
ワインの楽しみ方
私は、ソムリエの様な専門家ではないですが、皮膚病を治すのに
何か良い食べ物などないかと探していたのをきっかけにワインに
興味を持ち、自分が知りたいこと思う事を模索してきました。
ほとんど無知な状態から、疑問を持ち知りたいと思ってきたことを
自分の探索経験をもとにキーワード毎にここにまとめたいと思います。
酢酸エチル臭のワイン
1997年に、Chateau Gruaud Larose 1993 を飲んだとき、ワインにない筈の
強い酢酸エチル臭がした。これは、ワインのエステルではない。
今年になって、コンコード種の国産ワインだったか、銘柄は定かでないが
小瓶に移して保存していたワインが凄い味になっていた。
少し炭酸を感じ、それとも違う刺激がある酸味と強い酢酸エチル臭。
なるほど、酢酸菌か何かでアルコールが酢酸に変わったのだ。
だからツンとしたような酸味になっている。
要するに、一部がワインビネガーになったということだ。
酢酸が出来れば、酢酸とアルコールから酢酸エチルが生成してもおかしくない。
酢酸エチルも微生物の醗酵による生成かもしれない。
気温は高くないのだが、こういうこともあるのだなあ。
2009年CAVE D'OCCI カベルネ・ソーヴィニヨン
新潟産のワイン。
何も聞かされず飲んだら、ボルドーのSaint-Julien(サン・ジュリアン)産とか
Pauillac(ポイヤック)産のGrand Cru(グランクリュ)だと思うだろう。
それとも、NapaのRobert Mondaviとか、Opus Oneとかの方が近いかも。
少し前までは、日本の赤ワインでは、ルミエールが一番だと思っていたが、
今はここが、No.1かもしれない。
3000円台だったけど、これなら、5000円くらいで売れるだろう。
日本でもこれだけのワインが国産ブドウから作れるのだ。
山梨の多くのワイナリーは、今まで何をしていたんだろう。(今もだけど)
余程、土地に合わないブドウ作りをしていたか、出来の悪い食用ブドウを
ワインにして売ろうという発想だったとか。
それとも、本場からきちんと技術を学ばなかったか。
下のリンク先のページを読むと、ある権威に騙されていた様な・・・
http://www.wine.or.jp/wands/yobanashi/yobanashi7.html
本物のワインを作っても、日本にはそれを好む人が少なかったのも分かるが、
下手なマーケッティングをして、渋いワインは売れないと判断するのもなあ・・・
時代は変わりつつある。
2011年ボジョレヌーボー
今年のものは、薄くもなく、濃くもなく、やや酸味が強く香りが素晴らしい。
ジョルジョ・デュブッフのものは、以前飲んだFleurie(フルーリー)のように
ボジョレーらしいワインとしては最高の出来。
色は奇麗な赤紫色でそれは花を連想させ、飲むと香りに包まれうっとりとする。
このほろ酔い感は、ボルドーワインでも、ブルゴーニュワインでも感じた事が無く
ボジョレー独特のものだと思っている。ほろ酔い加減が芸術的。
アルコールで60%、残り40%は香りで酔っている。
一般的な産地のワインでは、濃厚な年が良い年だけど、
ボジョレーの場合は、少し違うかもしれない。
ALBERT BICHOT (アルベール・ビショー)のものも買ってみたが、
ジョルジョ・デュブッフと似た傾向だった。
2005年ボジョレヌーボー
ジョルジョ・デュブッフのを買って飲んだが、今年2005年のものは凄い。
これぞボジョレーの帝王の風格。(葡萄の皮を煮つめたジャムのような強い芳香)
2003年のも飲んでいるけど、これは少し亜硫酸がきついようでもあり
感動する程の事はなかった。
(ロットによって多少のバラツキがある様だ。別の店で買ったものは、
それ程でもなかった。)
最近の私の嗜好
高価なワインは、1〜2年に1本くらいで、安くて美味しいワインを
