Uluru 物語 

(30)2008年11月10日 アデレード
⇒ウォーナンブール


今日から先輩3人が加わり、車両も1台増えて、計103台でのビクトリア風のホテルを8時に出発。出勤で急ぐ人や車を見ながら郊外へ入ると、昨日までの赤い砂漠とはまったく違った景色がそこにあった。

ハイウェイに入ると車窓から見える緩やかなカーブと上り下りの多い緑はイギリスの田園風景そのもの。本日の360度続く景色は、刈り取られて茶色くなった小麦畑、以下同じく、日本に比べて背の低いブドウ畑、羊や馬や牛が放された牧場、そして驚いたことに見渡す限り見事に並んだ植林の林。

途中、ドライバー交代と小休止を兼ねてワイナリーに立ち寄りドライバー以外は試飲などをしたり、カルデラ湖を見たりしてAdelaideから順調に600Km走ってWarnamboolへ着いた。世代を超えて、楽しい話、ためになる話、アカデミックな話、それほどでもない話、どうでも良い話に花を咲かせながら、1、2,3号車とも存分に今回の旅を満喫した。

夕食を摂るために15分ほど歩いたが、このところあまり歩いていないせいか30分くらいに感じた。途中、“Japan Street”という道路標識があって、皆で「何だろう?」とウェイトレスの女性に聞いたが「その理由は分かりません。」

多分、彼女はそんな事は関心がないのだろう。翌朝、I会長のお勧めでFletcher Jones というアパレルメーカーの本社前庭で記念写真を撮ったが、後にシドニーでPさん宅を訪問した時のPさんの奥さんの話で「その本社に羊毛の買い付けに日本の商社(兼松豪商など)の方が多く来られたからではないでしょうか?」という答えがあったが、恐らくそれが正解だと思った。

話は夕食後もホテルの部屋で、先輩からのワインや日本からのお菓子の差し入れをいただきながらさらに続いた。場所はオーストラリアながら内容はゼミ合宿のようでもあったが、学生時代と違うのは実体験を踏まえた話で、それぞれ説得力があることだろうか。

明日はいよいよ大都会メルボルンへと向かう。


続く
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