tell a graphic lie
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(2001.11.1)-1
わかってないなぁ。ぼくはわかってないなぁと思うのがいやなんだよ。
(2001.11.1)-2
ちょこっと昔のやつを覗いてみた。「ウ レ シ ク イ キ ル」とある。確かこれを書いたときは幸せっていうのはどういうものだかさっぱりわからないけれど、そういうぼくにでも、嬉しく生きることなら可能だと思う。 なぜならぼくは嬉しいという感情を知っているから。などと思い書いた、と記憶している。さて、これは本当だろうか。
(2001.11.1)-3
でも、この言葉はやはり好きだ。一音一音切ってもいいし(7音なのだ)、さらりと言ってしまってもいい。2単語からなっているけれど、基本的には2つで1語である。なのでひらがなで書くのが正しい。また、難しい熟語というわけでもない。ちょっと自惚れが過ぎるか。 それはともかく、また使おうかしら。ここのタイトルもなかなかいいのが思いつかないことであるし、ああ、でもあんまりそういう感じではないなぁ。
(2001.11.1)-4
写実的な嘘をつく
(2001.11.1)-5
やはりこちらのほうが適当である。うぬ。しかし、嘘というものは、衣服にもなるが、槍にもなる。自分すらだましておきなさい。そうすれば暖かいから。
(2001.11.1)-6
溺れて窒息する。南無阿弥陀仏。
(2001.11.1)-7
先日「もう泊まらない」と、だだをこねていた隣の部屋の男はきちんと泊まっているようです。いやぁ、めでたしめでたし。喋ったらすっきりしたか。幸せになれるひとはきちんとなるのが道理だ。
(2001.11.1)-8
林檎の皮を丸く剥くと白くてみずみずしい肌が現れる。ぼくは出来るだけ球に近くなるように丁寧に剥いた。ああ、ベタだ、止めておこう。
(2001.11.1)-9
鴎外はうまいねぇ。必要十分であり、且つ冗長でない。はい、山崎のコピーをここに入れてください。
(2001.11.1)-10
ぼくは君を置物のように扱う可能性がある。
(2001.11.1)-11
ああ、そういえば絨毯が始まったらしいですね。大鷲の影が撫でた地表は黒焦げの更地になる。しかし、あくまで表だけ、ただの皮一枚だ。その下では火薬の熱ではなくて、自らの怒りによって煮えたぎる数千度の赤黒い意志を産む。 黒い鉄のおもちゃではその程度なのに、それがわからないわけではないだろうに。女子供までまた敵にするのか。愚かな。あの髭面の高笑いが聞こえてくるようだ。
(2001.11.1)-12
トロッコで小さな山を滑って下りる。コトンコトンで始まって、ゴトンゴトン、ゴトゴトゴトゴト、ゴーゴーゴー。夜通し降り続いた雨もお日様が昇るとどこかへ行った。レール脇は芝と青い雑草で埋められていて、丸まった雨粒の一粒一粒がキラキラしている。 あんまり眩しいので、空を見よう。ほら、あそこに雨雲の群れのお尻が見える。この朝は彼ら無しではありえないのだよ。ちゃんと見えるように手を振ろう。ばいばいばいばい。この空気、この風。透明に澄んで、冷たくて気持ちのいい風。そう、この気持ちも冷まして洗われる。 戸惑いの中から徐々に原石が顔を出し、君とぼくで汚したたまも少しずつつるつるになる。レールは一筋、遮るもの無し。ノンブレーキ、もっと速くなれ。トロッコ、ゴーゴーゴー。ああ、その顔、とてもいい。ああ、その歌、ぼくも好きだ。一緒に歌おう、風を切って。 白い小さな花が一面に咲いている。雨粒で光り輝いている。その向こうの川は雨降りの後なのに濁らず、とうとうと流れている。 もっと速くなれ。もっともっと。そうしたら言える。きっと言える。君とぼくを乗せたトロッコ、ゴーゴーゴー。ゴトンゴトン、コトンコトン、コトコト、コト、コト、コト。コト。おしまーい。
(2001.11.2)-1
はっきりと、それはよくない、と言われる。
(2001.11.2)-2
