色いろ話3  戦争と流行色

     

    流行色は時代を映す鏡と言われます・・・
つまり、その時代の政治・経済・社会問題等、様々な出来事や世情を大きく反映し、その時人々が心理的に求めている内容が色に共鳴し反映されるということなのです。色が人々に与える心理的な影響は非常に大きいもので、人々は、無意識に自分の心が欲している色を求めるのです。
 2003年春夏の一押しの色はグリーン。
2001年のアメリカテロ事件をうけ、多くの人々は、新時代の平和、精神の豊かさ、民族を超えた統一感を求める心理的働きが大きくなりました。そのため、2002年には平和を象徴するブルーが注目を浴び、さらに、2003年春夏はブルーの平和を広げた上に、今度はグリーンのフレッシュさ、再生の意味が加わり人々の心をとらえているのです。
 ところが、今回のイラク攻撃はどうでしょうか?人々をどんな心理にさせているでしょうか・・・?
たくさんの方が、戦争反対の運動をされています。私もテレビでニュースを見ただけで、どうしてこう、いがみあい、破壊や憎しみ、悲しみしかもたらさない戦争が起こってしまっているのかと思うと涙が出てなりません。すべての人が、平和に過ごせる世界になることを心から望む毎日です。
 流行色は、グリーンとともに、オレンジが注目されていますが、オレンジといっても、薄いペールオレンジの優しい色合いの方が指示されているように思います。せっかく元気な色に移行しようかなという時期でしたが、この戦争は、来年の流行色に大きな影をおとすことは、言うまでもありません。
 天文学的に、2001年前後から2000年間は、水瓶座の時代と言われています。
水瓶座の時代は、大多数の人とわかちあうという意味があり、政治経済や民族の違いを超えての世界平和、人類愛、地球環境問題にも関わっています。20世紀は戦争の時代と言われましたが、私は、21世紀は、この水瓶座の意味のような時代になると信じています。アメリカテロは、非常に悲しいことでしたが、世界の皆が本当に平和な時代に関心をもつきっかけになった事件でもあったと思います。それだけでは足りず、今度の戦争が起こってしまったことは、言い様のない悲しみを感じますが、世界各地で戦争反対の運動が起こっているように、皆の気持ちが通じて、この戦争後は、世界平和の大切さを骨身にしみ、民族を超えた平和な世紀になることを願ってやみません。
水瓶座の色は、ターコイズ。澄んだ海を思わせるターコイズの色のように、クリアでスムーズなコミュニケーションがとれる、平和な未来になりますように。