中心に楽しんでいます。最近はほとんど赤です。
葡萄の品種では、カベルネ・ソーヴィニヨンよりもシラーの方が好きで、
熟成した時にとても複雑な芳香が生まれる思います。
特に、フランス産で1本800円程度でそこそこのものが買えるのは嬉しい。
最近感動したのは、コート・デュローヌの安いワインを小瓶で一夏
自家熟成したもので、巨峰の果実香とイチゴジャムのような熟成香が強く
甘くないのに芳香だけで甘く感じる、とてつもないワインになっていました。
ボジョレ・ヌーボーは、ジョルジョ・デュブッフのものを買うのだけど、
すぐに飲んでもあまり美味しくありません。2月頃まで置くとだいぶ違います。
ボジョレー地方のワインは、アルコールが強く感じられ、アルコールが
蒸発してそれによって芳香が拡散されるイメージです。
透明な赤紫色がとてもきれいなのと、芳香が部屋中に広がるような
感じで、うっとりするような雰囲気を満喫出来ます。
特に、フルーリーは、白ワイン用のシャルドネ種をブレンドしていて
これが赤ワインにない性質を補ってバランスが取れていて素晴らしい。
ボルドーワインは、重厚なコクと渋みで、やや高めのものを飲みます。
枯れ葉のような老紳士の風格を持つ、とにかく渋いポイヤック産のものは
皮膚病に効きそうな感じがします。この他私としては、サンジュリアン、
サンテミリオン、マルゴー辺りを飲む事が多いです。
ブルゴーニュ・ワインの性格としては、ボディーや芳香よりもむしろ
後味の良さに魅力があると思います。石灰質の土壌に由来するミネラル味、
日本酒の吟醸酒を思わせる様な透明でスッキリした後味は、まるで
クリスタルのようです。ちょっとボルドーものにはない性質ですね。
赤ワイン
白ワイン、ロゼワインには甘口辛口というのがありますが、
本来赤ワインには甘口はないのです。
全てが辛口で、分類は、ライト、ミディアム、フルボディー
といった分け方がされます。
ただ、最近はやや甘口なものも、作られているようです。
ボディーとは、コクの深さや渋みの強さなどを総合して
味わいに重みがあるかどうかを意味します。
最初は、私も白ワインしか飲まない人でした。
赤ワインに親しむとしたら、ワインゼリーくらいでしょう。
赤玉ワインみたいに砂糖を入れて甘くすればデザート感覚の
飲み物になりますが、赤ワインの魅力はそういうものではなく、
渋さとその中からにじみ出てくるような深い味わいが魅力なのです。
私の場合、レギュラーコーヒーをブラックで飲むのも
最初は抵抗があったのですが、うまく焙煎され鮮度が高い
ものに出会ってからは、かえって何も入れない方が
純粋にコーヒーの風味を味わえていいと思う様になったのです。
大人の味というやつです。
私の場合は、ワインも料理に合わせるというより単独で
味わっても十分なコクがあるワインを好みます。
しかし、私が赤ワインを美味しいと思ったのは、ステーキと
合わせて、赤ワインの酸味や渋みと肉の旨味とで奏でる
ハーモニーを味わってからなのです。
白ワイン
大きく分けて甘口、辛口がありますが、特に飴色で粘度が高い
極甘口ワインは、普通の白ワインとは別格だと感じます。
普通の白ワインは、甘口でも酸味や清涼感が主な魅力です。
最近、お好み焼きやトンカツの時に白ワインを飲んでみたら
これが意外によく合い、ワインが欲しくなる様になりました。
刻みキャベツに、ソーヴィニヨン・ブラン種のぶどうで作られた
ワインが合う・・・とか、白ワインの酸味とお好み焼きに使う
マヨネーズの酸味がマッチするとか・・・
何ともワインが似つかわしくない庶民的な和風のものと取り合わせて
楽しんでいます。
極甘口白ワイン
ソーテルヌの「シャトー・ディケム」が有名です。
「イケム」と呼ぶ人もいるみたいです。
ディケムは、その中でも貴腐ワインと呼ばれていますが、高価なので
手が届かないですね。
私は、サント・クロワ・デュモン産の3000円クラスのものを
