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零〜紅い蝶〜

GENRE アクションアドベンチャー/ホラー/サードパーソン
PUB./DEV. テクモ/テクモ
RELEASE DATE 2003/11/27
OUTLINE テレビゲーム史上最恐の和風ホラーアドベンチャー「零〜zero〜」の第2弾です。ゲームは、主人公「澪」となって、双子の姉の「繭」とともに、地図から消えたという「皆神村」から脱出することが目的となります。皆神村は、地方の山奥、もうすぐダムの底に沈む森の中に昔あったとされている村で、ある祭りの日を境に村が消えてしまい、深い霧が立ち込める森へと豹変してしまいました。澪と繭は、幼い頃の数年間を過ごした故郷にやってきたのですが、回想にまどろむ澪がふと顔を上げると、繭は「紅い蝶」を追ってその森の奥へと入っていきます。その森で迷うと神隠しに逢い、この村に誘われると言い伝えられている場所へと・・・。本作は、村の謎を解き明かしていくアドベンチャー要素と、村をさ迷う霊たちとそれを写せる射影機(カメラ)を使って戦うアクション要素がミックスされた、ホラーアクションアドベンチャーになっています。
GAME MODE New Game 最初からゲームを始めます。難易度はEASYとNORMALの2段階ありますが、NORMALでもそれほど難しくはないため、最初からNORMALを選んでプレイするといいでしょう。また、NORMALを選ばないと、クリアしても、その上の難易度のHARDが出現しません。HARDは、難易度が上がるだけでなく、もうひとつのエンディングである零ノ刻「虚」(うつろ)をプレイできます。ゲームは、基本的には澪を操作して、村の中を探索して謎を解いたり霊と戦ったりしながら新たな道を切り開くことで進んでいきます。以下の各章に分けられていますが、章ごとの明確な違いはなく、行けるようになる場所も村の中で増えていくだけです。
一ノ刻「地図から消えた村」(ちずからきえたむら)
二ノ刻「双子巫女」(ふたごみこ)
三ノ刻「大償」(おおつぐない)
四ノ刻「秘祭」(ひさい)
五ノ刻「贄」(いけにえ)
六ノ刻「鬼隻」(きせき)
七ノ刻「紗重」(さえ)
八ノ刻「片割れ月」(かたわれづき)
終ノ刻「紅い蝶」(あかいちょう)
零ノ刻「虚」(うつろ)
本作で重要な要素となるのが射影機(カメラ)です。澪を操作するフィールドモード時に画面の右下にあるフィラメントが光ったら霊が近くにいる証拠で、カメラでその姿を捉えたり、戦って倒す必要があります。カメラは、フィールドに落ちている念珠を使用し、霊を撮影することで得るポイントを消費することでパワーアップできます。強化できるのは、基本性能、強化レンズ、追加機能、装備機能、です。基本機能は、範囲、蓄積、感度が3段階。強化レンズは、遅、痺、視、刻、零が3段階で、高難易度でクリアするなどして、更に追、封、滅、連の4つが加わります。追加機能は、瞬、避、獲の3つと、クリア後に感。装備機能は、測、換、報の3つと、クリア後に拡。すべてをそろえる必要はなく、基本性能を最優先で強化するといいでしょう。フィルムは、「07式フィルム」(除霊効果が低く、使っても減らない)、「14式フィルム」(除霊効果が少しあるが、装填時間がかかる)、「61式フィルム」(除霊効果が高く、装填時間が早い)、「90式フィルム」(除霊効果がより高く、装填時間が早い)、「零式フィルム」(除霊効果が最も高いが、装填時間が長い)、があります。通常は、「07式フィルム」にしておき、戦闘時に「14式フィルム」に変更します。「零式フィルム」は対ボス戦用ですが、私は最後まで使いませんでした。「90式フィルム」で10回近くZERO SHOTを撮れば倒せるからです。
Load Game セーブデータをロードできます。セーブデータは5つまで作ることができ、プレイ中に任意のファイルにセーブできるため、なるべく多くのセーブデータを作っておきましょう。ちなみに、ゲーム中にセーブできるのは、「赤い灯篭」(セーブポイント)の前だけですが、セーブポイント制のゲームとしては、まずまずの数が用意されていると言えます。
