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旅行記

2016.9.22(木)

成田発 16:35 DL0616(デルタ航空)で空路ミネアポリスへ 約11時間。       乗り換えてボストンまで約3時間  
空港からホテルまでバスで約1時間、ほんとに長い旅路だった。
機内では3度も食事が出て、食欲に負けて完食、おかげで最初から寝不足です。  
9.23(金) ミネアポリス空港には戦闘機もいた。
ボストン市内観光。ハーバード大学は広々していて歴史を感じた。
昼前にノルウェージャン・ドーンに乗船。ホテルのチェックインと同じで、客室ごとの手続きだった。クレジットカードを提示しクルーズカードをもらう。船内の支払いはキャビンのカードキーを兼ねたこの万能カードで全て行い、現金は全く必要ない。基本的にキャシュレス。

マイキャビンは11階でエレベータから一番近かった。
14階建ての船内を散策したが、全長300m近い船内はどこに何があるか覚えきれない。迷いそうだ。
出港前に乗客全員の避難訓練。甲板に避難しキャビン番号を報告するのだ。17:00出港。

誕生日だったので、七階レストランの席にウエイトレスとウエイターがケーキを持って来て、唄を歌って祝ってくれた。少し照れてしまった。
キャビンには大きなバスタブがあり、ベッドはキングサイズのダブル。寝不足が解消できそうだ。
 

ハーバード大学構内


乗船直後。カモメが出迎えてくれた。人間慣れしているらしく1mの距離で撮影した
9.24(土)
アメリカ・ポートランドに寄港 朝日が超まぶしいほどの快晴
アメリカ最北端のメイン州に位置し、古くから栄えた港町だ。赤レンガの倉庫街など歴史的建造物が数多くある。
下船した広場でカーボーイハットの長身の髭が歓迎のトランペットを吹いていた。曲名は分からないがいい曲だった。

先ずはコンビニストアーに入り、どんなのがあるのか興味深く見て回った。帽子を衝動買いしてしまった。日本とは雰囲気が違うので興味津々。途中、バーで生ビールで乾杯。
水のペットボトルを三本買ったが、乗船のゲートで没収されてしまった。

空港と同じでチェックが厳しい。クルーズカードを機器に入れると顔写真が表示され、帽子はとらなければならない。手荷物はもちろんレントゲン検査を受けなければならない。

水、ソーダ、ジュース、スポーツドリンク、エナジードリンク、ビール、リキュール、ワイン、シャンパンなどは持ち込みできない。ただし、ワインとシャンパンは持ち込み料 1本15USドル支払えばOKとのことだ。飲むのは好きだが、そこまでして持ち込みたくない。




日の丸も赤と白だが、カナダの国旗もなかなかいい
9.25(日)
カナダ・ノバ・スコシア州のハリファックスに寄港
大西洋に面しているカナダ4州をアトランティックカナダと呼び、中でもハリファックスは古い町でヨーロッパからの移民の歴史を今に伝えているらしい。
18世紀半ばに英軍が一大軍事拠点として建設し、かっては堅固な要塞だったとのことだ。
赤毛のアンの著者モンゴメリや豪華客船タイタニックのゆかりの地でもある。タイタニック遺留品が残る大西洋博物館を見たが、映画タイタニックのファンとしては必見かも。

キャビンは11階だが、歩いて30秒の12階にいつも朝食をとるレストランがある。今朝は自室のバルコニーで海を見ながらルームサービスの朝食を・・!チップ2ドル払ったが食事代は無し、船内の特別レストラン以外は全て旅行代金に含まれているという訳である。

船内でWIFIの契約をした。90分75USだった。通信していなくてもWIFIに接続状態だと時間がカウントされてしまうことを知ったのは、40分ほど経ってからのことで大失敗。それでも、日本の娘たちとLINE交信できよかった。
LINEがつながり気分よく、ロビーバーでキューバのファミリーとワインを飲みながら歓談、ギター演奏を楽しんだ。

