11月1日

   早くも11月になってしまいました。
ディーナと一緒に過ごせるのもあと2日、いえ、今日を残すのみとなりました。

お別れが迫ってきているのに、ヒートを迎えてしまったので、お友達のソール君とも、前までのように
遊ばせてあげる事が出来なく、それだけがちょっと気になっていたのです。
でも、今日、午前中にソール君とソールママが会いに来てくれました。
いつもはご挨拶をしたらクールになってしまうソール君ですが、さすがにヒート真っ最中のディーナは魅力的な匂いが
するらしく、めずらしくソール君もディーナに興味津々。
ディーナはいつもの調子でソール君のお口にご執心です。
そんな2頭を押さえるのに必死の私達。
注意を払いながら様子を見つつ、なんとか2ショット写真を撮ろうと頑張ってみました。


ソール君にはディーナしか見えてない?!
(良かったね、ディーナ。最後の最後に振り向いてもらったよ(*^^*))


30分くらいお話をして、ソール君達とお別れしました。
最後の最後に写真が撮れて本当に良かった。
私達が、今までディーナと楽しく過ごして来れたのには、ソール君とソールママに出会えた事も、
とっても大きな要素なのです。
同じラブラドール同士という事で、いろいろなお話をしました。
私の知らない知識もたくさん教えてもらいました。
そして、ドッグランやカフェにも連れて行ってもらいました。ランでは、お友達も出来ました。
ワンコ連れで行けるスポットも教えてもらいました。
全部、ソール君とソールママに出会えたから出来た事ばかりです。
もしも、出会ってなかったら、これらの事を経験する事無く、時間が過ぎて行っていたと思うと、
私達の楽しい思い出も半分になってしまっていたのではないでしょうか。

実は、ソールママはソール君の里親なのです。
盲導犬協会で言う所のキャリアチェンジボランティアさんにあたると思います。(盲導犬候補とは違いますが・・。)
そういった部分で余計に私が親しみを感じていたのかもしれません。
ディーナを通じて素敵な出会いをする事が出来ました。
10ヶ月という短い間だったけど、本当に楽しかったです。ありがとうございました。


ソール君、好きでちゅ〜♪



午後からはディーナを連れて実家へ行きました。
そして、モモと最後のお散歩へ。


モモねぇねぇ、早く〜。


いつもよりちょっと長めのお散歩です。
ディーナはずっとご機嫌です。

   



     




そして、お家へ帰ってきてからは、父との初めての記念写真です。






モモ、台風のようなディーナがいつも騒がしてごめんね。
モモのおしりパンチ、おもしろかったよ。


ディーナぱぱが土日はお仕事なので、最初の頃は、パピーデーなど、
協会へ行く時は母に一緒に来てもらっていました。
私が日中、用事がある時なども、母にディーナの面倒を見てもらった事もよくありました。
明日の入所式は、きっと泣いてしまうから・・・。と母は言っています。
なので、今日でお別れです。
いつも、台風のように家中走り回り、モモのご飯を横取りして、お水をひっくり返して・・・。
とにかく実家へ来ると暴れ放題だったディーナ。
そんなディーナだけど、たくさん可愛がってもらいました。
ありがとう。

そして、実家でお別れのご挨拶をして、自宅へ戻ってきました。

いざ、お別れが近くなると、何をして過ごしたらいいのか分からない気がします。
あれもしたい、これもしたい・・・、と思うのに、思うだけで結局は部屋でのんびりと時間が過ぎていきます。
今、自分のそばでぐっすりと寝息をたてている姿を目に焼き付けておこう。絶対に忘れないようにしよう。
そう思いながら愛しいディーナの姿を見つめるだけです。






夕方、お店へ連れて行きました。
この場所でディーナを見るのも最後になります。
悪戯ももっとやっていいよ・・・。なんて思ったりして。
もう、何をやっても許せてしまう、どんどん暴れなさいっていうような心境です。


悪戯ちてもいいの?



ホントに?



