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MotoGP'07

GENRE レース/バイク
PUB./DEV. THQ/CLIMAX STUDIOS
RELEASE DATE 2007/8/27
OUTLINE 「Moto'GP」シリーズ5作目となる、リアルさとゲーム性を兼ね備えたバイクゲームです。「'07」の名に恥じず、すべてのライダーとイベントは、2007年のMotoGPチャンピオンシップに基いたものになっています。「GRAND PRIX」と並ぶ「EXTREME」のバイクは20台に増え、Xbox LIVEでは新たにトーナメントが加わるとともに、ピンクスリップも導入されています。
GAME MODE SINGLE PLAYER 「RACING CAREER」には、「GRAND PRIX」と「EXTREME」があり、「GRAND PRIX」をクリアしてから「EXTREME」に挑みます。
GRAND PRIX: バイクをイルモアX3とKR212Vの2台から一応選んでおき、ライダーを作っていきます。ヘルメットデザインは、17通りあり、カスタムデザインを施すこともできます。レザーは、10通りあり、前面と背面に8ヵ所までロゴを入れることができます。ロゴには、テキスト、ボックス、サークル、セミサークル、トライアングル、クリップアート、プレイヤーロゴがあり、チェンジカラー、ムーブ、リサイズ、ローテート、スキュー、ミラーができるのも、いつもの通りです。ロゴも、8文字までしか入れることができません。プレイヤーロゴも、同様に施すことができます。チームネーム、レーシングナンバー、国籍を入れたら、Doneをクリックして終了です。
次に、20クレジットを、コーナリング、ブレーキング、トップスピード、アクセラレーションに振り分けていきます。これは、いつでも変更できますが、序盤はコーナリング、アクセラレーション、ブレーキング、トップスピードの順にウェートを置きます。そして、いよいよ新しいシーズンのスタートです。難易度は、ルーキー、プロ、チャンピオンから選ぶことができますが、シードの問題や実績の問題もあり、ルーキーから順に挑戦していくといいでしょう。
ちなみに、シードとは、3作目から加わったシステムで、スタート時には100ですが、レースが終わるごとに、対戦相手のシードや自らの順位によって、シードが上下していきます。最終目標は、シードを1に上げることです。また、その時のシードによって推奨難易度があり、ルーキーは100〜71、プロは70〜51、チャンピオンは50〜31、レジェンドは30〜1、となっています。
ライダーを作ったら、次にバイクを作っていきます。
バイクチューニングは、フロントタイヤコンパウンド(ハード、ミディアム、ソフト)、リアタイヤコンパウンド(ハード、ミディアム、ソフト)、ギアレシオ、フロントサスペンションハードネス(11段階)、リアサスペンションハードネス(11段階)、ホイールベース(1400mm〜1600mmの11段階)。これらは、何個でもセーブすることができるため、慣れてきた段階でサーキットの特性ごとに3種類程度作っておくといいでしょう。
カスタマイズバイクでは、ライダー作りと同じことが行え、全面に8ヵ所までロゴを入れることができます。ロゴには、テキスト、ボックス、サークル、セミサークル、トライアングル、クリップアート、プレイヤーロゴがあり、チェンジカラー、ムーブ、リサイズ、ローテート、スキュー、ミラーができるのも、いつもの通りです。ロゴも、8文字までしか入れることができません。プレイヤーロゴも、同様に施すことができます。ただ、以前のように両側を個別に行えなくなったため、実質的に左右各4個ずつと、あまり凝ったロゴを入れられなくなったのが残念なところです。
「GRAND PRIX」は、2007年のMotoGPと同様に全18で行われます。第1戦から順に、カタール(ロサイル)、スペイン(ヘレス)、トルコ(イスタンブール)、中国(上海)、フランス(ル・マン)、イタリア(ムジェロ)、カタルニア(カタルニア)、イギリス(ドニントンパーク)、オランダ(アッセン)、ドイツ(ザクセンリンク)、アメリカ(ラグナ・セカ)、チェコ(ブルノ)、サンマリノ(ミサノ)、ポルトガル(エストリル)、日本(もてぎ)、オーストラリア(フィリップアイランド)、マレーシア(セパン)、バレンシア(バレンシア)と続き、ミサノが新登場になります。
