tell a graphic lie
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(2001.11.16)-1
そんな顔をさせるために好きと言ったのか。あんな顔で返すために好きだと言ったのか。。そうか。。きっとそうなのだろう。
(2001.11.16)-2
いつものように書こうとは思うんだけれど、自分がどういう風に歩いていたのか記憶していない。自分が何を見ていたのか記憶していない。寒かったのか、そうでもなかったのか、それも憶えていない。 いくつかの変わりばえのしないアスファルトの路面の画と、色の認識の記憶(具体的には何の色だったのか、何色だったのか憶えていない)だけ持ち帰っている。 あとは君の記憶と君のイメージ。それだけ。
(2001.11.16)-3
何も考えていない、という言葉を何度も繰り返して思いながら、バカみたいに下を見て歩いている。記憶にある感覚だ。そして、このような文。記憶にある書き方だ。ぼくは今後戻りをしていて、だからわかるのだけれど、今のぼくは醜い。醜いよ。
(2001.11.16)-4
二人称にならない。無言で手を伸ばすと警告を受ける。
(2001.11.16)-5
無弾性体。
(2001.11.16)-6
太陽は勝手に沈めばいい。月は勝手に動いていればいい。星は都会の灯りとガスに負けていればいい。冬は知らないうちに足元から立ち昇ってくればいい。風は好きなだけ北から吹き込めばいい。人は晩飯の話題にぼくを馬鹿にしてくれていい。君は、君は君でいればいい。ぼくをふった君でいればいい。 下らないよ。こんなもの。こんな生活。こんなぼく。こんな日々。もっと、どうしようもないくらいの矛盾があればいいのだ。
(2001.11.16)-7
だめだ。やっぱり好きだよぅ。
(2001.11.17)-1
座って窓の外を見ている。それをぼくは眺めている。距離というものについて考える。伸縮する絆を目の前に見ようとする。そこには窓の外のオレンジ色を眺める顔がある。 腕には伸びきったそれが巻き付いている。驚きもない。それ以外の感情もまたない。机に手を隠してそれを引っ張って巻き取ってゆく。いくらでも巻き取れる。ぼんやりとした絆の束。 両手いっぱいになってしまっても、君の腕はまだ引っ張られない。窓の外の色は濃い藍色に変わった。絆の手繰り寄せに飽きたぼくもそれを眺めた。空調の音から音楽を作って遊んだ。 君が気高いのか、ぼくが卑小なのか。ぐじゃぐじゃと汚く両手にのった絆の塊をしばらく眺めて、それから丸めて、潰して、そして引き千切ろうとした。ぼくが両手を机の下に隠して、うつむいてそういうことを一生懸命していると、絆は君の腕に巻きついているところではらりと切れて落ちた。 だから、やっぱり泣き方は思い出せない。癇癪も持っていない。結局ぼくはそれを引きずってとぼとぼと暗くなった街を歩いて帰った。思い出した、あれはぼくがぼくから作り出して、その手首に必死で巻きつけたのだった。
(2001.11.17)-2
ぼくは始終平静を装い、実際は正視するに堪えないでいるだけだ、ということについても漠然と扱っていた。何度かそれに対してのささやかな抵抗を試みて、そのたびに敗北し、そんなのは下らないと思うことでその敗北を誤魔化していた。 そして、その誤魔化しは十分な効果をあげていた。そのおかげでぼくはいくらか苦しい胸のことからは心地よい陶酔を取り出すだけでも許されていたし、また更によくない状態に陥ることからも逃れることができていた。 だいたいぼくが突然に強くなるということなんて考えられない。そんなのは今まで何百回と望んできたけれど、時折得られるそれに対する結論は常にぼくは連続しているということだけだった。ぼくには突然などない。奇跡などない。 その先などない。一秒あとにぼくが起こす行動は、それを真剣に考えればきちんと予想できる。繰り返す。奇跡などない。
(2001.11.17)-3
誰もが難しい顔をして、面倒なことになったという顔をぼくに見せた。肝心の行き先を肝心のぼくが知らないので、誰も連れて行ってはくれないのだった。ぼくも難しい顔をしておんなじことを思っていた。ぼくの扱い方などぼく自身も知らないでいるのだ。取扱説明書などあるわけもないだろう。
(2001.11.17)-4
朝起きると鏡の前のぼくは泣きそうな顔をしていた。不思議な気がした。
(2001.11.17)-5
最善などというものはどこかとずっと遠くの星の乾いた灰色の地表に転がっているものだ。ぼくが単純な幸せを掴むなどというものは目隠しをされて何のヒントもないまま1km先からスイカ割をするようなものだ。
(2001.11.17)-6
今でもその頬やおでこ、首筋や胸、唇、その身体中にキスをしたいと思う。
(2001.11.17)-7
そして、使い古しのひびの入ったレンガをひとつ積み上げた。
(2001.11.17)-8
食べに出た飯屋は閉まっていた。そうか、と呟いた。暖かい夜だ。枯れ葉が頬についた。握りつぶして粉々にしてやった。「ごめんな、でも今のぼくは間違いなくそうするのだから」と思った。
(2001.11.17)-9
自慰。
(2001.11.17)-10
とても簡単なことがぼくにはできない。
(2001.11.18)-1
久しぶりに一日を持て余した。どの案も凡て安っぽい代替案でしかないことがわかりきっていた。その中で一番まともそうなものをひとつだけ実行することにした。 朝飯を好きな喫茶店に食べに行き、志賀直哉の残りを読み終える。そう決めて窓を開けると正午の日差しが部屋に深く差し込んだ。ぼくはヘタクソな笑いを浮かべた後、出かける準備に取り掛かった。 3時までそこにいた。タバコを5本吸った。小説を読む合間に少しうずくまったりした。 そうそう、ようやく店の名前を憶えてきた。アンジェリーナという名前だった。その店の話や、志賀直哉についてのコメントをここに書いたけれど、ひどいので消した。
(2001.11.18)-2
えもかかないほうがいいと、ぼくが言う。
(2001.11.18)-3
ピース
(2001.11.18)-4
持て余している割にはすぐに時間が過ぎる。ボーっとしている時間が長いようだ。もうそんなに苦しくない。奥の端っこの一部分がまだちょっとだけ焼け付いている気がするけれど、それだけ。後ろ半分がなくなってしまったのにも、もう慣れた。 やれやれ、ぼくは強くなった。でも、きっとこれは長く残る。そんな気がする。取り出してみればきっとキレイナ後悔の色をしている。
(2001.11.18)-5
みんなこういうものを持っているんですか?
