1999年7月11日

会場:新宿朝日生命ホール

山本正之
LAST RITUAL 大王降臨



おかえりなさい。

さて、今回はチケぴの発売がなくセゾンとローソンのみという変則。去年は行けなかったので切符を取る努力をしておらずどうだったのかわからんのですが、実は一昨年のコンサートでぴあが開始時刻を間違えて誌面掲載したために山本さんすごくお怒りでして(ここ参照)、それでそれ以降チケぴには出さなくなったのかな、と、これはコンサート当日に思いあたったのですが、あくまでも憶測。
さて6月26日朝池袋西武。エレベータが開店時間をちょっとずれて動き出すので、9階に辿り着いた時点で20番。遅々としながら進む列。10分くらいになったところでダパンプとアイスマンが完売。列がちょっと短くなる。係員さんが聞いて来る「何のチケットですか?」「山本正之」「山崎まさよしはひとり4枚までとなっておりますのでご注意下さい」「わかりました」とっても親切な係員の人なんである。
で、チケットはなんのこともなく買える。結構前の席が開いていたんだけど、会場に下りてきて歌う時に近場となるであろう席を選ぶ。果たしてどうだったかは当日のお楽しみ。

前説は終わりにして当日までタイムスリップしましょう。
この日曜はひさびさにイベントはしごの一日。映画観て絵画展観て、締めくくりが山本正之さんです。
しかしなんだもう今年の梅雨はわけわからんね。降ったり止んだり土砂降ったり小糠雨になったり驟雨になったり止んだり。一昨年も会場出たら雨だったよなあ、などと思い出したりしつつ参ります定番会場朝日生命ホール。

じゃ、曲目。
  1. メドレー(ヤッターマン〜シュッパツマン〜燃えよドラゴンズ'99〜ランゲルハンス島)
  2. (引き続き)アニメの大王(藤原、亀山両氏およびピンクピッギーズ登場)
  3. ああ大和朝廷(ワンコーラスのみ)
  4. 私の彼は隠れ切支丹(ワンコーラスのみ)
  5. 一騎討ち 川中島ブルース(歴史シリーズの新曲)
  6. イヤイヤ社員旅行(愚作シリーズだそうです)
  7. 輝けライトマン
  8. いい玄関のお城(劇中歌?)
  9. 泡沫シンドローム(1番のみ99バージョン)
  10. このまちだいすき(3番までのフルコーラス)
  11. レキシントン
  12. (客席へ)ゆうきまさみの留守番電話(短篇)
  13. 嵐の水族館(短篇)
  14. 海のさかずき(短篇)
  15. のろし(短篇)
  16. 府中捕物控(4番を新たに追加)
  17. (ステージに戻って)サスクハナの曳航2(長編少年シリーズの新曲。28分くらい)
  18. 摩天楼エレジー(「New York Whisper」収録)
  19. 都市浮上(新曲)
  20. アフロディテを海へ(「New York Whisper」収録)
  21. ぼくの夏(アンコール1。予定にはなかったそうです)
  22. 少年の夢は生きている(アンコール2)
  23. 二双舟(アンコール3)

うひゃー、スタジオ録音のいわゆる山本正之ソロに入っているのはメドレーとアンコールを除くと「レキシントン」のみ!
なんで「女神の自由」がないんだあ。あの曲こないだのリクエストショーでしか聴いてないけどすげー好きなのに。

しかし精力的に新曲を作らはる方ですね。まあほとんど同じ曲じゃねーかとも言えますけれども。「サスクハナ2」は、音楽を諦めようとした自分がピスに連れられ過去に舞い戻って父親で船長で、っていう、どっちかっつーと「少年の夢」の外伝みたいな作品でした。「都市浮上」は歌詞が抽象的でよくわかんなかったぞ、俺が悪いんだが。今回良かったと思ったのは「アフロディテ」でした。これもかなり長い曲なのですが、これまでソロアルバムに収録されていなかったのが不思議に思えます。

さて、今回のコンサートは「LAST RITUAL」、最後の儀式と銘打たれているのですが、いくつかの終わりと新たなる出発を期したネーミングだったとのこと。
つまり、メドレー後の“ウーロン缶開け”、「ああ大和朝廷」での“ひれふし”、「隠れ切支丹」での“おがみ”(これ実は俺初めてやった)といった予定調和な部分をもうやめよう、ということがひとつ。
さらに、驚くべきことに、山本正之コンサートおよびプレゼンツの芝居の照明をずっと担当してきたSPSという会社がどこぞに吸収合併されるだかなんだかで“社長は佐々木〜”の佐々木さんもクビになってもう「輝けライトマン」が歌えなくなった、これは逆か、だから照明が(多分)次回から変わるということがひとつ。
さらにNHK教育の「このまちだいすき」がこの春の編成でなくなってしまったこと。
でもって自身の“サスクハナレコード”の立ち上げとか。
まあ山本さんの周りにもいろんな栄枯必衰というか様変わりがありまして、ちょっとネジ巻き直すか、とかまあそういうことらしいです。
この決意がどういうかたちで結実するのか。それは次回のコンサートを待つしかないですね。
私はもう、歌っていただけるだけで幸せですから。楽しみに待っております。

あ、席ですか?
しっかり素通りされまして、今回腰を落ち着けて歌いはったんはかなり前の席のあたりでした。ま、「府中捕物控」だったからいいや。痩せ我慢。