JIM'S ATTIC 360 TOPICS 360 REVIEW XBOX REVIEW 360 REGION XBOX REGION OVERSEAS
VIDEO GAME GAME CUBE ATTIC HORSE RACING MOTOR SPORT LINK OTHERS

RACE PRO

GENRE レース
PUB./DEV. ATARI/SIMBIN
RELEASE DATE 2009/2/17
OUTLINE パソコンのレーシングシミュレーターで定評あるSIMBINがXbox 360で初めてリリースする本格的レースゲームです。実在する13のサーキットと48台のクルマを収録し、WTCC(世界ツーリングカー選手権)、FIA GT選手権、F3000、フォーミュラBMWなどを楽しむことができます。豊富なモードを用意し、オンラインでは12人で対戦することができます。
GAME MODE 本作に登場する全13サーキットは、以下の通りです。サーキットは、2007年のWTCC全22戦の11サーキットに、アメリカからラグナセカとロードアメリカを加えたものになっています。このうち、ポー、ポルト、マカオの3サーキットは市街地です。
クリティバ(ブラジル)3686.5m。
ザンドフォールト(オランダ)4307m。
バレンシア(スペイン)4005m。
ポー(フランス)2760m。
ブルノ(チェコ)5403m。
ポルト(ポルトガル)4720m。
アンダーストーブ(スウェーデン)4025m。
オッシャースレーベン(ドイツ)3696m。
ブランズハッチ(イギリス)3703m。
モンツァ(イタリア)5793m。
マカオ(マカオ)6120m。
ラグナセカ(アメリカ)3602m。
ロードアメリカ(アメリカ)6515m。

SINGLE RACE
 1レースだけを楽しむことができるモードで、難易度や予選の有無、周回数、AIの台数、AIの難易度などを細かく設定することができます。「SINGLE RACE」は、通常のレースゲームではそれほど重要視されないモードですが、本作では実績に占めるウェートが高くなっており、高実績を狙うなら欠かすことのできないモードになっています。難易度別に予選と決勝で1位になったり、各サーキットの難易度プロフェッショナルで勝ったりしなければ、実績を解除できないからです。
CAREER プロのレーサーとして異なるチームのクルマをドライブしていきます。各チームのクルマに乗るためには、最初にクレジットを支払ってトライアウトに挑み、目標タイムをクリアする必要があります。その時点で、そのチームのクルマに乗るかどうかを選ぶことができます。目標タイムをクリアできなくても、トライアウトの3倍のクレジットを支払えば、そのチームのクルマに乗ることができますが、手持ちのクレジットを減らすことになります。
各チームのコントラクトは、3レースで構成され、1位でゴールすると10ポイント獲得できます。3レースでの最低目標は18ポイントで、獲得したポイントが多いほど得られるクレジットは多くなります。また、難易度には、ノービス、セミプロ、プロフェッショナルの3段階があり、コントラクトで選んだ難易度に応じて、もらえるクレジットが多くなり、アンロックできるクルマのカラーも増えていきます。ここでアンロックしたクルマは、他のモードで使うことができます。
また、コントラクトの合間に、スタンドインが現れることがあります。これは、1レースのみに乗るもので、チームの目標を達成することで、より多くのクレジットが得られ、そのクルマをアンロックすることもできます。
コントラクトには、AからHまでの8段階があり、クレジットを貯めた量に応じてアンロックされていきます。AからHの内容は、以下の通りです。
A(100クレジット): ミニクーパー(ミニクーパー)。
B(250クレジット): ケータハムCSR200(ケータハムCSR200)、ラディカルSR3(ラディカルSR3)。
C(600クレジット): ケータハムCSR260(ケータハムCSR260)、ラディカルSR4(ラディカルSR4)、フォーミュラBMW(フォーミュラBMW)、ケータハムCSR320(ケータハムCSR320=スタンドイン)。
