西伊豆釣りの旅3 (釣り鍛錬の旅1)
失敗続きのトホホな旅...
七輪で作ったブイヤベースは美味でした
一日目・その1
すっかり寒くなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。釣りは季節を問いませんが、さすがに冬は、特に海辺は寒いです。
今回の釣りの旅は、前回まで5回にも及んだ「修行の旅」を卒業し「鍛錬の旅」とその名を変えて新たにスタートします。
鍛錬の旅の目標は30cmの黒鯛。そうです、前回釣った黒鯛は30cmに満たない為カイズ級と呼ばれ、本当は黒鯛とは呼ばないのです。
そんな大目標を掲げた今回のメンバーは毎度登場のいがぽんと自分、目的地も西伊豆と変わり映えしません。
しか〜し、前回の修行の旅で黒鯛(カイズ)を釣ったという事実で自信と期待だけはたっぷりです。
短めの1泊2日の旅が始まりです。夜が明けるのが遅くなったので集合は4時と遅めです。
東名で沼津まで行きいつもは海の方に向かいますが、行き先が南伊豆なので国道136で先ず土肥に向かいます。
今回の目的地は遠くて松崎のもっと南の妻良(めら)漁港です。
結構時間がかかってしまい、前回に黒鯛を釣った仁科を過ぎる頃には7時になってしまいました。
こんな時間では妻良に着く頃には7時半を過ぎてしまいます。行ったところで良い場所が残っているか分かりません。
だったら実績のある仁科で釣ろうということに急遽なりました。(今考えるとそれが失敗の始まりであった...)
一日目・その2
いつものように仁科港の防波堤はだ〜れもいません。一番乗りです。なんで?
前回の日帰り釣りで失敗した防波堤の先端を避けてちょっと岸に近いところに陣取ります。
先ずはいがぽんが地元(横浜)で買ってきた特製団子を作ります。今回も色々混ぜますがチヌドリップは欠かせません。
そして少し軽めの団子ができあがりました。今度は仕掛けを作ります。
と、竿を伸ばそうとすると、なんと釣る前から竿の先っぽが(2cmほど)折れています...。ガガーン。いきなり失敗?
ガックリ肩を落とす私を見て、いがぽんは「大丈夫。これなら治りますよ。」。そ、そうなの?
気を取り直して釣具屋に走ります。着いた釣具屋には幸いにも竿のガイドがそろっていました。
ガイド(竿先)とアロンアルファを買って防波堤に戻ると、慣れた手つきでいがぽんが治しててくれました。ほっ。
ようやく準備を完了して釣り開始です。さあ、今日も大物を釣るぞ!って「今日は」ですね。
しばらく竿を垂らしていますが一向に当たりがありません。今日はお魚の活動がかなり鈍いようです。
なんたって寒いですからねえ(11/28)。水温は分かりませんが人間が入ったら死んじゃうでしょうね。でも、天気は良くてポカポカ陽気です。
それにしても釣れません。う〜ん、まあ、いつものことですけどね。そんなんでいつの間にかお昼になってしまいました。
魚にばかり餌をあげて我々も腹が減ってきました。今日の昼飯はブイヤベースです。といっても出汁から作るわけではありません。
「ブイヤベースの素」なる便利なものがあって、それを鍋に入れて後はなんでもいいから具を入れてやればいいのです。
この日の為に七輪と炭を買ってきました。寒さをしのぐストーブがわりにもなります。
先ずは火を起こします。どうやって炭に火をつけるのでしょうか?。
多分、他で炭に火をつけてから七輪の中へ入れるのでしょうが、ここは防波堤なので直火などあまり派手なこともできません。
仕方なく七輪の中に紙を入れその上に炭を置いて火をつけます。なかなか炭に火がつきません。
しかも七輪の中は燃えた紙の灰だらけになってしまいます。試行錯誤を繰り返しやっと炭に火がつきました。
一度火がつくと後は楽です。炭を足してやればいつまででも燃えています。
燃えている七輪を残して近くのお店へ買出しに行きます。最初に行った店は観光客用らしくかなり高いです。
しかたなくスーパーに行きました。そこでタラの切り身、車海老、ホタテ、海苔巻(ご飯)を買いました。
防波堤に戻り、家から持ってきたニンジンと玉ねぎを千切りにします。冷凍のホタテを天日で解凍しますが寒いので全然溶けません。
とりあえず出し汁を作ります。と言っても素を入れて温めるだけですが。温まったところに具を全部入れてしまいます。
お〜、なんとも良い薫りがしてきました。これはいけそうです。後はぐつぐつ煮るだけです。簡単だ〜。
七輪は思ったより火力が強いです。カセットコンロなどよりずっと熱効率もいいようです。しかも低燃費。これはなにかと使えるようです。