飲んだことがありますが、最初に飲んだ時は、とろっとした
口当たりと甘さに今まで飲んでいたのとは別格だと感じました。
ぶどう品種は、主にセミヨン種が使われるようです。
極甘口白ワインは、ソーテルヌの白だけではありません。
意外にも中国でも作られています。「桂花陳酒」は上質の
甘い白ワインにきんもくせいの花を漬けて風味付けしたものです。
値段は、そんなに高くないのでお手頃です。
貴腐ワイン
腐ったぶどうで作るワインです・・というと半分嘘になります。
腐るといっても、高貴な腐敗と呼ばれます。
貴腐菌と呼ばれる一種のカビがぶどうの果実の表面に付くことで
ぶどうの水分が抜けやすくなり、糖分などが高濃度に凝縮されるのです。
そうやって出来た貴腐ぶどうだけを使ったワインが貴腐ワインです。
「シャトー・ディケム」が有名ですが、私はハンガリー産の
トカイ(4プトニョシュ)というワインを飲んでみました。
貴腐ワインがすべてこういう味なのかは分かりませんが、
ワインというより、私が作る果実酒と味が似ていました。
カラメルとかアプリコットの様な風味です。
ワインの個性
何といってもぶどう品種による影響が大きいでしょう。
ヴァラエタルによるラベル表示がされるのは合理的だと思います。
この他、産地の土壌の違いによりミネラルが加わったり、
収穫した年の天候で酸味や糖度が変化したり、醗酵や熟成過程で
樽の風味が移ったり、ブレンドによって独特のハーモニーが生まれたり、
という要素で多くのヴァリエーションが生まれるのです。
ヴァラエタル
使用した原料のぶどう品種を表示するラベル表示方式。
比較的ワイン作りの歴史が浅い国で採用されています。
大半は単品種ですが、複数のぶどう品種名を連ねたものあります。
ただ配合割合までは表示していない様です。
シャトーワイン
格付けされていないワインは、シャトーワインである意味は
薄いでしょうが、シャトーワインを名乗る以上、シャトーの
名に於いて、その味と品質を保証するものです。
格付けされたシャトーは、伝統の味を守り続けています。
MIS EN BOUTEILLE AU CHATEAU (シャトー元詰め)は、
他の畑で取れたぶどうやワインを一切使わず、混ぜ物なしの
シャトーワインであることを意味します。
味の変動要因が多いワインにあって、あの感動をもう一度・・・
という期待に応えるべく、ラベル(銘柄)で味を保証しているのが
シャトーワインです。
とはいえ、格付けしていないワイナリー(醸造所)が、シャトーを
名乗ることができるので、シャトーワインといっても品質の高いもの
から低いものまで色々です。
シャトー
ぶどう畑に囲まれた丘の上のワイン醸造所といったイメージです。
畑でのぶどう栽培から醸造、瓶詰めまでをすべて行なっています。
だから、徹底した品質管理が出来、シャトー特有の個性を表現できるのです。
シャトーは、ボルドー地区の醸造所を意味しますが、ブルゴーニュ地区で
シャトーに相当するものはドメーヌと呼ばれます。シャトーとは幾分仕組みが
違うと思いますが詳しくは知りません。ドメーヌ元詰めは、
Mis en bouteille au domaine と表示されます。
シャトー
ぶどう畑に囲まれた丘の上のワイン醸造所といったイメージです。
畑でのぶどう栽培から醸造、瓶詰めまでをすべて行なっています。
だから、徹底した品質管理が出来、シャトー特有の個性を表現できるのです。
シャトーは、ボルドー地区の醸造所を意味しますが、ブルゴーニュ地区で
シャトーに相当するものはドメーヌと呼ばれます。シャトーとは幾分仕組みが
違うと思いますが詳しくは知りません。ドメーヌ元詰めは、
Mis en bouteille au domaine と表示されます。
ヴィンテージ
そのワインの原料となったぶどうが収穫された年の事です。
果実は、天候によって、酸味が強かったり、甘味が増したり、