D(1000クレジット): グンペルト・アポロ・スポーツ(GTクラブ)、アストンマーティンDBRS9(GTクラブ)、セアト・クプラGT(GTクラブ)、バイパー・コンペティション・クーペ(GTクラブ)、アルファロメオ75(WTCC87=スタンドイン)、BMW Z4(GTクラブ)、ヴェルティゴ・ストレイフ(GTクラブ)、BMW M3 E30(WTCC87=スタンドイン)。
E(2500クレジット): BMW M3 GTR(GTスポーツ)、コルベットC6R(GTスポーツ)、モスラーMT900R(GTスポーツ)、スパイカーC8(GTスポーツ)、バイパーSRT10(バイパーSRT10=スタンドイン)、サンレッドSR21(GTスポーツ)、セアト・トレドGT(GTスポーツ)、マルコス・マッカーリー(GTスポーツ)、コエニグセクCCX(コエニグセクCCX=スタンドイン)。
F(6000クレジット): アウディR8GTコンセプト(GTプロ)、コエニグセクCCGT(GTプロ)、コルベットC6R(GTプロ)、リスター・ストーム(GTプロ)、バイパーGTS-R(GTプロ)、サリーンS7R(GTプロ)、アウディR8(アウディR8=スタンドイン)、アストンマーティンDBR9(GTプロ)。
G(15000クレジット): F3000(F3000)F3000(F3000)F3000(F3000)、グンペルト・アポロ(グンペルト・アポロ=スタンドイン)
H(25000クレジット): アルファロメオ156エクストリーム(WTCCエクストリーム)、シボレー・ラセッティ・エクストリーム(WTCCエクストリーム)BMW320SIエクストリーム(WTCCエクストリーム)、セアト・レオン・エクストリーム(WTCCエクストリーム)、コエニグセクCCXR(コエニグセクCCXR=スタンドイン)
MULTIPLAYER Xbox LIVEとシステムリンクにより、最大12人の対戦を行うことができます。
HOT SEAT オフラインで2人で楽しむモードで、「CO-OP」と「VERSUS」があり、いずれも2つのコントローラーを使います。
「CO-OP」は、2人で協力して交互に走るもので、AIに勝つことをめざします。プレイヤーが選んだクルマを、プレイヤーが定めた時間が来たら、カウントダウン内に交代してドライブします。それ以降も、時間ごとに交代を繰り返します。細かな設定は自由に決めることができ、難易度もそれぞれで選ぶことができます。
「VERSUS」は、プレイヤーとフレンドがそれぞれ異なるクルマをチョイスし、お互いに相手に勝つことをめざします。それぞれが選んだクルマを、プレイヤーが定めた時間が来たら、カウントダウン内にAIと交代してドライブします。それ以降も、時間ごとに交代を繰り返します。AIは、プレイヤーとフレンドのポジションをキープしようとして走ります。細かな設定は自由に決めることができ、難易度もそれぞれで選ぶことができます。
CHAMPIONSHIP 1台のクルマに乗り、世界中のサーキットを転戦してチャンピオンになることをめざします。選手権ポイントは、1位が10ポイント、以下、8、6、5、4、3、2、1、と8位までがポイントを獲得することができ、シリーズ全戦を終えた際に最高ポイントを獲得するとチャンピオンになることができます。チャンピオンシップでは、難易度や予選の有無、周回数、AIの台数、AIの難易度などを細かく設定することができます。チャンピオンシップは、以下の通りです。
ミニクーパー(ミニクーパー): 7レース。
WTCC(アルファロメオ156、BMW320I E46、BMW320SI、シボレー・ラセッティ、ホンダ・アコード、プジョー407、セアト・レオン、ボルボS60チャレンジ): 11レース。
WTCC87(アルファロメオ75、BMW M3 E30): 8レース。
WTCCエクストリーム(アルファロメオ456エクストリーム、BMW320SIエクストリーム、シボレー・ラセッティ・エクストリーム、セアト・レオン・エクストリーム): 13レース。
ケータハム200(ケータハムCSR200): 9レース。
ケータハム260(ケータハムCSR260): 9レース。
ケータハム320(ケータハムCSR320): 9レース。
ラディカルSR3(ラディカルSR3): 10レース。