(2001.11.18)-6
ほんと寒くなってきましたね。もう、挨拶にもならないくらいです。ああ、ブランコに乗りたいなぁ。頬をピシピシいわせて風を切りたい。
(2001.11.18)-7
誰かが何か言ってくれても、きっとぼくはぼくしか生きれない。だから、言葉よりも何よりも、涙を拭くものを貰えませんか。喉が焼ける。また七面鳥の世話になり始めました。くそ、なんだこれは。なぜこれが肯定される。 じりじり燃える電球の音。半径1mの灯り。隙間から漏れ出す闇の切れ端。道など。こんな道など。そこで笑うな。その白い歯だけを光らせるな。首の骨を折ってやる。見えるように笑うな。睨まれて引っ込むな。 俺を馬鹿にするな。尻尾をちぎってクリップでとめて干乾びさせてやる。俺にその力がないと思っているのか。その意思が本当はないと思っているのか。馬鹿が。意志が弱いからそうするんだよ。馬鹿が。 お前の嘆きなど、聞き取っている力など余していないぞ。自分を救うためなら、それができると思うのなら、なんだってするぞ。お前が悪魔だろうがなんだろうが、お前は気に入らない。 俺のこの心を喰いに来たのだろう。知っているぞ。火葬した残りをあさりに来たのだろう。だめだ。この灰色の塊は俺のものだ。俺だったものだ。誰にも渡さないぞ。お前の首の骨は柔らかそうだ。きっといい音がする。 爪で裂いて血を飲みたい。ピンで留めて標本にしたい。お前の力は弱そうだ。俺でも殺すことができそうだ。あの子を殺す代わりにそうしてやるよ。さぁ、出て来い。その闇を引き連れて出て来い。白い歯は一本一本抜き取ってやる。 ああ、知っているよ。お前が俺の一部だってことは。だからそうするのさ。さぁ、出て来い。腹を潰して胃や腸を吐き出させてやろう。皮だけにして、腐らない標本にしてやろう。勿体つけた名前をやろう。大丈夫だ、何の心配も要らない。 お前の役割は俺が引き継ぐ。割れている必要などないのだ。お前を俺が兼ねればいい。だから、お前は俺の手の中で首の骨を折られて死ぬのだ。お前が悪魔だからなんだというのだ。お前の勿体ぶったやさしさなどいらないぞ。 俺に牙が生えればいいじゃないか。俺に蝙蝠の翼が生まれればいいじゃないか。俺に先の尖った細い滑らかな黒光りする尻尾が生えればいいじゃないか。その光のない目になればいいじゃないか。低能な笑いを浮かべるようになればいいじゃないか。 そんなの構うものか。お前がひとりで背負うことなどない。さぁ、だから俺の右手にその首をあてがうんだ。そんなところでこそこそと笑っているな。俺をお前に成らせてくれ。ほんの一瞬でもいい、成らせてくれ。後生だから。頼む。 ここにいるのは嫌なんだ。嫌なんだ。ここでなければどこでもいいんだ。頼む。なんで、こんなに平静なんだ。あの子は大事な子なんだろう?なら、もっと苦しんでくれよ。なんで、こんなにしゃきしゃきしていられるんだ。 もう、自信も何もないよ。こんなんじゃ、きちんと人を好きになれないよ。なんで、泣かない?なんで、叫ばない?なんで、のうのうと文を書いていられる?納得いかない。あの子のあの顔。もっと苦悶しろ。あのときのぼくの顔、ぼくの言葉、もっと激しく後悔しろ。 なんでこんなに無事なんだ。そうだ。そうだ、お前が持っていってしまったからだ。返せ。返せ。ぼくに返せ。お前が持っていってしまった。ぼくがあの子を大切に思っていたことが本当だと証明させろ!お前が持っていくな。 クソ。クソ。ぼくがあの子としようとしていたことを総て荒唐無稽な都合のいい空想に帰着させるな。それは確かにぼくが持っていたものだ。ぼくの本当の気持ちだ。お前が持っていって代弁するな。ぼくは平気じゃないぞ。泣きたいんだ。泣きたいんだ。 涙なんて惜しまないぞ。クソ。クソ。ぼくは、ぼくは、ぼくは、あんな顔しかできなくても君が好きだ。君が救いだ。それはお前なんかに扱えるものではないぞ。返せ。返せ!首の骨を折ってやる。ぼくはぼくのものを取り返すだけだ。 君はぼくの前にいた。君をぼくは好きだった。今でも好きだ。クソ、それは間違いないぞ。どんなに酷くても間違いないぞ。クソ。クソ。クソクソクソクソクソクソクソクソ!ぼくの君への恋は終わったのだ。
(2001.11.18)-8
少し泣いた。そして止めた。君がしたあの顔に比べれば安いものだ。
(2001.11.18)-9
歯軋りをする。こちらの方がより適当だ。
(2001.11.19)-1
まーた出てきたみたいだねー。あー、そうかー。そんなもんかー。ひょっとすると、これからなんかあるたんびにおれはこんなものを書いたりするんだろうか。 うーん。それって、どうなのよ。
(2001.11.19)-2
しかし、つくづく辛気くせぇサイトだな。

まぁ、いいか。
(2001.11.19)-3
なくしものいっぱい。まだもったことないものいっぱい。
(2001.11.19)-4
なんというか今日はいろいろとやる気にならず。君もないし、そのあとの知恵もない。吐く物も吐いちまった。バカでいいやと思ってしまえば、その先もなし。 安っぽい自意識にも飽きちゃった。それでね、爪をいじっているんだ。いや、本当のところなんて言わないよ。
(2001.11.19)-5