ワインを飲んでいる間に、ツアー同行の女性二人が我がキャビンに訪れ、妻と談笑していた。我がキャビンはミニスィートだったので、是非見たいという約束だったようだ
10名のツアー参加者だが、女性が8人だった。それも、皆さんクルーズ旅行を何度も経験している人たち・・世の中はこうなっているのかとビックリした。



海洋博物館(タイタニック)





ガスペ
9.26(月)

終日クルージング。
船内でショッピング、散策。船内には大きなDFSや巨大なシアターがある。
午後3時からシアターで歌手のショーを楽しむ。全て英語の世界だが、さすがプロのエンターティナーだと思った。音楽は言葉を要らない?
7時からは同じシアターでアクロバットショーを楽しんだ、噂によると世界的に名の売れているスターらしい。実演には言葉は要らない?
夜食の軽食をゆっくりと楽しんでキャビンに戻った。24時間食べたい時に気軽に食事出来るのがすばらしい。

100〜500人ほど客席がある無料レストランが6箇所、有料のスペシャルレストランが7箇所。
船内にはそれぞれ趣向を凝らした6箇所のバーやラウンジがあり洋上のひと時に彩をそえてくれる。
他にもカジノ、ショップ、ギャラリー、ゲームセンター、インターネットカフェ、シアター、プール、フィットネスセンター、スパなどがあった。
まさに一つの洋上総合ホテル、街だと思った。


シアター内部の一部

9.27(火)

プリンスエドワード島にあるシャーロットタウン寄港
赤毛のアンゆかりの地めぐり(グリーンゲーブルハウス、モンゴメリーの生家、墓など)
ルーシー・モード・モンゴメリのアン・オブ・グリーンゲーブル(邦訳;赤毛のアン)が1908年に出版されると、小説の舞台になったこの地を多くの人が訪ねるようになったらしい。

現地ガイドの説明よると、
この島は、四国の1/3(東京、埼玉ぐらい)で人口14.6万人ぐらい。
日本の人口密度333人/kuに対し、ここは25人、冬はー25〜−30℃
電信柱は全て木材、家も木が多い。
名産はロブスターとじゃがいも、カナダの0.1%の面積で、国の30%のじゃがいもを生産している。農家一軒の畑面積は東京ドーム23個分

昼食は大きなロブスター1匹とサラダ、ビール、コーヒー、ケーキ





9.28(水)

カナダ・ガスペに寄港。
大型船は接岸できないので、中型ボートに乗り換えて上陸、散策、ショッピング
1534年、探検家ジャック・カルティエがガスペ半島の東端に到達し、この町からフランスのカナダ植民地化が始まったそうだ。
住民の大多数はフランス語を一言語とするケベック人。半島にいる人口は15000人

手付かずの大自然が残されている寄港地で、ガスペとは〔地の果て〕という意味らしい。
坂の上の立派な教会を往復したので汗ばんでしまった。ビールでなくコーラで一休みした。帰りのボート乗り場でスープのサービスがあり嬉しかった。





9.29(木)

サグネ川に面した町で、フランスの名残があり絵のように美しい自然と可愛らしい村が建ち並んでいた。
港町の公園にある小物売り屋台をハシゴ、ゆったりのどかな時間を過ごした。

明日はいよいよ下船である。24時までにスーツケースはドアの外に出しておかなければならない。
夕食後に最後の船内散策をし、途中ロビーバーでついついジントニックを一杯やってしまった。

シアターでは最後の特別さよなら公演をやっており、もちろん観にいった。乗船してからずいぶんシアター通いをしたものだ。東京の高価な劇場に行かなくても、船の中に歩いていける劇場があり日替わりで、いろいろ上演しているのだ。もちろん費用は旅費込みだ。実に贅沢な生活かもしれない。
DFSにも何度も行った。私の場合はただ見るだけだったが・・。




9.30(金)

朝起きてバルコニーに出たら、船は既にケベック港に接岸しており、目の前に写真で見覚えのある大きな建物が丘上にそびえていた。まるでお城のようなホテル、フェアモント・シャトー・フロントナックだ。娘がボストンに留学していた時に送ってくれた絵葉書そのものだ。突然に遭遇してびっくりした。
朝の6時ごろ清算書が届いており、チェックしたら全て間違いなく記入されていた。

