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RIZ-ZOAWD リゾード
| GENRE | アドベンチャー | |
| PUB./DEV. | ディースリーパブリッシャー/メディアビジョン | |
| RELEASE DATE | 2007/1/25 | |
| OUTLINE | 名作「オズの魔法使い」をファンタジックRPG化した作品です。ドロシーは、突然の嵐によって、大魔法使いであるオズが支配する魔法の国に飛ばされます。そこで、元の世界に戻るため、カカシ、ライオン、キコリとともに、春夏秋冬をモチーフにした彩り豊かな3Dフィールドに点在するエッグを探す旅に出ます。プレイヤーは、ドロシーを操作しますが、戦闘では、カカシ、ライオン、キコリに個別に指示を出すことができます。 | |
| GAME MODE | NEW GAME ゲームを初めからプレイします。 DATA LOAD セーブデータからプレイします。セーブデータは3個まで作ることができますが、セーブはオズの城でしか行えません。 CONTINUE メニュー画面で中断した場所からゲームを再開します。ゲームは、どこでも中断できます。 オズの魔法の国は、美しい四季に彩られた世界です。ドロシーは、故郷に帰るという願いをかなえてもらう条件として、世界に点在する魔法の「エッグ」10個を探す旅に出ます。ゲームは、3D視点のフィールドを探索し、最深部にある「エッグ」を見つけることで進行していきます。 通常、上画面はフィールド画面、下画面は水晶球(トラックボール)が表示されおり、このトラックボールをタッチペンで転がすことで、フィールド画面内のドロシーが移動します。ドロシーは、転がす方向と速度に合わせて走り回るため、微妙な方向や速度の調整、急加速・急停止も思いのままです。 フィールド上を徘徊しているモンスターと接触すると戦闘になります。戦闘は、敵と味方が交互に攻撃を行うターン制で行われます。コマンド入力はタッチペンで行いますが、入力時にはオートで「行動選択コマンド」が選出されている「セミオートマチックバトル」となります。もちろん、個々にコマンドを選択することも可能です。 すべてのモンスターを戦闘不能にすると勝利となり、全員が戦闘不能になると敗北(ゲームオーバー)になります。戦闘に勝つと、リザルト画面が表示され、戦闘不能になっていないキャラクターに経験値が入ります。経験値が一定量溜まるとレベルが上がり、各ステータスが上昇してキャラクターが成長します。 戦闘に参加できるのは、以下のキャラクターです。 ドロシー: 17歳の女の子。都会から離れた田舎にたったひとりで住んでいましたが、竜巻にさらわれて魔法の国へとやってきます。元の世界に戻るという願いをかなえてもらうために、オズと取り引きして魔女と戦う決意をします。意志が強く、困難な状況にもめげずに行動できる前向きな思考の持ち主です。戦闘では、お化けに強みがあります。 トト: ドロシーの愛犬で、一緒に竜巻に飛ばされて不思議の国へやってきます。常にドロシーの周りを元気に走り回ります。戦闘には参加しません。 カカシ: カカシのくせに1ヵ所に留まるのが嫌で、思い立つとあちこちに放浪します。ギターが得意で、誰とでも打ち解ける陽気な性格をしていますが、その反面、物事を深く考えるのは苦手です。直感と脊髄反射だけで会話する脳天気さですが、その直感が鋭かったりするため、ドロシーの相談相手として重宝されています。戦闘では、水棲に強みがあります。 ライオン: 肉食獣である自分の姿が、旅人や弱い動物を脅かしているのではないかと心配し、人目を避けるように生きてきた心優しい菜食主義者です。若くしてひっそりと生活してきたせいか、必要以上に臆病な性格をしています。それでも、勇気をもって人生を前進させたいという意思を持つ、ポジティブ思考の持ち主です。戦闘では、甲殻に強みがあります。 キコリ: 木を切るのにわざわざバトルアックスを使う力自慢の豪傑です。細かい動作が苦手で短気ゆえに乱暴者との評判ですが、心の内では常に他者に優しくしたいと思っています。ドロシーを助けたり、仲間とともに戦うのはキコリにとって当然のことなのですが、今ひとつ周囲からは理解してもらえません。戦闘では、植物に強みがあります。 戦闘には、レシオターンシステムが採用されます。各キャラクターには、総合的な強さを表したレシオ(数値)があり、バトルは1ターン中に合計4レシオまでしか使うことができません。レシオは、ドロシー1、カカシ1、ライオン2、キコリ3、となっており、この中で合計4レシオになるように自由に組み合わせます。たとえば、以下のような組み合わせが可能です。 ドロシー1、ドロシー1、ドロシー1、ドロシー1。 ドロシー1、カカシ1、ドロシー1、カカシ1。 ドロシー1、カカシ1、ライオン2。 ライオン2、ライオン2。 ドロシー1、キコリ3。 戦闘のコマンドには、武器で攻撃、特技、防御、道具を使う、の4種類があります。 特技は、ステージ内のどこかにいるドラゴン爺さんから教えてもらうことで、初めて使えるようになります。ドラゴン爺さんは、春の国、夏の国、秋の国、にそれぞれいて、戦闘で勝つたびに新しい特技を伝授してくれます。特技は、各キャラクターごとに8種類ずつ習得することができます。特技を習得しないと、回復魔法や補助魔法などが使えないため、早期に習得することが望まれます。 