ポイントは、1位から順に25、20、16、13、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、と15位まで与えられます。また、より上位でゴールすると、シードがよりたくさんもらえるようになっており、レース終了後にコーナリング、ブレーキング、トップスピードアクセラレーションの各項目に振り分けることができます。プラクティスとクオリファイはパスすることもできますが、予選1位が実績にも関わってくるため、できるだけクオリファイは走っておいた方がいいでしょう。
EXTREME: 「GRAND PRIX」をクリアして初めてプレイすることができます。最初に所持金の$20000からバイクを買います。買うことができるのは、Kurosawa TXR800($18000)、Ishikawa GR1R($14000)、Ishikawa CR1($20000)、Marcuccilli 799S($16000)、の4台です。「EXTREME」は、前作と全く同様の17戦となっており、第1戦から順に、ガルフ、アンダルシア、ホエールコースト、コパカバーナ、リヴィエラ、タスカニー、バルセロナ、シレス、ローカントリー、アウトバーン、モンテレー、プラハ、アルガーヴ、東京、アウトバック、マレー、セビリア、となります。
これらの17サーキットは、風景とレイアウトもほとんど同じですが、サーキットによっては一部が変更になっています。レイアウトは、前作でもより快適に走れるように変更された部分があったのですが、本作では前作でもまだきつく感じられたコーナーやシケインがより緩やかになっています。そのため、「EXTREME」らしい爽快感を堪能することができます。
ポイントは、1位から順に25、20、16、13、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、と15位まで与えられます。また、より上位でゴールすると、シードがよりたくさんもらえるようになっており、レース終了後にコーナリング、ブレーキング、トップスピードアクセラレーションの各項目に振り分けることができます。このシードは、「GRAND PRIX」と共通になります。プラクティスとクオリファイはパスすることもできますが、予選1位が実績にも関わってくるため、できるだけクオリファイは走っておいた方がいいでしょう。
TRUCK CHECK LIST: トラックチェックリストは、本作から新たに導入されたシステムで、「GRAND PRIX」の18サーキットすべてにチェックリストが用意されています。その内容は、以下の通りです。
Clean Lap: 予選の1周を、タイムペナルティを受けたり、クラッシュしたりすることなく終えます。
Clean Race: 決勝レースを、タイムペナルティを受けたり、クラッシュしたりすることなく終えます。やり直す場合には、リトライではなく、いったんゲームを終えてから、再度、決勝レースに挑みます。
Podium Finish: 決勝レースで、表彰台に上がります。
1st Place: 決勝レースで、優勝します。
1st Place for a lap: 決勝レースの1周で、1位の座を守り続けます。ロケットスタートが難しいなら、周回数の設定を2周にします。
Speed Target: 設定された最高速度に到達します。低シードでのクリアは困難です。
Lap Time: 設定されたラップタイムを破ります。低シードでのクリアは困難です。
Qualified Pole Pos.: 予選で1位になります。
MULTIPLAYER 「XBOX LIVE」は、オンライン16人対戦をしたり、スコアボードを見たりすることができます。ゲスト3人を引き連れてのオンラインプレイも可能です。「SYSTEM LINK PLAY」は、システムリンクにより16人対戦を行うことができます。「SPLIT SCREEN」は、分割画面により4人対戦を行うことができます。「MULTIPLAYER」には、通常の対戦以外に、「ONLINE TOURNAMENT」と「PINK SLIP RACING」があります。
ONLINE TOURNAMENT: 「EXTREME」のバイクで参加することができるトーナメントです。トーナメントには、以下のものがあります。
Open International: すべてのエクストリームバイクが参加できます。
European Classic: Marcuuccilli、Vechinoniのバイクだけが参加できます。
All Nippon Series: Ishikawa、Kimura、Kurosawaのバイクだけが参加できます。
Race Club: レーススタイルのバイクだけが参加できます。
Fight Club: ファイトスタイルのバイクだけが参加できます。
PINK SLIP: 「EXTREME」のバイクで参加することができるピンクスリップです。1対1で3周レースを行い、勝った方が相手のバイクをもらうことができます。