これがもっと大事にしておきたい暖かいものだったらよかったのにね。暖かい。暖かいか。ぼくの吐く言葉はどうしてこう暖かくないんだろう。毬栗みたいだ。間抜けだよ。
(2001.11.19)-6
お、いかんいかん。ヤケッパチ気味ですか。困ったな。頭動かねぇよ。ああ、困った。
(2001.11.19)-7
飲みに行こうよ。話すことなんて何にもないけれど。だから、カウンターがいい。きびきび働く姿をぼんやり眺めながら、ちびちび酒を飲もう。季節の煮物を食おう。灰皿がいっぱいになるまで居よう。話すことなんて何にもないけれど。ぼくには何にもないけれど。
(2001.11.19)-8
ぼくは寂しい。
(2001.11.19)-9
「やらねばならないことをした。誇りに思ってくれ。とても名誉なことだ。結果を見ることになるだろうが、これで皆が幸せになる。」
(2001.11.19)-10
 これがもしきちんとした訳だとしたら、へたくそすぎる。恋人に宛てる手紙はもっときちんと書くべきだ。最後の手紙なのだから、100回見直せ。総ての感情を余すことなく書き込め。 大事な人なのだろう?その人を残して不幸にして、自分はなんだかわけのわからない理想とやらに殉じてしまうのだろう?せめて長い手紙を書け。下手なら長くすることで補え。 これはなんだ。許されるものではないぞ。お前のしたことは時速900kmで高みへ駆け上がることだが、お前にその資格はないぞ。一番大事な人の承認を取り付ける努力無しで突っ込むなど。 アッラーはそれでいいと言ったのか。お前の夢に現れるそいつはそう言ったのか。教化が足りない。道徳を埋め込んだあとに、使命を埋め込むべきだ。
 やらねばならないことは、誇りに直結しない。誇りはそのまま名誉とならない。そして、あそこにあったのは名誉ではなくて、破壊だ。飛翔だ。また、結果を見る相手に対する想像力が全く欠如している。皆という表現は独善的だ。少なくとも、お前の相手はそれに含まれていない。 お前は結局お前だけが尊い場所へ上ることだけしか考えていないのだ。それはただの狂気だ。ぼくの持つものとそんなに変わらない。
 きちんとした訳でないとしたら、適当な訳すぎる。無理解で無感情な訳だ。発表しないほうがましだ。記者の風上にも置けない。お前の裁量で切り落としていいおもいなどひとつもないぞ。
(2001.11.19)-11
これが、どんなに表層的なものであれ、いわゆる本心というやつであったのなら、正当な主張だと思う。
(2001.11.20)-1
書きたい事はこの前書いたことだ。言いたいことは昨日と何ら変わっていない。したいこともそうだ。身体の調子も何も変わっていない。だから、今日は何も書くことがない。 ふたこと目には、いつも。
(2001.11.20)-2
symbolize:[他動詞] 象徴化する。記号化する。
(2001.11.20)-3
いや、何か書こう。あがくと決めたのだった。
(2001.11.20)-4
分かち合い方を知らない。
(2001.11.20)-5
主語のない文を何行か書いた。眠くなった。もうやめよう、書きたくないのに書こうとすると書いてはいけないものを書くようになる。お休み。
(2001.11.21)-1
概念的な思考がいくつも浮かんできて、ぼくはそのひとつひとつを嬉しそうにいじって遊んでいる。でも、これは次々と色だちのいいおもちゃを与えて注意をそらせ、何かを覆い隠そうとしているだけなのだ。 もうそれに気付くようになっている。ぼくでないものを対象に取ること。できるだけ質量がないものを対象に取ること。その (なんと言えばいいんですか?こういう感覚は。「そらすこと」の感覚。ひとつの言葉で多分あると思うんですけれど、ぼくは持っていない。 それは良いことでも悪いことでも、ずるいことでもなくて、ただ「そらす」だけなのです。「そらす」ということはもうその事は扱えないということで、そこに評価は存在しない。 知っているはずなのに知らないことになっている。でも、その感覚。あれだ。宇宙の外側のことの感覚に少し似ている。)
(2001.11.21)-2
あのね、本当は一番長いメールを書き始めたいんだ。でも、それはすべきでないの。それは知っているの。知っているからしないの。もうね、ぼくはそういうことができるようになったんだよ。 ぼくはおりこうで、もう泣いて暴れたりしないの。ぼくね、とてもおりこうで、激情なんてもうないの。爆発なんてもうしないの。ねぇ、ほめてよ。ねぇ。
(2001.11.21)-3
ぽと。立ち止まって振り返ると鍵を落としていた。小さな鍵だ。5mくらい離れて道の上にのっているぼくの鍵と向き合った。小さな鍵だと思えてならない。 ぼくは溜息をついて、そのまま行ってしまおうかと、わりと本気で考えていた。あのことのせいにすればそれでも構わない気が少しした。あのことのせいにしてすぐ拾ってしまおうという気も同じくらいした。 なぜぼくのほうから拾いに行かなければならないのだろうとも思った。でも、そこにいるのはぼくの小さな鍵で、多分ぼく以外の人にとっては、とてもどうでもいいようなものなんだと思う。 風景の一部としても認識されることはなく、5mくらい離れて立っているぼくが今目をそらせてしまったら、きっと文字通り埋もれていってしまうのだと思う。だからこそ、ぼくは拾いたくないのかも知れれないのだけれど。 でも鍵は小さくて。それでぼくはもう一度溜息をついて、やれやれと呟いてから拾いに行ってあげた。足を曲げずにそれを拾ってポケットに突っ込んで、そのまま握って歩き出した。小さな鍵はぼくの手の中にあって。