また、ドロシーたちを助けてくれる精霊もいます。水の精霊ウルゥ、火の精霊パッチ、土の精霊ドロン、風の精霊ヒュール、で、遭いさえすれば仲間になってくれます。また、この精霊たちがいないと、随所に現れる閉ざされた門を開けて先に進むことができません。 さらに、フィールドには分かれ道があり、そこには標識が立ててあります。この標識は、プレイヤーが自由に記号を設定することができます。記号には、○、×、ハート、!、?、の5種類があり、これらをうまく設定することで、道に迷いにくくなります。 オズの魔法の国は、オズの城を中心に、4人の魔女たちが治める4つの季節の国に分かれており、順にアンロックされます。 オズの城: 大魔法使いであるオズの城です。セーブ、回復、アイテムの売買が行えます。オズは、尊大にして雑駁で、魔女たちの反逆に手を焼いています。そこで、ドロシーの願いごとをかなえる換わりに、ドロシーに魔女討伐を依頼します。 春の国: 春の魔女ディーネが治める国です。黄色い煉瓦道、芽吹きの高原、桜吹雪く回廊、花の宮殿、があります。ディーネは、日々を楽しく生きられれば満足という陽気な魔女です。開放的な性格ですが、少しわがままです。 夏の国: 夏の魔女フローラが治める国です。常夏の宮殿、ドンドコ森、星欠片の砂浜、があります。フローラは、花々を愛する心優しい魔女です。年齢が近いドロシーとは、友だちになれるかもと思っています。 秋の国: 秋の魔女ホリンが治める国です。紅き深森、秋水の急流、迎え火の館、があります。ホリンは、魔女たちの長女で、人を怖がらせるのが大好きな、大人げない性格の持ち主です。 冬の国: 冬の魔女スノンが治める国です。氷結せし古城、霜月の常緑樹、があります。 |
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| GRAPHICS | 本作は、ニンテンドーDSの日本製タイトルにしては珍しく、フルポリゴンによる3Dを採用しています。このチャレンジ精神だけでも評価したいところですが、本作の場合には、グラフィック面でも美しさを感じられるのが素晴らしいところです。 本作は、名作「オズの魔法使い」をファンタジックRPG化した時点で、華やかで美しい舞台と破天荒なキャラクターの登場が約束されたようなものです。しかし、本作では、それだけに留まらず、原作をアレンジすることで、ゲーム世界に原作以上に美しい風景を作り出すことに成功しました。 本作では、オズの魔法の国を美しい四季に彩られた世界とすることで、春の国、夏の国、秋の国、冬の国を創出。しかも、それぞれの国にマップ上の直接的なつながりをなくしただけでなく、それぞれの国内でも全体マップからワープすることでつながりをなくし、さまざまな個性を味わえるようにしています。 そのため、四季の彩を感じられるだけでなく、それぞれの国の中でも、違った四季の顔が見られるようになっています。春なら、新緑の高原から、桜吹雪、花の宮殿、夏なら、常夏の宮殿から、生い茂った森、水が気持ちいい砂浜、秋なら、紅葉の森林から、爽快感たっぷりの急流、夜長を感じられる館、冬なら、氷がはった古城、といった具合です。もちろん、原作では有名なイエローブリックロードを歩くことすらできます。 こうした風景の中を、日本製タイトルとは思えないチャレンジングな美しい3Dポリゴンで味わえるのですから、これほど嬉しいことはありません。キャラクターデザインも、ドロシーはゲームなりの解釈としてキャラクターアニメーションともども、合格点の仕上がりになっています。走ったり、止まったり、コーナーではイン側に傾斜したり、急ブレーキをかければ前につんのめったりなど、動作もなかなか細かくできています。敵キャラクターの造詣も、まずまずといったところでしょう。 海外では、ニンテンドーDSでも、3Dポリゴンで作るのが当たり前になっていますが、日本でもこうした意欲的なタイトルが現れたことは、本当に嬉しく、高く評価したいものです。 |
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| SOUND | ニンテンドーDSのタイトルだけに、こうした原作もののキャラクターゲームであっても、ボイスはありません。地味な効果音と音楽だけです。 オープニングミュージックは、ジュリー・アンドリュースが出演する映画「オズの魔法使い」を彷彿とさせるもので、なかなか心地良いのですが、この音楽に合わせたドロシーたちの振り付けは、少し気持ち悪く感じます。ドロシーはともかく、ライオンやキコリには振り付けは向かないのかなと思うのと、4人全員が同じモーションで作られているところが、少し気味悪く感じるのかもしれません。いらなかったかなと思います。 |
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| CONTROL | すべての操作を、タッチペンだけで行います。トラックボールをタッチペンで転がすことで、フィールド画面内のドロシーが移動します。ドロシーは、転がす方向と速度に合わせて走り回るため、微妙な方向や速度の調整、急加速・急停止も思いのままです。最初は使いづらくても、すぐに慣れますし、慣れるとアナログ的な操作ができて心地良く感じます。 斬新な操作体系であり、これはこれで面白いのですが、ボタンを使った操作を併用していても良かったかなとは思います。タッチペンによる操作は、時には面倒に感じることもあるからです。 戦闘時のコマンド入力は、最初に提案されるコマンドそのものを変えたい時は、2度手間になるため少し面倒なところがあります。また、最初に提案されるコマンド自体が、とにかく回復ありきな部分があり、面倒で「決定」を早押ししていると、望んでいないアイテムによる回復をしてしまうことが珍しくはなく、このあたりのAIはもう少し練りこんでほしかったところです。 |
