雑記帖(エッセイや思いつきなど)

車の話(2) 猫に追い抜かれる車


 9日、日曜日。フォルクローレのライブと、お花見の後、車を取りに行きました。 ガソリンがほとんど空でしたので、夜9時ごろガソリンスタンドを探したのですが、 10年ぶりに自分の車を運転してみてビックリ、近所のガソリンスタンド5軒中4軒 が閉鎖していました。規制緩和とはこういうことかと思いましたが、おかげで回転 寿司やレストランなどに替わっていて、新陳代謝が出来やすくなるのかと納得。  
 さて、翌月曜日。家に帰ると、車は左のフェンダーが見事に凹み、車庫の柱が 無残にもひん曲がっていました。29万8千円の中古車にしては程度が良かった のですが、がっかり。これでは私はみっともなくて乗れない。  更に翌火曜日。帰宅途中の電車の中に長女からの電話があり、 「お父さあ〜ん。またやっちった〜〜。」「エー.。冗談だろ〜?」 家に帰ると、今度は左の後部ドアが凹んでいました。2日で2回ぶつけたことに なります。こんなことならやっぱり千円カーにしておけばよかった。 狭い道に車が止まっていて、左に電柱があり、ゴリゴリやったそうです。 次女の話。「お姉ちゃんが車に乗って、帰ってくるたびに形が変わっているんだよー。」 「お姉ちゃんが車に乗って出てゆくのを見ていたら、後から猫が出てきて、猫が車を 追い越していったんだよ〜。」「悟(弟)君が後部座席に乗っていて、シートベルトをして 飛行機の着陸体制で、前かがみになっていたんだって。」  長女が車庫入れをしている時、ゴミを出しに来た近所のおばさん方が、なかなか 車庫に納まらない様子を興味深げに見守っていて、長女いわく「私はさらし者だった。」 そうであります。 まるで、テレビのコマーシャルそのもの。それ以上のドジ。                続く

作成日:2000年4月12日水曜日 22:37
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