それにぼくもはっきりと同意した。それはそうだろうと思う。ただぼくは、こうあるべきだ、などというものからではなくて、こうある、もしくは、こうあらざるを得ない、というところで選んでいるのだ。 よくない、などというもので変わるくらいなら、こんな人間になることはない。ぼくの倍以上の時間を生きてきているひとの言葉だけれど、ぼくを生きるということに関しては、ぼくは22年のキャリアがあり、そのひとは0なのである。
(2001.11.2)-3
そこに何の迷いもなかったと思っているのか。それが、だめだ、と言うのならいつでも切って捨てていただいて構わない。その処理くらいは自分でする覚悟でいる。 まだぼくはぼくを完全には諦めていないのであり、だからこそこういう生活でいるのだ。それだけだ。しかし、これで、だめだ、と言うのであれば、捨ててしまうまでだ。 人間として、日本人として、通常であることなどに大した価値は見出さない。ぼくはぼくとして自然であればよい。
(2001.11.2)-4
異常。迎合よりも。
(2001.11.2)-5
マスターベーションでしかない。それは多分そうだ。しかし、あなたはそれすら持っていないではないか。あなたにはぼくを救えない。それは確かなのだ。
(2001.11.2)-6
救いなど。と、言うのであれば、あなたはそこで生きればいい。ぼくは違う。
(2001.11.2)-7
説教ならもっと小さな頃にしてほしかったね。
(2001.11.2)-8
大丈夫。誰かを殺したりとか、そういう風には絶対にならないから。
(2001.11.2)-9
終わってゆく。音のない道だ。
(2001.11.3)-1
髪の毛の細さの真直ぐな長い針で心を刺し通し、身を捩らせてそのむず痒い痛みに悶える。それでしかぼくは生を実感できない。
(2001.11.3)-2
やらせてあげる。ほら、ここが一番痛い。
(2001.11.3)-3
表面にぷつぷつと血の玉が浮かび上がる。黙ってそれを見つめる。薄ら寒い雨の中を歩く。アイスを買って食べた。。。。
(2001.11.3)-4
まだ、涙はでるようだ。しかし、その意味は涸れている。
(2001.11.3)-5
いくつかろくでもないものを書いた。失っている。取り戻さなければ。そうしなければ、保てない。
(2001.11.4)-1
そう、何度でも終わる。何度でも終わり、その度に実際の終焉への刻みをひとつ進めるのである。コトという音がする。
(2001.11.4)-2
カーテンを買う。取り寄せになった。ちょっと、いやかなりエグイ。殺風景な部屋が一転異様な雰囲気になると思われる。まぁ、いいか。あんまりひどかったら、もう一方のほうをまた買えばいいのだ。
(2001.11.4)-3
西を飛ぶ飛行機の吐く長い水蒸気の帯は、かすれた陽光の直進を許さず地上に叩き落した。ぼくがその内の一筋をこの目に受けた。空は高いと思った。
(2001.11.4)-4
君とぼくは花を活けて日々を送るべきなのかもしれない。自分よりもはかないものを自分の手の中に置いて、その命の長さを自身の行為ひとつひとつが決定付けているということを、やはりひとつひとつ確認しながら、寂しい哀れみを以って手入れをし、靴箱の上に敷物を敷いて、細い花瓶を置いて、その中に立たせて、そこでぼくを待ち暮らさせる。 一日一枚、花びらをちぎって食べる。自分よりはかないものを、それを知っている必要があるかもしれない。持っている必要があるかもしれない。枯れたのを捨てるときに、そのことを。花屋で大勢の中から一本抜き取るときに、そのことを。ぼくらは、そのことを。
(2001.11.4)-5
いくつかの気晴らしの行為と、いくつかの観察に基づいた理由付けを経ることによって、ぼくは以前よりも大分容易に平静を取り戻すことができるようになったようだ。方法を記すのは止めよう。それをしてしまうとその一連の作業の最も重要な部分が失われてしまう。詳しく知らないほうがいいのだ。
(2001.11.4)-6
それにしても恥の多い、実に傲慢な人生でありました。ああ、まだ終わってない。人生であります。