7時過ぎにいつものレストランで朝食。慣れ親しんだレストランとの別れは少し寂しさを覚える。8時半、手荷物だけ持っての下船だが、スーツケースに付けたカードの色順番に下船らしい。2千人の乗客で順番待ちが大変だ。ところが添乗員が何か策を考えたようで、黙って付いてくるようにと指示が来た。どうやら荷物は既に船外なのでチェックのしようがないので、色を偽ったようである。

午前中はケベックの市内観光となる。
秋の古い街は散策にぴったりだ。現代的なパブリックアートで彩られた石段の通りや新旧入り混じった街並みの光景を楽しんだ。しばらくロングスティしてみたくなった街である。

路地で楽器を演奏している人が自分のCDを売っていた。私はハープ演奏の前でしばらく立ち止まり、ついに1枚買ってしまった。
ケベックの公用語はフランス語と英語(仏語が主流)
1608年に設立された北米で最も古い都市であり、ケベック州の州都
旧市街は北米大陸で唯一の城砦としとして、世界遺産に登録されている。

ケベックを最初に発見した人は、フランスの冒険家サミュエル・ド・シャンプラン。その後、毛皮交易の拠点として発展したとのことだ。
ここで植民地軍同士のフランス・イギリスが戦い、イギリス軍は1759年にケベック、60年にモントリオールを占領。フランスは北米植民地のほとんどを失い、イギリスが植民地大国としての地位を確立した・・そうな。昔々の話である

イギリスもフランスもこの戦争による財政赤字を解消するために課税の強化をするが、植民地の怒りでアメリカ独立戦争となり、フランスではフランス革命の勃発になったとのことだ。思うに人間の歴史は戦争の歴史かも。
2016年の現代でも戦争が絶えない。。

午後は一路ローレンシャン高原に向けての約5時間のバスの旅となる。
19時ごろ到着し、予約済みのレストランでステーキとなった。やはり、行楽シーズンなので街は人でいっぱい、世界中の人種が集まったようでカラフルで国際的だった。




フェアモンド・シャトー・フロントナック










ケベックの街角






州議事堂
10.1(土)

ローレンシャン高原・トレンブランビレッジは、高原で最も標高の高いモントランプランの麓に広がるリゾート地で、紅葉の名所として有名、多くのホテルやレストラン、小売店が軒を並べていた。
8時半に予約済みのレストランに向かう。朝食後、トレンブラン湖クルージングとなり船からの紅葉見物。
その後ゴンドラを乗り継ぎ高原に上り散策。紅葉はまだ100%ではなかった。
昼食は妻と二人でピザレストランでビール。ピザは大きいので一つだけオーダーしたら、ダンディなウエイターが二皿に分けて持ってきて笑顔までサービス。なかなかいい男だ。
散策の途中、道路脇のベンチで通行人を鑑賞しながらアイスクリームを楽しんだ。



ローレンシャン高原ホテル






10.2(日)

朝食後、オタワに向け出発
カナダの首都オタワはオンタリオ州東部に位置する都市
世界遺産のリード運河・国会議事堂を見学、市内を散策・ショッピング
落差がある運河を船が進む状況を初めて目撃した、水門を人力で開閉していたのには驚いた。
議事堂の建物はすごい建物で何か聖堂のよう。日本の議事堂も個性的だが、より威厳があるように感じた。

午後はバスの中で弁当をたべながら、ハンツビルに向かう。約5時間のバスになるが、とにかく大陸は広いからやむを得ない。
でも、行けども行けども車窓は紅葉で、歓声の連続だった。
ハンツビル着 17時半 ホテルにチェックイン後、街のレストランへ。サーモンステーキだった。

ホテル内は無料でWIFIが繋がり、久しぶりに日本とLINE交信をした。便利なものだ。現役時代は無線通信の開発設計だったが、こんな世界は想像も出来なかった。技術の進歩はすばらしい!