水っぽかったり、と大きく影響を受けるものです。
価格も年によって2倍以上変動するものがあります。
私は高級ワインをあまり飲まないのであまり気にしていません。
興味のある方は参考文献(1)を参照して下さい。
セカンド・ワイン
高級なシャトーワインに手が届かない私は、そのセカンドワインなら
買えるだろうと思い、パヴィヨン ルージュ デュ シャトー マルゴーを
買って飲んでみました。安いといっても6000円くらいです。
一つのシャトーが違ったラベルのワインを出しています。
マルゴーの場合がそれです。
シャトー・マルゴーを作った残りのワインがセカンドワインとして
同じ味で売られているのではないかと期待もしたのですが、シャトーワインは
シャトーが管理する幾つかの畑で取れたぶどう毎に個別に醸造され、その中から
良いもを選んでブレンドするらしく、やはりセカンドワインは値段相応に
味も落ちると思います。
しかしそのシャトーの手で作られている訳ですから、技術的には同じ水準で
作られ、当然そのシャトーの性格を持っているはずです。
ネゴシアンワイン
ワイン商がワインを醸造所から買い集め、ワイン商の手でブレンドして
ボトリングを行なっているワイン。
2000円までのワインには、ネゴシアンワインが多いですね。
こういうワインは、商社の名前を覚えておけば傾向が掴めるでしょう。
しかし、シャトーワインと違って、他で醸造したワインを使うため
同じ味は必ずしも期待出来ません。
ネゴシアンワインには
Mis en bouteille par *****
などの様な表示がされています。*****の部分に商社の名前が入ります。
テーブルワイン
Vin de Table
ヨーロッパでは、ビールやワインを水代わりに飲むくらいにビールやワインは
安価で身近な存在です。
そういう庶民的な安いワインがテーブルワインです。
また、地酒は、Vin de Pays と表示されます。
グラン・クリュ
GRAND CRU CLASSE
これは、メドック地区での格付けで1級〜5級があり、何級でも
GRAND CRU CLASSE という表示が許されます。
1級は、PREMIER GRAND CRU CLASSE というように
階級を示す修飾語が頭につきます。
ボルドーの他の地区(ソーテルヌ、グラーヴ、サン・テミリオン)
でも、これと似た格付けがされています。
ブルゴーニュやシャブリ地区での格付けは、これとはまた少し違います。
要するに格付けは地方毎ローカルな規定なのです。
土地によってワインの個性も違うので規定と名前が異なって当然です。
これについても参考文献(1)を参照して下さい。
ブランデー
ワインを蒸留して作られた蒸留酒。
上質なものには、コニャックとアルマニヤックがあります。
どちらも産地の名前に由来しています。
シャンパン
産地のシャンパーニュ地方に由来する発泡酒。
シャンペン、シャンパン、シャンパーニュはどれも
同じものを差します。
シャンパンでなくとも、若干炭酸を持った白ワインもあります。
醗酵過程では、どのワインも炭酸ガスを発生します。
ワインと教養
ワインは、そもそも貴族が楽しむような高級品であり、宝石や装飾品
の様なブランド指向が強いものです。
なぜなら、ワイン醸造はとても繊細なものでちよっと手を抜いただけで
その品質はガタッと落ち、高い品質を保つためには高度な技術を要します。
優れたワインは、香水の様に絶妙なバランスでブレンドされるのです。
従って高級ワインは、一つの芸術品だと言えましょう。
また、ワインの楽しみ方は、クラッシック音楽の楽しみに似ています。
曲が気に入ると、その曲を作った作曲家や時代背景が知りたくなる。
ワインにもそういうところがあります。
ワインが作られた素姓を知り、歴史を知り、ワイン産地の地理を知り・・・
そういったものすべてを感じながら、ワインを楽しむと世界が
広がってくるでしょう。
ラベルの見方
