tell a graphic lie
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(2001.12.1)
何もない。何もないというものがあって、それで満ちている。ぼくは"なにもない"で、世界は冬だ。
(2001.12.2)-1
眠りが浅く、今日はいい天気だ。日中は空色であり、暮れれば真円の月がある。勝手にすればいい。
(2001.12.2)-2
真っ白な闇、とでも言おうか。ち、少々キザが過ぎるか。
(2001.12.2)-3
胸を噛み千切って情を喰らう。甘くて、すぅととろけるのだ。欲しい。よこせ。よこせ。
(2001.12.2)-4
呪われてあれ。
(2001.12.3)-1
我、底に至れり。それ故これより、足掻きに入る。大変に心苦しき事なれど、見苦しきは致し方無し。浅ましきも、之致し方無し。
(2001.12.3)-2
神が宿っているのなら、そのうち追い出してやろう。悪魔が巣食っているのであれば、乗っ取ることを許可する。なにもないのであれば、なにも起きないだろう。
(2001.12.3)-3
無意味。無価値。好きか、その言葉がそんなに好きか。どれだけ預けてきた。え?言ってみろ。言い訳としては美しい。完全がそこにはある。 完全にはなりえないことを誤魔化すためには、その理由が対極の完全にあるからであるように思わせればいい。
(2001.12.3)-4
既に持っているものには興味が無いか。感謝と労りを忘れ、それを当然のことして粗雑に扱い、踏み台か何かとしか思っていない。唾を吐きかけ、ケツを蹴り上げて言うことをきかせる。 擦り切れ、朽ちているのにも、気付きながら尚もそれを続ける。泣いているのは自分だけだと思っているのか。自分がひとつであると思っているのか。小さいながらも積み上げてきたもの。 要らないか。要らないわけではないのだろう。辛くなればすぐに腰掛にする。護ってと嘆願する。お前の言い訳は凡てその上にある。お前の小さな成功は凡て、傷だらけの吐き捨てられたもの上にある。 トロフィーすらきっとお前はその山の上に立って受け取るのだろう。
(2001.12.3)-5
憎むべき者も持たないのか。愛すべきもの、持っているのだろう。聴くまでも無い。スズキキヨトloves スズキキヨト。護って暮らすといい。
(2001.12.3)-6
抱いて、ボロボロにして、それでも愛でて、真っ黒になるまでそうしていればいい。無邪気は狂気に摩り替わり、皺だらけの顔になって、抜け落ちた歯を晒して笑っているがいい。
(2001.12.3)-7
串刺し。切断。赤いのが見たい。
(2001.12.3)-8
その一。破壊衝動依存。
(2001.12.3)-9
そんな風に笑うからね、ちょっと待ってと言った。それは反則だ。誰にお礼を言っていいのかわからなくなる。ゴメン、あと3秒だけ不思議そうな顔をしていてください。思いつく限りの神様仏様、父さん母さん、じいちゃんばっちゃん、弟、友達、先生、みんなみんなにお礼を言うよ。 君には言わない。ん。でもその代わりにね。。。
(2001.12.3)-10
暖かい。暖かいよ。何もさせてあげない。しばらくはこの身体はぼくのものだ。にかにか笑ってひと通りのことをしよう。にかにか笑って許しておくれ。なんだかよくわからないけれど、顔が締まらないんだ。止まらないんだ。こんなぼくだが、にかにか笑って許しておくれ。そしてしばらくぼくのものでいておくれ。
(2001.12.3)-11
寒そうに首をすくめて歩く君の横顔をちらちら眺めて歩いた。君はすましてただ前を見て歩いている。さてさて、これはこれは、是が非でも気付かせねばなりますまい。うふふ。こっち見ろ、好きだ。君が好きだ。オイ、気付け。君が好きなぼくだぞ。君の横顔、すまし顔、とても綺麗だ。でもね、でもでも、気付け気付け。気付いて笑え。なにみてんの、って言え。おら。 好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ。んだ、コノヤロウ。気付けよ、ばか。大好き。
(2001.12.3)-12
小さな鼻にキスをしました。くすぐったそうな顔をしました。かわいかったです。
(2001.12.3)-13
そんな風にしてくれるとは思っていなかった。そういうものなのかも知れないな。ぼくは何かを君にすることばかり考えていた。君は暖かい。君の心配そうな顔ってやつは嫌いでね。おかげでやたらと強くいられたよ。でも、それも終わりだ。ぼくは強くあろうとするのではなくて、本当に強くなるんだ。辛いことも君と共に扱ってね、共にどうにかやり過ごすの。それは本当の強さだろう?それはいいね。とてもいいね。
