システム構成



システムブロック図

 上のブロック図は装置全 体の3つの部分(FMチーナー、電圧電流変換装置、データロガー)を一つに示したものです。
 実際はFMチューナーと電圧電流変換装置は2組有って2階に設置してあり、データロガーを1階に設置してあります。
 2階の装置部分と1階の装置部分を壁の中を通したCD管内のケーブル2本×2で結び、IF、FM復調段のSメータ出力 に対応する電流をデータロガーに送っています。
 FMチューナー(PLLフロントエンドとIF部)はその内部を下の写真に示していますが、通常の音声 出力(イヤホン)も可能です。

FMチューナー
FMTuner
 ケースはラジオデパートB1Fの奥沢で買いました。
 手前に電源部とIF、復調段+オーディオアンプの基板(立てて配置)が有り、奥の基板が鈴木憲次氏による日本モトローラ社の PLL集積回路MC145163Pを使用したFMフロントエンドです。
 DIPスイッチ(緑の部品)で受信周波数の設定を行います が、 2進法で受信周波数より10.7MHz低い値を設定する必要が有ります。
 写っているスイッチポジションは10MHzの位がA(1)、B(2)、C(4)が1で70、1MHzの位がB(2)、C(4) が 1で6、合わせて76MHzとなっています。
 これは局発(ローカルOSC)の周波数で、受信周波数はIF周波数10.7MHzを 加算して86.7MHzとなります。
この部分で使用するバリキャップ(電圧で容量を設定するダイオード)1SV161や分周回路TD6102Pは殆んど入手不可能に なりましたが、類似パーツ、1SV50、TD7104で何とか代用できます。これらも入手は難しいかも知れません。

 通常のチューナーの場合、目的の電波を受信した場合の音声を最適に再生できれば良いのですが、本機では、離調して弱いノイズの みが受信される時の動作が基本になります。
 このため、例えばFMフロントエンド部の電源(基板上にRF部で使用する5V電源の3端子レギュレータが配置されています)へ の高周波の回り込みを遮断するデカップリング(コンデンサによる接地)等の対策が特に重要になります。







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