伝統的なフランスワインであれば、そのラベルに描かれた絵の
雰囲気や、風格からその素姓を感じ取ることができるでしょう。
ワインが芸術品だとするなら、それを作る醸造家のワイン作りにかける
精神がそこに表れているはずです。
さて、普通ワインラベルから情報を読もうとしても素人で分かりません。
フランス、ドイツ、イタリア語などの知識がある程度必要になるでしょうし、
自分の飲みたいワインかどうか、味を推測するにはかなりの専門知識を
要するからです。
ラベルの利用方法は、一度飲んだワインが美味しかった場合に、
そのラベルを覚えておけば、同じラベルのものを買えばいいというのが基本です。
味を知りたければ、ビンの裏側の解説ラベルを見るのがいいでしょう。
親切な酒屋さんだと、売り場に簡単な解説がしてあります。
ヴァラエタルであれば、ぶどう品種からおおよその推測は可能です。
フランスワインであれば、どこでどういう品種のぶどうが栽培されて
いるか、またその地方のワインがどういう特徴を持っているか
土地によって決まっていますから、そういった知識があれば
産地名を見ただけで、味の推測は可能です。
高価なワインを買う場合、それが本当にそれだけの価値があるものか
気になると思います。そういった意味で格付けされたシャトーワインを
買うことは、一つの判断になります。
高価だけど買って安心なのがブランドの価値です。
AOCによる格付けは、ボルドーのメドックなど限られた産地で
制定されたものです。詳しくは、参考文献(1)を見て下さい。
AOC(原産地呼称統制)
APPELLATION SAINT-JULIEN CONTROLEE
Appellation Pauillac Controlee
など産地を表示したものですが、産地以外にワインの品質に関わる
幾つかの規定を守っていることが保証されています。
例えば、産地が同じでもその土地で規定されない品種を使った場合、
AOCのワインとして認可されません。
詳しくは、参考文献(1)を見て下さい。
本で紹介されたワインの入手
高価で有名なワインなら、高級デパートに行けば置いてあるでしょうが、
安いワインの場合は、なかなかそういう訳には行きません。
本に紹介されていても、流通経路が限定されていることもあり、
どこで何を売っているのかなかなか把握できません。
一般の酒屋さんは、大手輸入商社からワインを仕入れるのが普通で
デパートなどは、直接輸入しているようです。
ぶどうの丘
地域のワインの試飲が手頃な値段で楽しめる山梨県は勝沼町町営の観光施設。
ワインの直売も行なっています。
ここで見つけた私のお気に入り
- デラウエア(フジッコワイナリー株式会社)
さらっとした極甘口ワイン。
種なしぶどうをそのままワインにした感じ。
- ぶどう酒の精緻「勝沼」(有限会社山梨ワイン醸造)
精緻(せいち)というだけあって、繊細で癖のない味わいが魅力。
フルボディーな赤ワイン。
(関連URL ワインの丘 http://www.wine.or.jp/)
ワインの冷やし方
白は冷やして、赤は、常温で・・・というのが決まりのようです。
私が前に住んでいた所の近所の酒屋さんは、赤ワインを買うと決まって
赤もほんの少し冷やすと美味しいとアドバイスしてくれました。
多分、赤も冷やした方が本当は美味しいのかもしれませんが、
赤は冷やしてしまうと豊かな芳香が出てこないので冷やさないのです。
季節によって室温も変わります。好みに合わせて、調整してみることです。
違いが分からなければ、どちらでもいいのです。
自分で試しましょう。
ワインの保存
私は、一度に750ccも飲んだりしません。
1回に飲むのはその1/4くらいです。
ワインは、180ccくらいの小ビンで売られているものもあり
丁度750ccの1/4なのでこの空きビンを3本
用意しておけば保存に便利です。
ワインは、保存するビンに空気さえ入っていなければ一度開封しても