(2001.12.3)-14
その二。恋人妄想依存。
(2001.12.3)-15
深い緑だ。木の葉の一枚一枚がその生を高らかに誇る。陽は厚かましくぼくらに熱気を強いて、うざってぇぞと憎まれ口をたたきつつ、それでも氷がうまいのだ。盛り上がったあの雲が真白なのだ。電柱一本一本がきちんとそこにあるとぼくに言う。ぼくはそれに応えて、夏も悪くないと思う。大丈夫、知っているよ。君がいることは知っているよ。同じ様に君もぼくがいることを知っている。それもわかるよ。大丈夫、わかるよ。
(2001.12.3)-16
夕焼けが長くなって、その朱色がぼくの記憶にそれとなく堆積してゆく。鳥が群れて飛ぶようになり、外へ出てタバコを吸うことが嬉しくなる。小さな草むらからはいくつかの虫の声がし、雨はゆっくりと舞うようになる。静寂は自然と与えられ、ぼくは穏やかな気持ちであなたを想う。会いたいです。
(2001.12.3)-17
ぼくは苦りきった笑いを浮かべようとしたが、頬が突っ張ってうまくいかなかった。ライターの火が小さく光り、ぼそぼそとタバコに火がついた。ぼくらはなぜだか3度もこの木の下で出会った。3度目はお互いしばらく葉の一枚も残っていない大木を見上げて、それから顔を見合わせ、力なく笑おうとするのだった。うまくいかないことはあるものだ。お互いのそれを詳しく知ってなんになるだろう。顔を見ればわかるのだ。それで十分だ。 幹に寄りかかり、二人はお互いを見ることなく、それぞれがタバコを取り出して火をつけ、黙々と吸った。残念なことに共有していた。この木は多分きっと春になればまた葉を繁らすのだろう。ぼくらはそうあれるだろうか。春など、あるのだろうか。言葉を作ろうとした。チープだったので止めた。タバコを吸い終え、うまく笑えないので、小さく挨拶だけをして分かれた。
(2001.12.3)-18
春。はるはなし。くそくらえだ。
(2001.12.3)-19
その三。季節依存。
(2001.12.3)-20
これらは全て嘘である。
(2001.12.3)-21
ひとりのなり方だけはよく知っている。
(2001.12.3)-22
これも嘘だ。いや、、、、やはりほんとか。
(2001.12.3)-23
やべ、一気に書きすぎて何書いたかわかってねぇよ。
(2001.12.4)-1
持って産まれたの。全部わかったふりをしてね、もうわかったから要らないよ。暖かそうだから要らないよ。ぼくを預けるのなら要らないよ。要らない、こんなもの。ぽい。ぽい。ぽい。
(2001.12.4)-2
ただの腰抜けなのさ。そういうものには慣れていないから、怖いんだよ。やさしくされるの大嫌い。大嫌い。大嫌い。大嫌い。同情されるの大嫌い。大嫌い。大嫌い。大嫌い。憐れまれるの大嫌い。大嫌い。大嫌い。大嫌い。大嫌い。大嫌い。大嫌い。大嫌い。大嫌い。
(2001.12.4)-3
超越が無理なら、落下すればいいんだ。単純だ。下ならすぐに行ける。柵なんて越えるのはわけない。
(2001.12.4)-4
そんな目で見るな。うるさい。うるさい。どうせどうせどうせどうせどうせどうせどうせどうせどうせどうせどうせどうせ。どうせぼくは使えないよ。知ってたよ。
(2001.12.4)-5
非力で恥ずかしい。
(2001.12.4)-6
いい歳して自意識過剰で恥ずかしい。
(2001.12.4)-7
得意な笑いは愛想笑いと、自嘲です。ばーか。バーカー。
(2001.12.4)-8
死ね!死ね!死ね!死んでしまえ!死んだほうがいいんだ!死んだほうがかっこいいんだ!じゃあ死ね!なら死ね!ばーか。死ね。
(2001.12.4)-9
自信が無いのも恥ずかしい。まだそんなこと言ってるのも恥ずかしい。恥ずかしくていいとか思ってるのも恥ずかしい。ああ、恥ずかしい。とにかく恥ずかしい。何もかも恥ずかしい。箸が転がっても恥ずかしい。こんなの始めてんのも恥ずかしい。恥ずかしくてやり切れん。
(2001.12.4)-10
あははははは。ばーか。
(2001.12.4)-11
はいはい、満足しましたか。言ってしまいましょうね。言わないから、越えられないのですよ。言わないからひとりのままなのですよ。
(2001.12.4)-12
それでも「なんで」と思う心があるよ。なんで、君とぼくはくっつけなかったのかな。
(2001.12.4)-13
キタナイのも、君へのおもいも、全部ぼくだよ。ばーか。ばーか。ばーか。あーあ、なんでこうなんだろう。
(2001.12.4)-14