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| GAMEPLAY | 本作は、名作「オズの魔法使い」をファンタジックRPG化した作品ですが、原作をアレンジしてオズの魔法の国を美しい四季に彩られた世界とし、春の国、夏の国、秋の国、冬の国を創出しています。 私は、「オズの魔法使い」は大好きな小説で、ハヤカワ文庫から出版されたライマン・フランク・ボームの「オズ」シリーズは、ほぼすべて読破しています。それだけに、「オズの魔法使い」には思い入れがあるのですが、この程度のアレンジなら許容範囲と考えています。私は、「オズの魔法使い」をモチーフにしたタイトルとしては、セガサターン版の「イエロー・ブリック・ロード」をプレイしていますが、作品としては、本作の方がはるかに良くできています。 本作の特徴としては、やはり、オズの魔法の国を美しい四季に彩られた世界とし、春の国、夏の国、秋の国、冬の国を創出し、しかも、それを3Dポリゴンで作ったことです。これにより、本作の価値がグンと高くなっています。これが、ニンテンドーDSだからと、横スクロール型の2Dアクションゲームにしていたら、随分と味気ないゲームになっていたことでしょう。 マップは、基本的には道を進んでいき、分岐路でどちらに進むかを考えるというシステムになっています。街や広場というものは、存在しません。言い換えれば、オープンエアの広大なダンジョンを進んでいくと考えてもいいでしょう。 そこで、迷わないように目印として登場するのが、標識です。この標識、他のRPGではそれほど見たことがないものであり、自ら標識のマークを入れられるのが斬新なところです。他のRPGの場合には、そちらにはもう行く必要がないといったことを自分で覚えなければならなかったのが、本作では、標識を見ればすぐに分かるのだから便利です。欲を言えば、通り過ぎた標識も、そこまで戻らなくてもマークを入れられればもっと良かったです。 戦闘は、ドロシー、カカシ、ライオン、キコリ、それぞれに相性の良い組み合わせとして、お化け、水棲、甲殻、植物を配したことで、戦略性も増しています。 もっとも、ターン制の戦闘を採用するRPGなら、キャラクターが4人は戦闘に参加できるのが一般的なのに、本作では、レシオターンシステムを採用したことで、4人一緒に戦闘に参加できないのは少し残念なところです。特に、ライオンとキコリは絶対に同時に戦闘に参加できないというのは問題で、同時参加できるようなバランスにしておくべきでした。 敵キャラクターは、お化け、水棲、甲殻、植物を中心に、他の属性の敵も現れるのですが、ファンタジックRPGらしく、なかなか楽しいオリジナルの敵がいたりして、敵を見ているだけでも楽しめます。 ただ、特技を習得するまでは、敵の攻撃によりHPが減る一方で、オズの城までワープして帰らなければならないことが多かったたため、レベルアップした際にはHPもMPも全回復するようなつくりにしてほしかったところです。 本作は、RPGながら、ストーリー性はやや乏しく、ドロシーたち4人の会話はほとんどなく、ひねった展開も終盤を除いてはありません。それでも、「オズの魔法使い」を原作にした時点で多くは語られているので、その必要性もそれほどないでしょう。また、節目節目では、本を読むようなシーンがあり、それを補完してもいます。 本作は、数あるニンテンドーDSのRPGの中で、それほど話題には上りませんでしたが、グラフィック面ではその中でも屈指ですし、移動や戦闘の面白さでもまずまずのレベルにあるのではないかと思います。 |
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| LONGEVITY | 本作は、私はクリアまでに32時間ほど、レベルは48まで上げています。もっとも、それほどレベル上げをしてはおらず、少し道に迷っている間に戦闘を行い、自然とレベルが上がっていったという感じです。もっとも、クリア時にレベル48まで上がっていると、魔女やドラゴン爺さん相手には、それほど苦労していないので、レベルは48まで上げなくてもクリアできると思います。 | 8 |
OVERALL |
本作は、名作「オズの魔法使い」をファンタジックRPG化した作品だけに、「オズの魔法使い」が好きだった人なら、まず楽しめることでしょう。また、ニンテンドーDSの日本製RPGでフルポリゴンによる3D作品を楽しみたい人にとっても、満足いく、あるいは納得いく作品です。もちろん、RPGファンでも、過度にストーリーを重視する人でない限りはエンディングまで大きなストレスを感じることなく進められるはずです。 | 7 |
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