(2001.11.4)-7
細かな言葉を拾えない。今日は晴れていて、それなりに書くような事柄があったと思うのだが。まぁ、仕方ない。守らなければ、赤い肉はすぐに擦り切れて血を流し始めてしまう。 ミンチはなんと言っても見苦しい。
(2001.11.4)-8
酸欠気味になる。君の顔を思い浮かべるということは、なぜだが気道の幅を狭めることと連動していて、呼吸をしたければ、ぼくは一度君を拭い去らなければならない。ああ、間抜け。苦しいね。
(2001.11.4)-9
というか、最近文体が偉そうではありませんか。うーむ、やっぱり小説を読むのは止めるべきだなぁ。
(2001.11.5)-1
小雨の中を駅に向かって歩いた。静かな雨だ。街灯に白く照らされた雨粒は軽やかに舞っている。ぼくは傘が無かったけれど、それでいいと思っていた。傘を差せば多分離れてしまう。 遠くから雨音が響いてぼくを包んでいる。ぼくは護られるようにしてゆっくりと歩いた。駅からは人が音も無く溢れ出している。ぼくは雨に護られていたし、そのひとりひとりも多分同じ様に護られていた。 そっと放されるようにしてぼくは入れ代わりに駅の構内へ入り、改札を抜けて階段を上る。ベンチに座って小説を開いた。電車は小説を買っている間に出たばかりだ。志賀直哉のヘタクソなのをひとつ読んだ。やさしい話だ。 電車の中では、珍しくすぐに深い眠気がやってきた。それでも一つ前の駅で気が付いて、無事に電車を下りた。地下から上がると、雨はいつもの雨だった。静かな雨音の代わりに、246のくさった車の音がしている。 もう急がない理由もない。閉じて部屋を目指した。
(2001.11.5)-2
おーい、これエライ時間かかったよー。2回くらい最初っから書き直したしー。っていうか、ばっちし2回。どうなのよ、こんなん。あー、まじでー。なんでこんなことしてんのー。めちゃ労働ちっく。酒入ってるけど。。。 やれやれ、どうしようもねぇなぁ。それにしても、愚痴はよく進むなぁ。酔っ払いの言うことなんて信用しちゃあだめですよー。あぁー、さみしいなぁ、ぼかぁ。ゲップ。嘘。ホント。
(2001.11.6)-1
今日の分はもう書かれていました。困ったなぁ。
(2001.11.6)-2
仕方がないから、同じことでも書くことにしようか。
(2001.11.6)-3
 そのときのぼくの顔は本当にひどく滑稽なモノで、普段の君ならきっと噴出すか、機嫌の悪いときならば冷めた言葉のひとつでもくれたのだろう。けれど、多分君もきっと必死だったのだ。ちらりとぼくの顔を見上げても、そのおかしさに気が付かなかった。 それで結局、ぼくはそのひどい顔で君を受け止めて、そして締め上げられていた。身体はどうにか倒れずにいたけれど、心はもうぶっ倒れていた。ぼくはそのままの間抜けな顔をパクパクさせて、君の筋肉と、その真中を通る骨格と、そこから伝えられる鼓動と熱に酔っていただけだった。
 それでもどうにか君の背中へ両手をまわしてみる。現実に引き戻された。ぼくの可哀相な腕が君のかわいい小さな背中に絡み付いている絵は、ぼくの腕がひどく未熟であることをその強いコントラストで以って教えた。それで鼓動がまた励起された。陶酔ではなくて焦燥から。
 ぼくは小さく震え、それが君を不安にさせた。君が離れるのを止めるのに背中にまわされた二本のただ細長いだけの腕は全く役に立たなかった。君は君の意思でぼくの身体から離れることができた。そして、ぼくのおかしさだけが取り払われたひどく醜い顔を見ることになった。 君は一瞬だけ表情を失い(多分あの顔なのだ。多分ぼくはあの顔をしていたのだと思う。)、その後すぐに失望の色をのせた。
(2001.11.6)-4
 血が一瞬にして冷まされ、再度沸騰した。ぼくは冷たい汗をかき、いくつかの取り繕うための不完全な言葉を放ち、当然ながらそれは君には届かず目の前で払い捨てられた。そして、その押し付けがましい必死さだけでできた価値のない言葉もすぐにそこをつき、君はつまらなそうな顔をした。 ぼくは今すぐ君を置いて逃げたいと思いながら、それでもとぎれとぎれに何か言った。君の返す言葉のどれからもぼくを傷付けるものが見つかった。別れ際、君ははっきりと「さようなら」という言葉を口にした。ぼくはきちんと受け取らなかった。