閉じこめられており、暴れる。閉じこめておくよりも、解き放ってさよならしたい。喰われるかも知れないけれどね。
(2001.12.4)-15
毒。ドクドクドクドク。毒、毒。どくどくどくどく。ああ、ベタですか。
(2001.12.4)-16
連呼が多いのは基本的に電気を聴きながら書いているせいです。
(2001.12.5)-1
 informationのスペルを素で間違えていました。"r"いるんじゃん。いつからだ!?マジでいつからだ!?昔はちゃんとしてた記憶があるぞ。いつからだ?うーん、確かにinformの名詞だもんな。当たり前だな。
 って、なんでこんなことが発覚したかというとですね、スペルチェックをやったら引っかかりやがったんですよ。で、なんでスペルチェックなんかかけたかというとですね、英作文をしているからなんです。 会社で。仕事で。今度作ったツールをあげる客が米の会社なのであります。なんで、当然のことながら取説は英語なのであります。 ぐぁー、いくら外身を俺が作ったからってよー、俺に英語やらせんなよー。マジメに英作文なんてやるの受験以来だぞ。あんときだって一回もマル貰ったことなんて無かったんだぞ。
 っていうか、今までなんで誰も気がつかねぇんだよ。ツールの表示のとこのスペルもばっちり間違ってるぜぇ。素で間違えてたから全部間違えてるぜぇ。誰か気づいてくれよぅ。まじで、こんなやつにマニュアル書かせてんじゃねぇよ。 外に頼むと2,30万かかるらしいから、それよか確かに安いけどさぁ。一応外に出すやつだぜぇ。
 ということを、3,4時間英語と格闘した後のもういっぱいいっぱいのときに気がついて、やる気0kgになりました。
 で、そういうわけで御座いまして、このHPのinfoのとこのスペルも当然間違っているわけであります。ウィンドウのタイトルだけは大急ぎでハズカシハズカシ直しましたが、えはいかんともし難く。。。かきなおさねば。 それともしばらく晒しておくか。いや、もう十分晒したな。やれやれ。
(2001.12.5)-2
あー、使えねー。俺の脳みそ使えねー。"a"なのか、"the"なのか、"s"なのか、わかんねぇんだよ!これも受験のときからずっとわかんねぇんだよ。上智がそれで大問一つ作りやがって、おかげで落ちたくらいわかんねぇんだよ。 文型なんてクソくらえだ。節なんてクソくらえだ。分詞なんてクソくらえだ。関係代名詞なんてクソくらえだ。あー、今日は普段と違う頭を使ったよ。プログラム考えんのもきついけど、英作文もきついなぁ。
(2001.12.5)-3
今、弟が来てるんで、今日は休憩。おやすみ、また明日ね。
(2001.12.6)-1
年明けにあめりーかに飛ばされそうです。ぐぁー、いやだぁーーー。それしたくないから取説マジメに書いたのにぃ。
(2001.12.6)-2
あなたはいつもそうやって静かに笑っている。
ぼくよりもずっとずっと何か知っているようにしている。
真中を歩けばいい、とたやすく言う。
こうすれば体温は伝わるの、と抱いてくれる。
精一杯の大股で歩くぼくのことをいい子だとなでる。
ぼくがパンチを出すときまで知っている。
ぼくがいつ泣き止むのかも知っている。
スネテいるの?と笑う。
プリンをくれる。
ぼくよりも先に寝ない。
綺麗だ。

でも、知っている。ぼくは感じている。
壁があるんだ。

(2001.12.6)-3
だって、ぼくが作ったんだもの。
(2001.12.6)-4
 一時は光の道に見えた。と、書置きがあった。読んで、それからそっと、もとのように置いた。死人の字を見たのはこれで二度目だ。だからもう慌てることはなかった。慌てることは無駄なことだと知っていたので、そうはできなかった。 悲しくて寂しかったけれど、泣くのは違うのだと、許されていないのだと、それもわかっていた。それで、私は小さく「さよなら」と呟いた。それくらいはする権利があるだろう。あなたは何ものをも拒むけれど、あなたは私には大切な人だったのだから、あなたは結局そうなってしまっていたのだから、私にもそれくらいの権利はあるだろうと思った。 手を洗った。喉が渇ききっていた。何度も手ですくって飲んだ。冷たくない水だった。わからなくなって来てしまっていた。
 それから、時間をかけて靴を履いて外へ出て、歩いた。駅まで行って、切符を買おうとしているところでようやく、どこへ行こうとしているのだろうと気が付いた。 仕方がないので、駅の向こう側へとぼとぼと歩き出した。ほとんど知らない道だ。どこを歩いているのか、もうわからなくなってしまったし、それを知ろうともしなかった。 途中、何度か赤信号のために意識が戻った。半分渡りきっているところを引き返したりなどした。 泣くことを許されていないことが無性に腹立たしかった。しかし、そんなものでも、あなたと私との間に残された最後のつながりだった。私がそれを捨てたとき、同時にそれを捨てようとする理由をも失うのだった。私はそれを大切に守らざるを得なかった。