SETTINGS ゲームの各種設定を細かく行うことができます。本作でも、コントローラーのキーコンフィグを完全に自由に設定できます。
EXTRAS リプレイを見たり、アンロック状況を確認したりすることができます。
ACHIEVEMENT SAFE RIDER(5): クラッシュすることなくレースを終えます。
MOTOGP CHAMPION - ROOKIE(10)
: 「CAREER」の「GRAND PRIX」を難易度ルーキーでチャンピオンになります。
CLEAN SWEEP ? ROOKIE(5)
: 「CAREER」の「GRAND PRIX」の難易度ルーキーでシーズンを全勝します。
25 RACE WINS(5)
: モードに関係なく、25勝します。
25 POLE POSITIONS(5)
: モードに関係なく、ポールポジションを25回獲得します。
#75 SEED(5): 「CAREER」でシード75に到達します。

EXTREME CHAMPION - ROOKIE(10)
: 「CRAEER」の「EXTREME」の難易度ルーキーでチャンピオンになります。
50 RACES WINS(15)
: モードに関係なく、50勝します。
50 POLE POSITIONS(15)
: モードに関係なく、ポールポジションを50回獲得します。
MOTOGP CHAMPION - PRO(15)
: 「CAREER」の「GRAND PRIX」の難易度プロでチャンピオンになります。
CLEAN SWEEP - PRO(10)
: 「CAREER」の「GRAND PRIX」の難易度プロでシーズンを全勝します。
#50 Seed(10)
: 「CAREER」でシード50に到達します。
MOTOGP COLLECTOR(10)
: 「CAREER」の「GRAND PRIX」ですべてのバイクをアンロックします。
EXTREME CHAMPION - PRO(15)
: 「CAREER」の「EXTREME」の難易度プロでチャンピオンになります。
MOTOGP CHAMPION - CHAMPION(25)
: 「CAREER」の「GRAND PRIX」の難易度チャンピオンでチャンピオンになります。
CLEAN SWEEP - CHAMPION(15)
: 「CAREER」の「GRAND PRIX」の難易度チャンピオンでシーズンを全勝します。
100 RACE WINS(20)
: モードに関係なく、100勝します。
100 POLE POSITONS(20)
: モードに関係なく、ポールポジションを100回獲得します。
#25 Seed(15)
: 「CAREER」でシード25に到達します。
EXTREME CHAMPION - CHAMPION(25)
: 「CAREER」の「EXTREME」の難易度チャンピオンでチャンピオンになります。
MOTOGP CHAMPION - LEGEND(50)
: 「CAREER」の「GRAND PRIX」の難易度レジェンドでチャンピオンになります。
EXTREME CHAMPION - LEGEND(50)
: 「CAREER」の「EXTREME」の難易度レジェンドでチャンピオンになります。
CLEAN SWEEP - LEGEND(25)
: 「CAREER」の「EXTREME」の難易度レジェンドでシーズンを全勝します。
#10 SEED(20)
: 「CAREER」でシード10に到達します。
TRACK CHECKILSTS - STAGE 1(20)
: 「TARCK CHECKLIST」で6トラックをコンプリートします。
TRACK CHECKILSTS - STAGE 2(30)
: 「TRACK CHECKLIST」で12トラックをコンプリートします。
TRACK CHECKLISTS - COMPLETE(50)
: 「TRACK CHECKLIST」で18トラックをコンプリートします。
CHALLENGES - STAGE 1(20)
: すべての「CHALLENGE」をブロンズでクリアします。
CHALLENGES - STAGE 2(30)
: すべての「CHALLENGE」をシルバーでコンプリートします。
CHALLENGES - COMPLETE(50)
: すべての「CHALLENGE」をゴールドでコンプリートします。
ULTIMATE RIDER(100)
: 「CAREER」でライダークレジットを400にします。
#1 SEED(50)
: 「CAREER」でシード1に到達します。
STUNT AWARD(5): 「XBOX LIVE」の「STUNT MODE」をコンプリートします。
