非常用品



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非常食食べてみました

携帯充電器

TLUDストーブ
TLUDStove TLUDgotoku
 先ず、注意事項として必ず屋外で、消火の準備をして実験することが必 要です。
 下のロケットストーブについて調べている内にTLUD(トップリット アップドラフト)というタイプのストーブがあることを知り、早速作ってみました。
 木材がガス化して燃焼し、炭ができるというすぐれもので、CO2排出による環境負荷が小さいとのことです。

 右の写真の五徳の隙間から見えているように線状の炎が中心に向かって吹き出すように燃えます。木切れと竹の小片を燃料にしてみましたが竹の油分のためか 煤が全く無いという訳ではありませんでした。

 2重の構造で内側の缶はパイナップルの缶です。上下の縁に16個ずつの穴が開いており、底にも20個近くの小穴を開けてあります。試作品ということで外 側の缶の上の縁にも穴を開けてみましたが、これは不要のようですので後で塞ごうと思っています。「TLUD」というキーワードで海外のネットに多数の情報 があります。改良を加えることで実用的なものになりそうです。


ロケットストーブ
RocketStoveFire perlite gotoku
 空き缶を利用して超小型のロケットストーブを作りました。手前の垂直 のジュースの缶が燃料(木片など)の投入口です。

 中央の写真の白い部分のように外側の缶と内側の缶(ココアの缶を縦に2つ繋げたものです)の間に断熱材として園芸用のパー ライトが入っています。
 非常の時はこれで湯を沸かすことができますが、燃料を投入するのに少しコツが要り、湯が沸くまでそれなりに時間がかかりま す。

 生の小枝(太さ1cm程)を入れてみましたが、煤が出るものの燃えました。

 火を起す際は最初に広告の紙などを捻ったものに火をつけて投入します。空気の流れを塞ぐと煙が出ますので少しずつ木片や枝 などを入れて行きます。
 五徳は右の写真のように本体と同じ径の缶を使った5cm程の高さのものを載せていますが、水の容器に効率よく熱を伝えるた めに空気 の流れをどのようにしたら良いのか試行錯誤が必要なようです。

ロケットストーブの製作
Cap CapCap perlite kokoa
 材料などは「粉ミルクの空き缶で作るMKロケットストーブ」さんの ユーチューブを参考にさせていただきました。直径が異なる缶を順次繋げることで工作を容易にしたところがポイントですね!貴重な情報を有難うございまし た。

 左端の写真は水平に配置するスプレー缶に穴を開けるために、アーチ状に切れこみを入れた樹脂製のキャップを合わせたところです。

 その隣の写真は缶に当てがったキャップに沿ってサインペンで印をつけたところです。

 中央の写真は印の線に沿ってハサミで切りとって穴を開けたところです。さし込む缶より1〜2ミリ小さい穴をあけるところがミソです。隣の写真に写ってい るラジオペンチ(和製英語のようです)の先の外側の丸い面を使って中に入れる缶がちょうど嵌る大きさまで少しずつ穴を広げていきます。広げ過ぎ たところは缶を中に嵌めた状態でラジオペンチの先を押し当てて窄(すぼ)ませるようにします。

 その隣の写真はこの方法で3つの缶を繋いだところです。ロケットストーブの本体の中央に入るココアの缶を2つ繋ぐ前の状態です。

 右端の写真はココアの缶を2つ繋いだところです。缶の口のところ3箇所に先端に切れ込みの入ったネジ(切れこみのタッピング作用で樂にねじ込むことがで き ますが、無ければ通常のネジでも良いと思います)を取り付け、同じものを突き合せて上下に並んだネジの頭を針金で縛って留めました。一方の缶にはスプレイ ペイントの缶をさし込む穴を開けてあります。

 以上のようなものを含むパーツを組み立てて、内側の缶と外側の缶の間にパーライトを詰めたところが上の中央の写真になります。
 蛇足ですが、缶の上面や底を抜くときは缶切りを使いました。 手で開けられるプルアップ式の缶が多くなっていましたので缶切りを探すのにちょっと時間がかかりました。普段あまり使われていないのと、ペイントの缶等の 食品以外の缶の加工に使ったため工作専用になりそうです。