 しかし、その代わりに私は腹を立てた。あなたに激しく腹を立てた。憎んだ、と言ってもいいかも知れない。許せなかった。あなたは私をこんな目にあわすために、わざと見誤ったのだと思った。決まりきっていたくせに、しかもあなたはそれを知っていたくせに、あなたは退屈をしていたから私を巻き込んだのだ。私の中に妙なものを見出して、狂ったのだ(そう、それはあなたという人間にしてみれば、狂ったも同然だ)。 私をもまた狂わせて、それからまたそれにも飽きて、私のことなど1mmも気にしないで、また元のあなたに戻ったのだ。そしてその役割を果たしたのだ。私をこんなにしておいて、それを少しも顧みることがなかったのだ。
 憎んでもいいでしょう?あなたは私に憎まれて当然でしょう?あなたはそれすら許さなかったけれど、私がこうなることを知っていて、それすら禁じたけれど、あなたと私の間にあるものを全て無にしようとしたけれど、それはだめ。あなたは私に触れたの。触れてしまったの。何ものをも拒もうとしていたくせに、私に、私のなかに触れたのよ。泣かないわ。それはしないでいてあげる。でも、憎むことはするわ。一日中あなたとの日々をひとつひとつ思い出して、その全てを憎むわ。 あの日々のあらゆる事柄を憎むわ。それを今の全部にして生きるわ。つらいでしょう。不満でしょう。ねぇ。あなたは私と繋がりつづけるのよ。全てから解き放たれるなんてできないのよ。あなたは私に触れたの。それは無くせはしないのよ。
 日が暮れかけるまで私は歩き続けた。暗くなってから、タクシーで部屋へ戻った。書置きがまだ机の上にあった。留守番電話が一件入っていた。私はとても弱くて、それを聞くことができなかった。部屋は外よりもずっと寒かった。私は毛布に包まってうずくまり、震え続けた。
(2001.12.7)-1
干していた洗濯物に落ち葉がのっており。。。なんとなく物悲しく、なってみようと思ったが、のっていたのは下着の上だったので、ならず。空気が透明である。
(2001.12.7)-2
2セット目開始。昨日は適当であった。最終的には5倍の長さにせねばならぬ。
(2001.12.7)-3
 一時は光の道に見えた。と、書置きがあった。帰ったばかりの私はそれをまだ灯りを点けていない、西日か差し込んで黄色っぽく染まった薄暗い部屋で、コートも脱がないまま読んだ。あなたの字で書かれたその短い文は、私の身体の中心に太い柱を通して串刺しにした。私は身動きできずに、何度か続けてまばたきをした。何度か呼吸を失敗して、むせ込んだ。 私は身体を硬くして、何十回かそれを見直し、それから指で文字ひとつひとつをなぞり、それはあなたの字であって、あなたが書いたものであり、それがあなたの動かぬ意思なのだと確かめた。この死人の字があなたの字なのだと確認をした。そして、懸命にぎこちなく手を動かして、どうにかそれをもとあったように置いた。慌てて取り乱したはしないのだった。私の中心を通り、私を固定するこの柱はあなたの意思を私が正確に受け取っていることを意味していた。
 私は数分間そのまま立ちつくし、身体を硬くし少しだけ震えて、どうにか自分の感情をコントロールしようとしていた。私はそうしなければならなかった。決められていたのだった。あなたの書いたたった10文字の文は私の行動の全てを規定していた。私はそれに完全に従い、本来私の持つはずのあらゆる自然な感情を潰さなければならなかった。あなたの身体は私の前から消えてしまい、私とあなたとの繋がりは私があなたの意思を保つことによってのみ、かろうじて存続を許されている。 私にはもう、あなたの意思に反するという選択肢は有り得なかった。気を抜くと、その隙間からあらゆる激情の入り混じった褐色のこころが私を満たそうとするに違いなかった。私は柱にしがみついて、感情を押さえ込み、激情が諦めて去るのを待った。
 顔を上げ、私は小さく「さよなら」と呟いた。窓の外には黄色く太った太陽と、淡い空色から灰色へ向かう空があり、そこにすじ状の雲がまだらにへばりついていた。私はその言葉があなたの意思に反するものだと知っていたが、その言葉だけは押さえ込むことはせずに外へ出ることを許した。 そのくらいのことをしてもあなたは私から離れることはできない、離しはしない、そう思った。あなたは何ものをも拒むけれど、あなたは私には大切な人だったのだから、あなたは結局そうなってしまっていたのだから、私にもそれくらいの権利はあるだろうと思った。私にだって意思はあるのだ。私はあなたと繋がっているために、あなたの残した意思に従うということをするけれど、そればかりではない。