(2001.11.21)-4
いや、明日休むんですよ。あんまり意味なく。
(2001.11.21)-5
少しずつ使わないようにしてゆく。それでもどうにかやり過ごせるようになってゆく。手を伸ばすのは、もうその身体を掴もうとするからではなく、手を振るためだ。
(2001.11.22)-1
いや、知っているんだ。ここの価値がタイムラグが他の媒体に比べて極めて少ないことだけだということは。貯めてからまとめて出すのではなくて、できた分だけそのまますぐに出していく。それだけがここの価値だということは。 つまりインターネットであることがここの価値なんだ。だから中身なんて大したものじゃあないんだ。
(2001.11.22)-2
そういえば流れ星がどうのという話が最近あるようですね。ぼくには願い事がないのであまり気にかけなかったのですが。ぼくの問題は他に対して望んで解決されるような類のものであったことはないので。ああ、そうか、願い事を授かるようお願いをするというのはとてもよいことですね。それをすればよかった。 でもぼくにはたまに落ちてくる屑星よりも、見上げればいつもそこにいてくれるいくつかの大きな星のほうが好まれるのですが。まぁ、最近はそれも見ていない。 ぼくはうつむいて外に対してなにやら薄い膜を作り出し、内側では、もうどうにもならないようなことや、深刻そうなだけで、実際にはぼく自身に何の影響もないような事柄を繰り返し繰り返し扱って、繰り返し繰り返し同じ結論を導き、繰り返し繰り返しそれに納得し、それによって毎回質の良くない、濁りきった少量の満足を得、それを薄い幕の内側全体に浸透させて、一番大事なことを希釈してゆく。
(2001.11.22)-3
色はもうどうでもよくなりました。またモノトーンと同じ意味になっていきます。そして、ぼく以外のことなどどうでもよく、苦しみは伝搬しないのだと口をゆがめて笑っています。 「ああ、そう。それはそれは。」ぼくは自分に言い、そして機会があれば他人にも言います。苦しみは伝搬しない。伝わっているように見せることはいくらかの技能があれば可能だけれど、それが実際に行っていることといえば、指定された記憶を引っ張り出して再びその時点の感情を味わうということで、それは決して伝搬ではなく。 でも、あのCM。アルゼンチンのテレコムのCM。あれは少し信じたい。どういうわけだかああいうものもあって、ああいうことをやって暮らしている人々もいるのだ。それを信じたい。ぼくはいつもひとりだからそれについての確認をすることができないけれど、だからこそ信じようとしているのかもしれないけれど。とにかく、あれは信じたい。
(2001.11.22)-4
禁止用語が含まれていましたので、削除されました。
(2001.11.22)-5
マズイね、これは。何とかしないと。どうしよう、とりあえず休んでみるか。休んだからってどうなるわけでもないけれど、とりあえずおとしめることはなくなる。 いや、歪曲があるか?ひどくなっていくのはぼく自身で、ここはその内の何%かの写像のさらにテキストデータ変換が行われたものであり、ここを休めばぼくの状況がよくなるということにはならない。 ただ、それを見てぼくが驚くだけだ。そして、それをぼくは嫌がっているだけか。そうか、そうだな。
(2001.11.22)-6
これからきっとこのような老人の自問自答のようなものが増えていくと思います。すいません。先にお詫びしておきます。
(2001.11.23)-1
ぼくの身体には自我がべっとりと貼り付いており、更にその自我には言葉による分析を付け加えようとし続ける、いやらしいとしか言い様がない思考が、やはりべっとりと貼り付いている。
(2001.11.23)-2
ミラーボールはそのものを眺めるのではなく、床に散りばめられた光の一粒一粒を眺めるのが正しいのだと知った。人の影に吸い込まれて消える赤と緑の点をぼくははかないと思い、延々と繰り返されるそのループをあわれだと感じた。 低音は胸と腹に響き、ぼくはタバコを吸い続けた。視覚を潰され、聴覚も麻痺させられたその空間でぼくは貼り付いた自我を切り離す術を模索した。やはり理解できないのだった。 飛びたいのであれば、空により近い場所へ行くほうが賢明だ。誤魔化したいのであれば、薬かアルコールのほうが直接的だ。栄光が望みならば、観客でいることは無意味だ。君が好きだということは他のいかなるものでも置き換えはきかない。あ、書いている。
(2001.11.23)-3
誤解している。あちらの方が普通ではなかったんだよ。とは、言えなかった。
(2001.11.23)-4
-- Attention. [index], [infomation(self-portrait)] renew --
(2001.11.23)-5
久しぶりにフィルタをいじった。トップまで変えたのは、黄色と茶色が気に入ったから。それだけ。うるさい!手抜きだなんて言うな。確かに2時間ちょっとのやっつけ仕事ってやつだ。フィルタいじりはやってると飽きるんだよ。
