Uluru 物語 

(33)2008年11月13日 シドニー


8時に集合し車お返しするためT社に向かう。カーナビのおかげで途中迷うこともなく、中心部を抜けると朝の通勤ラッシュを尻目に郊外に向けて3台の車は合わせて一つの生き物のようにまとまって走ることが出来た。

目的地至近で給油と洗車を行い、長い間無事一緒に走り通してくれた愛車達に感謝の気持ちを込めて、最後まで別れを惜しみながら、車内の隅々を丹念に掃除し、愛馬をさするようにボデーに残った水滴を拭き取った。本当に3台とも良く走ってくれた。

 T社では綿密な車両チェックを受け、その間おいしいコーヒーをいただいた。

 いったんホテルに戻り、K先輩を含め7人が電車でPさん宅に伺い、ビールで乾杯し、奥様手作りの心尽くしのお料理やおいしいワインのおもてなしをいただいた。話は尽きないが、奥様が丹精を込めて育てているお庭を拝見し、3時ころ失礼しホテルに戻った。

 

 5時にお迎えのバスに乗り、Pさんご夫妻も一緒に全員如水会シドニー支部の歓迎会場に向かう。会場は湾をはさんで中心部を見渡す某商社社長宅で、その素晴らしい眺めに圧倒され、隊員全員息を飲んだ。すぐにPさんの次女のChさんも加わって一段と華やかになった所で、乾杯、自己紹介の後、会員奥様方手作りのお料理をいただきながら、交換の輪が広がった。こうして海外で年次を超えて同窓生がすぐに旧知のような関係になれるのは如水会ならではで、あらためてそのネットワークの凄さに感謝の言葉もない。ありがたいことである。

この歓迎会をもってオーストラリア遠征はすべて終わり、学生時代に果たせなかったオーストラリア縦断の夢は40年の時を経てとうとう実現することが出来た。

 

「わが人生に悔いなし。」

 

最後に:

第三者的に見れば「集団的・懐古趣味的・自己満足の旅」に過ぎないと思われる私達のオーストラリア遠征ですが、にもかかわらず、この間お世話になった方々、励ましの言葉をいただいた方々、共感していただけた方々、道中いろいろな事情から毎日送信かなわない中、最後までブログを読んでいただいた方々は数知れません。

セキュリティーやプライバシーへの配慮からお名前をあげることを避けましたが、本当に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。


続く
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