 そればかりでなく、ぼくは更に愚かなのだった。無念。
(2001.12.7)-4
よくわかんないけれど、これ多分面白くないねぇ。ぼくの書く文には決定的に足りないものがいつくかあるんだけれど、ぼくは自分の文を完全に主観的にしか読み得ないから、何が足りないのだかきちんと知ることができないんだ。ひとつは、ひとりしかいないこと、なんだけれど、他は全然わかんないんだよねぇ。困ったなぁ。あ、でも構成がなってないというのは、それ以前の問題として間違いなくあるね。
(2001.12.7)-5
まぁ、仕方がない。続けよう。
(2001.12.7)-6
やはり手法に欠陥がある。上書きすることによって量と質を増そうとするのはだめだ。最初っから終わりを書いてしまう。やはり線形に書くべきなのか。うぬ。となると、間抜けなぼくにはまともなものは書けやしないということになるな。
(2001.12.7)-7
何とか方向転換をしたいのだが。吐き捨てるのではなくて、積み上げ、組み立てるほうへ。
(2001.12.7)-8
動作の記述と、環境の説明が足りない。だから、異様に密度が高くなってしまう。でも、それを書いているときの白々しさといったら、主観を書いているときの比ではなくて、書いていて面白くなく、書いたものを読んでも面白くなく、ただ嫌なだけなので、できればしたくない。
(2001.12.7)-9
河原で屑鉄を拾い集めて積み上げ、その横で日々寝起きする、そういう人間のこころがわかりますか。
(2001.12.8)-1
どんなピースを持ってきてあてはめてみても、欠けた部分と一致することはない。いずれ諦めて、穴の開いたまま額に収めることだろう。白色の重い気体がその穴を通って流れ込んでくる。足元が冷えて見えなくなる。
(2001.12.8)-2
しめきったカーテンを通して射し込む光。鳥の声と。ぼくの震えと、眠りと。
(2001.12.8)-3
明かりを点けたらセマカッタ。
(2001.12.8)-4
西がどちらだかわからない。もしかしたら北へ向かっているのかもしれない、南かもしれないし、正反対の東を向いているのかもしれない。それでもぼくは西を目指している。太陽を追いかけるのだ。もう、夜を明けさせないのだ。こうやってずっと太陽の後ろから追いかけ続けていれば、この夜は明けることがない。 ずっと夜でいいのだ。一生夜でいいのだ。目なんて要らないのだ。2,3粒の星があればいい。ぼんやり光る街灯があればいい。世界なんてどんどん冷たくなればいい。もともと冷たいくせに、暖かいようなふりなんてするな。歩こう。地球は丸いと聴く。よって西は永久にある。西を目指し続ければ、もうあの朝とは出会うことはない。 そうだ、ぼくはぼくは夜の魔物だ。熱を喰らい闇に棲む深淵の死霊だ。この闇の中で成長し、光を討つ日をじっと待っているのだ。さあ、西を目指せ。歩け。闇を纏え。/Abyssal Specter
(2001.12.8)-5
虚勢には違いないが。
(2001.12.9)-1
だんだんindexが普通のサイトっぽくなっていくのは嬉しいやら、情けないやら、ちょっと複雑な気持ち。そんなことやってないで、年賀状を書け。とも思うのですが、あともうちょっと、この感じで修行をしてからにしたいのであります。なんとか着色法を見出したく。。。間に合うのかな。。多分無理だろうね。
(2001.12.9)-2
相変わらず秒で休みは終わってしまいます。今日は何をしていたかと言えば、書くのも恥ずかしいんですけど、昼過ぎに起きていつもの喫茶店へ飯を食いに行き、そこでサンプリングのために太宰晩年2周目を読み、戻ってから渋谷へ照明やらなんやらかんやらを物色しに行こうとするも、駅へ向かう途中、左眼のコンタクトが激痛くなって、涙が溢れてきたので中止してまた部屋へ戻り、indexをまたいじり直していたらはや7時。 そのあとは晩飯食ったり、風呂入ったり、洗濯物を取り込んだり、ぼーっとしていたらもう終わりでごんす。いや、もう何していたって同じ色にしか映らないのだからそれでいいんだけどさ。
(2001.12.9)-3
「安楽なくらしをしているときは、絶望の詩を作り、ひしがれたくらしをしているときは、生のよろこびを書きつづる。」太宰
(2001.12.9)-4
まぁ、そういうわけです。底、終わり。
(2001.12.9)-5