(2001.11.6)-5
 ぼくがそのとき自分がどうすべきだったのかということを詳細に検討し、後悔をしたのはその後ずいぶんたって暗くなってからだった。ぼくは君のしなやかな身体の感触とわずかに貰った熱の記憶を可能な限り呼び起こして、考え付く限りの違った結果をひとりで試した。 それはとても苦しい作業で、何度も呼吸困難になったが、しないわけにはいかなかった。思考が空転を始めると君のあの顔が前面に現れてきた。 もう、一度ぼくの目の前に存在してしまったあの顔を否定するために、あそこにあるはずだったのは君のあんな顔ではなくて、もっと違った別の表情だと、それを作り出すためにひどく過去まで記憶をさかのぼり、そこからひとつひとつ話を組み立てていった。
 あのときあんなにひどい顔をしていなかったら。君をきちんと強く抱けたていたのなら。ぼくの腕がこんなにも弱弱しく未熟でなかったら。君が急に抱きついてこなければ。君がまだぼくの顔が救いようがあるうちに笑っていてくれたのなら。ぼくが自分から君を包むことができていたのなら。 これが今日ではなくて明日だったのなら。君がぼくの弱さを知っていたのなら。そして赦せていたのなら。ぼくがもう少し強ければ。もっと君を強く思っていたのなら。
 君にはじめて会ったときから作り直すことになった。それでもまだ足りずに君に会う前からもやらねばならなかった。会わなければよかったということになった。ぼくは生まれて来ないほうがよかったのだった。ぼくは胸を押さえてうずくまり、荒い息をしながら、それでも君に会いたいと思っていた。失ったからこそ会いたいと思っていた。 深い亀裂の走ったぼくと君の間を目の前に見せられる必要があると思った。
(2001.11.6)-6
 あらかたのことは考え尽くした。残ったのは都合の良い希望だった。いや、残ったというよりも、作り出していたのだろう。いつの間にか最終的な部分において認識は事実の反転した像になっていた。ぼくは何時間かかけて作り出したその悲劇の感動だけを取り出して、自分勝手な解釈を加えてすぐに承認し、その中へ沈み込んだ。 相変わらず呼吸は苦しいものだったが、それでも眠ることができた。
(2001.11.6)-7
 夜が明けた。ぼくは見苦しかった。が、もうそのことに自分で気付くことはできなかった。君の「さようなら」はどこかへ消えていた。絶望は既に始まってしまっていた。
(2001.11.6)-8
 君はいなくなった。
(2001.11.6)-9
ラストが安直なのは単に力尽きただけです。本当はここからが本番なのですが、それを書くのはちょっとツライ。今、イスに後頭部をぶつけました。背後を確認してから寝転がりましょう。
(2001.11.7)-1
これでひとつきになります。
(2001.11.7)-2
雲の名前を知りたい。勤務時間を使って勉強できないものか。良い本を知っていましたら教えてください。自分でも探してみます。
(2001.11.7)-3
もう、レールはない。普通に終着まできたのだった。いや、違った。ぼくがここまでの切符しか買わなかったのだった。 まぁ、どっちでもいいか。幸い、行くあてはできた。ぼつぼつ歩いてゆけばいい。とか何とか言いながら、焦ってるけどね。
(2001.11.7)-4
あとは君を引っ張り込むだけだ。いや、だから、受け止めてあげるって。下敷きになってあげるって。ご不満ですか?
(2001.11.7)-5
だから、しばらく高いところへは上らない。
(2001.11.7)-6
この本が出たとき確かぼくは高校生だったのだけれど(ちょっと曖昧)、買えなかったんです。今よりもずっと無理をしていたから。
こないだもどこかの本屋でちらりと「宙の名前」のほうは見かけて、ああロングセラーなんだなぁ、と思っていました。 ありがとう。明日探してみます。。。。早く帰るぞー!
