いつも隠しているところ 前髪をかきあげて額をあらわにされた。 いつも隠している部分を見せるのは抵抗がある。 髪の生え際に口づけられて困った。 いつも隠している部分はとても敏感。 二の腕の内側が本当の肌の色なんだと言って、袖をまくられた。 いつも隠している部分は怖いくらい白い。 こうしてひとつひとつ確かめられて ほかに何も残っていなさそうなものだけれど まだ暴かれていない箇所が、俺の中にはあるのです。 そこを言い当てられるのも、もう時間の問題。 薄く残る手首の傷跡をなぞられて思った。 このまま消えなければいい。 初めて会った日のことを忘れたくないから。 ずっと覚えていてほしいから。 そんな幼稚な考えを突き止められるのも、きっともう時間の問題。 次から次へと、あなたに見つけられてしまう。 いつも隠しているところ。 20040331 上腕の内側って日焼けしないので、その人本来の皮膚の色なんだそうです。 それにしても、どこがどうムウ×紫龍なのか…やけに乙女ちっくだし…ちょっと強引か? |