FINISH 50 RACES(20): 「XBOX LIVE」のレースを50戦します。
FINISH 100 RACES(40): 「XBOX LIVE」のレースを100戦します。
50 RANKED RACES(30): 「XBOX LIVE」のランクレースを50戦します。
100 RANKED RACES(5): 「XBOX LIVE」のランクレースを100戦します。
PINK SLIP RACER(25): 「XBOX LIVE」の「PINK SLIP」で10戦します。
ISHIKAWA COLLECTOR(5): Ishikawaのバイクを4台すべて所有します。
KIMURA COLLECTOR(5): Kimuraのバイクを4台すべて所有します。
KUROSAWA COLLECTOR(5): Kurosawaのバイクを4台すべて所有します。
MARCUCCILLI COLLECTOR(5): Marcuccilliのバイクを4台すべて所有します。
VECHIONI COLLECTOR(5): Vechioniのバイクを4台すべて所有します。
ULTIMATE COLLECTOR(15): 「EXTREME」のバイクを20台すべて所有します。
OPEN INTERNATIONAL WINNER(5): オンライントーナメントの「Open International」で勝ちます。
EUROPEAN CLASSIC WINNER(5): オンライントーナメントの「European Classic」で勝ちます。
ALL NIPPON SERIES WINNER(5): オンライントーナメントの「All Nippon Series」で勝ちます。
RACE CLUB WINNER(5): オンライントーナメントの「Race Club」で勝ちます。
FIGHT CLUB WINNER(5): オンライントーナメントの「Fight Club」で勝ちます。
TOURNAMENT MASTER(15): オンライントーナメントすべてで勝ちます。
OVERALL(1000): 前作「MotoGP'06」では、実績をコンプリートしやすかったのですが、本作は実績のコンプリートはかなり面倒になっています。
まず、実績が解除されにくいバグがあり、私は、「CAREER」の「GRAND PRIX」の難易度レジェンドでチャンピオンになったにもかかわらず、解除されずじまいでした。
また、「EXTREME」で各メーカーのバイクを所有する実績ですが、難易度レジェンドで5回ぐらいシリーズチャンピオンになった程度ではお話にならず、おそらく20回から30回ぐらいチャンピオンにならなければいけないのではないかと思います。そのため、私は、やろうと思いつつも面倒になり、結局は放置したままになってしまいました。
本作では、前作のように実績コンプリートをめざすのではなく、自分が妥協できる範囲、おそらくは700前後を狙えば十分なのではないかと思います。
GRAPHICS 前作「MotoGP'06」は、「MotoGP」シリーズのグラフィックの美しさを継承し、他のXbox 360のレースゲームと比べても引けを取らないだけのグラフィックレベルを誇っていました。もちろん、天候の変化や光源処理、各種エフェクト、クラッシュ時のグラフィックは前作譲りで、特に、雨天時の路面は鏡面のように周囲の風景を映し出しており、過剰なほどの美しさを醸し出していました。本作は、Xbox 360での2作目となりますが、基本的にはキープコンセプトで、前作とほとんど変わらないグラフィックレベルになっています。
また、本作が2007年8月27日に発売されているのにもかかわらず、すべてのライダーとバイクとトラックは2007年シーズンのものになっており、このあたりはグラフィック的にもしっかりと反映されているようです。ただ、裏を返せば、グラフィックの基本データは2006年版のものを用い、トラックが改修された部分や、ライダーのレーシングスーツやバイクのカラーリングなど、変更があった部分だけを手直ししたということも伺えます。
そのため、観客席には観客がいて、こぶしを振り上げるなどの動作をしているといった演出面に関しても、前作をそのまま踏襲したといったところでしょう。もっとも、野球、サッカー、バスケットボール、アイスホッケーなど、シーズンごとに更新されるゲームに関しては、デキに大きな問題でもない限り、これはこれでいいのかなと思います。この手のゲームは、グラフィック面では、シーズン序盤のカラーリングを確認した上で、シーズン中盤ぐらいには発売してくれれば、それでいいわけですから。
