1997年9月6日
会場:新宿LOFT
港湾労働者達の怒りが
今こそ爆発する
出演:静香、Differance、タコ
この月曜に出たぴあにいきなり掲載されていた週末の予告。それまでは高田馬場に宍戸留美を見に行くつもりであったが(ならなぜ前売りを買わん!)急遽取り止めこっちに決めた。るんるんは10月の下北Queにしよう。前売りは? いやいや。
最初のバンドは静香。会場に入ったとこでCD売ってて、横に“三浦静香人形”とかいって写真も売っていた。人形の写真です。ライブが終わって売り子の人に聞いたら、その人形の風貌からも十分察せられるごとく、この三浦さんてば天野可淡の一番弟子と評されるお弟子さんだったとか。しかし歌は下手だと思うぞ。写真は静香さんとベースのいい味出してる人しか写ってませんが、ギターの人はこのあとDifferanceでも弾いてて、あとギターもう一人とパワードラミングのドラマーの5人編成。曲の感じは、こういう人形作家がインプロできるうまい人をバックに従えたらこういうんになるわな、というまっこと正直な音。
静香が演奏を終えて観客がDifferanceの登場を待っている間にそれは起こった。港湾労働者が怒ったのではない。考えようによっちゃーそれよりちいと恐ろしいロフト便所水逆流事件である。俺は便所の入り口のとこに陣取って見ていたんだけど、便所が空くの待ってる奴が突如「ひああ」とかいってタタラ踏んでるんで見ると便所への通路からあたかもヒドラゾーンのように液体がつつつー。見る間に液体はロフトを覆い喜国さんの0013シリーズみたいなことにはならんわけだけど、まあその液体は重力と床の傾きにそってつらつら流れていきましてな。結構流域にいた人らは逃げ惑っておりましたわいな。
今日来た目的はタコよりもDifferanceの方が強かったりして。いや、やっぱかっこいいもん。今日は北村さんもギターで、もう一本のギターはさっき静香で弾いてた人。そしてドラムはあの素人と見まごうばかりの剛力プレイのおっちゃん。1曲目は静香さんもコーラスで参加しての「るーるーるるるー」的なの。次に長い曲をやったと思ったら北村さん「最後の曲です」ってうへー3曲。でも45分。だーもっと見てー、畜生次も行くぞー。
さてタコっす。今日のタコの見所は以下のふたつ。
- タコの曲はやっぱりいい!
- 今日の春美さんは縦縞だっ!
バックは年末のDifferance。ドラム、ベース(今度は北村さんベース弾いてます)と2連チャンで、ギターは前回の年末Diffとタコでギター弾いた人。あー、今だに名前わかんない。とほほ。
で、インプロなんから入って次に「嘔吐中枢」に行ったときに年末の陰が頭よぎってやっべーとか思ったんだけど、そのあとは新曲(でしょ?)を連発。これがまた揃いも揃ってすげーかっちょいーだよ。春美さん健在なり。で、その新曲だけど「さよなら光、さよなら色!」とか「俺の人生あと10分」とか、なんかこれまでの春美さんの破壊的というか自壊的イメージとはちょっと異なった歌詞になってたような気がしたんだがなんせそうゆうリフ以外の部分は何いってんだか全く聞き取れなかったので即断に過ぎるかもしれん。しかし、これなら次回も見たいぞ。バックの力も大きいと思うけど、今回の「宇宙人の春」はかっこいかったっすー。いいなあああいうん座って聞けるワカモノタチは。もうちょっと告知期間があればきちんと度外れな連中も集まったと思うんだがね、じじいの儂は。
爺イのたわごと:近頃の若いモンはマナーがなっちょら〜ん! ステージ前ド真ん中に荷物置きっぱなしにしてタコんときにどっかいっちまった百貫でぶとちょっとでぶとそんなでぶでもない女三人組のことじゃー。どっか行くんなら荷物も持ってけー。一緒にいた男、お前もそんくらい指導せんか。自分一人ステージ下手最前列に座って見てりゃいーってもんでねーだろう。儂はもう情けないよ。