1997年2月22日

会場:Heaven's Door

Ultra Bide、nomeansno

いや、この日を待っておりました。とにゃかく今いちばん観たいライブだったのです、NOMEANSNOは。ちうわけでアドレナリンぶしゅぶしゅ出しながら行ってまいりました三軒茶屋、Heaven's Doorもなんか自分の意識の中ではパンク専門にやってる新しいハコってな感じなんですが、もはや“新しい”なんていうとこじゃないよね。老舗の域に達しておるのであろう。ゴタクはさておき。
いやさ、狭いでわないか。ここに200人とか入るのか、とすでに気持ちの上では酸欠開始、ドリンクコーナーもあいてねーぞー。で、7時15分くらいかな、Wnicoというバンドが演奏しました。
Ultra Bideです。なにせこっちはアルケミーのオムニバスに入ってる「コミュ〜ン」しか知らない。アニマルZは1回観たけどそんなもんかれこれ15年近くも前のことである。1983年。うへ〜、おら親父だよ。で、ビデ君、今度はベースです。顔つきも精悍さが増して、ほとんど橋本治です。メンバーはあとギターとドラムといういたってシンプルなもの。英語でPAのチェックしてます。じりじり上がる血糖値、さー始まった、わーオルタナ! 最初は今のFRICTIONみたいな感じかなー、と思ったけど、自由に変容するリズムの流れはnomeansnoを汲んでいます。他と比較してもしゃあないんやけどね。ビデ君の煽りもかっちょいいし、い、いつのまに、って感じ。

帰りにCD買いましたが、これもデキいいです。『God Is God...Puke Is Puke』、Alternative Tentaclesからなんと95年にもう出てたのね。勉強不足ですいません。ジャケットはくいだおれの人形ざんす。見つけたら即、問答無用で。
さて、nomeansnoです。うわわ、でぶっす。アメリカ中部の農村の兄ちゃんみてーだよー。『Live and Cuddly』の裏ジャケに写ってるのは一体誰なんだ! で、メンバーはWright兄弟とギター、サポートドラムの4人。4人組みでダブルドラムとはまるでMr. Big(ってもイギリスの方ね)。

さー始まった。モッシュしまくってます泳いでます跳んでます、若いっていいなあ。写真左がサウスポーギターのトミー、なんかゼミにひとりはこういう奴いるよなー、って感じの結構いいキャラクターな奴。真ん中ボブで、ジョンは右の壁に隠れております。ヘンな配置だったのよ。新旧とりまぜてライブは進む。進む、進む、全然終わらない。MDなんてとっくのとーちゃん終わっております。アンコールがまた長い! 演る演る。途中からジョンがドラムを捨ててマイクを持ちましてね。ボブは客の上を遊泳しながらベース弾いてるしさ。歌は突如としてHanson Brothersに替わります。Hanson BrosはnomeansnoとDOAの混成Ramonesパロディバンドという風にRough Tradeでは紹介されていたのだが、今みると今回の来日はHanson Brothersで来ているみたいね。トミーいるし。ってなわけでみんなでVictoriaの大合唱をして、終わったのが11時40分。おいおい、あんたら2時間やってたぞ。ギターの弾き語りじゃないんだからさ、まったくタフな連中っす。
いやー、実に良かったっす。期待も大きかったけどそれに充分こたえてくれる内容でした。また来てくれー、で、Red on Redやってくれー。
しかしUltra Bideの強力復活は実に感慨でござる。去年から恒松さんにFRICTIONにとアノコロの人らを観る機会が多かったわけで、そのうえ3月には吉野大作さんも演る。ヒゴはなにしてんだー、シノやんはー。いやもう、最近のんにピンと来ない身としては至福の絶頂っす。ほくほく。