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SOUND ドルビーデジタルです。「MotoGP」シリーズ2作目のXbox 360タイトルですが、前作からサウンド面での大きな変化はありません。「GRAND PRIX」は、本作が最新の2007年バージョンになっていますが、エンジンサウンド自体は実車からサンプリングされているでしょうし、再現度は問題ないのではないかと思います。リアルなバイクゲームのリアリティを損ねるようなサウンドになっていないのは確かなところでしょう。ちなみに、本作にも、当初の作品にあったような、お遊びのエンジンサウンドは存在しません。 9
CONTROL バイクの操作性や動きも、前作「MotoGP'07」を踏襲したものになっています。つまり、レースゲームとしてリアルでありながらも抜群の操作性を持ち、レースゲーム上級者ばかりでなく初心者でも安心してプレイすることができるというこです。バイクということでクルマとは違った操作感覚になりますが、キー操作にリニアに反応して素直な動きをしてくれるため、バイクの動きや操作に慣れてくればストレスなく爽快なライディング感覚を味わうことができます。
本作では、当初からコントローラーの設定を自由に変更できるため、上達してくるとさまざまな操作を駆使する奥の深さも持ち合わせています。加速時には前傾姿勢をとってスピードをアップさせる、コーナーでは、ノーアクセルノーブレーキで回ったり、ブレーキングしてから回ったり、ブレーキングしてからリアブレーキでバイクの向きを変えたり、パーシャルスロットルの量を調節しながら回ったり、など、プレイヤーのアイデアとトライ次第でさまざまな操作が行えるのです。
本作でも、当然のごとく、アンリアルなパワースライドに対する許容量は大きいため、「GRAND PRIX」では、相変わらず熟練したパワースライダーの天下となってしまいます。それに対して、「EXTREME」のバイクの操作は、タイヤの横方向に対するグリップが高いため、操作に対する幅は広くなっています。そのため、「EXTREME」では、「GRAND PRIX」ほどには熟練したパワースライダーの天下にはなりません。「MotoGP」シリーズが、最後までアンリアルなパワースライドを推し進めたのは、とても残念でなりません。
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GAMEPLAY THQとCLIMAX STUDIOSのタッグによる「MotoGP」シリーズは、とうとう本作で最後になってしまいました。初代Xboxで最初に出た「MotoGP」は、アメリカではXbox LIVEのパックにデモ版が入れられ、機能にはかなりの制限があったものの、製品版に伍して戦うことができました。私も、北米Xbox LIVEからXbox LIVEをスタートさせ、北米勢やヨーロッパ勢と夜な夜な熱い戦いを繰り広げたものでした。
「MotoGP」シリーズは、当初から、レースゲーム史上でもトップクラスの存在であり続けるとともに、欠点も最後まで持ち続けるという珍しいタイトルでもありました。
グラフィックの項目でも書いているように、グラフィックは常にその時点のレースゲームの最高峰を行くものでしたし、早期から多人数によるオンライン対戦を実現させていたのも、本作の素晴らしいところです。16人対戦をいち早く取り入れ、それにクルマのレースゲームである「ToCA RACE DRIVER」シリーズが12人対戦で追随し、この2タイトルが真のモータースポーツ好きを引っ張ってきたのは確かです。
実際のレーシングバイク(カー)に近い動きを実現しつつ、ゲーム性という意味でも高いところにあったのも、本作と「ToCA RACE DRIVER」シリーズの特徴です。両作には、机上のシミュレーターが陥りがちな、不自然なタイヤのローグリップがなく、ハイスピードでコーナリングしようものなら、コーナーを曲がりきれずに飛び出してしまうといった、ごく当たり前のことが表現できていました。
そして、「MotoGP」シリーズの場合には、オンラインでグリッチなどの不正を働くものに対して、あれこれとアイデアを練り出し、オンラインをより良きコミュニティへと正してきました。大幅なショートカットができるところには、実際にはない巨大な壁を作って、それができないようにし、コースアウトした際には、ラップタイムにその時間だけ加算されるようにもしました。些細なところでは、バイクに自分なりのペイントが施せるのも、本作の素晴らしいところです。
それに対して、パワースライドの不自然な速さと、AIの横暴さは、最後まで直らずじまいでした。「MotoGP」シリーズは、「ToCA RACE DRIVER」シリーズと双璧を成すレースゲームですが、これらだけは、「ToCA RACE DRIVER」シリーズに及ばないところです。