長期間保存可能です。ある赤ワインを空気が入らない様に
小ビンに入れて12月〜8月(9ヶ月間)常温で保存したものを
飲んでみましたが、一夏越したにも関わらず傷んでいませんでした。
この時使ったビンの栓はコルクではなく、プラスチックのパッキンが付いた
金属スクリューキャップでした。
傷んだワインとは・・
これを知りたければ、夏にワインをボトルに少し残してコルク栓をして
室温で2〜3日置けば傷んだワインの出来上がりです。
そうしなくても、残ったワインを冷蔵庫で保存したことがある人は
経験していることでしょう。
ワインの劣化は基本的に酸化による風味の劣化ですが、赤ワインの場合
紫外線などで色素が分解されることもワインの傷みとなります。
ワインを開けた時、コルクの匂いを確認するのは、ワインが傷んでいないか
知る目安になるからです。ワインを酸化させる酸素はコルクを通して
入って来るのでコルクに染み込んだワインが一番先に傷みます。
最近は、輸入ワインも酸化を防ぐためリファーと呼ばれる低温輸送により
運ばれることが多いようです。
ワインの添加物
これは、ワインが酸化するのを防ぐために加えられています。
酸化防止剤を入れないと保存できないくらいにワインは酸化されやすいのです。
二酸化硫黄(=無水亜硫酸、=亜硫酸ガス)
亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウムなど)
などが使われているようです。
補助剤として還元作用があるビタミンCを加えたワインもあります。
二酸化硫黄
ある一定以上の濃度の気体を吸入すると「ぜんそく」などを起こします。
しかし、ワイン作りには欠かせないものであり、水溶液はほとんど無害と
考えていいと思います。
全世界のほとんど全てのワインに古くから使用されてきているので、多くの人が
飲んで安全性を実証してきたと言えるでしょう。
よく似た例が、水道水の殺菌に使われる塩素(カルキ)です。
塩素も気体の吸入により呼吸器に障害を起こす有害物質ですが、
少量水に溶かせば殺菌材として役立ちます。
これも日常飲んでいる水道水に含まれるのですから同じことです。
デキャンタージュ
ワインを空気に触れさせて、味をまろやかにすることです。
熟成が浅くタンニンが強い渋いワインは、デキャンタージュ
することによってまろやかになります。
ただし、私の場合は渋いのが好きなので、デキャンタージュすると
物足りなくなるワインの方が多い様に感じます。
以下に私が買ったデキャンターの写真を示します。

下記の葡萄品種については、私の個人的な意図があり掲載品種を選んでいます。
食用品種を平然とワイン用葡萄品種と書いたりしていますが、掲載したものは
実際に飲んで気に入ったり面白いと感じたものです。
代表的なワインぶどう一覧表
名称 |
スペル |
色 |
国 |
カベルネ・ソーヴィニヨン |
Cabernet Sauvignon |
赤 |
仏 |
メルロー |
Merlot |
赤 |
仏 |
ピノ・ノワール |
Pinot Noir |
赤 |
仏 |
シラー |
Syrah |
赤 |
仏 |
ガメイ |
Gamay |
赤 |
仏 |
サンジョヴェーゼ |
Sangiovese |
赤 |
伊 |
マスカット・ベリーA |
|
ロゼ |
? |
コンコード |
|
ロゼ |
米 |
シャルドネ |
Chardonnay |
白 |
仏 |
セミヨン |
Semillon |
白 |
仏 |
ソーヴィニヨン・ブラン |
Sauvignon Blanc |
白 |
仏 |
リースリング |
Riesling |
白 |
独 |
ミュスカデ |
Muscadet |
白 |
仏 |
甲州 |
|
白 |
日 |
マスカット |
Muscat |
白 |
? |
デラウエア |
|
白 |
米 |