ラディカルSR4(ラディカルSR4): 10レース。
GTクラブ(アストンマーティンDBRS9、BMW Z4、コルベットC5R、グンペルト・アポロ・スポーツ、セアト・クプラGT、ヴェルティゴ・ストレイフ、バイパー・コンペティション・クーペ): 9レース。
GTスポーツ(BMW M3 GTR、コルベットC6R、マルコス・マッカーリー、モスラーMT900R、セアト・トレドGT、スパイカーC8、サンレッドSR21): 9レース。
GTプロ(アストンマーティンDBR9、アウディR8GTコンセプト、コルベットC6R、コエニグセクCCGT、リスター・ストーム、サリーンS7R、バイパーGTS-R): 12レース。
フォーミュラBMW(フォーミュラBMW): 10レース。
F3000(F3000): 11レース。
グンペルト・アポロ(グンペルト・アポロ): 8レース。
アウディR8(アウディR8): 7レース。
コエニグセクCCX(コエニグセクCCX): 10レース。
コエニグセクCCXR(コエニグセクCCXR): 10レース。
バイパーSRT10(バイパーSRT10): 8レース。
TIME ATTACK タイムアタックです。自らのゴーストを走らせることもできます。
OPEN PRACTICE 何の制約もなく、自由に走らせることができるモードです。
OPTION ゲームの各種設定が変更できます。
REPLAY THEATRE セーブした周やレースを見ることができます。
ACHIEVEMENT QUALIRIER(10): 「SINGLE RACE」でクォリファイをクリアします。
FRONT MAN(5): 「SINGLE RACE」の難易度ノービスでポールポジションを獲得します。
NOVICE WINNER(10): 「SINGLE RACE」の難易度ノービスで勝ちます。
PACE SETTER(10): 「SINGLE RACE」の難易度セミプロでポールポジションを獲得します。
FRONT RUNNER(15): 「SINGLE RACE」の難易度セミプロで勝ちます。
POLE SITTER(15): 「SINGLE RACE」の難易度プロフェッショナルでポールポジションを獲得します。
LIKE A PRO(20): 「SINGLE RACE」のプロフェッショナルで勝ちます。
CLEAN CONSCIENCE(25): 「SINGLE RACE」の難易度プロフェッショナルでノーダメージで勝ちます。
BRNO WIN(20): 「SINGLE RACE」の難易度プロフェッショナルでブルノで勝ちます。
MONZA WIN(20): 「SINGLE RACE」の難易度プロフェッショナルでモンツァで勝ちます。
OSCHERSLEBEN WIN(20): 「SINGLE RACE」の難易度プロフェッショナルでオッシャースレーベンで勝ちます。
MACAU WIN(20): 「SINGLE RACE」の難易度プロフェッショナルでマカオで勝ちます。
PAU WIN(20): 「SINGLE RACE」の難易度プロフェッショナルでポーで勝ちます。
PORTO WIN(20): 「SINGLE RACE」の難易度プロフェッショナルでポルトで勝ちます。
ZANDVOORT WIN(20): 「SINGLE RACE」の難易度プロフェッショナルでザンドフォールトで勝ちます。
BRANDS HATCH WIN(20): 「SINGLE RACE」の難易度プロフェッショナルでブランズハッチで勝ちます。
CURITIBA WIN(20): 「SINGLE RACE」の難易度プロフェッショナルでクリティバで勝ちます。
VALENCIA WIN(20): 「SINGLE RACE」の難易度プロフェッショナルでヴァレンシアで勝ちます。
ANDERSTORP WIN(20): 「SINGLE RACE」の難易度プロフェッショナルでアンダーストープで勝ちます。
LAGUNA SECA WIN(20): 「SINGLE RACE」の難易度プロフェッショナルでラグナセカで勝ちます。
ROAD AMERICA WIN(20): 「SINGLE RACE」の難易度プロフェッショナルでロードアメリカで勝ちます。