オタワの街角






国会議事堂

10.3(月)

昨日のコースを1時間ほど逆戻りしてアルゴンキン州立公園に向かう。
カナダ・オンタリオ州最大の州立公園で7725平方キロメートルにも及ぶ面積で、静岡県や宮崎県とほぼ同じらしい。
アメリカアカオオカミの保護生息地とのことだ。7つの主要な河川の源流部に広がっており、公園内には2500もの湖沼が点在しているらしい。
ガイド(英語)と共に公園内の約2キロメートル、高低差100メートル、約90分かけてハイキングした。添乗員の同時通訳がすばらしかった。
Lookout Trailを歩き岩の見晴台に立ち、雄大なアルゴンキンの紅葉樹海を見渡したとき、その規模の大きさに感動した。

アルゴンキンの後、ナイアガラに向かう。約5時間のドライブだが、行けども行けども両側はすばらしい紅葉にびっくりした。
100km、200kmいやそれ以上か。東京から関越高速で新潟に向かう道中、連続して紅葉三昧って感じだった

今回の旅の目的であるクルージングとカナダの紅葉が終わり、次はナイアガラだ。
6時頃ナイアガラに到着、夕食後ミニラスベガスと言われる街を散策し、DFSを見たり、ライトアップした滝をスマホで撮ったりして過ごした。
ナイアガラに2泊だが滝の見える部屋だったので、夜の滝を見ながら寝てしまった。




アルゴンキン州立公園
10.4(火)

朝食後、ナイアガラ川の沿岸をバスで周遊。
滝つぼ遊覧船に乗り周遊。全員が真っ赤な雨合羽をかぶり乗船したが、すごい水しぶき、水煙。
空は真っ青なのにきれいな虹に何度も遭遇した。それも目の前に・・滝つぼを船で行くと、遠方からの眺めとは打って変わった迫力の世界で、やはり現場体験は貴重だ。

乗船場から5分ほど歩いたシェラトンホテルで昼食となり、こんどは滝を高層ビルから見下ろす形で、今回のナイアガラ瀑布の見納めとなった。
カナダのオンタリオ州とアメリカのニューヨーク州を分ける国境になっている。

ナイアガラは世界のワインファンが一目おく、注目のワイン産地らしい。
60以上のワイナリーが点在しており、その一つを訪問した。赤、白ワインの試飲をし、次に出てきたのがアイスワイン。ナイアガラワインの代名詞ともなっているらしい。これも試飲させてもらった。世界の ワイン通が絶賛する逸品(飲む宝石)、デザートワイン・・飲んでみて納得した。
このワインに使われるのは、凍った果実の中で、糖分が凝縮し凍らずに残った果汁のみ。通常のワインぶどうの1/8程度の採取量で、その糖度の高い果汁を、普通の工程より長い半年の時間をかけて、じっくり発酵させて作り上げるらしい。その生産性の低さから希少性が高く、まさに高級ワインだ。旅の土産を何にするか悩んでいたが、気に入って6本も買ってしまった。

長い旅だったが、ついに最後の夜となり夕食は日本レストランでの立派な和食となった。
日本はなれ初めての和食だった。ツアー会社の企画推敲の結果に違いない。ビールのほろ酔い気分で、ホテルへの帰路は小物店をハシゴして、残ったカナダドルで飴玉などを買い楽しんだ。
ホテルに帰り荷造りが大変だった。




ナイアガラ滝つぼ遊覧船




広大なワイナリー 奥の古城のような建物はオーナーの家



 10.5(水)

深夜の2時にモーニングコール。スーツケースをドアの外に出す。3;15にロビー集合。
バッファロー空港発6:25 デトロイト着:7:35 
デトロイト発 12:10まで空港内で自由時間 朝食をとったり、店を見て回ったがまだ時間がたっぷり。出発ロビーで疲れるほど、くつろいだ。


10.6(木)

機内では来た時と同じ3度の食事。その度にビール、ジントニック、スコッチ水割りを頂いてしまった
話し込んだり、TVを観たりであまり寝た気がしなかった。

いろいろな異文化体験が豊富で楽しい旅でした。
 
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