(2001.11.7)-7
アルバムの最後の曲はぼくの大事な曲だった。だから、この曲の後で君に話すのは少し卑怯な気がした。赤信号と緩やかな上りの真直ぐな通りに連なるテールランブの列もぼくを止めた。 しばらく動き出しそうにないのでエンジンを切った。無音になる。まばらな対向車線の車の音が時折流れて去ってゆく。声を出さずにラストを歌った。ほんとはそのままあげたかったんだ。
(2001.11.7)-8
こんなに近いのに、ぼくと君の表情は闇に吸い込まれている。
(2001.11.7)-9
中田頑張れ!!君はもうそこまで来たのだ。
(2001.11.8)-1
結局遅くなってしまった。4時半からがはやい。しかたないので駅前の本屋さんだけのぞいてきた。予想通りない。素直に渋谷に行くか。いやいや、もっと勿体つけないと。。。。
(2001.11.8)-2
そんなことよりも着るものがない。セーターは半分以上ハイネックだ。あんなもん着て仕事なんてしたくねぇ。靴も買わないと。ズボンも、コートかジャケットも、下着も、手袋も、マフラーも。全部だ、要するに。渋谷行くかー、いやだなぁ。
(2001.11.8)-3
プロット。全部座標値はマイナスだね。これ何次元?えーと、1、2、3、4、、、、8、8次元。これ全部マイナスなの?キミ。んー、これはある意味すごいねぇ。
(2001.11.8)-4
ひとつずつ積み上げてというよりも、やはりひとつずつ潰していくというほうがより感覚に近い。四方に広がったマス目をひとつずつ回ってバツをつけてゆく。まだ多い。多すぎる。
(2001.11.8)-5
辺りに人がいないから立ち止まる。理屈はこりごりだ。
(2001.11.8)-6
皇帝の翼
(2001.11.8)-7
すとんと君が立っている。「おはよう。行こうか。」ぼくは必ず君より遅れていくのだ。がはは。
(2001.11.8)-8
ぼくはあまり君の顔を見ない。そういうのがいいと思ってる。君もぼくをあまり見ない。もしかして、そういうのがいいと思ってるのか。いいわけないぞ。でも、手は繋ぐ。だって。
ぼくはあんまり君と喋らない。そういうのがいいと思ってる。君はちょっと物足りなそうにする。そういうのがとてもいい。でも、口から他のいろいろなものを移してあげる。だって。
ぼくは君ととてもよく寝る。これはもうしょうがない。君はとてもやさしい顔をする。そういうので頭を真っ白にする。そして、その度に君を描きなおす。だって、ねぇ。
大好きなんだ。
(2001.11.8)-9
一生分の恋をしよう。
(2001.11.8)-10
これ、なんつーかJRSkiSkiって感じ?あー、だめだー。CMがうかんでくるようなのはだめだー。
(2001.11.8)-11
触れないキスをしてあげる。
(2001.11.9)-1
よくわかるから余計惨めだ。でも、それはしないから。ごめんなさい。
(2001.11.9)-2
君はそこにいるし、ぼくはここにいる。違うことをして過ごす日々だし、だから当然、違うことを受け止めて、違うことを考えて、違うことを目指している。位相だって当然合わないことのほうが多い。 会わなければ生きていけないほど残念ながらぼくは弱くはなく、目覚めてから一度も君のことを想わないまままた眠りについてしまっても、次の日の朝の寝覚めは良いこともある。 それでもぼくは君を知っていると言えるし、君を大切だと思っている。それで十分な気もするし、何かが足りない気もする。でもおそらく、その何かを満たそうとすることを君とぼくとの関係の中に求めるのは、履き違えているのだと思う。 多分それは君とぼくとの関係以外のところ、日々の生活の様様な事柄によってぼくの中にできてしまう凹凸や亀裂の補填を君に対して期待しているということで、当然のことながらそれが完全であることは決してない。 だから、何か足りない気がするというのは一方的な我が儘でしかない。でもその我が儘こそがいいのだと思う。それこそがぼくと君の間にあるべきほとんど唯一のものなのだ。そしてぼくは君に対して我が儘になりたくないのだ。ぼくは失格している。 失格しながらも君が好きだ。
(2001.11.9)-3
上の文は、思いやりというか、やさしさというものが全く考慮されていない。それを排除して話をすればそれなりに単純な流れのモデルが出来上がるのだが、残念なことにその凡ての段階において、実際はそのことを考慮せざるを得ないのであり、そうなった場合にはもうこのようなある程度一般性のある流れを作り出すことはできないのである。 まぁ、どちらにしてもぼくは失格だけれど。
(2001.11.9)-4
ぼくが他人に対してやさしくしたりするというのは一種の労働のようなものである。それは面倒くささからよりもむしろ自信のなさから来る。そのやさしさの正当性を普段の観察等から得た基準と照らし合わせ正当であることを確認し、開始から結果までをシミュレートし、失敗した場合のリスクに対する覚悟を持てることを確認した後でないと、ぼくのやさしさは行為となって現れない。 その一連の作業はぼくにとって労働である。だからぼくの厚意というものは総じて厭味ったらしい。厭味ったらしい厚意というものはよくないのである。だからぼくはやさしくならないことにしている。面倒くさいというのも他人より多くあるが。
