色いろ話6  青い部屋と赤い部屋の温度差

     

暑中お見舞い申し上げます。(2003年 夏)

冷夏と言われたり、梅雨明けはいつ?という感じの異常気象な夏ですが、
8月に入り、やっぱり蒸し暑く、酷暑になるとも言われてますね。
世間では、電力不足で、エアコンの温度設定を上げましょうというのも、最近の
大きな話題の一つ。
そこでやはり、色のマジックを使って、体感温度を変えてみましょう!

ある実験のお話ー。温度と湿度を同じ設定にした、赤い部屋と青い部屋を用意し、
被験者に何も知らせず、目隠しをしてもらい、それぞれの部屋に入ってもらいました。
すると、赤い部屋では「暑い」と言い、青い部屋では「寒い」と言うのです。
サーモグラフィーカメラで見ても、1分もたたないうちに、皮膚温度が変化し、赤い部屋では
針が振り切れるほどの暑さを記録したとのこと。二つの部屋の体感温度の差は3度もあるのです。
赤い部屋では、血圧、脈拍、呼吸数が上昇し、青い部屋では、減少しました。
人は、目で見て、色の寒暖を感じ、また、皮膚でも寒暖を感じているのです。
これは、カーテンやソファ、ベッドカバーのような、大きな面積を占める物の色を変える
だけで、効果を発揮するので、エアコンによる電気代がかなり変わってくるはず。
省エネにも一役かえますね。
夏は爽やかにブルー等の寒色系で、冬はホットな赤を基調とした暖色系で、といったように、
季節によって、大きな面積のファブリックを変えてみると、気分もリフレッシュされ、生理的にも
快適にすごせ、経済的にも助かるというお得さがあるので、是非、試してみてくださいね。