(2001.11.23)-6
奥田民生を買う。マシマロ、なんてひどい歌だ。機嫌のいいときのおれでもあんな詩書かねぇぞ。イオンはやはり好き。こっちは書きたいけれど書けないぞ。GOLDENBALLは覚えたての幼稚園だか小学校低学年のガキじゃあねぇんだから。 全体としては、相変わらず駄作率が高こう御座いますな。大した男だ。いい男だ。やっぱり妬けるなぁ。でも、もうちょっと素直にいい曲も歌って欲しいなぁ。めちゃくちゃうまいんだから。他人の歌うたってるの聴くと、どうしてもそう思ってしまう。
(2001.11.24)-1
しつもーん。何もないときに、何もない、って書くのはいいんですかー。それとも、どっかからへんてこなもんを引っ張り出してきてでも、なんか書いたほうがいいんですかー。
(2001.11.24)-2
で、とりあえず今日はその両方やります。
(2001.11.24)-3
なんもない。全くもって平和だ。多分ぼくは前よりも小さくなってるんだろう。けど、これにももう慣れてきた。でもひとつ困ったことがあって、それは朝起きて仕事に行く理由が本気でわからなくなってしまったこと。 ああ、違うな。それに理由が必要になってしまって、そしたら持っていなかったことに気が付いて、さぁどうしようか、ってなったんだな。ほんと、なんもないんだ、困ったことにね。
(2001.11.24)-4
それって、要らないや、って捨てちゃったものだったっけ?どうだろう、それすら覚えてない。
(2001.11.24)-5
七月六日。たなばたの、うたにとて、よむ。
 ひととせに。こよいあうせの。あまのかわ。わたらばいまや。水まさるらん。
 あわぬが、よい。

八月二十八日。けいこ、あいすみ。つらきめに、あいたることか。ふつふつ、つかれた。四そく(足)かなわず。いわれず。きこえず。ただ、ただ、見ゆるばかりで。ふふ。

十月二日。はし(橋)にて、であい、ひさしぶりにて、はなしをする。
 さむしとて。かさぬるそでの。かひなきに。かくこそむかへ。うづみびのもと。

十一月二十一日。八つどきに、しのびて、こまつやへゆき、さて、みな、てらまいりせられて、ただ十三四なる、わらはの、るすをもりして、い申されければ、しかたなく、折をさいはひと、のたれこみ、ねたり、おきたり、くふたり、琴をひいたりして、さびしく御ざ候なり。 れいのひとの糸を、しめてやりけり。みれん(未練)とわ、いまだねれず、とかく由。なにごとも、しゆげう(修行)だい一のこと。
 うへもなき。ほとけの御名を。となへつつ。じごくのたねを。まかぬ日ぞなき。

十二月二十九日。はるより、こん日までのこと、まことに、ゆめのごとく、おもわれて、あれ、ゆめのやうぢゃ。ほんに、ふしあわせなる、としもあったもの。二月にわ、くるしく、四月にわ、な(泣)き、五月にわ、歯をいたみ、夏わ、なにやらかやら、それよりわ、なかぬ日とてなかりき。おろか、なりけるよ。すえの見こみも、すくなし。

同三十日。同よめる。
 じょや(除夜)のかね。百三つまでわ。かぞへけり。
 われ、らいねんわ、二十七さいなり。めでたくかしく。
 てんぽう八。とり。

(2001.11.24)-5
太宰治。盲人独笑より抜粋。太宰は葛原勾当の日記から抜粋してこの作品を書いているから、これは抜粋の更に抜粋ということになる。
以下、葛原勾当の略歴及び日記の説明も抜粋させていただく。
 葛原勾当。徳川中期より末期の人。筝曲家也。文化九年、備後国深安郡八尋村に生まれた。名は、重美。前名、矢田柳三。孩児(がいじ)の頃より既に音律を好み、三歳、痘を病んで全く失明するに及び、いよいよ琴に対する盲執を深め、九歳にいたりて隣村の瞽女(ごぜ)お菊にねだって正式の琴三味線の修練を開始し、十一歳、早くも近隣に師と為すべき者無きに至った。 すぐに京都に上り、生田流、松野検校(けんぎょう)の門に入る。十五歳、業成り、勾当の位階を許され、久我管長より葛原の姓を賜う。時、文政九年也。その年帰郷し、以後五十余年間、三備地方を巡遊、筝曲の教授をなす。傍ら作曲し、その研究と普及に一生涯を捧げた。座頭の位階を返却す。検校の位階を固辞す。金銭だに納付せば位階は容易に得べき当時の風習をきたなきものに思い、位階は金銭を以って購うべきものにあらずとて、死ぬるまで一勾当の身上にて足れりとした。
(中略)
真に欽慕すべきは、かれの天稟(てんびん)の楽才と、刻苦精進して夙(はや)く鬱然一家をなし、世の名利をよそにその志す道に悠々自適せし生涯とに他ならぬ。からの手さぐりにて自記した日記は、それらの事情を、あますところ無く我らに教える。勾当、病歿(びょうぼつ)せしは明治十五年、九月八日。年齢、七十一歳也。
(中略)
いまは、勾当二十六歳正月一日の、手さぐりで一字一字押し印した日記の本文から、読者と共に、ゆっくり読みすすめる。本文は、すべて平仮名のみにて、甚だ読みにくいゆえ、私は独断で、適度の漢字まじりにする。盲人の哀しい匂いを消さぬ程度に。
(2001.11.24)-6
一読をお勧めする。
(2001.11.24)-7
こんな日記読んでる暇あったら、本屋へ行っていい本を一冊か二冊買ってきなさい。
(2001.11.24)-8
-- Attention.
