|
昨年の12月24日、私ははじめてこの手にこれから一緒に過ごす事になるディーナを抱っこしました。
その時のディーナは、小さくて、すべすべでお目目の垂れた、チャウチャウの様なお顔の仔犬でした。
今までお友達や兄弟達と元気に遊んでいたのに、私に抱っこされて、「だあれ?」と思ったのか、
腕の中でじっと固まったままになっていた事を良く覚えています。
![]()
実際にディーナを迎えるにあたって、一番不安だったのはおトイレのしつけの事でした。
犬のしつけで一番最初に直面する大きな問題がこのおトイレだと思うので、前日までちょっぴり不安だったのですが、
私のそんな不安をよそに、ディーナは我が家にやってきたその日から、おトイレがちゃんと出来るとってもGOODな仔
でした。おトイレのしつけで悩む事がなかったので、私はかなり精神的に楽をさせてもらったと思います。
でも、初日に感じた「この仔は賢い!盲導犬になるかも!!」という淡い期待は
日を増すごとに薄れていったのですが・・。
日増しにワルワルになっていくディーナと、知恵比べの毎日。
人が大好きで、ワンコも大好きで誰にでもしっぽをぶんぶんと振って愛想をふりまくディーナ。
そんなディーナを見ると、知らない方でも足を止めてディーナに話し掛けてきてくれました。
外では愛想いっぱい、お部屋の中へ入ると怪獣に大変身。
狭いお部屋の中をガルガル言いながら、ものすごい勢い・スピードで走り回っていました。
自分の視界に入るものは、全ておもちゃか食べる物と思っているらしく、
何でも口にいれてしまい、毎日ハラハラでした。
![]()
ディーナに壊された物は数多くありますが、その中でもディーナぱぱのお気に入りのラルフローレンの帽子を
かじった時、この時はさすがにディーナぱぱもショックを受けていたようです。
お店にいる時は、外へ飛び出さないように長めのリードでつないでいたのですが、このリードをカジカジして
突然、リードが切れ、あやうく脱走しかけた事もありました。
結局、3本目のリードをカジカジして切れそうになった後、ワイヤー製のリードに変えたのです・・・。
![]()
ハイパーでお転婆でやんちゃだけど、明るくて憎めない愛すべきキャラクターだったディーナ。
そんなディーナと一緒に過ごす事が出来て、本当に充実した時間を過ごせました。
毎日が笑いに包まれていました。
ディーナがどんなにワルワルを発揮しても、私もあまり神経質にならずにいられました。
今日はどんな悪戯をするのか、次はどんな事をやらかしてくれるのか、ちょっと私も楽しんでいたのかもしれません。
でも、パピーデーなどで、他の兄弟やお友達に会うと、他の仔達がとってもお利口に見えてしまい、さすがにその時
は我が家ももうちょっときちんとしつけをしなくてはいけないのかな?と思ったりもしましたが・・。
でも、結局は毎回、我が家は我が家らしく、のんびりと自然に行こう・・。と、なっていったのです。
もしも、他のパピーウォーカーさんがディーナを育てていたら、もっと大人しい仔になっていたのかもしれない?
と考えると、新米パピーウォーカーの私達はちょっぴり自信をなくしてしまいますが、
ディーナを送り出した今思うと、きっと私達とディーナの関係はこれで良かったんだと思っています。
![]()
今後、ディーナが盲導犬になれるのか、それとも他の道に進むのかはまだわかりません。
でも、その仔に一番あった道を選んでもらえるので、ディーナは一生幸せに過ごせると信じています。
もともとラブラドールはお仕事をする事が大好きな犬です。
家庭犬として、家庭の中での役割をもらって生活していく事ももちろん幸せだけれども、
ディーナ達盲導犬候補生は産まれた時から、お仕事の選択肢の中に「盲導犬」があるのです。
他のラブに比べてお仕事の選択肢が1つ多いということは、それだけ幸せな事なのかもしれません。
選択肢の1つに「盲導犬」があるだけで、無理やり「盲導犬」になるわけではありません。
人間にもいろいろな職業があって、体を動かす仕事をする人、頭を使う仕事をする人、その他にもいろいろあります。
盲導犬候補生も同じです。その仔にあった適性の道に進めるのです。
盲導犬に向いているから盲導犬になる子。お父さん・お母さんに向いているから繁殖犬になる子。
家庭で家族の中で役割を見つけて過ごすのに向いている子・・。
どの道に進んだら一番その子にとって幸せかを、ディーナ達は見てもらえるのです。
盲導犬以外の道に進んだからと言って、その子が優秀でないと言う事では決してないのです。
盲導犬には向いていなかったけど、介助犬には向いている子。
介助犬には向いていなかったけど、盲導犬には向いている子。どちらが優秀と言う事ではないのです。
今、ディーナ達は人間で言うと大学に入学して将来を見つめている時期と言う事でしょうか。
だから・・・。
今後、ディーナがどのような道に進んでも、それはディーナにとって一番ベストな道なんだと思います。
ディーナと離れて暮らす事はやはり寂しいですが、今後、ディーナがどんな道に進んでも
私達はずっとディーナを応援していきたいと思っています。
ディーナならどこへ行っても愛されると信じているから・・・。
![]() ![]() ![]() |