけですが、パズルの質が劣るということはありません。本作のパズルは、ニュージーランド出身のウェイン・グールドが制作しているのですが、彼は「SUDOKU」をイギリスの雑誌に紹介し、ヨーロッパでの「SUDOKU」ブームの火付け親となり、世界でも有数の「SUDOKU」作者に数えられる人でもあります。そのため、パズルの質が"本家"に劣ることもないということです。実際、易、並、難、極の4段階のパズルは、いずれも練り込まれたもので、難易度に応じた理に適った難しさがあります。ニンテンドーDS版「SUDOKU数独」の300問に対し、本作は1000問が用意されているわけで、質が同等なら量が3倍以上の本作の価値がいかに大きいかが分かろうかというものです。また、1マス内に1から9までのすべての数字を仮置きできたり、間違った数字を入れたら即座に教えてくれたりするという親切な作りも、評価できるところです。
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LONGEVITY 易440パズル×6分=2640分、並320パズル×9分=2880分、難160パズル×15分=2400分、極80パズル×30分=2400分。時間に換算すると172時間ということになります。もっとも、慣れてくるとパズルによっては早ければ目標タイムの半分ぐらいの時間でクリアできることもあるため、実際には1000問すべてをクリアしたとしても、172時間はかからないと思います。それでも100時間以上かかるのは確実なので、1日1時間プレイしたとしても、確実に3ヵ月以上はかかる計算になります。例え複数プレイができなかったとしても、2800円の元は十分に取れるでしょう。 10

OVERALL

本作は、前述しているように、「数独」や「ナンバープレイス」自体が、既に面白いパズルゲームとして確立しているところにもってきて、グラフィックとサウンドはパズルゲームとしてトップクラスのセンスを誇っており、コントロールも良好になっています。しかも、パズル数が1000問もあって、価格は2800円というバーゲンプライスになっています。携帯ゲーム機ということを考えれば、買っておいて損はない1本だと言うことができるでしょう。 7

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