お言葉に甘えてやりまちた♪


今夜のディーナの夕ご飯は、ぱぱが帰ってくるのを待っていました。
いつものご飯の時間よりもかなり遅くなってしまいましたが、最後は3人で一緒が良かったのです。


昨日のケーキもどうぞ!
フードは底が見える位、ちょっぴりです。


どっちから食べるかな?
ぱぱと一緒に「OK!」って言いました。

意外な事にフードが先でした!



途中でケーキを一口でぱくり。
無理やり詰め込んでモゴモゴしています。


    
ご飯も食べて満足したみたい。


そして・・・。
ディーナを迎えた10ヶ月前にはとうてい想像が出来なかった最後の夜がやって来てしまいました。
この最後の夜が来るとは分かっていたけれども、現実には考えられなかった毎日。
いざ、その日が来るととてもあっけなくて・・・。

今日は特別にリビングにお布団を敷きました。
本当はいけないことなんだけど・・・・。やってはいけないことなんだけど・・・。
ディーナを真ん中にして3人で一緒にお布団に入って眠りました。


ここで寝てもいいんでちゅか?やった〜。

次に目が覚めた時はディーナとのお別れの日です・・・。





11月2日

   いよいよこの日がやって来ました。
ディーナが私達の元を巣立ち、盲導犬協会へ入所する、入所式です。

昨夜は3人で一緒に眠りました。
少し前だったら、きっとディーナははしゃいでしまってお布団で眠る所ではなかったと思います。
ところが、昨夜は大人しく真ん中で眠ってくれました。
夜中、私がふと気付くと、ディーナはダウンの体勢で枕もとでじっとしています。
私達がディーナに「ここ、おいで」と言うと、すぐにお布団の中へ入ってきました。
そして、また眠ってくれるのです。
ディーナのぬくもりや、寝相の悪さで足で蹴られても、幸せなひと時でした。




そして、早朝。
最後のお散歩に出かけました。
ゆっくり、ゆっくりのんびりとお散歩しました。
いつもディーナが遊んでいた広場の丸太くぐりもやりたかったけど、
ちょっと汚れていたので最後に丸太くぐりはできませんでした。

朝のお散歩は空気がとても美味しく感じられます。
これが最後のお散歩だ・・。と思うからでしょうか、何となく私達の歩調もゆっくりで、口数もそんなに多くありません。
気のせいでしょうか、ディーナもいつものようにあまりはしゃいだりしないような気がしました。
なんとなく、静かなお散歩です。


   



そして、しばらく歩いてから家の前に戻ってきました。
その時に、お友達のマリンちゃん(M.シュナウザー)とマリンちゃんのママにお会いしました。
ソール君のママと同様に、このマリンちゃんのママにも、とってもディーナは可愛がってもらって、
また、私もいろいろなお話をさせてもらったのです。
安く買えるペットグッズのお店の情報や、ワンコの病気の事とか、ヒート中の事・・・。
本当にいろいろ教えてもらいました。
お会いするといつも楽しいお話をして下さり、私もとても楽しませてもらいました。


   

マリンちゃんのママも、ずっと以前にパピーウォーカーの問い合わせをした事があるそうです。
その時は、条件が合わずにパピーウォーカーにはなりませんでしたが、
その分、とてもディーナを可愛がってくださいました。

しばらくマリンちゃんのママとお別れを惜しんでいましたが、時間が迫ってきたので
マリンちゃんとここでバイバイしました。

部屋へ戻り、出発に向けての準備です。


ディーナは最後の日向ぼっこかな?