MISSION 難易度に関係なく、クリアすると出現するモードです。全25のミッションに挑戦するもので、クリアタイム、トータルポイント、ベストショットの3タイプがあります。最初からすべてのミッションが選べますが、かなり難易度の高いものも用意されています。クリア状況によって特典があります。
Album 「アルバムデータ」に保存してある写真の閲覧・編集ができます。
Gallery 難易度に関係なく、クリアすると出現するモードです。「画像ギャラリー」と「映像ギャラリー」が見られます。
Option 各種設定を変更することができます。移動操作は、主観操作と客観操作が選べますが、原則として固定視点となる本作では、初期設定の客観操作から主観操作に切り替えておいた方がいいでしょう。なぜなら、移動の途中で画面が突然切り替わった際に、意図せぬ方向に移動することを防げるからです。霊との交戦中は、これが死活問題にもつながります。また、明るさ調整もできるので、少し画面を明るめにしておくといいでしょう。本作は、夜ばかりで画面が暗いためです。
GRAPHICS 本作は、地図から消えたという皆神村をその舞台としています。皆神村は、地方の山奥、もうすぐダムの底に沈む森の中に昔あったとされている村で、ある祭りの日を境に村が消えてしまい、深い霧が立ち込める森へと豹変してしまいました。村については、こんな噂が流れています。昔、祭りの日に大虐殺が行われ、村は地図から消えた。森にある双子地蔵は、迷い人を村の入口に誘う。村の入口の鳥居をくぐると、もう戻れない。その村は2度と明けない虐殺の夜が続く。夜の村に恐ろしい女の笑い声が響いている。その村で生き残ったのは、ただ1人の女だけ。そして、村の中には、いくつかの朽ち果てた屋敷が点在し、迷い人たちを待ち受けている・・・。
こうした舞台設定を持つ本作は、和風ホラーアドベンチャーとして前作に優るとも劣らぬ恐怖感が演出されています。薄暗い朽ち果てた屋敷の中を、いつ出るかいつ出るかとおびえながら移動していくビクビク感、霊に反応するフィラメントの光り具合、カメラのファインダー越しに霊を引きつける際の切迫感、繭操作時のモノクロ映像、随所に挿入されるムービーなど、テレビゲーム史上最恐の座に揺るぎはありません。また、通常は固定視点ですが、時折、キャラクターを追尾していく映画のような視点があり、これも視覚効果的に恐怖感を誘うものになっています。ただ、通常の霊の動きが前作よりも人間的になったため、霊ならではの恐怖感というものは薄らいでいる気もします。2作目ということで、プレイする側の慣れもあるのでしょうか。ハード的にグラフィックもそろそろ限界レベルに達しているようで、大きな進化も見受けられません。
9
SOUND ステレオです。前作では、アーニス・サウンド・テクノロジーズ社が開発した次世代空間音響システムを搭載しており、我が家にも「零〜zero〜オリジナルヘッドホン」があります。しかし、本作では、同システムは採用していないようです。ただ、だからと言って本作がサウンドをおろそかにしているというわけではありません。恐怖を演出するサウンドに関しても、前作に優るとも劣らないレベルになっています。ちょっとした効果音、霊のつぶやきなどは十分にその効果を発揮しています。また、本作から新たに「ラジオ」が採用されています。これは、霊を倒したり、拾ったりすることで入手できる霊石を使用することで、霊の声などを聞くことができるというものです。この声は雑音混じりで途切れ途切れになっており、物語を補足したり、ヒントになったりするものです。怖いというわけではありませんが、演出として悪くはないでしょう。 9
CONTROL 基本的には、前作までの操作を継承しています。フィールドモードの操作は、左スティックで主人公を移動し、×ボタンで走り、○ボタンで調べたりアイテムを拾ったり使ったりし、右スティックで懐中電灯を操作し、△ボタンでカメラを構え、セレクトボタンでマップ画面を表示する。ファインダーモードの操作は、左スティックでファインダーを操作し、□ボタン同時押して通常より早く旋回し、右スティックで主人公を並行移動させ、L1ボタンで強化レンズを切り替え、×ボタンで強化レンズを使用し、○ボタンかR1ボタンでシャッターを切る。これらの操作は、ほとんどストレスなく行うことができます。メニュー画面も、特に問題はありません。ただ、前述しているように、移動操作が初期設定では客観操作になっているのが疑問に感じるところで、これは主観操作にしておくべきだったでしょう。 8