 前を見ても、後ろを振り返っても真新しくて真直ぐなだだっ広い道路。ぼくはススキの穂をひとつ持って、その道のセンターラインを踏んで歩いていた。もう大分歩いた気がするが車一台通らない。道は上ったり下ったりはするのだけれど、ずっと真直ぐ続いている。小さな峠の頂点へ来ると道が延々とうねりながらもただ真直ぐ続いているのが見渡せる。振り返ってもやっぱり歩いてきた道が縦にうねって真直ぐある。道の左右は小さな草むらだったり、畑だったり、林だったりするけれども、そこにはひとつの人影も見当たらない。 見上げればただあまり高く上らない冬の太陽が力なく見下ろしており、地平線の辺りにははぐれ雲が二、三散らばっている。道端の草はもう眠りについていて、ピンと張った透明な空気にその荒れた肌を晒しながらしんとしている。ぴっちりと長方形に引かれた真新しいセンターラインは陽の光を受けて鈍く光っている。ぼくはそれをいちいちススキの穂でなでて歩いた。ぼくの靴の底はやたらときれいで、その白を汚すことはなく、ぼくの足跡はどこにも残らないのだった。
 退屈なぼくは思いつく歌を何度か繰り返し歌って歩いた。地面をなぞるススキの穂はだんだんと痩せて、千切れていった。途中で根元が折れてぷらぷらになって、もうセンターラインをなぞることはできなくなってしまった。それでもぼくはそのススキの穂を捨てたりしなかった。道端には代わりになるススキや他の雑草がびっしりと繁っていたけれど、それらはどれも黙りこくって、ぼくと一瞬でも関わることを拒絶しているように思われた。唯一そんなことを気付かないようなときに手折ったこのススキだけが道連れに思えた。ぼくは茎にいくつも折り目のできてしまったそのススキを振りながら、同じ歌を繰り返し歌い、真直ぐでだだっ広い新しい道を歩き続けた。 やはりぼく以外の人間に出会うことはなかった。
 ぼくはやり方を知らないのだ。などと考えていた。道はやっぱり続いている。ぼくはいくらか知っているこの道のセンターラインの上をとぼとぼ歩き続けることをしているしかない。はぐれ雲はそれぞれ形を変えていた。ぼくはススキの穂をぶら下げて、黄ばんできた陽の下を歩いて、また小さな峠を越えた。前方にはまた同じだけの峠があるように見えた。進んでいるのかどうか、自信はもうない。ただ歩くだけだ。それは今までしてきたことで、それをし続けるのが最も当たり前のことだから。
(2001.12.9)-6
せめてかけてあげる言葉のひとつでも自然にわくようになればいいのに。
(2001.12.9)-7
喫茶店では、嬉しそうにはしゃいで旦那の手を引いている老婦人が前を通りかかるのを見た。旦那はちょっといやがりながら、笑っていた。風が強く、その向こうの空は澄んでいた。ぼくには遠い話に見えたから、コーヒーを一口含んで、また小説に目をやった。どこまで読んだか忘れていた。
(2001.12.10)-1
晴れた休日の学校の薄暗くて真直ぐな廊下のような、ぼくはそこをひとりで靴の音だけを聴きながら歩く。時折思い出と呼ばれるようなものを身体から切り離し、壁に鋲で留めて、端に日付を書き入れ、また歩き始める。入り口は明るく光に満ちているが、振り返るたびに少しずつ小さくなってゆく。 出口らしきものはまだ遠く黄色い小さな点でしかない。靴音は規則正しく刻まれ、廊下はひんやりと薄暗く長い直線である。ぼくから何ものかがこぼれていく気がたまらなくするので、いつからかぼくは振り返り、後ろ向きに歩いている。貼り出された思い出の列と、そのひとつと、小さくなってゆく入り口とを眺めて、歩いている。 そのひとつもいずれその長い列の中に紛れてしまうのだ。ぼくにはもう既にその日貼り付けたものを直接見ることはできなくなっていて、切り取られた像はどんなものだったか、ぼくはそこに日付と共に何を書き添えたのかも、きっといずれ思い出せなくなる。それでもぼくの靴音は規則正しく、この細長い長方形の壁面にこだまし続け、途切れ途切れながらも列は延び、時は前へ進む。 そして、そのうちぼくは後ろ向きに歩くことを止め、前を向く。そのひとつを見ることはなくなる。そうして続いてゆく。
(2001.12.10)-2
うまく書けない。
(2001.12.10)-3
うまく書きたい。
(2001.12.10)-4
先生はロクな子にならないと目の前で言って、土下座を命じた。呪い殺されても文句は言えまい。
(2001.12.10)-5
どうにもならないことをひとりで持ちきれずに、分け合おうとするのは罪だ。よって、ぼくは罪深く、あわせる顔などありはしない。あれはもしかするとそれ以上のものであったかもしれないが、それ以外のものでもまたなかった。