非常食食べてみました

パンの缶詰
ChokoMafin KandeBoronyaChokomafin
 
 先ず、左は缶の中にパンが一つ入った緑の缶とチョコマフィンが2つ入った紫色の缶の写真です
 
 右の写真はマフィンの缶をあけて、中のマフィンをお皿の上に出したところです。チョコレートの甘い香りがします。
 甘さは強めですが、このマフィンを食べて大きな力が出るかも知れません。  

 賞味期限は2016年1月までで、3年近く有りました。 

山菜おこわなど(アルファ米のご飯)
SansaiOkowa SansaiOkowaChawan Ebipirafu
 非常時にガスや電気、カセットコンロなどが使えない場合、上のロケッ トストーブやTULDストーブで沸かしたお湯で戻すことを考えています。

 左の写真は袋をあけてアルファ米の上に乗っていたスプーン、粉末ソース、脱酸素剤を手前に出した状態です。
 袋の内側の矢印で示された高さまでお湯または水を入れて袋のチャックを閉めます。
 常温の水の場合1時間、お湯の場合は15分待ちます。

 中央の写真は所定の時間の後、中身をお茶碗に入れた状態です。火が使えない場合を想定して水で試してみました。
 間違って水を入れ過ぎ、上澄みを捨ててから食べましたが、充分美味しくいただくことができました。
 
 右の写真は山菜おこわと同じメーカーのエビピラフをお湯で戻してお皿に盛ったところ(中身の半分)です。
 これも美味しかったです。
   賞味期限は2017年9月までで、4年以上持ちます。

携帯充電器

作成した基板
PCBtopview PCBrearview
  市販の携帯電話用の充電器(DC−DCコンバータ)は携帯電話機の 電池が完全に放電してスイッチOFFになった状態からは充電が開始できないものが有ります。
  一般的な充電器の構造は単三電池等を電源として、電源に接続されたコイルへの電流をスイッチング回路によりオンオフしてコイルに溜まったエネルギーをダ イオードを介してその都度コンデンサに蓄積して昇圧し、電池からの電源電圧(単3電池2本の場合約3V)より高い電圧(5Vから5V強)を発生するように なっています。
 試しに購入した市販品(千円程度でした)の中を見ると、ごく小さなICチップと直径5mm程度のコイル、同じ位の大きさのコンデンサが入っていました。 これではコイルに蓄積される電力はごく僅かで、充分な充電能力を発揮するのは難しいと思われます。

 このため、専用のIC(ナショナルセミコンダクタのLM2577、上の写真の5本足のICです)を使用した昇圧回路を作ってみました。
 出力はUSBポートから取り出すようにし、パソコンのUSBポートからの充電に相当する小型充電器としました。
 電源は単三電池(エネループも可)を3本、大型のトロイダルコイル(上の写真のオレンジ色のパーツです)を使用し、出力電流は1A程度は流れます。また スイッチングノイズを低減するため30μH程度のコイ ルを含むフィルターを設けてあります。電源電圧のチェックはオレンジ色のLEDを2個直列にし、ICの最低動作電圧(3.5V)以下では非点灯となるよう にしました。

 使用電力の大きいスマホでも2時間程で充電できました。単三電池3本が重いのが難点で、リチウムイオン電池を使いたいところです。
 手持ちのノートパソコン(カメラ)用のリチウムイオン電池は電圧が7.2Vですので、同じNS社製のLM2576(降圧回路IC)を使用した基板も作成 予定です。

 右の写真は基板の裏側です。万能基板上の狭いスペースに部品を配置しながら手で配線したため(専用基板を作るのが好ましいです)、お見せできる仕上がり ではありません。あくまで試作品ということでお許し下さい。LM2577のデータシートに配線図が有りますが、ICのアース端子からのラインを2重にして 動作を安定化することが推奨されています。
 尚、千石電商で購入した極小のコネクタ(写真のあめ色の小さなパーツです)を使用したため、抜き差しの結果、半田にクラックが生じ、断線の箇所を見つけ るのに時間がかかってしまいました。
 適切なサイズのパーツを使用することが必要であることを痛感しました。



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