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P.N.03

GENRE アクション/シューティング/サードパーソン
PUB./DEV. カプコン/カプコン
RELEASE DATE 2003/3/27
OUTLINE 古典的なアクションゲームの面白さを、ゲームキューブが持つグラフィックやサウンドなどのハード性能を追求することで現代に甦らせたシューティングアクションです。プレイヤーは、コンピューター兵器管理システム「CAMS(カムス)」の暴走によって戦場となった惑星植民地に送り込まれた特殊部隊出身の女傭兵・ヴァネッサ・Z・シュナイダーとなって、「CAMS」の暴走を食い止める任務に当たります。本作では、ひたすらボタン連打で敵をどんどん破壊していく気持ち良さと、キャラクターをカッコ良く見せるためにキャラクターにダンスの要素を取り入れているという点が大きな特徴になっています。なお、タイトルの「P.N.03」は"PRODUCT NUMBER 03"の略です。
GAME MODE NEW GAME ゲームを最初から始めます。難易度をEASYとNORMALから選択することができ、EASYではサクサクと進めますが、NORMALではやり応えを感じることができます。もっとも、平均的なアクションゲーマーであれば、NORMALを選んでおけば十分でしょう。NORMALでクリアすると、より難しいHARDが出現するという要素もありますから。さて、本作は、ミッション単位で構成されており、ひとつのミッションをクリアすることで、次のミッションに進むことができます。ミッションは更に、20近いルームという単位で区切られています。ルームごとに休憩したり、そのルームでの成績を見ることができますが、セーブはミッションをクリアしないと行うことができません。ゲームを始めると、「SHOP」、「TRIAL MISSION」、「NEXT MISSION」、「SAVE」を選ぶことができます。「SHOP」では、「POWER UP」(イージススーツをパワーアップすることができる)、「BUY ITEM」(新しいイージススーツやコンティニューアップを買うことができる)、「SUIT CHANGE」(イージススーツを着替えることができる)が行えます。イージススーツは、万能型、攻撃型、防御型がそれぞれ3レベルまであり、9種類のスーツを着ることができます。また、コンティニューアップを買うことでコンティニュー回数を増やすことができます。「TRIAL MISSION」では、練習をしたり、ポイントを稼いだりすることができます。「NEXT MISSION」では、次のミッションに進めます。「SAVE」では、ゲームの状況をセーブすることができます。本作は、以下の全11ミッションで構成されています。
MISSION 01: 「CAMS施設へ潜入せよ」CAMSの支配する各施設への転送を可能にするために、施設への侵入路を確保せよ。
MISSION 02: 「エナジー炉を破壊せよ」CAMSの各施設へのエネルギー供給を分断し、CAMSの活動を弱めるために、エナジー炉を破壊せよ。
MISSION 03: 「ゾンネンブルーメを破壊せよ」更なる転送ポイントを増やすために、障害となるゾンネンブルーメを破壊せよ。
MISSION 04: 「敵ユニット転送エリアの中枢を破壊せよ」新たな敵の出現を遅らせるために、敵ユニット転送エリアの中枢を破壊せよ。
MISSION 05: 「司令塔を破壊せよ」CAMSの指令が敵ユニットへ届くのを妨害するために、司令塔を破壊せよ。
MISSION 06: 「オルヒデーエを破壊せよ」更なる転送ポイントを増やすために、障害となるオルヒデーエを破壊せよ。
MISSION 07: 「エナジー炉を破壊せよ」CAMSの各施設へのエネルギー供給を分断するために、未制圧エリアへ侵入し、エナジー炉を破壊せよ。
MISSION 08: 「レーヴェンツァーンを破壊せよ」更なる転送ポイントを増やすために、障害となるレーヴェンツァーンを破壊せよ。
MISSION 09: 「謎の生体反応を調査せよ」CAMSの施設内で確認された、謎の生体反応を調査せよ。
MISSION 10: 「最後のエナジー炉を破壊せよ」CAMS施設内、最後のエナジー炉を破壊し、CAMSブレインへ通じる道をこじ開けよ。
MISSION 11: 「アルラウネを破壊せよ」CAMSを完全停止するために、CAMSのブレイン、アルラウネを破壊せよ。
LOAD GAME セーブデータからゲームを再開できます。本作では複数のセーブデータを作れますが、「TRIAL MISSION」でポイントを貯められるため、セーブデータの上書きによる苦境に陥ることもありません。ですから、あまり多くのセーブデータを作る必要もないでしょう。
OPTION ゲームの各種設定を変更したり、「BEAUTIFUL JOE」のトレイラーを見たりできます。
GRAPHICS 白を基調としたグラフィックになっています。これは、男性的なイメージではなく、女性的で繊細なライン構成の世界を作っていきたいという思惑から生まれたものです。また、背景の描き込みも、ゲーム的に見やすくて分かりやすい絵作りをめざしたため極力少なくなっていますが、これらの目的は多いに成功していると言えます。カラフルなゲームが多い中で新鮮な感覚を抱くことができますし、敵もすぐに発見できて目が疲れるということもないからです。本作で最も力が入っている点のひとつが、主人公であるヴァネッサのグラフィックでしょう。ヴァネッサは、タイトなイージススーツに身を包んでおり、そのスーツは3タイプ×3レベルの計9種類(最終的に全11種類)から選ぶことができます。そして、注目されるのが、ヴァネッサの動きに取り入れられたダンスの要素です。本作は3人称視点を採用しているため常に後方からヴァネッサを見ることになりますが、ヴァネッサは実に軽やかでリズミカルな動きを見せてくれるのです。攻撃の際には、片手をひらひらと振り上げたり、片足立ちになったり、お尻を揺り動かしたり、敵の攻撃をひらりとかわしたりして、ちょっとやり過ぎかなと思えるぐらいです。これをどうとらえるかは人それぞれといったところでしょうが、私はキャラクター自体がそれほどカッコいいとは感じませんでした。敵キャラクターに関しては、ボスキャラを除いては奇をてらったものもありませんし、まあまあといったところでしょうか。 7