(2001.12.10)-6
その行為が生そのものと同義であるような人間にはかないっこないのだ。
(2001.12.10)-7
この戦争で唯一本当に許せないのは、やつらの上の、その空がやたらと青いことだ。どの写真を見ても抜けるような青だ。撃ち殺したり、砲撃したり、爆撃したり、してる場合じゃないだろう。「お前らはその空の下に生きているのだ。」なのに、なのに、お前らのしていることは何だ。アホか。弾を込めてる場合か。空を撃つな。空は無限だからきっとお前らを赦すけれど、俺は赦さんぞ。お前らはバカだ。低能だ。撃つな。殺すな。空は青いぞ。青いんだぞ。
(2001.12.11)-1
ここで暮らし始めてからテレビがないので、めっきり天気予報に縁遠くなってしまっていて、完全に体感温度に頼っている。で、今日はとても寒い気がするので、これで何度くらいなのだろうと、久々にウェブの天気予報を見てみた。ぬお!一桁じゃん。しかも明日の朝0℃とかなってんじゃん。273Kじゃん。なんだ、寒いんじゃん。フル装備しよう。 まだ、こないだ買ったセーターもまだ着てねぇよ。今着なかったら、いつ着るんだよ。靴も冬靴にしよう。今履かなかったら、いつ履くんだよ。意味わかんねぇよ。あー、なんか知らんけどやたらと寒さに強くなっちゃったなぁ。なんでだろうなぁ。冷血みたいで嫌だなぁ。ちょっとかすってるくらいは当たってる感じなのが特に嫌だなぁ。
(2001.12.11)-2
寒いのなんてへっちゃらさ。だから気にしなくていいよ。これでいいんだよ。
(2001.12.11)-3
ってな。ああ、それからどうでもいいんだけど、「じゃん」って横須賀弁ですか?
(2001.12.11)-4
未練というものだろう。エリック・クランプトンというギターの名手で、ずっとブルースを歌っている人がいるそうである。君に長いメールを書くかわりに、その人のギターとブルースとを聴こうかと思う。片恋と酒と。ぼくのそれがホンモノであるなら受けることができるだろう。 ギターなど、と彼は一度でも言ったかな。それとも、それだけは決して言わなかったのかな。ぼくにそのちからがあるならば、それもわかるだろう。
(2001.12.11)-5
ぼくのあなたへのおもいはうまく説明できない。何かひとつ単語を置いてから、それを修飾する事で表せるような気がするのだけれど、そのはじめの単語をぼくは持たない。あの子のように、「好きだ」だの、「恋」だの、そういう言葉を置くことが出来れば何とかなる気がするのだけれど、それを持たない。 唯一持つのは、意味としては全く適当でないが、それのもたらす感情への影響にはかなりの類似が見られるもので、「コンプレックス」。
(2001.12.12)-1
一番はじめに、たしか、「詩を書こう」と書いた。ただ、今のそれは詩と呼ぶにはあまりにクフウがない。
文を書こう。
おもいだせるように。
おぼえていられなくても、おもいだせるように。
過去が未来と同じ長さになるくらいに。
自惚れも、逃避も、事実も、限界も、みんな、おもいだせるように。長くてまとまりのない、文を書こう。
(2001.12.12)-2
夢は記憶であると思う。その複雑さは、その無意味、矛盾はいかに自分の整理がなっていないかを示す。でもそれによってぼくは、なかなか幸せな夜を送る。
(2001.12.12)-3
キミを睨まなくてはいけない。
キミを怨まなくてはいけない。
キミを求めなくてはいけない。
外は台風だ。
家の中は明るい。
外は台風だ。
(2001.12.12)-4
机に座って詩作ができるようになりたい。
机に座っているときのぼくは、どこか、義務感、圧迫感、焦燥感を感じているのだ。
(2001.12.12)-5
今、男性が優位なることに快感を覚えた。それによりぼくは、この世で半分より上にいる気がするのだ。。。それが悲しくなった。止められないことも。
(2001.12.12)-6
時々来るこのやるせない(この表現でいいと思う)気持ち。これをどうすればいいのだろう。どう抑えればいいのだろう。どう流せばいいのだろう。死ねないのだから、終わりへの恐怖の方が、よっぽど大きいのだから。
(2001.12.12)-7
息を吐く。
息を吸う。
息を吐きながら笑う。
息を吸いながら目を閉じる。
(2001.12.12)-8
高台、丘が好き。
いつも下を見て歩き、生活しているぼくにも、空が青いことを思い出させてくれる。
(2001.12.12)-9
どうすかね。いや、ネタがないんで、昔のを引っ張り出してきたんですけど。層の位置からいって多分高校2年から3年くらいにかけてのものだと思います。今よりうまくねぇ?
