色いろ話7  ピンクリボンキャンペーン

     

 2003年10月3日、東京タワーがピンク色にライトアップされました。
これは、乳がんの早期発見と早期治療を呼びかけるピンクリボンキャンペーンの一つ。
主催した乳がん体験者の「あけぼの会」は、「ピンク色を見たら、検診に行かなくちゃと思い出して欲しい」と話しています。
テレビの映像を見て、そのなまめかしい色あいにちょっとびっくりしましたが、目を引く効果は大きく、これをきっかけに、ピンクリボンキャンペーンを知った人も多いのでは。。。
ピンク色はただたんに、ふんわり女性のイメージというだけでなく、子宮の色、とも言われるように、女性の体を表すシンボルカラー。女性の体をいたわって欲しいという願いがこもっている感じがします。
 今回は、乳がんにかかる人が多いという現状からのキャンペーンだけど、乳がんに加えて、子宮がんについても検診の必要性を再確認できるきっかけになっていると思います。
検査って・・・特に、女性の病気の検査って、気が重くて嫌なものですよね。私も30過ぎているのでその嫌な検査体験もしていて、世の女性の気持ちはよくわかります。でも、早期に発見するというのはとても重要なことなので、このキャンペーンによって、救われる人が多いことを祈っています。
私も年に一度は検診することにしてます。

 病は気から、という言葉がありますが、これは、乳がんのような病気も、精神的な面が関係していることが多いということも言われていて、あながち間違いではないようです。現代に生きる女性は特に、例えば、仕事をする上での女性であるということの難しさであったり、女性はきれいでなければ価値がないかのような世間の風潮に左右されて、必要以上の美の追求やコンプレックスを抱えていたりと、人それぞれジェンダー特有の悩みや否定的な考えを抱えていることが多く、そういったマイナスのエネルギーが、体の細胞レベルに、打撃を与える可能性がある、というのです。
 自分を大切に想う気持ち、それが、検診に行かせるきっかけにもなり、また、心身ともに病の予防になる、と言えるのではないでしょうか。カラーセラピーでも、ピンクの色には、女性の心身の問題に深く関係している大切な色なので、このキャンペーンの意味の深さを感じずにはいられません。
 10月は、乳がん月間。世界の約260ヶ所がライトアップされるなど、様々な運動が行われるようなので、これを機に、多くの女性が、自分を愛するきっかけを持ってもらえればと想う今日この頃です。