昔の思い出 青文字をクリックすると、超ウザい注釈という名の自己語りに飛びます。




ここで言う「昔」とは、自分的第一次星矢ブームの80年代後半のことです。
なにぶん古い話です。(うっわー昭和だよ昭和!)記憶違いもあるかもしれません。
また、あくまでも私の個人的な所感なので、当時の同人事情について、事実と異なる偏った(誤った)捉え方をしている可能性もあります。
特に注釈部分にそれが顕著であると思われます。よろしくご了承下さい!








 私はアニメより先に原作から入った人間です。ご多分にもれずC翼目当てでジャンプを読むようになり、その数ヵ月後に星矢の連載が始まりました。それまで車田先生を全然知らなかった者としては特別な感慨もわかず、単に連載のひとつとして毎週淡々と読んでいたのですが、やがてファンロード誌上で(やはりそれまで全く注目していなかった)「今月の車田正美」ページが異様な盛り上がりを見せはじめ、一体何が起きたのか、車田先生とはどういうお人かと目を白黒させていたところへ、スカした長髪キャラ・紫龍の登場だ!(彼は最初ちょいキザ系だったよね?)愛を感じる登場人物の有無で、その作品に対する眼差しは俄然違ってくるものです。私、最愛はムウ様なのですが、最初に好きになったキャラって紫龍なんですよ。

 しかし同人世界の存在を知って間もない女子中学生としては、あくまでも「やおい=C翼」であり(面白半分でジュネを覗いてみたりもしたが今ひとつ馴染めなかった。)、星矢でやおいが成り立つのかどうかなど考えるべくもなく、クラスのバカな男子と一緒にジャンプを回し読みしながらお嬢と邪武ごっこに興じたり、老師の小ささを愛でたり、聖衣の絵を描いて見せ合ったりするのが精一杯の楽しみ方…無邪気な時代でありました。

 やがてテレビ放映が決定。アニメ誌どれをとってもすごい特集!すんごい前評判!始まってみりゃキャラは総じて美形、魅力溢れる声優陣。オオッて言ってるうちに、それまでC翼一色だった同人誌即売会で星矢サークルが幅を利かせはじめ、「えっ一輝×氷河なの!?紫龍×星矢…ええっ紫龍って攻めなのっ!?」などと右往左往しつつもつまみ喰いしていたら(いや、この×って表記法、当時まだ見かけなかったし、攻め受けっていう言い方も確立されていなかったと思うんですが…なんか皆、上とか下とか呼んでませんでした?)、来ましたよ、私の聖域・心のオアシス・ムウ×紫龍!!まさに運命の出会いは突然。当時至上のカップリングと信じていた健小次もかすむ圧倒的存在感!!

 作者の方のお名前を覚えていないのがつくづく悔やまれてなりませんが、それはそれは静謐でありながら激しく美しい4ページほどの小説でした。美麗な文章もさることながら5センチ四方ぐらいの挿絵がまた麗しく、レイアウトから何からもう、その100ページを超すの中でそこだけ別世界のような神々しさで(誤解のないように言っておきますが某大手サークルさんの本であり、全体にわたって驚くほど高品質だったんですよ。ちなみにその小説を書かれたのはゲストの方だったように記憶しています。カットもゲストさんだったような。)、ドン!という衝撃を感じたときにはもう、私は陥落していました。

 80年代後半です。僻地に住んでいたため入手可能な本に偏りがあったのか、時代的なタイミングがずれていたせいか、当時ムウ×紫龍本どころかムウ×紫龍を扱った作品自体ホント見かけなかった。たまに出くわすと即買いましたけどほんの数冊にすぎず、おかげで良くも悪くもこのふたりに対する私個人のオリジナル妄想が際限なく育っていきました。(「オリジナル妄想」だと危惧、いえ認識したのは、ごく最近になってから、ある方のお力で80年代〜90年代のムウ×紫龍本を何十冊もまとめて読む機会に恵まれたからです。特徴的だと感じるのは、ウチのムウ様って紫龍に対して敬語を使わないんですが、世間では敬語のムウ様が一般的だったのですね〜。ハッとさせられました。)

 1990年頃には自分の中ですっかり止んだ星矢熱。持ってた同人誌も全部処分し、しばらくムウと紫龍のことも忘れていました。…あっ半年に一度ぐらいは思い出していたかな、うっとりと。(笑)そんな空白期間を経て2003年ひょんなことから小宇宙再燃、そして今に至ります。

 以上サラッと、とりとめのない自分的星矢史(ムウ×紫龍史?)なぞ綴ってみました。即売会でムウのコスプレしてアルフィー本チラシ配ったりした話なんかも、今度また聞いて下さいね。





    20040507
    20050312 注釈付記






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