しかし携帯に不便で固いものにぶつけると割れてしまい、一度温まると冷めないので持ちかえる時にも不便です。まあ一長一短ですね。
そんなことを言ってる間にブイヤベースが出来あがりました。何も言ってなかったのにオタマと取り皿を持って来ている流石のいがぽんです。
どれどれ、ズルズル。旨いです。ダシが出ています。これはいいですね。簡単でしかも旨い。体も温まるし言うこと無しです。
他の釣り人が妙な目で見ては通りすぎますが気にしません。食べ終わるころには腹いっぱいになってしまいました。
いや〜、良かった良かった、成功です。そして午後の釣りに期待します。
午後の相変わらず同じ場所に団子を投入しますがまるで当たりがありません。
しかも根掛かりが多いです。注意してやっていたつもりでしたがまた根掛かってしまいました。
いつものように強引に引くとブチッ、スル...。ありゃ〜、仕掛けが全部ほどけてしまいました。普通ハリスが切れねえか?。
こうなると成すすべ無し。浮き、水中浮き、ゴムクッション、からまん棒、サルカンが海の藻屑に...。
無情に1000円以上する浮きがプカプカと波間に揺れていますがどうすることもできません。がっくし。また失敗。
仕方なく浮力の大きい浮きに変えて釣りますが、仕掛け全体のバランスが悪いので思うように団子が沈んでくれません。
だめだ、今日は。
結局、2人ともほとんどボウズ状態ですが仕方なく諦めました。早めですが宿に向かうことにしました。
一日目・その3
今日の宿は田子浦にある「さぬきや」です(宿ランキング参照)。民宿ですが鉄筋4階建のきれいな宿です。
我々が着いたときには他の客は誰もいませんでした。おぉ、貸し切り状態かあ?。
建物自体はとてもきれいなのですが、廊下のゴミ箱や灰皿が汚れているのがちょっと気になります。
部屋は殺風景ですがまあまあです。民宿だからしょうがないか。ん?部屋の中に灰皿がないぞ。
宿の案内を見ると、なんと部屋の中は「禁煙」です。まじかよ、そんな宿は始めてです。この時点でかなり憂鬱になっています。
しかたなくタバコは廊下の喫煙所で吸います。とりあえず風呂へ行きましょうか。
風呂は最上階にあり、これはきれいで及第点です。さっそく洗おうと蛇口をひねるとなかなかお湯が出てきません。
いやな予感...。「フルーツ楽園」の再来か?!(島根&和歌山 (釣り修行の旅2)参照)。???なんでだ?
脱衣所の壁を見るとスイッチがありそれを入れたらお湯が出ました。客がいるんだからスイッチ入れとけっつ〜の。
あ〜びっくりした。風呂のお湯加減は良い感じです。
さっぱりして部屋に戻り夕飯の時間を待っていると、ワイワイガヤガヤ他の客が来たようです。
でも、なんかやたら騒いでいるぞ。心配していた事が起きてしまいました。
「この旅行に行く前の予想」
1、民宿なので飯は食堂、周りはカップルだらけ。「何?あの人達。ひそひそ...ホモ?」などと言われる。
2、通常料金9000円から13000円のアップして舟盛りを頼んでいる。「え〜、なんであそこのテーブルだけ?ヒソヒソ」などと言われる。
てなことを冗談で言っていましたが、現実味を帯びてきました。同じ階に来た団体は10人でダイビングのツアーのようです。
しかも二十歳前後の若い男女で女の子が6人もいます。廊下でキャーキャー騒いでいます。参ったなあ。
彼らは部屋に入るでもなく廊下でたむろっています。小心の我々はタバコを吸いに廊下へ出たいのですが外の様子をうかがっています。
思いきって廊下に出ると彼らの一斉の視線を浴びます。う〜ん、なんかやりにくい。
トイレに行くのにも彼らの間を通って行かなくてはなりません。
なんで金払ってるのにビクビクしなきゃいけないんだ、と思う人もいるかもしれませんが、でもそれがなかなか気になるものなのです。
やっと夕飯の時間になりました。憂鬱ながらも食堂へ行きます。食堂にはまだ他の客は来ていないようです。
が、テーブルの配膳から見るとどうやら今日の泊り客は、我々と彼らだけのようです。
だったら部屋を離すとかしろっつ〜の。テーブルも隣り合わせで10人の団体席とこじんまりした2人のテーブルです。
わかりますか?この状況。居酒屋などの座敷に、ほとんどを占める団体客の端っこに2人席を設けられた感じです。
そして我々のテーブルの上には特注の舟盛りが乗せられています。彼らは通常料理のようです。
さっそく夕飯を食べ始めると彼らがガヤガヤと入ってきました。我々の舟盛りを見て「すご〜い、私達もあれ出るのかな?ヒソヒソ..」です。