(2001.11.9)-5
ここにいないでくれ。と言ってくれることを期待してよいのでしょうか。檻の中にすらいる資格がない。
(2001.11.9)-6
暖かいスープが毎日きちんとテーブルの上にあるのであれば。
(2001.11.9)-7
楽しいという気持ちのその妥当性について基準を設けて審査するようにもなった。急速に色を失う世界。モノトーンの視界。モノトーンの心。それでも空が青い。拠りどころとなる。
(2001.11.9)-8
だから、ときどき君の顔とぼくの死が同じ様なものに見えることがある。
(2001.11.9)-9
言葉尻を捉えて愉しむのは良いが、それを本気にしてはならない。それが言っているのは多くても一片の事実であり、全体としてどうあるかということではない。例えばぼくが自殺するのは間違いないが、それはすぐにやってくることではない。実際にそうするには100万回それを心の底から繰り返して言う必要がある。
(2001.11.10)-1
上を新しくしていたらこんな時間になってしまった。ばっちり6時間くらいかかる。もうここがメインなので上は超適当でいいか、とばしばしかいたもんをアップする。色つけるつもりだったけれど、それはやるかわかんない。ここのタイトルをかいてみた。だめだけれどしょうがない。
(2001.11.10)-2
止みかけの雨の中を、歩いてカーテンを取りに行く。途中久々にJPSを買って吸う。丸2日降りつづけた雨のせいでもあると思うけれど、吐く息は白くなった。でも、なんだかよくわからないのだけれども、そんなに寒くなかった。もう、冬なんだろうか。落ち着いていてやさしかったので、ぼくにはまだ秋の雨のように思えた。よくわからない。 部屋に戻って早速カーテンをつけた。そんなにひどくはない。前の無地のものよりはよほどいい。2週間ばかし全くかいていなかったので、かきたくなった。トップにしてしまうことにした。
(2001.11.10)-3
寝息を聴いている。
(2001.11.11)-1
飽きたので次へ行くことにした。落ち着いており、そこがまた実にバカバカしく思えてならない。もう、どんな結果でもいいや。
(2001.11.11)-2
春から目をつけていたきれいな靴が安くなっていた。全然冬向けの靴ではないのに買ってしまう。2万。セーターも買った。1.1万。ゲキ似合わない、かわいらしい配色(白、薄い茶、薄い紫)のボーダーのニットキャップ。0.2万。手袋はいくらかいいのがあったが0.7万もする。買えず。高すぎじゃございません?ビームスさん。 マフラーはくるものに出会わず。「空の名前」は出費の額が大きくなったのと、物欲が満たされきってしまったので、持ち越し。相変わらず渋谷の街は人間が多ございます。
(2001.11.11)-3
上の書き方はよくないな。
(2001.11.11)-4
 海水と川の水の溶け合う場所。濃い青とそれより幾分薄い青がうねうねゆらゆらしている。そのどちらともつかないへんてこりんな場所に細いビニールのゴミがどちらへも行かずに漂っている。見えたり隠れたり、ぷらんぷらんしている。波の音よりも少しゆっくりでそうやっている。 波は砂浜の入り口をさらりと撫でるだけの穏やかな海。空には小さな雲の集団がぽつぽつあるだけ。ちょっと離れている岩場からウミネコののんきな鳴声が時折聞こえてくる。ぼけっとつりをする人。3本も4本も竿を垂れている人。なんか食ってる人。気が早い太陽はもう沈みたがっているみたいだけれど、ともかくいい午後の浜辺というやつだ。
 あまり穏やかなのでぼくはそのビニールに気がついた。そして、そのビニールを真ん中にした風景をぼんやり眺めていた。ビニールが流れて行かない訳を考えた後で、あれはあそこから抜け出してどこか別の場所、この浜に打ち揚げられたり、沖へ行ったりすることがあるのかしら、などと考えた。
 モーターボートがけたたましい音をたてて走り回り、水面をくちゃくちゃにする。でもそのビニールのところへはやってこない。相変わらず波に揺られて見えたり隠れたりしながら、そこにいる。 ぼくは帰り際、タバコを取り出して火を付けようと何本かマッチを無駄にしながら、ありゃあおれといっしょなのかなぁ、などと思っていた。少し冷たい風が出てきていた。ぼひぼひタバコを吸って歩いて帰った。/さんぽ
(2001.11.11)-5