APEX HUNTER(10): 「SINGLE RACE」でカスタムカーで勝ちます。
ALL OR NOTHING(10): 「CAREER」のトライアウトをクリアします。
CONTRACTED(10): 「CAREER」のコントラクトをクリアします。
TROPHY OWNER(20): 「CAREER」のコントラクトをフルポイントでクリアします。
ON CALL(10): 「CAREER」のスタンドインをクリアします。
CLEAN SWEEP(30): 「CAREER」のコントラクトをすべてクリアします。
TROPHY COLLECTOR(50): 「CAREER」のコントラクトをすべてフルポイントでクリアします。
TEAM RACER(10): 「HOT SEAT」の協力ゲームをクリアします。
TEAM WIN(10): 「HOT SEAT」の協力ゲームで勝ちます。
SOCIAL RACER(10): 「HOT SEAT」の対戦ゲームをクリアします。
OWNAGE(10): 「HOT SEAT」の対戦ゲームで勝ちます。
CHAMPIONSHIP CONTENDER(20): 「CHAMPIONSHIP」をクリアします。
THE CHAMP(30): 「CHAMPIONSHIP」シリーズ全戦で1位になります。
CHAMP FOR LIFE(40): 「CHAMPIONSHIP」を難易度プロフェッショナルでシリーズ全戦で1位になります。
RACING ICON(50): 「CAHMPIONSHIP」をすべて勝ちます。
TIME CHASER(10): 「TIME ATTACK」をクリアします。
FAST LEARNER(10): 「TIME ATTACK」でゴーストよりも速く走ります。
CLUB RACER(10): 「Xbox LIVE」のプレイヤーマッチでゴールします。
PLAYER MATCH WINNER(20): 「Xbox LIVE」のプレイヤーマッチで勝ちます。
RACE INITIATOR(10): 「Xbox LIVE」のプレイヤーマッチをホストします。
VETERAN CLUB RACER(25): 「Xbox LIVE」のプレイヤーマッチで50回ゴールします。
RACE GENERATOR(30): 「Xbox LIVE」のプレイヤーマッチを50回ホストします。
CLUB ICON(50): 「Xbox LIVE」のプレイヤーマッチで50勝します。
XBOX LIVE RACE DRIVER(10): 「Xbox LIVE」のランクマッチでゴールします。
EVENT CREATOR(10): 「Xbox LIVE」のランクマッチでホストします。
PROVEN WINNER(20): 「Xbox LIVE」のランクマッチで勝ちます。
XBOX LIVE VETERAN(25): 「Xbox LIVE」のランクマッチで50回ゴールします。
RACING PROMOTER(30): 「Xbox LIVE」のランクマッチを50回ホストします。
LEGENDARY(50): 「Xbox LIVE」のランクマッチで50勝します。
OVERALL(1000): 実績は大半のモードに設定されており、より多くの実績を解除したいなら、ほとんどのモードをプレイする必要があります。もっとも、すべての実績は、レースゲームがそれなりに得意であれば、時間さえかければ解除することができます。「HOT SEAT」関係の実績も、ひとりでコントローラー2個を交替で操作すればOKです。注意したいのは、「Xbox LIVE」関連の実績で、自分も相手も制限時間内にゴールしなければ、実績としてのレースは成立しないという点です。協力して実績解除に当たる場合にも、このことは留意しておかなければなりません。
GRAPHICS パソコンでトップレベルのレーシングシミュレーターをリリースし続けるSIMBINのイメージからすると、グラフィックは期待外れと言えるかもしれません。近い時期に発売されたXbox 360のレースゲームに比べると、グラフィック面では劣ると言わざるを得ないからです。