[infomation(self-portrait)] added --
sample
(2001.11.24)-9
所要時間約3時間。途中やり過ぎて後戻り一回。結局、減色して派手な色使いにしたやつのほうがいろいろ誤魔化されていて、よく見える。無念なり。だいたい色使いのセンスがねぇんだよ、全く。クソッタレ。
(2001.11.24)-10
ところで、自画像なんてかくやつにはろくなやつがいませんよね。
(2001.11.24)-11
でも、これかいてるとき、性欲とやらがにじんで来ました。ちょっとびっくりした。
(2001.11.24)-12
言っただろ。何にもないんだ。空洞はぼくの顔を作るんだよ。
(2001.11.25)-1
コートを全く着ていないので、着せてあげた。ブーツを全く履いていないので、履かせてあげた。目を強調しようと白を使ったら、ブラシが太すぎた。もうそのまま。こんなTシャツは持ってません。
self06.jpg
(2001.11.25)-2
昨日母が来ていた。ぼくは母と一緒に外へ出るときのぼくが嫌いだ。ぼくはただのガキに戻ってしまって、普段自分でしている気遣いやら配慮の類の大部分を母に委ねてしまって、余った部分でぼくは母を観察する。そしていちいちその中に血を見出して、いちいち嫌悪する。 母と一緒にいたくないと思う。ぼくは無粋な顔をする。しかし、しかし、最悪なことにそれでもぼくは母に甘えるのだ。ぼくは母がしてくれるであろうことを全部わかっていて、嫌悪しながらそれを結局母に任せるのだ。任せて、そしてその任せたという事実を後悔し、それをも母に押し付け、母を嫌悪するのだ。 それがいちいち繰り返される。ぼくはどんどん不機嫌になって、でも母には何にも責任はなく、その原因がぼく自身にあることはこうして知っていて、それでも押し付けてしまっているぼくがいて、でもそれをどうにかしなければとも思っていて、ぼくはとても滑稽になる。 いやな汗をかいて、結局母にはやさしい言葉のひとつもかけてやらず、面倒なことは全部させておいて、ひとりで不機嫌になる。母と一緒でなければこんなことにはならない。母と一緒にいたくない。一緒にいる間中、そう思う。 甘える以外の母との付き合い方を知らないのだと思う。マザコンというやつだ。母はぼくがそういうやつであるということを知っているから、無理をする。ぼくはそれも苦痛に思い、また母を嫌悪する。やはり原因、責任の一切はぼくにあると思う。 でも、母と会わなければこんな風にはならないのだ。だから外で母と会いたくない。苦痛なんだ。
(2001.11.25)-3
でも、母の作ったものは食べたい。どうしようもない。掌の上で踊っている気分だ。しかし、マザコンとはな。やれやれ。
(2001.11.25)-4
なんだかよくわからないのだけれど、新川崎の線路の横にある、おそらく旧国鉄用地ってやつだろう、そこに建つマンションに住むことになりそうです。両親と。多摩川のすぐ近くで、とてもいいところだということは自転車に乗っていて知っていたので、住めるもんなら住むと言ったら、本当に買いやがった。 22階だか23階だかで、高いのも嬉しくて。ぼくと弟が片付いて暇になってしまうから、第二の人生を真剣に考え出したらしい。うっかりのっかってしまった。口が滑ったか。どうなるんだ、これから。縛られるのか、ローンに、この歳で。ぐぁー、失敗かなぁ。けど、いいとこなんだよなぁ。 くおそー。こえー、社会人。金稼ぐもんじゃないねー。しがらみってやつだねー。結構すごいね、これ。共同名義は拒否しといてよかった。ふぅ。
(2001.11.25)-5
使えないものがいっぱいだ。それらをするするとよけてここを書くのはぼくには難しい。何しろ10秒想うのも許されないのだ。あっという間に顔が置き換わる。仕方なく、なにやら日記らしいものを書いてみるしかない。かいたえをのせるしかない。 とても困りもの。本当はいっぱいいぢめたい。いぢめられたい。うきうきのにやにやがいい。気障な言葉をデレデレ吐いて手を差し出したい。前日は笑顔の練習でもして夜を明かそう。などなど、想いたいのである。
(2001.11.25)-6
仕方がないので、ぼくはなくなった部分や、閉じている部分について扱うしかない。しかし、想うことを取り上げられているので、このような気の利かない記述しかできない。やっていて面白くない。多分読んでいても面白くないと思う。どうしようか、これ。
(2001.11.25)-7
ぼくの哀しい嘘はぼくのゆいひとつの持ち物でありました。君のあの顔でぼくは自分でそれに封をしました。それは当然のことだと思います。でもね、もうそこからは昔のような哀しくもやさしいものが出てくるのではなくて、罪や厄しか出てこないのだとしてもね、ぼくはそれを開けていたい。 それはつまりね、ぼくはまだ君が好きだということで、いや、君しか持っていないだけなのかも知れない。でも、もともとスキダなんてものはそんなものでしょう。。。なんて言ってみるけれど、とにかくぼくはまだ君を通して、この下らなくて単調な人生と、それしか選ばないようなぼくの命とに、いくらかの潤いをもたらし続けたいの。 「君」と書いたときに、君の顔が浮かぶのを許して欲しいの。「君」と頭の中で呟いたときにその笑顔が浮かぶのを許して欲しいの。名前は呼ばない。だからいいでしょ。ぼくは紙にかいたひとつの黒い点で、ぼくはそれをじっと見てね、どうしよう、って考えていたんだ。君のことを考えずにね、どうしよう、って考えていたんだ。 どうしようもないのを知っていて、それをしていたんだ。それは嫌だ!だから許して。もう何にもしないよ。ちゃんと笑う。だから許して。それをするぼくを許して。
(2001.11.25)-8
ということで、制限撤廃。それがどれだけの罪で、どれだけの厄をもたらすのかはわからないよ。また君のひどい顔を見なくてはならないかも知れない。 でも、ぼくはもう君とは直接的に関わらないのだから、それがばれることなんてちょっとあり得ないわけで、基本的には報いを受けることのない罪を重ねるだけだ。 ぼくはそれにすがり、おそらくすがることで長いこと君について取り扱わなければならなくなるのだろう。実にあわれで間抜けな選択だとは思う。 でも、それでいいんだよ。そうぼくは言うだろう。ああ、晴れた。
(2001.11.25)-9
 投降の列。こんなに早いとは思わなかった。こんなに早いのならはじめからやらなければよかったのに。ベトナムと同じようなもんだと思っていたのは間違いでした。あそこには戦争を生業とする人間がいて、そいつらがやっていただけらしい。おもいにとても大きな違いがある。 これからきっと多くのお金と労力があの国に注ぎ込まれて、殺し合いは産業ではなくなるんでしょう。あの髭面がこれを狙っていたのだとしたら面白いですね。もう、何がよくて何がよくなかったのか全然わからなくなる。