戦局は刻々と変わる。社会党の何とかと言う女の議員がぼやいていたらしいけれど、「男は戦争が好きだ。戦争と聴くとアドレナリンが嬉しそうに脳の中を駆け巡る。困ったことだ。」だから、政治なんて女がやればいいんだ。男はせいぜいシェア何%とか言っていればいい。 今度のはあのクソ髭面の細切れになった死体をDNA鑑定して本人だと確定して(サンプルもないのにどうやってやるんだか知らないけれど、そこは絶対にどうにかするでしょう)、どうもアホクサイのではないだろうか、と気が付けば上出来だ。 で、その後、戦争なんて、と言い出す女どもが真中へもっと入ってくるようになればいい。だから、そろそろ女の政治家さんは戦争に異を唱え始めないとだめですよ。多分これからもうちょっとドロドロするから、それを非難し続けて、勝っても疲れきってしまった国民の心を掴むのです。 大統領になれ。女がやれ。21世紀はそういう時代だ。20世紀が世界戦争の世紀なら、21世紀はそれを元気に否定する世紀だ。敵を作りそれを攻撃することで自身の内包する不満を誤魔化して暮らすのではなくて、それをどうにかするために進んだ人間に謙虚に教えを請う、そんな世界になればいい。 それには男ではだめだ、喧嘩するようにできてるから。女がやることだ、そういうのは。そのヒステリーで以ってぼくらを押さえ込め。君らのヒステリーは君らの本能から来るものだから、戦争を否定してくれる。頑張れ女。てめえの子ばっか構ってる場合じゃあねぇぞ。
(2001.11.11)-6
あー、また書いてしまったぁ。ホント、アドレナリンが、どうしても。
(2001.11.12)-1
手がかじかんでいて思い通りにタイプできません。
(2001.11.12)-2
色が戻る。夜の通りに散りばめられたさまざまな色。アスファルトの灰色ばかりじゃあない。センターラインや横断歩道は白、速度制限はオレンジでかかれている。電灯の色にもいろいろあって、白いのや、オレンジがかったのや、いろいろある。 自販機やコンビニの明かり。車のテールランプ、ヘッドランプ。家々の窓の明かり。信号機。雨上がりのクソ寒いこの空気の色。風の色。闇夜の色は単色ではない。色を無くしていたのはぼくだったのだ。
(2001.11.12)-3
うーん、ちょっとどう書いていいかわかんないから、とりあえず風呂入ってきます。
(2001.11.12)-4
つまりね、ふられたんだ。
(2001.11.12)-5
ああ、フロね。今沸かしてんの。
(2001.11.12)-6
だめだ。閉じてしまった。よくわかる。4箇所。頭のてっぺんの左右と、後頭部の左右。そこなしでここを書くのはツライ。やっぱりそういうものか。仕方ないから、明日から無理にでもこじ開けにかかる。
(2001.11.12)-7
ぼくは君に対して大きな隠し事がなくなったんだ。君もなくなったけれどね。
(2001.11.12)-8
泣くのなら丁寧に泣きたいと思う。笑うのであれば多少自棄的に笑おう。ぼくは君が好きだ、った。
(2001.11.12)-9
やってきた。そうか、閉じたのはこれから身を護るためだったんだ。
(2001.11.12)-10
もう寝るよ。
(2001.11.13)-1
胸の痛みで目が覚める。情けないけれど本当だ。やや円錐形の先端をした金属棒の先端が、肋骨の落ち窪んだところの真中とその背中側に当てられ、プレスする。ぼくはその痛みで目を覚ました。 ぼくの身体は乾いた木でできた人形のようで、パキ、とひびが入る音がした。それでも、口からは血が溢れた。
(2001.11.13)-2
うつ伏せになってその痛みが去るのを待っていると、ふくらはぎとすねの真中をやはり前後から両足同時にプレスされた。腕も同じ様にされた。やはり、パキ、と乾いた音がする。動けなかったので、そのひびを舐めて繕うことはできなかった。
(2001.11.13)-3
そのままの状態で、また浅く眠った。松本人志がひどく渋い顔をして踊っている映画を見ている夢だった。目覚めると胸の痛みは消えていたが、ひどく汗をかいていた。
(2001.11.13)-4
汗は歓迎だ。ぼくの身体の中の君が溶かしだされて浮かべばいい。でも、脳はだめだ。脳は徹底的に解剖してその組織のひとつひとつを丁寧に取り出し、アルコール漬けにして晒す必要がある。
(2001.11.13)-5
やはり胸は痛い。泣けるだろうか。
(2001.11.13)-6
歩いていると身体の後ろ半分がなくなってすかすかしているような気がする。それで、足取りはやけに軽くなってしまう。何もなくすものなんてないと思っていたけれど、自分の身体を持っていかれるとは思わなかった。 とにかく、やけに軽くなってしまった。
(2001.11.13)-7
思考は無数の断片を絶え間なく生み出すが、それらは決してひとつに繋がろうとはせずに、次の切れ端をこねているうちに消えている。細切れのそれぞれから絶望を取り出すのは困難だ。
(2001.11.13)-8
どれをなくして、どれを得たのか。どれを後悔していて、どれが納得のいくものなのか。なぜ、こんなに軽くなったのか。何がなくなったのか。なぜ真中が痛くて苦しいのか。どれがまだぼくのためにあり、どれがもうそうではないのか。 君はまだいるのだろうか。ぼくは何をしたんだろう。なぜ泣き方を思い出せないんだ。なぜ笑った後、酸素が足りなくなるんだ。なぜ、色が戻った。慰めなら要らないぞ!
