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このたびは弊社ホームページにアクセスいただきまことにありがとうございます。すべての建て主にとって、計画の規模や内容に関わらず、思い描く生活のイメージを共有できる設計者を見つけ、末永くよい建物が建ち続けることを願う気持ちにかわりはありません。このホームページでは私たちが設計において常に意識していることを実例とともに紹介しています。ご自身のライフスタイルに合う建築家であるかどうかご検討の指標としてぜひご覧下さい。

二宮博+菱谷和子/ステューディオ2アーキテクツ

 

<魅力ある住まいをつくるための5原則>

Ⅰ <断面でつながる住まい> スキップフロア 半地下 屋上庭園

すべての居室を3次元の立体として考えることでより機能的な居室環境をつくることができます。天井は高いところと低いところを目的に応じて変化させることで、間取りだけではわからない視覚的な広がりと使いかたのバリエーションが生まれます。また、上下階の関係を巧みに組み立てることで、家族のつながりや視線の抜けが生まれます。

GAP

階を重ねるだけでなく床の高さをずらしながら連続させたスキップフロアは、視線の抜けを生み出します。階段の踊り場であり、カウンターであり、床であり、ベンチでもある『パレット』は、他の場所と連続することで多目的に使える住まいのしかけです。
-GAP-

BARREL

高さ制限と容積率の厳しい一種住専地域では、地下容積緩和を受けながら、1.5倍の床面積を獲得することができます。完全な地下室はコストパフォーマンスが悪いので、必要なレベルだけ巧みに掘り下げた半地下とすることで、地上階以上に明るく開放的な居室を実現しました。
-BARREL-

 

Ⅱ <フレキシブルな間取り> 家族 視線 気配をつなげる 

住居にとって10年はあっという間ですが、家族の生活は大きく変化します。仕事の状況や子供の成長などに伴って、また、情報端末や家電の進化に伴って、住まい方そのものが目まぐるしく変化することを実感しています。こうした変化に対応するために、子供部屋の分割に留まらず、さらに家全体を流動的に変化させることで、様々な状況に対応できて、通路も階段も含めて家全体を無駄なく使える間取りを考えています。お打ち合せに耳を澄ませていくと、それぞれのご家族ならではのライフスタイルが反映された間取りができあがっていきます。

BENTO

寝室やクロゼットを家の中央にまとめて、外側をぐるりと巡るリビングゾーンは、奥の間と外部をつなぐ縁側のような多目的で開放的なスペースです。南側ではキッチンカウンターに面したダイニングとソファスペース、西側では主寝室に面した縁側、北側では子供の寝台に面したワークスペースになっています。生活の変化に応じて引き戸で分割することにも配慮しています。
-BENTO-

nico

廊下を移動するためだけではなくて、動くと同時にそこで過ごすことができるようにすれば、すべてが無駄にならない使える場所になります。テラスにつながるバスルームも風や光を呼び込む場として考えれば、床面積の数字を増やすよりも、家が広く感じることにつながります。
-nico-

 

Ⅲ <ハイブリッドの耐震構造> 木・鉄・RCを複合した高度な耐震・耐久性

木造、鉄骨造、RC造という選択肢から家づくりの方法を決めるのではなく、常に白紙の状態から設計をスタートすることが大切です。わたしたちは、それぞれの構造材のメリットをバランスよく組み合わせシミュレーションを繰り返すことで、柱や梁に制約されない自由度と大震災や経年劣化に耐える堅牢な構造体をローコストに実現しています。

PONT

2階の床までをRC造として上部を木造とした3階建の住宅です。屋根梁の一部を鉄板で補強し、吹き抜けに渡した鉄骨のブリッジで耐震性を高めることにより、軽快な吹き抜けのLDKを実現しました。
-PONT-

VVV

V字型の鉄柱によって上部の2階建て木造部分を中空に持ち上げ、容積緩和の地下室に外光を採り入れています。また土を取り除いた重量分を建物で置き換えることで、地盤にかかる負荷を相殺し、地盤対策の省力化もはかっています。
-VVV-

 

Ⅳ <エコロジーとものづくり> 空間のしつらえ 仕上げから家具まで

環境負荷の少ない設備、断熱材や開口部への配慮は大切なことですが、流行の家電のように広告の数値で選ぶだけでは、翌年には時代遅れのものになっています。住まいのエコを実現することは、場所や敷地、家族の住まい方にあわせて、合理的で無駄のないアイデアを探すことです。いかにすれば永く安心して住まえる空間が得られるのか。そうしたものづくりが結果として環境に貢献するのです。

RIDGE

母屋の庭先のすき間に屏風のような曲面壁を滑り込ませ、ツーバイ材を組み合わせた梁をらせん状にかけたリビングです。本来仕上げで隠すべき構造材も美しくレイアウトできればそのままのほうが、エコであると考えました。細かな気遣いをすれば、お決まりの仕上げ材をはりつける必要はないのです。
-RIDGE-

TRICOT

鉄骨造の建物では、構造体の制作と同時に、階段はもちろん手摺やカウンター、キャビネットやベンチを鉄板やパイプで制作すれば、シャープで繊細な造作をリーズナブルに実現することができます。鉄骨工場の技術は、家具をつくるには十分すぎる精度と強度をもっています。また地階のRC壁は一体で打設した段板を支えるのに十分な強度があることを利用しています。
-TRICOT-

 

Ⅴ <シンプルであることの豊かさ> 馴染みある素材と職人の技術を生かすこと 

カタログを賑わす流行の建材は、目新しさや性能表示に惑わされがちですが、規格化され、予め模様付けされた建材は、場所にあわせて考えられていないために陳腐化します。それに比べて、時間の評価に晒された生の素材には安心感があり、流通も安定しています。木も鉄もコンクリートもできる限り素の材料で、職人の技術を巧く引き出すように工夫しています。

KAI

日本家屋の複雑な屋根のおさまりに見られるような板金加工の技術は、現場ごとの形状やサイズに対応することができます。住宅の規模では、時に屋根も壁も一体に継目無く美しく包み込みことで、材料単価を下げ、工事業種を減らすことにもつながります。装飾の過剰な街並みに正しいスケール感覚を取り戻し、また、新しい挑戦が職人さんの技術の継承にも貢献します。
-KAI-

FLATS A+B

鉄筋コンクリートの壁や床は完全分離型の2世帯住宅の相互の遮音や振動対策に適しています。親子で異なる配置や間取りの要望を調整して、互の住居の凹凸を利用し合うような間取りになっています。柱を壁状におさめた自由な造形は、型枠大工やコンクリート工の技術を最大限に引き出すことで、ダイナミックな空間を実現します。世界一と言われる日本の型枠大工の技術を、インテリアに活用しない手はありません。
-FLATS A+B-

 

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