SOUND ドルビープロロジックIIです。シューティングアクションらしい派手な効果音が、サラウンドで室内を駆け巡ります。ヴァネッサ、敵キャラクター相互の攻撃音・攻撃準備音、破壊音などは派手ですし、アップテンポなサウンドも鳴り響きます。ただ、キャラクターの会話自体は少ないのに、キャラクターボイスがありません。ヴァネッサの露出を控えめにして多くを語りたくはなかった、ということもあるのでしょう。それでも、サウンド全般としては、ゲームなりで少し地味といった印象があります。 7
CONTROL ヴァネッサの動きにダンスの要素を取り入れることでカッコ良く見せるという点にこだわったことが、操作性を若干悪いものにしているようです。コントロールスティックでキャラクターの移動、これにYボタンを連動させることで前転や後転、LRトリガーでサイドステップ、Yボタンでしゃがみ、Zボタンで180度ターン、コントロールスティック同時押しで90度ターン、Bボタンでジャンプ、Cスティックでカメラ(視点)の移動、Aボタンで攻撃、Xボタンでロックオンカーソルの切り替え、が主なものです。本作は、カッコ良く見せるゲームなのに、攻撃と移動が同時には行えません。つまり、横に避けたり、ジャンプしたり、走ったりしながらの攻撃は不可能なのです。そのため、敵の攻撃を避けてからの攻撃が操作の基本になります。このあたりは、カッコ良く見せたいというコンセプトと相反するのではないでしょうか。また、カッコ良く見せることに力を入れたため、ちょっとだけ向きを変えたいのに側転してしまった、などということが時々起こってしまいます。とっさの場合には、これが致命傷になることもあるのです。更に、強力な攻撃であるエナジードライブの操作性が悪いのも残念なところです。せっかくエナジードライブを駆使しようとしても、うまく発動できないことが多々あるのです。私は結局はエナジードライブは「TRIAL MISSION」で数回使っただけで、メインのミッションでは使わずじまいでした。もっとも、エナジードライブを使わなくてもクリアできるという実証にはなったわけですが・・・。このように、操作性全般に関しては、もう少し練り込む必要性があったのではないでしょうか。 7
GAMEPLAY 本作の特徴は、前述しているように、ひたすらボタン連打で敵をどんどん破壊していく気持ち良さと、キャラクターをカッコ良く見せるためにキャラクターにダンスの要素を取り入れているという点にあります。ひたすらボタン連打で敵をどんどん破壊していく気持ち良さという点に関しては、ある程度は成功していると思います。本作の敵キャラクターは、最初から見えているものと、ある程度進んでいくと突然出現するものとに大別されます。しかし、いずれの場合にも、攻撃する前にパーツの一部が光ったり、音がするなりして攻撃のタイミングを知らせてくれますし、攻撃は一定間隔で繰り返されます。つまり、敵の攻撃を事前に察知し、敵の攻撃を遮蔽物でかわし、敵の攻撃の合間にこちらの攻撃を集中させれば、たいていの敵は撃破できてしまうのです。敵の攻撃を遮蔽物でかわすという我慢は強いられますが、ほとんどの地形に遮蔽物が用意されており、これはボスキャラ戦も例外ではありませんから、それなりにこちらの安全性は確保され、気持ち良さも得られるというわけです。キャラクターにダンスの要素を取り入れているという点に関しては、前述しているように斬新ではありますが、これをカッコ良いと取るかどうかはプレイヤー次第でしょう。 7
LONGEVITY 短いという声も聞こえる本作ですが、早くても10時間、一般的なアクションゲーマーなら20時間近くはプレイすることになるでしょう。本作は、ミッション制を採用しており、ミッション内のルームではセーブすることができません。途中でゲームオーバーになった際には、コンティニューがあればそのルームの最初からコンティニューすることになります。本作は覚えゲーとも言えるため、誰しもが何度かはゲームオーバーを経験することでしょう。ですから、コンティニューは多めに持っておく必要があります。理想としては、ミッション数の2倍ぐらいは用意しておきたいところです。つまり、MISSION10ならコンティニューは20個、というわけです。コンティニューは、SHOPで3個20000ポイントで購入することができます。ポイントは通常のミッション内だけでは貯まらないため、「TRIAL MISSION」を繰り返しやる必要があります。また、イージススーツの購入やパワーアップにもそれなりのポイントがかかるため、「TRIAL MISSION」の繰り返しプレイは不可欠なのです。そういった点でも、それなりのプレイ時間は必要になるということです。 7
OVERALL 本作は、カプコンがゲームキューブ専用タイトルとして一気に発表した5タイトルのうちの第1弾になります。3月27日という発売日を考えても、3月の決算期に間に合わせたという印象があります。実際、カプコンでもそれは分かっているようで、「つかみが弱い」、「作り込みが甘い」、「ストーリーが薄い」、「エナジードライブの入力受け付けの間が良くない」などの問題点を認識していたようです。これらをきちんとしていれば、もうちょっと世間での評価が高まったのは間違いのないところでしょう。本作は、それなりに面白いですし、大きな不満点もありませんが、心に残るアクションゲームというわけではありません。安売りされているのを買ったらそれなりに遊べるゲームといったところです。カプコンのスタッフの間では「ヴァネッサをこのゲームだけで終らせたくない!」という声が少なくはないようです。カプコン自体が認識している問題点をクリアして、再度、チャレンジすれば、もう少し世間で評価されるゲームになるのではないでしょうか。 7

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