(2001.11.13)-9
確実に得たものはひとつある。君を好きだと思ってはいけない。この制約。
(2001.11.13)-10
やっぱりもう冬だ。軽い。
(2001.11.13)-11
寂しいな。苦しいな。悔しいな。つらいな。悲しいな。情けないな。バカバカしいな。どれも違うな。全部違うな。君がいないよ。いなくなってしまったよ。
(2001.11.13)-12
君は多分、、、、、、。そうか、もう使ってはいけないのでしたね。
(2001.11.13)-13
最も腹立たしいのは、朝目覚めることと、何かを食べれることだ。一度眠りについたのなら、もう起きることがなければいいし、それがだめであるのなら、何も食べれなくなればいいんだ。 つまり、ぼくは特に何事もなく健康なままであり、さしあたってはそんなものかと笑って過ごすほかないのである。
(2001.11.13)-14
面白いフィクションになっていますか?
(2001.11.14)-1
な、わけないですね。ひどいもんだ。取り繕おうとして右往左往しているのがよくわかる。形の整ったモノにしようとしている痕跡が見苦しい。
(2001.11.14)-2
メモを取っているようなものだ。哀れだ。
(2001.11.14)-3
仕方ない。丁寧に好きだと確認してきたのだ。同じ様に、丁寧にもうそういうことではないということを作っていくしかないだろう。
(2001.11.14)-4
うつむいて歩く。外との接点はだんだんと窄まって来ているようだ。絶え間なく「思考」している。隙をできるだけ減らさなければならない。止めてしまうと、そこからフラッシュバックが入り込んでくる。 ここを持っていて良かった。「思考」に目的が与えられる。
(2001.11.14)-5
その「思考」が途切れると、やはりやたらと色が目に付く。視界のすべてのものの色がひとつひとつ認識され、そのことでIdentifyされる。ただ、どれも感情を持たないかの様に、ぼくを哀れむのでも嘲うのでもなく、ただそこにある。
(2001.11.14)-6
ごく断片的に、一言や一動作単位で、再現される。それを吐き出すためにぼくは毎回小声で何か呟く。それは完全にワンセットになっていて、ぼくにできる対策はせいぜいボリュームを最小限に抑える事くらいだ。 知らないよ、うるさい、しょうがない、やめて、そうか、言わないで、そんなの、仕方ない、黙れ、どうして、でも、君が好きだ。好きだ。
(2001.11.14)-7
そんなことを何度か繰り返すと、溜息をついてうずくまらざるを得なくなる。そして、その情けなさと恥ずかしさからそれを早々に切り上げて、作業を続ける。 また、時折やってくる。一日そうしている。
(2001.11.14)-8
なぜなんだろう。
(2001.11.14)-9
雲の名前はしばらく知らなくてもよさそうだ。上など見ないから。
(2001.11.14)-10
何かひとつ、物を壊したい。
(2001.11.14)-11
なぜなんだろう。
(2001.11.15)-1
無駄だね。無駄無駄。無駄だよ。そうだね、無駄だ。無駄無駄。無駄ばかりだ。無駄だらけだ。無駄そのものだ。無駄が無駄だ。無駄で無駄だ。無駄であるゆえに無駄だ。無駄。無駄。ジョジョみたい。
(2001.11.15)-2
30分くらい鏡の前に立っていた。ひどい顔をしている。隈ができていて、目には光がない、というやつだ。頭があまり働かない。写真を撮っておいてもいいかなと思った。間抜けに仕事は忙しい。自分のせいだが。
(2001.11.15)-3
なんだか、都合の良いものしか思い浮かばない。
(2001.11.15)-4
アスファルト。レンガ。コンクリ。小石。落ち葉。黒い土。枯草。ひび割れ。水溜り。。そこに写るぼくの顔。
(2001.11.15)-5
ときどき軋む音が聴こえて来る。
(2001.11.15)-6
空しい。


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