 前にも一度書いたけれど、ぼくらが先進国の中で生きるということは貴族であるということでね、貴族であるということは搾取をしているということなんですよ。搾取はやはり罪で、それの対価を何らかの形で払わざるを得ない状況になったとしてもね、それは理不尽なことではないんですよ。 貴族だって、そういう構造を全部どうにかしてしまうほどの大きな力を持っているわけではないから、搾取することがその存在の一部であるならば、それをするのは仕方のないことで、貴族をやめればいいとかそういうことではないんだけれど、せめて自分達のために、貴族でないもの達が自分達に害を及ぼすというようなことがないようにいくらかの努力をすべきなんですよ。 それはきれいごとではなくて、でもできうる限りの最善を目指すということで、それはやっぱり尊いんです。自分を損なわない程度でいいと思うんです。自分を得るためでもいいと思うんです。善意とか、厚意とか、そういうものは多分そういう部分も多々あって、それでもその行為やそれのもたらす結果は美しくて、それが世界を進めてゆく。人って多分そういうもので。 人を殺そうという集団的な合意があり得なくなるのは結局その果てにあることで。ぼくらの罪はそこに至って一度に浄化される。
 戦争に止める理由がいるなら、何でもいいから持って来い。効果範囲直径500mの爆弾なんて使わずに済むための理由なら、どんなのでもいい。きれいごとではないんだ。ぼくと同じだけの射程を持っている個体何百が存続するかしないかの瀬戸際なんだ。止める理由が与えられるのなら、何を置いてもそれを取りに行け。
 でもぼくはそれを一切しないのだけれどね。それをする資格がないと思っているから。それができる気がしたらするよ。それでいいんだよ。それは、すべき、なんていうもので解決するような生半可なものじゃあないんだ。
(2001.11.26)-1
self07.gif 色つけたけど、適当にやり過ぎて失敗した。平日なので、やり直しの時間及び気力なし。ぼくはこの角度で生きているよ。
(2001.11.26)-2
多摩川の上の朝日はひとかたまりの雲にちょうど遮られていた。やっぱり少し苦しい。ずっと見ていた。
(2001.11.26)-3
文字を増やすほうが少なく済ますよりもいくらか簡単ですね。ここ何日かで、葛原勾当やら奥田民生やら、そのへんのところがとても上手な人のものばかりに触れて、ここの言葉の多さをちょっと恥じています。 で、上のになるわけなんですけれど、駄目ですね。苦しいと書いては。ずっとと書いては。
(2001.11.26)-4
ぼくと朝日との間にはひとかたまりの雲が浮かんでいた。それでも地下を走ってきた車内は光に満ちた。ぼくは目を閉じるのではなくて、雲の向こうの太陽を睨んで多少潤ませることでそれに耐えた。 努力点5点、加算。15点。
(2001.11.26)-5
帰りの電車では似ている人を見つけた。ぼくもそのへんの定番をひととおりこなしてゆく過程にあるらしい。でも、苦笑すらできなかった。電車を下りてからは肩に力を入れて歩いた。何とか抜け出せないものかと思った。
(2001.11.26)-6
声がききたーい。ぐあー、くそー。くそ。少し泣きそうだぞ。
(2001.11.26)-7
 お鼻をぐずぐずいわせてついてくるあの子。どうしていいか、お兄ちゃんなのに全然わからない。気に入らなくてね、そんなお兄ちゃんなのが、とても気に入らなくてね、棒切れを振って道端のたんぽぽの首を刈って歩いたの。 そんな風にしてとぼとぼ田圃二枚分歩いたらね、とてもよい考えが浮かんできた。そうか、たんぽぽを持たせてあげればいいんだ。立ち止まってみっついっぺんに摘み取って、ん。お兄ちゃんはね、やさしくなんてないの。でもね、ん。ん!
 やっぱり鼻をぐずぐずいわせて、それを受け取るあの子。たんぽぽはお嫌いですか?ねぇ、やさしくなんてないよ。でもね、たんぽぽはお嫌いですか?黄色くてかわいい花。お嫌いですか?ねぇ。泣き止んでよ。たんぽぽ、きれいだよ。 気に入らなくてね。精一杯なのにね。名案だったのにね。やっぱり、この先のはひとつ残らず首を刈ってしまおう。くるっと振り返ってまた歩き出したの。
 でも、あの子の鼻ぐずぐずはついて来ない。なんて子だ。こんなにしているのに。振り返ると、あの子は涙を拭いている。ぴんくの半そでワンピースだから腕で拭いている。みっつのたんぽぽ握って、涙を拭いている。ぐずぐずお鼻を拭っている。
 ねぇ、やさしくなんてないよ。ぼくはやさしくなんてないよ。そのたんぽぽが黄色くてきれいなだけだよ。ぼくは何本もその首を刈って歩いたよ。だからぼくはやさしくないよ。もうひとりで帰れるね。きちんとおうちまで歩いてゆけるね。 やさしくないから、おうちまでは行ってあげないよ。ばいばい、明日また元気になったら遊ぼうね。v
(2001.11.27)-1
冬ですね、どうしよう。今日の朝はとても天気がよくて、いや一日中よかったのでしょうね、ぼくはそんなことも知らないで一日を送っているのですけれどね、まぁとにかく起きたときとても天気がよくて、いやに明るくて、最近は寒くなってきたせいもあって、もうばっちり時間ギリギリまで寝ているものですから、立ち止まって悠長に今日の寒さなんてものに思考を持っていってから着るものを選んだりしないわけで、窓を開けて天気がよければ、多分暖かいのだろうなんて思って、適当に服を着て、ああ飲みすぎだ、などと考えつつ、ばたばたと部屋を飛び出るものですから、 冬は晴れた日ほど寒いんだ、なんてそんな久しぶりのこと思い出すはずもなく、鍵をして自転車に乗って駅へ向かってこぎ始めると、冷たい。服を着ているのに冷たさが直に来る。やれやれ失敗だ。みんなばっちりコート着てやがる。やたら明るいのは、、、そうか、この壁の色、この色になったのか。もう冬なんだ。おお、空青いじゃん。おれ寒いんじゃん。マフラーが目に付いたから巻いてきたけど、これがなかったら死んどるね。意味なく立ちこぎをして、発熱を図りつつ、そんなことを考えていました。多分、いいとしして朝っぱらからシャキシャキのバカに見えたでしょう。薄着だし。見えてて欲しいなぁ。
(2001.11.27)-2
ということで、帰ってきてからいろいろと引っ張り出しました。とにかく明日はそれ着てきます。暑くってもね。
(2001.11.27)-3
きんぎょ。。。くちぱくぱく。ぱくぱくぱく。ぱくぱくぱくぱくぱく。あわわわわわ。
(2001.11.27)-4
-- Attention. [index] renew --
うむー、うまくいかないけれど、もう寝る時間です。ばいばい。
(2001.11.28)-1
-- Attention. [index] renew --
index new 赤パン欲しい。
(2001.11.28)-2
ねぇ、教えて。。。。。。。。。。。。。。 ぼくのほんとうはどこにある?。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 ぼくはうそがほんとうなの?