冗談で話していた予想通りです。は〜あ、食いにくい。そして彼らは酒盛りを始めました。とても楽しそうです。
彼らの話を聞いていると、今風の見た目とは違って結構いい奴らっぽいのですけれどね。ちょっと羨ましい。
さて料理はというと、普通です。特注の舟盛りには真鯛の刺身、アワビの刺身&肝、伊勢エビの刺身などがのっかっています。
しかし、アワビの刺身が固くて全然ダメです。失敗です。
そしてご飯のお代わりをしようと思って係に言うと「そこのジャーでお願いします。」です。
そこのジャーと言うのは大騒ぎしている彼らの横に置いてあるジャーです。なんと共用のようです。
む、むかつく。ちょっとは気を使えよな〜!。渋々彼らの横へ行きご飯を盛ってまたテーブルに戻って食べます。はあ〜。
なんか全然のんびりできない間に食べ終わってしまいました。我々はそのまま外に出てタバコとジュースを買いに行きました。
ボーっと明るい自販機の前で一服しながら、宿への怒りと予想通りの展開で笑いながらため息をついていました。
部屋に戻ってテレビをみているとまたまた廊下が騒がしいです。酔っ払った彼らが帰ってきたようです。
トイレに行ったいがぽんが部屋に帰ってくると「廊下に寝てる人がいますよ。」と言っています。?なにそれ?
ドアを開けると廊下に布団が投げ出されていて、そこに女の子が寝ています。なんなんだよ〜。もういい、気にしない。
その内我々も疲れて寝てしまいました。おやすみなさい。明日こそ釣るぞ〜。
二日目
おはようございます。今日もいい天気です。釣り場はどこに行くか決めていません。
朝飯を食って清算をします。請求書はなんだか予想より高いです。よく見てみると宿泊料の他に「舟盛り代 13000円」と書いてあります。
なぬ?我々が申し込んだのは「9000円の通常料金を1人13000円にして舟盛りを付けてくれ」でした。
ところが請求されたのは9000円X2に13000円の舟盛りを付けられたのでした。だから単純に1人2500円も高くなっていました。
その場で交渉しましたが聞く耳を持ってくれませんでした。どこまで客をなめているのか。最低な宿でした。
みなさんも宿を申し込むときには慎重に決めましょう。帰りに文句を言っても始まりません。また失敗。
後味悪く宿を出て宇久須港にある深沢釣具店に行きました。この店はいっぱい買うとライターなどをサービスしてくれます。
やはり客商売はこうでなきゃいけませんね。店に置いてあった宇久須港の釣り場マップを見て今日は宇久須港で釣ることにしました。
防波堤に着くとすでに多くの釣り客がいます。防波堤の内側は望みが薄そうで外側はテトラです。
ふと横を見るといい感じの磯が続いています。そこでたまには磯で釣ってみることにしました。
大荷物を抱えて磯に入るとちょっと突き出た場所に狙いを定め、陣取りました。
またいつものように準備をしてさあ始めるぞという時に付け餌を買ってくるのを忘れたことに気付きました。また失敗。
急いで釣具屋に戻り買ってきてようやく釣り開始です。
しかし、磯釣りは難しいです。潮の流れが速く、根も複雑、棚が一定でないため思うような所に棚が取れません。
試行錯誤を繰り返しているうちに時間だけはどんどん過ぎて行きます。お魚は全然かかりません。
いがぽんがやっとヒットしました。小型のアイゴでした。アイゴがいるところに黒鯛あり、とやる気を出します。
そのうち足元まで波が来るようになってちょっと高いところに移動しました。気が付くと今いた場所はすべて波に覆われていました。
怖い怖い。その後も全然当りが無くて諦めました。防波堤で釣っていた方がまだよかったかもしれません。
結局2日間ともほとんど釣れませんでした。特に私はボウズでした。ひゅぅぅぅ〜〜。
やっぱ寒いとだめですね。もっと水温の高い南に行かなくては。
昼飯はコンビニ弁当で済ませ帰路につきました。そして午後4時には横浜に着いて解散しました。お疲れ様でした。
いや〜、今回はなにかと失敗続きな旅でしたが、それなりに楽しい旅でした。そんな中でも七輪のブイヤベースだけは成功でした。
「鍛錬の旅」と名付けた今回の旅でしたが、これじゃあ「修行の旅」に逆戻りです。
一応約束事で「鍛錬」3回で黒鯛が釣れなかったら「修行」に戻ります。これからの我らに期待してください。
それでは春になったらまたお会いしましょう。
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