パワースライドに関しては、マニュアルやロード画面でもふれられているぐらいで、THQやCLIMAXにとっては、「MotoGP」シリーズには欠かせない要素という考えは変わらずじまいでした。もちろん、パワースライド自体は実際のMotoGPでも使われることがあるので、それ自体は否定するものではありませんが、「MotoGP」シリーズにおいては凶暴なまでの速さがあるのが問題なのです。
トラックによっては、パワースライドを使うことで5秒以上もラップタイムが速くなることもあるほどで、これは尋常なことではありません。パワースライド嫌いは世界中の「MotoGP」プレイヤーに多数存在しており、THQとCLIMAXは改善しておくべきでした。
理想としては、パワースライドの使い手のうち、パワースライド巧者上位0.1%のラップタイムが、パワースライドを使わないプレイヤーよりも速く、最も速くても0.5秒程度であることでしょう。逆に言うと、99.9%のプレイヤーは、パワースライドを使うと、パワースライドを使わないプレイヤーよりも遅くなるということです。ただ、これも、今から言ってもかなわないことです。
AIが横暴なことに関しては、「MotoGP」シリーズのAIは、前方のごく狭い範囲にしかセンサーが働いていないようで、少しでもラインがずれていると、遠慮なくぶつけてきました。本来は、前方180度ぐらいの広角度と、数m程度の距離にセンサーが働いているべきです。しかも、「MotoGP」シリーズのAIは、装甲車を相手にしているかのような強さで、こちらがぶつけられたらもちろんのこと、こちらからぶつけても、倒れるのはAIではなく自分なのです。
「ToCA RACE DRIVER 2」では、見事なまでのAIのマナーの良さが実現されていたので、「MotoGP」シリーズだって、やればできたはずでした。これがいつまで経っても直されないのは、THQとCLIMAXのAIに対する考え方が根本的に間違っているか、CLIMAXに技術力がないかのどちらかだったのでしょう。
そんな「MotoGP」シリーズは、既にTHQのサイトからは姿を消しています。「MotoGP'08」からは、カプコンとMILESTONEによって作られることになったのです。ただ、THQとCLIMAXによる「MotoGP」シリーズにはまだまだ及ばないようで、今ひとつ盛り上がりに欠けます。かつての「MotoGP」シリーズのいい点だけをそのまま踏襲して、新生「MotoGP」シリーズを作ってくれれば嬉しいのですが、なかなかそうもいかないようです。
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LONGEVITY 本作でも、「SINGLE PLAYER」はXbox LIVEのオンライン対戦のためにあると言っても過言ではありません。「SINGLE PLAYER」をやるだけでも、「GRAND PRIX」と「EXTREME」(600、1000、1200)の4種類を楽しむことはできますし、難易度もルーキー、プロ、チャンピオン、レジェンドの4段階ありますが、「SINGLE PLAYER」だけではそれほど長くは楽しめないのではないかと思います。
やはり、クレジット100/100/100/100というステータスシンボルを得るために「SINGLE PLAYER」をやり込み、オンラインデビューするというのが本作の醍醐味になります。そして、オンラインで対戦したり、スコアボードでランキングを上げたりすることが、本作の最大の楽しみであると言えるでしょう。クレジット100/100/100/100のバイクを作るためには数十時間を要しますし、「TIME TRIAL」や「MULTIPLAYER」を行えば100時間でも200時間でも費やすことができます。ここでは、「SINGLE PLAYER」でのクレジット100/100/100/100の獲得を前提として、「9」にしておきます。
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OVERALL 本作も「MotoGP」シリーズらしく、パワースライドやAIの横暴さに対する不満点は残されています。しかし、ゲーム自体が楽しいことは確かですし、オンライン対応のレースゲームとしてトップクラスなのは間違いのないところです。クレジット100/100/100/100のカスタムバイクを作るというステータスシンボルを味わう楽しみ方も、「MotoGP」シリーズならではのことです。ただ、「EXTREME」からオンラインへの道筋は悪い点ばかりが見えてしまうのが残念なところです。THQとCLIMAXによる「MotoGP」シリーズが終焉を迎えてしまったのも、致し方のないところでしょうか。 10