クルマのモデリングに関しては、まずまずで合格点をつけられます。また、近い時期に発売されたXbox 360のレースゲームの傾向とも言える少しフィルターを通して見たような画に比べると、ダイレクト感がある点も好感が持てます。それでも、全体の画としては少しくっきり感が乏しく、それぞれのクルマの動きにダイナミズムがなく、クルマのダメージモデルも良くはありません。
つまり、Xbox 360のレースゲームとしては、及第点はつけられはするものの、秀でたところがあるとは言えないのです。パソコンでトップレベルのレーシングシミュレーターをリリースし続けるSIMBINだけに、要求レベルが高かったということもあるにはあるのですが、もう少し頑張ってほしかったところではあります。
8
SOUND ドルビーサラウンドです。パソコンでトップレベルのレーシングシミュレーターを作り続けるSIMBINらしく、各マシンのエンジンサウンドに関しては、申し分ないレベルにまで到達しています。ただ、SIMBINは、パソコンがメインステージで、しかも、レーシングシミュレーターを作り続けているがゆえ、コンシューマー向けのレースゲームとしてはやや淡白な部分があるのも事実です。
このあたりは、レースゲーム史上最高傑作である「ToCA RACE DRIVER」シリーズを作るCODEMASTERSを見習ってほしかったところで、サウンド面での盛り上げ方がもう少しあっても良かったと思います。エンジンサウンドはいいものの、ピットからの適度な無線やレース間のアナウンスなどもあれば雰囲気も変わったことでしょう。
8
CONTROL 本作は、パソコン向けのレーシングシミュレーターをリリースし続けるSIMBINのタイトルではあるものの、アシスト機能に関してはコンシューマー向けのレースゲームとなんら変わりはなく、とても充実しています。ユーザーの好みにより、細かくアシストを設定できるため、操作面の難易度は、レーシングシミュレーターでありながらも、コアユーザーからライトユーザーまで受け入れられるものになっています。
私は、原則として、トラクションコントロール(TCS)、スタビリティマネージメント(STM)をオフにして、アンチロックブレーキ(ABS)をLOWにしてプレイしていましたが、クルマの動きとしては、レースゲームらしいシミュレーター的な動きになりました。ただ、レーシングカーとしてのリアルな動きという点では、TCSとSTMをLOW、ABSをLOWかMIDIUMあたりに設定すると、かなりいい動きになるのではないかと思います。
もちろん、シミュレーターでは難しすぎるという人は、AIの難易度を大きく下げ、TCS、STM、ABSをHIに設定すれば、レース自体を楽しめると思います。また、作業的に実績を解除する場合には、AIの難易度を下げ、TCS、STM、ABSをMIDIUMあたりに設定すれば、簡単すぎない範囲で実績を着々と解除できるのではないかとも思います。
このように、クルマの動きとしては、設定次第で、リアルにも、少しアーケードっぽくもすることができ、なかなかの味付けではないかと思います。
9
GAMEPLAY あのSIM BINがXbox 360で「GTR」をリリースするという情報を得た時には、かなり期待したものでした。レースゲーム史上最高傑作の「ToCA RACE DRIVER」シリーズに匹敵するか迫れるXbox、Xbox 360のタイトルと言えば「MotoGP」シリーズぐらいしかなかったからです。また、実在するレースのシリーズやクルマ、サーキットを扱ったレースゲームという意味でも、「GTR」はFIA GT選手権をフィーチャーしており、その期待はかなりのものでした。
ところが、発売が延び延びになり、とうとう発売を断念するという状況になり、「ToCA RACE DRIVER」シリーズに並ぶレースゲームはひとまずあきらめざるを得ないことになってしまいました。そんな折、本作発売の知らせを受け、期待が大きく膨らみました。やはり、実在するレースのシリーズやクルマ、サーキットを扱ったシミュレーター寄りのレースゲームというのは貴重な存在だからです。
