色いろ話8 「笑顔で乗り切る」より

     

 先日、木の実ナナさんの本「笑顔で乗り切る」を読みました。木の実ナナさんと言えば、更年期障害で、とても苦しんだと聞いていたので、そのことが書いてあるのかなと思い、興味を引いたのです。
 ナナさんの場合、どうしようもない追い詰められた状態に随分悩まされ、見るものを破壊してしまいたい衝動や、自分で死にたいと思ってしまう、自分で自分をコントロールできない恐れなど、つらい思いをたくさんしたようです。
 私は今、年齢を重ねていく女性として、自分がなり得るかもしれない病気ということにも関心はありますが、それより何より、様々な病気や悩みで苦しんでいる人たちに、どのように接してあげることが、その人にとって少しでも助けになることが出来るのか、そんなことを考えずにはいられません。ナナさんの本からも、 そういう苦しい時、その苦しみをそのまま受け止めてくれる人の存在がとても重要だということを気づかせてくれます。
そして本の中の 「うつ病は誰におきてもおかしくない、もっとも人間的な病です 」と聞いた時、心が軽くなる思いがしました・・・「うつ病は心の風邪。風邪は薬を飲んだり安静にしていれば治るように、心の風邪も治ります」と言ってもらえたことで、心にたまっていたおりが少しずつ吐き出されていくのを感じました・・・という部分を読んで、そう!こういう一言で、救われる思いがすることや、前に歩み出すためのきっかけにすることが出来るということを、胸に刻みこむ思いでした。
 私がカラーセラピーを真剣にやりたいと思ったのも、何か、人の話を聞いてあげたり、何気ない一言で、少しでも気持ちを軽くしてあげることが出来たら、どんなにいいだろう!いという気持ちからでした。そして、カラーセラピーの真の目的がそこにあるとわかったからです。
私は、医者ではないですが、色という深いエネルギーを読み解くことで、悩める人々の一助ができるのは、とても嬉しいことです。だからこそ、色の知識だけでなく、いろんなことを思いやれる人に成長したいと思う日々です。
 この本にも書いてありましたが、日本人は、精神科というだけで、偏見をもたれるのではと心配して、なかなか気軽に行くことができません。本当は、風邪を見てもらうのと同じような感覚で行けるような環境にすることが大切だと思いますが、ストレスの多いこの現代、カラーセラピーのように、おしゃれな感覚で出来て、かつ、心が軽くなれるような助けのできるセラピーを知ってもらって、どんどん試してもらって、皆さんが自分らしく、自然体で生きていけるようになれることを祈っています。
愛と光を込めて。