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イザベル・コイシェ監督、第62回カンヌ国際映画祭出品作の撮影風景

 今年も、カンヌ映画祭が始まりました。新聞、テレビ等で日本人関係者の現地入りが伝えられています。
 菊池凛子さんもそのひとりで、特に彼女の場合、アカデミー助演女優賞にノミネートされた 「バベル」に続いての外国映画出演となり、しかも今回は主役とあって期待も高まります。

 その映画、「マップ・オブ・ザ・サウンズ・オブ・トウキョウ」の撮影が下北沢でも行われました。 菊池凛子扮するヒットマンがそのターゲットに恋をしてしまうという設定のようで、 相手役のセルジュ・ロペスという俳優と会話するシーンがキネマ倶楽部で撮られました。
 現場の雰囲気は、監督、イザベル・コイシェの持つ少し神経質なムードに支配されがちだったのですが、 セルジュがいつも鼻歌を歌って場を和ませる、という状況で作業が進行していきました。 と言いながら監督も、小道具のシャンパンを口にしながら自分をリラックスさせて、 店の中を撮る時は自らカメラを回すくらい力が入ってました。

 そして、特に印象に残ったのは日本側のスタッフで、店に対しての細々とした配慮、ともすれば感情が表に出そうになる監督の気持ちを暗黙のうちに読み取り、速やかに対処するプロの言動には感心しました。その辺の様子を写真に撮りましたので御覧下さい。

 撮影は6時間以上に及びましたが、果たして何分使われているのか…楽しみです。 いずれにしても貴重な体験をさせていただきました。感謝。


(撮影2008年11月26日)