本作は、WTCCをメインに、FIA GT選手権やF3000なども登場します。WTCC自体が新しいということもあるのですが、これまでにWTCCをフィーチャーしたレースゲームは珍しく、興味深くもありましたし、FIA GT選手権が入っているのも好感が持てます。「CAREER」で、スピードではFIA GT選手権やF3000に劣るWTCCが終盤に訪れるのは少し違和感があるものの、アストンマーティンDBR9、サリーンS7R、モスラーMT900R、サンレッドSR021などといったGTカー、アルファロメオ156、BMW320I E46、BMW320SI、シボレー・ラセッティ、ホンダ・アコード、プジョー407、セアト・レオン、ボルボS60チャレンジなどといったWTCCカーを実際にドライブできるのはかなり魅力的です。
また、サーキットも、クリティバ(ブラジル)、ザンドフォールト(オランダ)、バレンシア(スペイン)、ポー(フランス)、ブルノ(チェコ)、ポルト(ポルトガル)、アンダーストーブ(スウェーデン)、オッシャースレーベン(ドイツ)、ブランズハッチ(イギリス)、モンツァ(イタリア)、マカオ(マカオ)、ラグナセカ(アメリカ)、ロードアメリカ(アメリカ)、といったWTCCのサーキットとアメリカのサーキットがボーナスで入れられています。これだけでは、数的には物足りないものの、「ToCA RACE DRIVER」シリーズや「MotoGP」シリーズなどで走ったこともないサーキットも少なからずあり、WTCCの1戦だから当然とはいえマカオが入れられているのも大ヒットです。モータースポーツ好きにとっては、マカオはレースゲームでは走ったことのない幻のサーキットで、ここを走れるレーシングシミュレーターというのはとても価値が高いのです。
さて、そんな本作ですが、レーシングシミュレーターという意味では、コントロールの項でもふれているように、TCSとSTMをLOW、ABSをLOWかMIDIUMあたりに設定すると、本物のレーシングカーらしい、かなりいい動きになります。レースゲームらしいシミュレーター的な動きを好む人は、TCSとSTMをオフ、ABSをLOWにすればいいと思います。それ以上やると、実際のレーシングカーの動きではなく、机上のシミュレーターになってしまうので、このあたりの設定が適当でしょう。そういった意味で本作は、実際のレーシングカーの動きができるレーシングシミュレーターとしてはいい線をいっていると思います。
モードは、あれこれと入られており、煩雑ぎりぎりのところでもあるので、これで十分でしょう。「CAREER」も面白いのですが、やはり、WTCCが頂点というのはあまり褒められたものではなく、FIA GT選手権を頂点にしてほしかったところです。また、ヨーロッパには、ル・マンシリーズがあり、DTMもあるので、これらを入れても良かったことでしょう。このあたりも、「ToCA RACE DRIVER」シリーズのてんこ盛りまで行かなくても、それに近いものがほしかったところです。
このように、SIMBINのXbox 360での第1作としては、十分に及第点ではあるものの、まだまだ改善の余地があり、ボリュームアップした「RACE PRO 2」に期待したいところです。
9
LONGEVITY 本作は、数多くのモードがあり、実績の解除まで意識すると、ボリューム的には十分なものがあります。「CAREER」を進めるに連れて周回数が増えていきますが、7周止まりで、「グランツーリスモ」シリーズや「FORZA MOTORSPORT」シリーズほどの作業性はなく、我慢できるぎりぎりの範囲です。オフラインの実績をすべて解除するなら、30時間から50時間は確実にプレイできます。 9
OVERALL 本作は、パソコン向けのレーシングシミュレーターをリリースし続けるSIMBINのタイトルながら、コンシューマー向けの配慮もなされており、レースゲームらしいシミュレーター的な寄り付き難さはありません。Xbox 360での第1作となるだけに、コンシューマー向けのサービス精神に欠けるところはありますが、実在するシリーズのクルマやサーキットを扱ったシミュレーター寄りのレースゲームをしたいということなら、ピッタリのタイトルです。レースゲーム史上最高傑作の「ToCA RACE DRIVER」シリーズにまだ及ばないものの、似たようなテイストは持ち合わせており、その兄弟的なタイトルとしてプレイすることもできます。万人向けとは言えないものの、こうした好みがあるなら、ぜひともプレイしてほしいところです。点数は少し甘めですが、他のタイトルとの兼ね合いからすると、こうなります。 10