活動その12--- 2003.2.2 その3 (稲荷社[民家の庭先]・熊野神社内の稲荷社)

下町稲荷から旧東海道を進みつつ、また一本中の道を走っていると、人の家の庭先に鳥居が……
「うげっ。まじィ?」なんだか稲荷をこんなに続けて見つけてしまうと、ちょっと、驚いてしまう。

もろに庭の中なので、ちゃんと写真が撮れなかったのですけれど、1.5mくらいのたかさの鳥居と、小さな社がありました。眷属さまは小さい陶器のものが置いてありました。ふーん。あるんだなあ。こんなフツーの庭先に。。と思いつつ、旧東海道へ戻って走る。




↑前を通っているのは、旧東海道

さて。ここは以前から知っていました。熊野神社です。「いちば銀座」という商店街のはずれにあります。ここは以前から前を通 るたびに「荒れてるなあ」と思っていたので、覚えていました。中に入るのは、初めてです。


この写真だとわかりにくいけれど、境内に一歩踏み入れると、荒んだ感じとか寂しい感じとか、ちょっと普通 じゃない雰囲気さえ感じます。社殿の屋根も、錆びてるでしょ?なぜかハトがたくさんにて、僕の行くところにじりじりとついてきて、人気者になったような気分でした。境内は通 り抜けとかできないように、けっこう柵がしっかりしているので、人はぜんぜんいません。本殿の右に小さく、稲荷社が。「あ。稲荷だー」


うーん。雰囲気であんまり期待していなかったけれど、飾りっ気もほとんどない、稲荷社です。鳥居が、よっつ。そして、扉は閉じられています。

こっそり開けてみたんだけれど、すぐ閉じてしまったので、御神体の木札みたいなものはちゃんとあったけれど、書いてある文字は読みませんでした。。「稲荷大明神」だったような気もします。。

 


↑本殿の裏手


↑本殿の脇にある、神社群

けっこう、立派なのです。この熊野神社。本殿の造りもどこか威厳があるし、本殿の壁面 の一枚板の使い方も、なかなか豪華な気がするのでした。
そして、入り口にあった看板の「境内神社」のところには、「八幡神社・稲荷神社・神明神社・五社大神・大鳥神社」とあった。あ、ということは、さっきのは稲荷神社だったんだ。。小さいけれど。。本当に今は繁盛していないのか、そういう風に細分化されていた民俗信仰にも昔はそれぞれニーズがあったのだろうか。などと考える。役割分担があったのかなあ。

そしてこんなに幾つもの神社を境内に持っていた、この熊野神社のかつての賑やかさを想像しようとしたけれど、圧倒的に現在のこの言いようのない寂しさが勝ってしまった。なんとも寂しいのです。ここ。

しばらく境内を歩いて、さらに八丁畷へ向かって自転車をこぐために、この熊野神社を後にしました。


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