飲んだフランスワインが地理的にどういう位置付けになるかのロードマップ知るために作成しました。
個人的な思いもあり、内容的には偏っていますが概略、地域を階層的に見ることが出来ると思います。
フランスワインの主な産地一覧表
地方 |
区/地区 |
コミューン(村) |
代表色 |
 ボルドー Bordeaux |
メドック |
|
赤 |
オー・メドック Haut Medoc |
マルゴー |
赤 |
サン・ジュリアン |
赤 |
サン・テステフ |
赤 |
ポイヤック |
赤 |
ソーテルヌ Sauternes |
ソーテルヌ |
白 |
バルサック |
白 |
サント・クロワ・デュ・モン |
白 |
ルーピアック |
白 |
サン・テミリオン |
|
赤 |
ポムロール |
|
|
グラーヴ |
|
白 |
アントル・ドゥ・メール |
|
白 |
 ブルゴーニュ Bourgogne |
コート・デゥ・ニュイ Cote de Nuits |
ヴォーヌ・ロマネ |
|
ジュヴレイ・シャンベルタン |
|
フィクサン |
|
ヴージョ |
|
モレ・サン・デゥニ |
|
ジャンボール・ミュジニィ |
|
ニュイ・サン・ジョルジュ |
|
コート・デゥ・ボーヌ Cote de Beaune |
ボーヌ |
|
コルトン |
|
ヴォルネイ |
|
ポマール |
赤 |
ムルソー |
白 |
ピュリニイ・モンラッシェ |
辛口白 |
シャサーニュ・モンフラッシェ |
白 |
シュヴァリエ・モンフラッシェ |
白 |
バタール・モンフラッシェ |
白 |
サントネイ |
赤 |
コート・シャロネーズ |
メルキュレ |
|
ル・マコネ |
マコン |
|
プイイ・フュッセ |
|
ボージョレー |
|
|
シャブリ |
|
辛口白 |
アルザス |
|
|
白 |
シャンパーニュ |
|
|
|
ジュラ |
|
|
|
サヴォワ |
|
|
|
コート・デュ・ローヌ |
エルミタージュ |
|
|
タヴェル |
|
ロゼ |
ガイヤック |
|
|
|
ベルジュラック |
|
|
|
ラングドック |
|
|
|
ロワール |
|
|
|
ベルジュラック |
|
|
|
プロヴァンス |
|
|
|
ボルドー地区を流れる川
ジロンド(Gironde)川
ガロンヌ(Garonne)川
ドルドーニュ(Dordogne)川
ワイン醸造の考証
Domaine du Future
フランスのシャトーやドメインのWebページ
伝統と格式もしくは本場の活気が感じられます。雰囲気を楽しみましょう。
フランス語のページは、日本語でエンコードすると文字化けします。
欧米(ISO-8859-1)で見るのがいいでしょう。
ドメイン・クラーレンス・ディヨン(オー・ブリオン)[日本語]
http://haut-brion.net/japanese/
ラフィット・ロートシルト
http://www.lafite.com/en/index.php
Domaine Chantal Lescure
http://www.domaine-lescure.com/
DOMAINE HENRI REBOURSEAU
http://www.rebourseau.com/
ジョルジュ・デュブッフ(ボージョレーの帝王)
http://www.duboeuf.com/
参考文献
(1)マガジンハウス 「FRENCH WIN BOOK」
監修・田崎真也
ISBN4-8387-8108-3 C9477 P980E
(2)産調出版 ワインの事典(ことてん)
湯目秀郎/山本博[監修]
ISBN4-88282-143-5 C0077 \2440E
(3)光文社文庫 ワインのたのしみ方
皆川達夫著
ISBN4-334-70158-2 C0177 \360E
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