GAMEPLAY テレビゲーム史上最恐の和風ホラーアドベンチャー「零〜zero〜」の第2弾ですが、前作に優るとも劣らぬ恐怖感が演出されており、テレビゲーム史上最恐の座に揺るぎはありません。薄暗い朽ち果てた屋敷の中を、いつ出るかいつ出るかとおびえながら移動していくビクビク感、霊に反応するフィラメントの光り具合、カメラのファインダー越しに霊を引きつける際の切迫感、繭操作時のモノクロ映像、随所に挿入されるムービーなど、これでもかというぐらいの恐怖が用意されているのです。そして、「零」シリーズ最大のポイントは、カメラを使って霊を倒すという点にあります。しかも、霊を引きつければ引きつけるほど霊に与えるダメージが大きく、獲得できるポイントも多くなるため、恐怖に震えながらもできるだけ霊を引きつける必要が生じます。「CORE SHOT」、「DOUBLE SHOT」、「ZERO SHOT」、「FATAL FRAME」などを狙うためには、わが身を危険にさらさなければならないわけです。これが、「零」シリーズをより怖いゲームにしている一因でしょう。
本作から新たに登場した要素としては、キャラクターが2人登場すること、繭操作時にモノクロ映像になること、ラジオが聴けるようになったこと、などが挙げられます。キャラクターが2人登場することに関しては、もうひとひねりあっても良かったように思います。実際は個別に行動することがほとんどで、たいていは澪を操作するだけだったからです。霊感が強い繭が霊がいる方向を澪に指示するとか、詰まった時のヒント役になるとか、マルチサイトシステムを採用するという手もあったと思います。繭操作時にモノクロ映像になることに関しては、黒と白だけで超ハイコントラストの映像を作りたいという意図があったようです。全編これでは困りますが、それなりのインパクトは感じられますし、ここから繭を操作するんだよ、というメッセージにもなります。ラジオに関しては、前述しているように、怖いというわけではありませんが、演出として悪くはないでしょう。なお、六ノ刻の最後にカメラを落とし、七ノ刻の中盤近くまでカメラが使えなくなる事態が発生します。この間は霊から逃げ回るしか手がないわけで、ゲーム中で最も怖さを味わえるものだったかもしれません。
9
LONGEVITY 私はNORMALでプレイして、プレイ時間は14時間35分でした。写真を撮り摂り直したり、ゲームオーバーになったりして、何度かやり直しをしているため、実際には20時間ぐらいはかかっていると思います。HARDやその上のNIGHTMARE、「MISSION」などをプレイすれば、より長い時間楽しむことができるでしょう。ここでは、通常のプレイ+αということで「8」にしておきます。
なお、終の刻「紅い蝶」の対ボス戦とその前のセーブポイントが少し離れており、この間にある深道には何体かの霊が登場します。これらの霊をすべて倒してセーブポイントまで戻ってセーブしておいてもいいのですが、フィルムや回復アイテムに余裕がない場合には、これらの霊との戦闘をすべて回避するのも手です。深道終盤の階段手前までの霊は、カメラのフィラメントが反応した段階ですぐにセーブポイントまで引き返してセーブすれば、倒さずともいなくなります。これは3度か4度繰り返せばOKです。階段を降り始めると後ろからついてくる霊は、放っておいて先に進み、イベントを進めてしまえばいなくなります。私はこの手で回避しましたので、戦闘が面倒なら試してみてください。
8

OVERALL

本作は、テレビゲーム史上最恐の和風ホラーアドベンチャー「零〜zero〜」の第2弾ですが、前作に優るとも劣らぬ恐怖感が演出されており、テレビゲーム史上最恐の座に揺るぎはありません。本作から新たに登場した要素に関しては、特筆すべきほどではありませんが、前作の「零〜zero〜」自体が高いレベルのホラーアドベンチャーなのですから、その第2弾として十分に満足できるデキにあります。数少ない和風ホラーとして、そしてテレビゲーム史上最恐のホラーとして、ホラーゲーム好きならぜひプレイするべきタイトルですが、アクションアドベンチャーとしても十分に楽しめる水準に達しているのも確かでしょう。 10

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