(2001.11.28)-3
ええ、さびしいですね。
(2001.11.28)-4
でもね、嘘だって文句は言わないよ。本物がだめなら偽物だっていい。愛想笑いでいい。笑って。ほら。ねぇ、笑って。
(2001.11.28)-5
仕方ないね、ぼくはあとから行くよ。これでも、全力のつもりでいるんだけれどね。ぼくはだめだね、足がもつれるんだ。仕方ないね、君は先に行って。ぼくはあとからいくよ。必ず行くよ。
(2001.11.29)-1
落ち葉が道を転がって、かさかさ音をたてていた。風は生暖かくて、乾いていて、そして冬の匂いがした。空以外何も見えないくらい、思い切り上を見た。ノイズがかった闇の色は何も返してくれない。 「なんか言えよ。」借り物の言葉を使ってやった。借り物の言葉だったけれど、声はぼくの声で、それはかき消されも、吸い込まれも、反射もせず、いつもの声だった。ぼくはそれを聞いた。落ち葉が転がる音も一緒だった。かさかさ、からから、いっていた。
(2001.11.29)-2
なんでもない気分だ。でもそのなんでもない気分から時折涙の衝動が噴き出して来て、外に出る一歩前で引いてゆく。そしてまたなんでもない気分になる。たぶんなんでもないんだ。 床にぼんやり反射する照明をしばらく見ていたり。なんでもない気分だから、なんでもないことをする。なんでもないから、なんて憶えておいていいかわかんない。いや、なんでもないよ。聞かなかった事にしておいてくれ。
(2001.11.29)-3
脳の温度が高い気がする。のぼせている気がする。動かないほうがいいってのか。風邪だったりするといいんだろうけれど、ピンピンしている。
(2001.11.29)-4
でも自分で選んだことだから。気を抜くとそれすら消えてしまいそうで。
(2001.11.29)-5
だめだ。どれも適当でない。どれも違う。これも自信は全くないが、思いつく精一杯の喩えは、「溺れかけている」。
(2001.11.30)-1
 W32/Badtransというウィルスに感染しました。"http://www.ipa.go.jp/security/topics/ne"に情報があります。 「Re:」という件名でぼくらしきアドレスからのメールを受け取った方は、速やかに削除してあげてください。再起動するとどうのこうのということなので、2回くらいしたんで、2通いってるかもしれません。
 感染しちゃったっぽい方は"http://www.fs-support.yamada.co.jp/df/v-descs/v-descs2/bt_b_dis.htm"から駆除ツールを落としてきて使ってあげてください。 safeモードとかいうのじゃないとだめみたいなんで、再起動してコントロールキーを押しつづけてあげてください。あとはツールを走らせるだけです。 あはは。スイマセン。
(2001.11.30)-2
 いやー、一回感染してみたかったんですよ。このウィルスはアウトルック専用らしいんで、PostPetでウィルスメールを受けたぼくは多分感染していなかったのでしょうけれど、初のウィルスとのご対面とあって、ぼくはウキウキで、わざわざPostPetの添付ファイル保存ディレクトリからソフトを実行してあげました。 なにやらDOS窓が開いてしばらくなにやらして消えて、自分自身も削除しました。わくわくしながらしばらく何か起きるのを待ちましたが、何にもおきません。なんだつまらない、仕方ない、ウィルスの情報でも探してみるか。しばらく探すと、Badtransという名前でどうもアウトルックに感染するものであるらしい、ってことがわかりました。 そこでようやく、ちょっと行動が軽はずみであったことに気が付いて、先に調べて、他人に影響が出ないようにしてから実行すべきであった、などと考えました。まぁ、結局システム内に潜伏して増殖を続けるだけのものらしいので、感染者のぼくには何の影響もないという、実に面白くないウィルスで、駆除の手間がかかっただけでした。
 まぁ、つまらない。おもむきも何もない。MyDocument全データ削除とかなんか悔しい系の事柄を期待したのですが、名前からしてトラフィックを混雑させればいいと思っているのでしょうか。駆除ツールを走らせながら、そんなことを考えて、感染メールを送りつけてしまったであろう幾人かの人たちに申し訳ないことをしてしまったなぁ、と反省しきりでした。 駆除ツールはきちんとウィルスを見つけ、削除してくれました。そんだけでした。つまんないので、IEをアップデートしました。6になった。アイコンが変わったようです。久しぶりに光ファイバーの恩恵にあずかりました。
 メールを送りつけられてしまった方々、スイマセンでした。詫び状でも作って送りますので、来ていたようでしたら、ご一報ください。


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kiyoto@gate01.com