ディーナのハウスやトイレサークルなど、お借りしていた物を全てお返しする為、片付けに入りました。
ハウスにかけてあったカバーを外し、すのこを拭いて掃除機で毛を取って・・・。
ディーナぱぱがハウスを折りたたみ外へ運び出しました。
その間に私はトイレサークルを拭きます。
すると、ディーナが落ち着かない様子で私の側でウロウロしています。
いつもの調子でただ単に遊びたがっているのか、それともいつもと様子が違う・・と感じているのか・・。
でも、なんとなくディーナもいつもと違う様子を察しているように感じます。
泣きたくなるのをこらえて、ディーナを見ないようにしてトイレサークルを拭きました。
でも、そんな感傷にひたっている時間はありません。
慌しく家を出ました。
我が家から外へ出るディーナ。廊下を歩くディーナ。エレベーターに乗るディーナ・・・。
全部が最後だと思い、しっかり目に焼き付けておこうと、思いました。

外へ出ると、ソール君とソール君のママがお見送りに来てくれていました。
ソール君達の姿を見た瞬間、心の中で私は「本当にお別れなんだ・・・」と、あらためて実感したのです。

でも、ディーナもソール君も昨日に引き続き仲良しさんです。
ディーナは大好きなソール君と、今日で会えなくなるという事、当たり前だけど分かっていません。
とてもうれしそうにお口をペロペロしています。


   




    
               とってもかっこいいソール君。   ソール君の視線の先は今日もディーナ♪

しばらく外で、お別れを惜しんでいると、義父もお見送りに来てくれました。
そこで、義父とも記念撮影。




外へ出てからのディーナはとってもご機嫌で、ずっと笑顔でいるように見えます。
朝からいろいろな人に会えてうれしいのかな?
写真やビデオでひとしきり撮影会をして、お話をして・・・。

そして、いよいよ出発です。
さすがに、最後にディーナを車に乗せる瞬間はとてもせつなくて、一生懸命涙をこらえました。

ソール君と、ソールママとおじいちゃん(義父)にお見送りをしてもらって・・・。
ディーナは最後まで大好きな人たちにお見送りしてもらって幸せです。

でも・・・。車の中では、ちょっぴり涙が出てきてしまった私です・・・。


協会へは、15分位で着いてしまいます。
入所式は10時からですが、始まる前にたくさん写真を撮りたかったので、ちょっと早めに行きました。
私達は9時半には付いたのですが、その時にはもうすでにたくさんのパピーウォーカーさんが集まっていました。

今日、ディーナと一緒に入所する仲間達は皆、中庭で遊んでいるようです。
でも、ディーナはヒートがまだ終わっていなかったので、可哀相だけど一緒に遊ばせてあげる事は出来ませんでし
た。
ドアの前で写真を撮ったりして待っていましたが、どんどん兄弟や仲間達が中へ入っていくので、
ディーナも「なんで、あたちだけ入っちゃいけないんでちゅか??」と訴えているようです。
私達も、最後のフリーランに参加出来なくて、本当に残念でした。


    
                   「ぱぱ、苦ちいよ〜。」     「あ!お友達が来まちた!」


「今日は、写真を撮ってばっかりでちゅねー。」


時間になり、いよいよ入所式が始まりました。
最初はたくさんお友達がいるので、ディーナも興奮気味でしたが、すぐにテーブルの下でダウンしてくれました。
そして、結局そのままディーナは騒ぐ事無く、暴れる事無く、入所式の間中、GOODにしていたのです。
今日は総勢24頭の仲間が勢ぞろいです。
中にはうれしくって、ワンワン吠えてしまっている仔もいましたが、ディーナは一度も吠える事無く、お利口さん。
そんな姿のディーナを最後に見れて、本当に感慨深いものがありました。
(10ヶ月前は怪獣だったのにね・・・。)

   
             テーブルの下でダウンしています。       「余裕でちゅよ」


訓練士さんから、今後のディーナ達の予定や生活の事をお聞きし、
1ヶ月もして、その子の状態を見て可能であれば、面会も出来るとの事でした。
これから、性格面などをじっくり見ていき、訓練犬としてそのまま行く場合・繁殖犬になる場合・そしてキャリアチェンジ
になる場合・他のセンターへ行く場合・・・。いろいろな道がありますが、その時は私達パピーウォーカーにも、ご連絡
を頂ける・・・。という事だったのでちょっぴり安心しました。