(2001.12.12)-10
えもむかしのほうがうまかったし、自由だったみたいです。苦笑を禁じえない。
(2001.12.12)-11
あたまの「詩を書こう」が見つかんない。どこへやったっけか。
(2001.12.12)-12
それから、思ったよりも多くの話を書いている。ただ、それは当時浸かっていたゲームやファンタジーのものがほとんどで、それも書き出しばかりだけれど。
(2001.12.12)-13
やはり、塾の英語のテキストを大学合格時に捨てたのは失敗であった。2時間の授業時間の間中その余白に何か書き込んでいた。一時期そこから選んで抜き出すという作業をしたことがあって、その分しか残っていない。
(2001.12.12)-14
さわって さわって
ぼくのこころ
そんなにあたたくないけれど・・・

ありがとう
(2001.12.12)-15
La-lala lalalala, be friends again! Be friends again! Be friends again! (Repeat and repeat, forever!) /10-feet
(2001.12.12)-16
青臭いパンクはいいねぇ。技術の無さを熱量で押し切る。叫びは純度95%以上、へっぽい人格は総てその中に乗りきってしまう。人格イコールの叫びは強い。色気も汗臭く、びんぼ臭く、それ故、本来持たざるを得ないはずのあらゆる性質を含むことができる。Be friends again!
(2001.12.13)
酒を断つことになりました。ぼくが一般人として残れるかどうかの、最後のあがきです。
(2001.12.14)-1
最後などと言っておりますが、そうではないでしょう。朝目覚めてみれば酒を飲みたく。。。。。。。。。。。。。。。。
(2001.12.14)-2
とりあえず、部屋にある酒を全てながしに捨てる。なかなか厳しい作業であるなり。特に未開栓の七面鳥さんとダニエルさんとを開栓するときなどは。それをするのは不毛であり、しないのもまた不毛である。
(2001.12.14)-3
あー、やめ。マジでやめ。もうのまん。恥かくからのまん。のみたいけどのまん。
(2001.12.14)-4
意志薄弱なるがゆえに出遅れ、焦り、意志薄弱なるがゆえにしくじり、周囲に冷笑され、呆れられ、自身も同調して自嘲し、そうはいっても到底許せず、許せないからといってどうなるわけでもなく、そういう自身のまま存えることを赦すために酒に頼り、しかしそのためにかえってかかなくてもよい恥をかき、また塞ぎ込み、ますます純度は上がり、量は増え、常に麻痺をさせる必要が生まれ、依存となり、比例して確実に恥と罪は積もり、 行きたい場所への道は秒で断たれ、行ける場所すら無くなり、そのうち依存どころか、アルコールが先にあるのか、自分が先にあるのか、わからなくなって、遅れは前のものの姿が見えなくなるほどになり、もはや遅れとは呼べず、完全に切り離された状態となり、自己の中にはそれを裏付けるものしか見当たらず、自己の外にも何本もの恥と罪の塔が東西南北を取り囲み、高高とそびえ、一瞬でも現実に会いたくなくなり、 アルコールは少しばかりの金を出せば買えるのであり、意志薄弱なるがゆえにそれを拒絶することはできず、また拒絶する理由すら次第に薄れ来て、諦め、笑い、呷り、また。
(2001.12.14)-5
取っ払いたい自我は最後の最後まで実に我慢強くへばり付き続けており、取り払うまで飲めば確実に終わるのである。クスリならもっとうまくいくのだろうか。
(2001.12.14)-6
早く死にたい。存続に無理がある。あと何十回だろう。この断酒が永遠に続くなんてことは端から信じていない。ただ飲むのすら面倒くさくなってくれたらという、心細い期待があるだけだ。ただ、それすら面倒になったとき、ぼくは生きているとはとても思えないが。
(2001.12.14)-7
死ねないなら飲みたい。
(2001.12.15)-1
覚醒と書きたくなるくらいの、すっきりとしたお目覚め。もちろん、飲まなかったせい。アホか、要るかこんなもん。
(2001.12.15)-2
お前バカだろ。(←今日一日の考え事の結論として)
(2001.12.15)-3
いや。。。。飲まないよ。オゥ。
(2001.12.15)-4
羅列れつれつ列。都合の悪いことは書かないでおきましょう。まぁ!それはいい。そうしましょう。ああきれい。それはきれい。それできれい。
(2001.12.15)-5
全部ぼくのしたことなんだよ。冷え込む街の空には驚くくらいのたくさんの星が白く刺すように瞬く。でも、全部ぼくのしたことなんだ。変わらないんだよ。
(2001.12.15)-6
例え誰がどのような形で関わったとしても、ぼくは変わらず間違いを犯しつづけるのであり、それに関与した人間の数や種類は、ぼくをより大きく責める方向には働くことはあっても、ぼくを楽にすることは決してないのである。 ぼくがしたことは永遠にぼくがしたことであり、それをぼく自身すら忘れたりできても、やはりぼくがしたことなのである。恥でしかないのである。


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