入所式は、24頭のパピー犬と、その各パピーウォーカーさんが集合して行われたのでとても賑やかなものでした。
(パピー達が大騒ぎ・・・。パピーウォーカーさんはちょっとしんみり。)
所々で、胸に来るものがあり何度か涙をこらえましたが、途中、訓練士さんの涙と、その訓練士さんの
「10ヶ月間ありがとうございました。これからは私達が皆さんの愛情を引き継いでいきます」
と、言ってくださった言葉を聞いて、涙が止まりませんでした。
私達の元を離れても、訓練士さんや職員さん、みなに可愛がってもらえるのが本当にあらためてよくわかったので、
これからも、心配する事はない・・・。大丈夫・・。と心から思ったのです。


そして、入所式は終了し、いよいよ外へ出て記念撮影です。
この記念撮影をしたら、そのままパピーは犬舎へ行ってしまいます。本当にお別れです。
だから、なるべく最後がいい・・。
なんて思っていたのですが、私達の座っていた列から記念撮影が始まってしまいました。
でも、私達が外へ出た時に、ちょうどリオちゃんのブリーディングウォーカーさんに一瞬だけお会いできたので、
それは本当に良かったです。

順番にハーネスを着けたパピーとの記念撮影が進んでいきます。
どのパピーウォーカーさんもみな晴れ晴れしい表情をしています。
でも、そのハーネスを外した瞬間からお別れです。
そんな様子を見る事はとても出来ませんでした。

そして・・・。ディーナにもハーネスが着けられました。
いよいよです。
初めて体に着けたハーネス。
その姿にハイパーお転婆娘の面影はなく、一人前の立派な盲導犬です。
盲導犬ディーナです。
今日のディーナの落ち着き振りを見て、1年後には本当にこの姿をしたディーナが誕生するかも・・。
と、心の中で思いました。





盲導犬ディーナです。
格好いいでしょ?

   




そして、私達の番になりました。


   
          最初はぱぱと私とディーナの3人で。          次に妹と4人で。

今まで、何度この瞬間の事を考えてきたでしょうか。
果たして笑顔で写真が撮れるか・・・。ディーナと笑顔でお別れ出来るか・・・。
まったく想像が出来なかった瞬間です。

でも・・・。気付いたら笑顔で写真を撮れていました。
ディーナもご機嫌のとっても可愛い笑顔です。
私達の10ヶ月はとても楽しい毎日だったんだ・・。
だから、その締めくくりはやっぱり笑顔でないと・・。
そして、ディーナの門出を笑顔で送り出さないと・・・。
この日の為に頑張って来たんだもんね。
そんな事を思いながら、カメラに向かっていたのです。

そして、ディーナのハーネスを外す時が来ました。
今まで我が家で使っていた真っ赤なリードから、センターのリードへ変わりました。
ついに、本当にお別れのときが来ました。
訓練士さんにリードをお渡ししたけど・・・。
「じゃあね。」の一言が言えずに、ディーナに思わずしがみついてしまいました。
ディーナの感触・ぬくもり・匂い・・・。全部を忘れたくなくて、でも、どうする事も出来なくて・・・。
「頑張ってね」と言うのが精一杯でした。
訓練士さんと一緒に犬舎へ向かうディーナはしっぽふりふりで、うれしそうでした。
自分がこれから行くところにはお友達がいっぱいいる事、分かってるから。たくさん遊べる事分かってるから。
そんなディーナの姿を見送っていたけれど、やっぱり涙でディーナの姿は見えなくなってしまいました。




ディーナ。
今まで本当にどうもありがとう。
ディーナと一緒に過ごせてとっても楽しかったよ。
これから、兄弟やお友達と一緒に仲良くね。
訓練士さんをこまらせちゃダメだよ。
ワルワルディーナはもう終わりだからね。
頑張ってね。
ぱぱとままはずっとディーナの事、応援してるからね。
ありがとう。




  

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